最終更新日:2021/02/01
薬剤師として働くなかで「つらい」と思うのは、よくあること。
「人間関係がつらい」「仕事がマンネリ化していてつらい」など、多くの薬剤師が「つらい」と感じた経験があります。
なかには「薬剤師自体を辞めてしまいたい」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、決断を早まるのはNGです。
薬剤師を辞めるリスクは大きく、退職後に「辞めなければよかった」と後悔する人も少なくありません。
そこで本記事では、薬剤師がつらいと悩む10の事例を紹介した後に、つらい気持ちへの対処法を5つ解説します。
最後まで読めば、つらい気持ちをゆっくり整理できるはずですよ。
つらい悩みは、薬剤師を辞めるのではなく「職場を変えること」で解決できるケースも多いです。
もし、今の職場で働くのがつらいなら、転職して職場を変えることも考えてみてはいかがでしょうか?
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1.負担が大きい?薬剤師の業務がつらいと悩む10の事例
職場の人間関係や労働環境など、さまざまな理由から「つらい」と悩む薬剤師は多いです。
実際に、エムスリーキャリアの調査では「30代以降の薬剤師の90%以上が1回以上の転職をしている」というデータがあり、現職に不満を抱えている人は少なくないと推測できます。(参考:薬剤師の転職実態調査|エムスリーキャリア)
キャリアの中で1度も転職しない薬剤師の方が少数であることを踏まえると、薬剤師の業務において「つらい」と悩むことは、ごく普通のことです。
では、多くの薬剤師はどのような理由で「業務がつらい」と感じるのでしょうか?
ここでは、薬剤師の業務の中で「つらい」と感じるの10の事例をご紹介しますので、気持ちの整理に役立ててください。
つらい気持ちの対処法を早く知りたい場合は、「3.【状況別】薬剤師がつらいと感じた時の5つの対応策」をご覧ください。
事例1.人間関係のトラブル
薬剤師の仕事は、比較的閉鎖的な空間でコミュニケーションをとるため、人間関係が「つらい」と悩む方は多いです。
人間関係は必ず相手がいて発生するので、自分1人では解決が難しいケースも多々あります。
以下のTwitterのように、職場の人間関係に悩まされ、「薬剤師を辞めたい」とまで悩んでしまうケースも少なくありません。
体と心を壊してまでも薬剤師の仕事をしたいと思うなんて、俺もどうかしてるよ。でも体と心が壊れたのは仕事で壊れたのではなく、主に人間関係で壊れたのだと思ってる。
「仕事は嫌いじゃない、人間関係が嫌なんだ」
って言葉、つい先日聞いたけどその通りだとおもうよ。— 佐々木@ポエマー薬剤師 (@ssk_ske) December 9, 2019
誰かに相談することで気持ちが軽くなるケースもありますが、心身に支障をきたしている場合は、職場からいったん距離をおくことも検討しましょう。
また、以下の記事では「人間関係の悩みを解消させるためにできること」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
事例2.患者さん対応
従業員同士の人間関係だけでなく、患者さん対応がつらい原因になることも多いです。
医師と患者さんの板挟みになったり、患者さんへの対応に苦難する薬剤師も少なくありません。
Twitterでは、以下のような声も多数見られます。
一年近く来てなかった患者さん。
お薬手帳忘れたと言うので「ないとお会計◯円高くなりますよ」と伝えたら『□□薬局ではそんな事言われなかったんだけど…怒』と不機嫌。
うちの薬局だけぼったくってると思われるのも嫌だから、制度の説明しようとしたら食い気味に『結構です』って。
続く— ちびっく (@chivic_1980) April 10, 2019
以前、
めんどくさい患者に
「もう来ない!怒」
と言われて喜んでいたのに、また戻って来ちゃった。
.°(ಗдಗ。)°.
