最終更新日:2021/02/01
薬剤師の転職を考える時に、「どの時期から転職活動を始めたら良いのだろう」と悩むのは、よくあること。
少し時期やタイミングがずれただけで、あなたに合った求人を逃してしまう恐れがあります。
反対に転職に適した時期とタイミングをしっかりと考えれば、希望の求人に出会える確率がアップし、スムーズに転職活動を進めることが可能です。
そこで、この記事では薬剤師の転職に適したタイミングと時期を考慮しながら転職を成功させるポイントについて解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき転職の参考にしてください。
1.薬剤師に最適な転職時期
薬剤師の求人は年間を通じて一定数ありますが、求人数が増える時期の方があなたに合った求人に出会える可能性が高まります。
ただし、転職に適したタイミングは個々の事情によって異なります。
ここでは、おすすめのタイミングをいくつか紹介するので「どの時期が自分に最適なのか」考えてみてください。
求人が多い「2~4月」
「いつ転職するのが最適なのか」と悩んでしまうことも多いですが、2~4月は求人数が多くなる時期なので希望の求人に出会えるチャンス。
薬剤師だけでなく一般企業も含め、年度初めの4月に向けた採用は年間を通して一番活発になります。
ただし、求人数が増えるのに伴って応募者が増えるので競争が激しくなることには注意が必要です。
競争は激しくなりますが、希望の求人に出会える可能性が一番高まる時期ですので、ぜひ2~4月の求人に注目してみてください。
ボーナス後の「7月・12月」
金銭面を考えるのであれば、「ボーナスをもらった後」の7月・12月に転職するのも選択肢の1つ。
ボーナスで生活資金が賄えるので生活費の不安から焦って転職しなくてもよくなり、精神的なゆとりが生まれるメリットもあります。
また、ボーナスをもらってから退職する薬剤師は多いため、人材不足を補うための求人が増える傾向もあります。
「ボーナスをもらった後」の7月・12月に増える求人に目をかけておくと、思いがけない希望の求人に巡り合えることもありますよ。
注意!
ボーナス後の転職を検討している場合は、事前に職場の「ボーナス支給規定」を確認しましょう。
規定と転職のタイミングによっては、ボーナスが支給されない可能性もあります。
「査定期間はいつなのか」「支払日在籍条項に定めはあるか」等、しっかりチェックしてください。
職場に迷惑をかけにくい「閑散期」
職場に迷惑をかけにくい閑散期に転職すると、円満退職につながります。
一般的に薬局や病院の繁忙期は患者さんが増える「冬」と言われていますので、冬期の退職はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
転職先は決まったものの「繁忙期に辞められる」と困るという理由で職場から引き留めがかかり、結局退職できないというトラブルに繋がる恐れがあります。
スムーズな退職・転職を希望するなら、できるだけ繁忙期を避けるようにしましょう。
ライフスタイルに変化が生じたとき
結婚・妊娠・出産・育児などのライフスタイルの変化と同時に、転職を考える方は多いです。
ライフスタイルの変化に応じて働き方を見直すことは、薬剤師のキャリアだけでなく人生設計においてとても重要です。
ライフスタイルの変化はいつ起こるか分かりませんので、柔軟に対応できるように準備しておくことが大切になります。
出来るだけ早く求人サイトで転職情報と求人情報を仕入れておき、最適なタイミングで転職するようにしましょう。
辞めたいと強く感じたとき
求人数が多い時期の方が希望する求人に出会える確率は上がりますが、心身ともに疲れきって「辞めたい」と強く感じている場合は、早めの転職をおすすめします。
特に薬剤師の業務は、比較的狭い空間で密なコミュニケーションが必要とされるため、人間関係の問題で転職を考える人はとても多いです。
人間関係は仕事と生活の両面に大きな影響を及ぼすので、求人が増える時期を待つより早めに転職して環境を変える方が最善の結果に繋がることもあります。
一人で変えることは難しい人間関係や職場環境を転職によって一気に改善することができますので、辞めたいと強く思った場合は転職も視野にいれましょう。
補足|転職してすぐのタイミングは要注意
転職直後のタイミングで、次の転職を考える時は要注意です。
というのも、スムーズに転職をするためには「勤務年数」や「転職回数」も重要なポイント。
採用企業は良い関係が構築できて長く働いて貢献してもらえる人の採用を優先しますので、1年未満での転職はどうしてもネガティブな印象になります。