ウソつきーーーーーーーーーーー他の薬局何回か行ったのに帰って来ちゃった。
— マメ (@manateee27) February 22, 2017
「ありがとう」と感謝の言葉をかけてくれる患者さんもいますが、病気でつらい上に診察で疲れている人も多く、心無い言葉をかけられることもあるようです。
患者さんの態度が度を越えている場合は、ひとりで対応せず、上司や会社に間に入ってもらいましょう。
事例3.労働環境が悪い
職場の労働環境が悪く、つらいと感じるケースも多く見られます。
労働環境は会社の方針に大きく依存するので、すぐに改善には至らず、つらい気持ちを長期間抱え続けるケースも少なくありません。
以下のように、逃げ場がない状況では、つらい気持ちをなかなか解消できないことも多いでしょう。
オフィスワークだと最悪離席して職場の空気の悪化を最小限にできるが、薬局なんて逃げ場もクソもないから本当に最悪ですよ。怒る側だけど。
— しゅう○○/SHU-METAL (@Shu_OO621) April 27, 2018
はじめまして。病院に3年ほど勤めて、その後は夫の転勤により、薬局を転々としている薬剤師です。病院は人間関係が閉鎖的で、職場環境も最悪だと思います。辞めて大丈夫です。いくらでもなんとかなるし、いくらでも世界は広がっています。応援しています。
— koyoi (@koyoinomikazuki) May 24, 2020
会社に労働環境への不満を申し出ても改善が見込めない場合は、積極的に新しい職場への異動や転職を考えてみましょう。
事例4.給与が低い
「収入が上がらない」といった給与への不満も、薬剤師がつらいと悩む原因のひとつです。
とくに病院薬剤師は、薬局やドラッグストアと比較して年収が低い場合が多く、不満につながりやすいです。
病院薬剤師って給料低いんだよな
後輩が言ってたのは「なんで6年も行って国家資格ももってんのにそこらへんの事務職の子と給料が一緒なの?いやむしろ低いまであるから納得いかない」と— ぺっぺ@フォーギヴン (@kokohito222) September 29, 2020
※病院薬剤師の悩み※
病院薬剤師の悩みの大半は、
・年収が低い
・いつも同じ業務、環境
・夜勤がつらい
・人間関係
です。
病院を選ぶ理由として「勉強になるから」という理由が多いですが、勉強が充実していても悩みを抱えているのなら、「本当に大切なものは何なのか」を考え直しましょう。— 【薬剤師キャリア相談】転職のノウハウ (@yaku_carrier) January 8, 2021
また、薬剤師は初任給が高めに設定されているものの、上位職が限られており、4~5年で年収が頭打ちになるケースが多いです。
そのため「頑張っているのに年収が上がらない」「昇給のチャンスがない」と不満を感じる人も少なくありません。
現職場で昇給が見込めない場合は、転職により年収アップを狙うことも手段です。
事例5.残業や業務量が多い
残業や業務量が多く、「毎日の仕事がつらい」と悩む薬剤師も多いです。
慢性的に人手が足りていない職場では、一人当たりの業務が多くなり、残業が常態化するケースもあります。
以下のように、「1人薬剤師の状態が続いている」「薬剤師不足で残業が多い」場合、業務負担が心身の不調に直結します。
昨日忙しすぎて3時間残業
今日取りに来る数人のまだ作れてない
今日薬剤師1人だから絶対きつい— こーき (@SLYmosaic_DF) January 10, 2021
そういえば、コロナ最近激増して
仕事量も激増して死んでる今日も管理薬剤師は23時まで残業してそう
— 覚醒したみつをDX (@suterusuroxtuku) January 12, 2021
会社に人員補充を申し出ても改善が見込めない場合は、悩んでいても1人では解決できません。
心身に支障をきたす前に、異動や転職を考えましょう。
事例6.有給休暇・産休・育休制度を使えない
有給休暇・産休・育休制度を自由に使えずに「つらい」と感じるケースも少なくありません。
慢性的に薬剤師が不足している職場の場合、自由に有給休暇や制度を使用できないことも多いのです。
たとえば、希望日に休暇を取得できず「プライベートに影響が出る」「予定を諦めざるを得ない」ということも少なくありません。
調剤薬局
年収700万円
残業ありあり、有給休暇まったく使えンゴねぇ・・・より
一般企業
年収500万円
定時帰宅ぅぅぅ—-、有給マックス、華金ウェイ!!!の方が、良い説
— 薬剤師キクオブロガー×インスタグラマー目指せ10万人! (@kikuo1005) May 15, 2020
また、なかには産休・育休制度が整備されていない職場もあります。
「産休をとれないから、いったん退職せざるを得ない」という状況に陥り、つらい思いをする薬剤師も少なくないようです。
私もそうでしたが、やはり育児でリタイヤする人多いんですよね。私は今は復職してますが。
小さい薬局は産休育休が整ってなく、人員もギリギリなので一旦退くしかないんですよね。
— なよ (@nayotaso) January 21, 2020
各種制度の運用は会社の方針に依存するため、環境が急激に変化する可能性はあまり期待できません。
プライベートに著しく影響を及ぼしている場合は、職場を変えることも視野に入れたほうが良いでしょう。
事例7.スキルアップできない
「今の職場で働き続けてもスキルアップできないのでは…」という不安から、つらい気持ちになってしまうことも多いです。
仕事にある程度慣れ、毎日の業務を淡々とこなせるようになると「もうこれ以上成長できないのでは?」と不安になってしまうのです。
実際に、職場によっては、日々の業務で手一杯だったり、同じような業務ばかりで「スキルアップが難しい環境」であることも多いです。
Twitterでは、薬剤師が働く環境について、以下のような声も挙がっています。
考えるに薬剤師は総じて忙し過ぎなのです。大学病院は研究・教育、中核病院はチーム医療や地域連携、中小病院・保険薬局は調剤や在宅医療に追われ、スキルアップはもちろん業務を見直す余裕すらありません。私は全ての薬剤師業務の基盤であるDI業務が鍵を握っていると確信しています。#薬局長の老後
— 病院薬剤師だまさん@もうひとつのフォーミュラリー (@AEQBODuJ38ffnvK) August 19, 2019
薬剤師になって半年が経ち仕事にもだいぶ慣れた
仕事の面白さもわかってきた
だけど日々の業務をこなすだけではあまりに単調な毎日
もっと楽しく働くためにも、目標や課題意識をもって取り組まないといかんな
— アラフォー新米薬剤師 (@noviceapotheker) October 17, 2020
現職でスキルアップが難しい場合は、認定薬剤師などの資格取得を目指したり、教育制度が充実している職場を探してみましょう。
また、現職で学べることを探したり、自己学習をしたり、自発的に動くことも大切ですよ。
事例8.やりがいの喪失
職場に馴染んで業務が一通りこなせるようになったころに、やりがいの喪失を感じる薬剤師は多いです。
特に、薬剤師の調剤業務は「ルーティンワーク」と感じることも多く、マンネリ感から仕事のやりがい喪失につながりやすいです。
やりがいについては個々の薬剤師の考え方に依存しますが、「どうせ明日も同じ業務だから…」と職場全体にやりがいの喪失が蔓延している場合も少なくありません。
メンタルがヘラってます。仕事行きたくない。
薬剤師としてのやりがいを見つけられません。
頑張ってもお金はあがりません。
患者のためとか言ってるかたは尊敬しますが私はもうそれにすらどうでもよくなってきました。
元々誰かのためにとか無理な性格。協調性もないメンヘラ。— なーさん (@hptom1) November 19, 2020
安月給で働いている病院薬剤師、その代償はやりがいがあるからって言ってるわけだが、
そのやりがいが見出せず、離職していく若者がいる。それは上の立場の管理者の問題も大きいのかもしれないが、それ以上にキャリアプランが本人も周りにもないのは大きな原因かと思う。
— Yutorinashi (@RIQuartette) December 22, 2016
薬剤師の業務にやりがいを見いだせなくなった場合は、自分自身で「目標を見つける」ことも手段。
以下の記事を参考に、日々の業務の中で学びを見つけたり、新しいスキル獲得を目指してみてはいかがでしょうか?