「採用してもすぐにまた辞めてしまうのでは?」「トラブルが生じてしまうのでは?」と思われて不利になってしまうのです。
ライフスタイルの変化など止むを得ない理由以外の場合は、1年以上勤務を継続した方が後々転職が上手くいく可能性が高まります。
ただし、職場に行くのが苦痛で、すでに心身に支障をきたしている場合は現職に留まり続けるリスクが大きいので、早めに転職することをおすすめします。
2.薬剤師の転職は「年齢」も考慮しよう
転職時期を検討する際は、年齢についても考慮することが大切。
どの年齢でも転職自体は可能ですが、転職事情はそれぞれの年代ごとに異なります。
ここでは、年代ごとに「どんな転職がおすすめなのか」解説するので、ぜひ参考にしてください。
20代は「ポテンシャル採用」が期待できる
まだまだ若い20代は、成長・伸びしろを見込んで採用される「ポテンシャル採用」を狙いやすい年代です。
実績・スキルよりも将来の可能性を期待されるため、薬剤師としての経験が少なくても採用される可能性が高いのです。
また、別業種への転職は不安が大きいものですが、20代は異業種へも転職しやすい年代。
これまでの業務経験以上に、あなたの伸びしろが期待されるため思いがけない好条件での採用に繋がり易いですよ。
そのため、異業種への転職を検討している場合やポテンシャル採用を狙うのであれば、20代の早いうちに行動を起こすことをおすすめします。
30代は「スキルアップ」を視野に入れよう
30代の薬剤師は、10年先の将来を見据えて転職すると薬剤師のキャリアが充実する傾向にあります。
例えば、病院薬剤師の業務は薬局では経験できないものが多いため、「スキルアップしたい」「知識を深めたい」と病院への転職を志す人が多いです。
新しい業務経験だけでなく、教育制度や研修制度が整った職場で働くと一気にスキルが上がり将来のキャリア形成にプラスになります。
教育制度の充実度は薬剤師のスキルアップに直結しますので、出来るだけしっかりした教育制度のある職場に転職することが重要です。
40代は「経験を活かす」転職を
40代の薬剤師は採用する企業側が即戦力となる業務経験を期待するので、これまでの経験を活かす転職がおすすめ。
40代の転職では「今までのキャリアをいかにアピールすることが出来るか」が、転職先を決める際に非常に重要な判断ポイントになります。
病院で培った臨床経験や管理薬剤師としてのマネジメント経験など高いスキルを身につけた方であれば、他の職場でも即戦力として重宝されることも多いです。
異業種への転職を狙う場合でも、これまでの仕事の経験を活かせる職場を選びましょう。
3.最適な時期を押さえて転職を成功させるコツ
転職活動は、時間と労力がかかるもの。
せっかく転職するなら、理想の転職を実現させたいですよね。
ここでは、最適な転職の時期を押さえて転職を成功させるポイントを3つ紹介します。
ポイント1.転職活動に必要な期間を把握する
転職活動前に、転職に必要な期間をしっかりと把握しておきましょう。
求人サイトで情報を確認してから転職先を決定するまでに1~3か月はかかることが一般的です。
現職を続けながら転職活動を行う場合は、スケジュールをきちんと管理することが大切。
面談や退職準備などの工程があることを踏まえ、計画を練ってください。
薬剤師向け転職サイトを利用した転職活動の流れ
- 転職サイトに会員登録
- 担当アドバイザーと面談(転職目的と希望条件のすり合わせ)
- アドバイザーが希望条件に沿った求人を提案
- 応募
- アドバイザーから面接対策など選考ついてのサポートを受ける
- 面接・内定
- アドバイザーが入社日の調整や給与交渉を代行
- 入社
ポイント2.退職の準備期間を考慮する
転職先探しに夢中になり、退職の準備期間が疎かになってしまうのはよくあるケース。
一般的には「退職の2週間前に会社に退職の旨を伝えれば良い」と言われていますが、薬剤師の場合はシフトの都合もあるので最低でも2~3か月前には職場に知らせた方が無難です。
ギリギリになって伝えた場合「後任が決まるまで退職しないで欲しい」と退職慰留にあい、思わぬ退職トラブルになる可能性があります。
少なくとも1か月以上前には、会社側へ退職の意向を伝えた方がスムーズに進行しますので、1~3か月の退職準備期間を加味して転職活動を進めましょう。
ポイント3.転職サイトで情報を収集する
転職ミスマッチを避けるためには、転職のノウハウを知りつくしたアドバイザーからの意見をもらうことが大切です。
自分一人の力で入手できる求人情報は限られているため、薬剤師に特化した転職サイトを活用して情報収集しましょう。
転職サイトに登録すれば、「どのタイミングで求人が出やすいのか」など質の高い転職情報を入手できます。