事例9.仕事での失敗
新卒薬剤師など、新しい職場に入社したばかりの時は環境に慣れていないため、仕事で何かと失敗しがちです。
「また同じミスをしたらどうしよう」と不安になり、「薬剤師を辞めた方が良いのではないか…」とまで考えてしまうことも。
薬剤師が仕事する上で最も大切なことは「調剤ミスをしないこと」である。全ての業務は調剤ミスをしないために行なっていると言っても過言ではない。いくら知識があっても経験を積んでも調剤ミスが与えるダメージは新人の頃と変わらず「辞めたい」レベルである。
— くすりの勉強 (@yakuzaic) March 28, 2019
私は主治医の処方箋ミスと薬剤師がそのミスに気づかずそのまま3ヶ月分の
薬を一包化してしまったダブルミスで
えらい目にあいました!結局、謝罪したのは病院側の看護師と薬局側の事務員とベテランの薬剤師でミスに気づかなかった若い薬剤師からは謝罪の一言もなくケロッとした顔をしていました— ちゃびとら(ゆるりと..☆︎.。.:*◡̈︎❤︎) (@chabi_tora) January 6, 2021
人である限りミスや失敗するのは仕方がないことですが、薬剤師の調剤過誤は人の命に直結するため、1つのミスが取り返しのつかない事態に発展する可能性もあります。
ミスや失敗は個人が原因であることも多いですが、「教育体制が整っていない」等、職場の業務体制に問題があることも少なくありません。
職場にミスや失敗を防ぐ改善要求を出しても叶えられない場合は、職場を離れることも視野にいれた方が良いでしょう。
また、職場に問題がない場合は、ミスを真摯に受け止め、今後の業務に活かしていくことも大切です。
事例10.周囲から感謝されにくい
薬剤師の仕事が評価されず、「周りから感謝されなくてつらい」と感じることも多いようです。
他の医療従事者と同様に、人命に係わる仕事をしているのも関わらず、時に「薬剤師はいらない職業」といわれることもあります。
Twitterでは、責任が重いにも関わらず、感謝されづらい薬剤師という仕事について、以下のような声が挙がっています。
いろんな事件が起こってそのたびに思う。
薬剤師の仕事ってとっても責任が重い。
その割にいろいろな面で評価されてないなーと。悪いのは自己主張しない薬剤師たちか評価されない社会体制か。
6年制になってもへんなプライドが先にたって結果変わらないんではないか??— みんみん(警戒警報発令中) (@eminmin) August 19, 2010
薬剤師はいらない職業って世間に言われる度に悲しい気持ちになるけど、患者さんは勿論、先生とか看護師さんからありがとうって言われたらちょっとは居る意味あるかなって思う
— せた (@zyx_cooh) November 14, 2020
周囲の態度に傷つくこともあるかもしれませんが、薬剤師は日本の医療に必要な存在。
薬剤師がいるからこそ、患者が安心して薬を服用できるのです。
心無い声に惑わされることなく、薬剤師という職業に誇りを持ちましょう。
記事をご覧の方の中には「薬剤師を辞めたい」と感じている人もいらっしゃるでしょう。
以下の記事では、薬剤師が仕事を辞めたいと思う理由を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
2.まずは「つらい原因」を特定しよう
薬剤師がつらいと感じる理由は、さまざまであることが分かりました。
今後の対策を考えるためには、まず「つらい」と悩む原因を特定する必要があります。
つらい原因が分かれば、「気持ちを整理することで悩みを解決できるのか」「異動や転職を検討すべきなのか」判断できます。
例えば、労働条件がつらい悩みの場合は「自分1人だけでは解決できないから、職場の変更を検討した方が良いかも」と判断できるでしょう。
一方、一時的な問題であったり、気持ちの整理で悩みを解決できる場合は、「現職を続ける」ことも選択肢のひとつです。
以下に、悩み別の対処法をまとめたので、参考にしてください。
つらい原因 | 対処法 |
---|---|
|
|
|
<一時的な感情の場合> |
<自力での解決が難しい場合> | |
|
<別店舗などに異動できる場合> |
<現会社での解決が難しい場合> | |
|
<別店舗などに異動できる場合> |
<現会社での解決が難しい場合> | |
|
対処法をクリックすると、詳細へジャンプします。
気になる項目をクリックして、対処法をチェックしてみてください。
表を見てわかるとおり、つらい悩みは転職により解消できるケースも多いです。
記事後半「5.職場を変えたい薬剤師におすすめの転職サイト3選」「6.異業種転職の場合におすすめの転職エージェント3選」では、おすすめの転職サイトを紹介しているので、ぜひご覧ください。
3.【状況別】薬剤師がつらいと感じた時の5つの対応策