転職サイトを上手に活用することで、転職成功の確率をぐっと高めることができるはずですよ。
4.薬剤師の転職におすすめの転職サイト3選
転職活動を効率的に進めるためには、薬剤師に特化した「薬剤師専門の転職サイト」を利用するのがおすすめ。
薬剤師の仕事や転職事情に精通したアドバイザーが在籍しているので、安心してサポートを受けられます。
求人紹介はもちろん、応募書類や選考対策の相談にものってくれるので、ぜひ利用してみてください。
ここでは、求人数が多く「サポートも手厚い」と評判の3社を紹介します。
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
親身に転職相談にのってもらいたいなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、人材大手である「マイナビ」グループ企業が運営しているサービス。
知名度が高く利用者も多いため、安心感・安定感があります。
また、メールや電話だけでなく、対面でも相談にのってもらえるので、転職の経験が少ない薬剤師が転職相談するにはぴったりです。
アドバイザーが、あなたの気付いていない強み・弱みを発見し、転職の失敗を防ぐサポートをしてくれますよ。
「転職相談にのってもらいたい」「転職活動が不安」「面接が不安」と考えている方は、ぜひ登録してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 61,245件 (2020年6月時点) |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
医療業界転職の詳しい情報を入手したいなら「薬キャリ」
(引用:薬キャリ)
薬キャリは、医療従事者を対象としたサービスを提供する「エムスリー」グループ企業が運営している求人サイト。
医療業界全般に強く、他の転職サイトにはない非公開求人も豊富です。
また、コンサルタントが「派遣担当」「正社員担当」「パート担当」など、分野によってチーム分けされていることもポイント。
コンサルタントは特定の分野に精通しているため、専門性の高い情報を入手できます。
「しっかり求人情報や転職時期をリサーチしてから転職したい」という方は、ぜひ利用してみてください。
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
---|---|
対象地域 | 全国 |
全体の求人数 | 約50,000件 (2020年8月時点) |
公式サイト | https://agent.m3career.com/ |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
個別面談でじっくり相談にのってもらいたいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
ファルマスタッフは、大手薬局「日本調剤」グループ企業が運営している転職サイト。
日本調剤株式会社のノウハウを活かした教育サービスが充実しており、「キャリアアップしたい」「転職時期を間違えた失敗を防ぎたい」という方にぴったりです。
『キャリアアップ講座』『入職時導入研修』など複数のサービスがあるので、きっと希望に合うものが見つかるはずですよ。
また、ファルマスタッフは求人数が多く、派遣求人にも強みを持っています。
「たくさんの求人を比較し、じっくり自分に合った転職先を見つけたい」という方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
---|---|
対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 65,800件 (2020年6月時点) |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
まとめ
薬剤師の転職では、最適な時期やタイミングを頭に入れておくことで転職をスムーズに進めることができ、希望の職場への転職に繋げられます。
<薬剤師におすすめの転職時期>
- 求人が多い「2~4月」
- ボーナス後の「7月・12月」
- 職場に迷惑をかけにくい「閑散期」
- ライフスタイルに変化が生じたとき
また、転職を有利に進めるためには、手厚いサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
以下の3社は『求人も豊富で親身なサポートが受けられる』と評判なので、ぜひ利用してみてください。
【求人探しにおすすめのサービス】