仕事がつらい場合、一時的な感情に流されて退職や転職を決めてしまうケースも多いですが、焦って判断すると後悔につながる恐れがあります。
転職後に、給与面・雇用の安定性・仕事内容等で「やっぱり辞めなければ良かった…」と思う方も少なくありません。
後悔を防ぐためには「本当に今の仕事を辞めるべきなのか?」をしっかりと考える必要があります。
そこでここでは、状況別におすすめの対応策を5つ提案します。
一時的な感情なら「現職を続ける」
つらい気持ちが一時的な感情なら、衝動的に職場を辞める前にいったん立ち止まりましょう。
<この対処法に適している悩み>
- 一時的な人間関係のトラブル
- やりがいの喪失
- 仕事で失敗してつらい
- スキルアップできない
上記がつらい原因になっている場合、誰かに相談したり、現状で目標を設けることで気持ちが晴れる可能性があります。
人間関係の悩みは、知人や第三者に相談することで、気持ちが楽になったり、解決の糸口が見つかる場合も多いです。
また、業務についていけなくてつらいなら、外部のスキルアップ研修を受けてみたり、書籍を買って自主学習することで状況の改善を図れます。
無用な転職を避けるという点でも、現職を続けるメリットは大きいです。
気持ちに迷いがある場合は、しばらく働き続けて様子をみましょう
<身近に相談できる人がいない場合は…>
身近な人には悩みを打ち明けにくい場合や、キャリアについて専門的なアドバイスが欲しい場合は、転職サイトに相談するのもおすすめ。
以下「転職しない相談会」は、大手薬剤師転職サイトである「ファルマスタッフ」が無料で開催している相談会です。
(引用:転職しない相談会|ファルマスタッフ)
このような相談会では、業界に精通したアドバイザーが、薬剤師のあらゆる悩みを親身に聞いてくれますので、ぜひ気軽に利用してみてください。
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系列店舗があるなら「転属や異動を申し出る」
現職に系列店舗がある場合は、転属や異動を検討することも手段です。
<この対処法に適しているケース>
- 人間関係のトラブル
- 残業や業務量が多い
- 労働環境が悪い
- 教育・研修制度が整っていない
転属や異動は職場自体が変わるため、転職と同じように現職場から離れることができます。
環境をガラっと変えられるので、「気の合わない人がいる」「残業が慢性化している」等の悩みの解決に効果的です。
また、異動は「異動願い」を出し、会社側に認められればOK。
転職のように、求人探しや選考の手間がないので、大きな負担なく環境を変えられます。
「今の職場がつらいけど、転職して新しい会社の業務に慣れるのはちょっと気が重い」という場合は、系列店舗への転属や異動を申し出るのがおすすめです。
<注意>
異動を承認してもらうためには、会社側が納得できるような理由が必要です。
異動願いを作成する際は、自己的な理由を記載するのは避け、ポジティブな内容を心がけましょう。
自力での解決が難しいなら「職場を変える(転職する)」
自力で状態を改善するのが難しい場合は、転職によって職場を変えることを考えましょう。
<この対処法に適しているケース>
- 人間関係のトラブル
- 残業や業務量が多い
- 労働環境が悪い
- 給与が低い
- 有給休暇・産休・育休制度を使えない
- 教育・研修制度が整っていない
転職をすると勤める会社が変わるため、給与制度・業務量・労働環境といったつらい悩みの解決につながります。
一時的な感情で転職を決断するのはおすすめできませんが、悩みの原因が会社にある場合、自分ひとりの力で解決するのは困難。
たとえば「残業が常態化している」「労働環境がいつまでたっても改善されない」といった場合は、自力の解決は難しいですし、すぐに状況が改善される可能性は低いでしょう。
一方、しっかりと条件を決めて転職をすれば、自分の理想的な環境で働くことができます。
自力での解決が難しい悩みを抱えている場合は、潔く転職を検討することも手段です。
調剤業務がつらいなら「OTCドラッグストアや異業種に転職する」
薬剤師の調剤業務自体がつらい場合は、OTC専門ドラッグストアや異業種への転職を検討しましょう。
<この対処法に適しているケース>
- 調剤業務自体がつらい
- 患者さん対応がつらい
患者さん対応や調剤自体をつらいと感じる場合は、調剤業務を続けていても、つらい気持ちが改善する可能性は低いです。
調剤業務自体が向いていない可能性もあるので、調剤業務が生じない職場への転職を考えてみましょう。
たとえば、調剤業務のないOTC専門のドラッグストアへ転職することも手段。
また、公務員・製薬会社・化粧品メーカーなど、薬剤師の免許や経験を活かせる職場はたくさんあります。
「調剤業務が向いていないかも…」と感じている場合は、異業種を含めて転職を考えてみてはいかがでしょうか?
<注意>
異業種への転職は簡単ではありません。
安易に異業種への転職を決めると後悔してしまう恐れがあるので、慎重に決断しましょう。
以下の記事では、異業種転職の注意点を解説しているので、あわせてご覧になってみてください。
心身に不調をきたしているなら「休職する・退職する」
深刻な悩みで心身に不調をきたしている場合は、休職したり、退職して仕事と距離を置くことも考えましょう。
<この対処法に適しているケース>
- 心身に支障をきたすほど悩んでいる
すでに心身に支障をきたしているのであれば、休息をとることを優先してください。
現職で休職制度を利用できるのであれば、1~2ヶ月仕事から離れることも手段です。
また「退職してしまうと、復帰が難しいのでは?」と不安になるかもしれませんが、現在薬剤師の転職は、求職者が有利な売り手市場です。
いったん仕事から離れたとしても、比較的スムーズに再就職できる可能性が高いでしょう。
悩みが深刻化している場合は、『心と身体を守ること』が最優先。
まずは「休職できないか」を確認し、難しい場合は退職も視野に入れましょう。
※つらい悩みや不安は一人で抱え込まず、まずは信頼できる第三者に相談してみてださい。
「厚生労働省|電話相談窓口一覧」
4.薬剤師が転職を検討する際に考慮すべき5つのポイント
薬剤師の仕事がつらいと感じた時の5つの対応策について解説しました。
現職で「つらい」と悩む原因の改善が見込めない場合、転職が悩みの解決につながります。
ただ、安易に転職を決めると「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう恐れがあります。
そこでここでは、薬剤師が転職を検討する際に考慮すべきポイントを5つ紹介するので「本当に転職すべきか」考えてみましょう。
ポイント1.年齢と転職回数を確認する
まず、年齢とこれまでの転職回数を確認しましょう。
転職の難易度は年齢や転職回数によって異なるため、状況によっては転職がなかなか上手くいかない可能性があります。
20代や30代であれば比較的スムーズに転職できる可能性が高いですが、40代以降では転職の難易度がぐんと上がるので注意が必要です。
また、転職回数が多い場合は採用企業側から「この人自身に何か問題があるのでは?」と思われ、転職難易度が高くなる傾向があります。
40代以上だったり、すでに転職回数が5回以上の場合は「転職しない」という決断も選択肢の1つにいれておきましょう。
ポイント2.転職の目的と理由を明確化する
薬剤師の転職で失敗しないためには、転職の目的と理由を明確化することが重要。
目的を明確化する前に転職してしまうと、職場選びのミスマッチや転職後の後悔につながることが多いです。
例えば、年収アップを目的に転職したのに、転職後の職場では残業がゼロで「転職前よりトータル年収が下がってしまった…」という失敗例もあります。
「新しい診療科の調剤を通じてスキルアップしたい」「勤務時間を減らしたい」など、転職目的を整理しておきましょう。
ポイント3.転職時期を考慮する
効率良く転職活動を進めるためには、転職時期も考慮しましょう。
というのも、転職するタイミングによっては「希望の求人が見つからない」ことも多いのです。
以下は、エムスリーキャリアが実施した「転職活動で最も苦労したことは?」というアンケートの結果です。
(引用:薬剤師の転職実態調査|エムスリーキャリア)
上記をみると、4割以上の人が「希望条件に合う求人が見つからず苦労した」と回答していることが分かります。
希望に合う求人が見つからないと、転職を先延ばしせざるを得ない場合もあります。
スムーズに転職活動を行うためには、「求人数の多いタイミングで転職する」ことが大切。
例えば、2~4月やボーナス後の7月・12月は薬剤師の求人数が増える傾向にあるため、希望の求人に出会えるチャンス。
また、転職しても職場に迷惑をかけにくい閑散期を選ぶこともひとつの手段です。
以下の記事では、転職時期について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ポイント4.希望のキャリアや働き方を考慮する
転職する際には、薬剤師として「どのように働きたいのか」も考慮することが大切。
目指すキャリアや希望の働き方によって、転職に適している職場は異なります。
たとえば、管理薬剤師を目指すのであれば、店舗管理や人材マネージメントを学べる職場を選ぶ方がよいでしょう。
一方、パートや派遣薬剤師として、さまざまな職場で柔軟に働きたい場合は、面受けの薬局などを選んび、幅広く調剤経験を積むのがおすすめです。
つらい気持ちの最中では、目の前のことに集中してしまいがちですが「将来的にどう働きたいのか」も考え、転職先を選びましょう。
ポイント5.ライフスタイルの変化に対応できるようにする
ライフスタイルの変化に対応できる職場を選ぶことも、重要なポイントです。
男性・女性を問わず、引越し・育児・介護などプライベートの変化にあわせて、働き方を変えなければならない場面は多々あります。
たとえば、将来的に子育てをしながら働きたい場合は、産休・育休制度が充実している会社を選んでおけば、いざという時に慌てなくてすむでしょう。
転職の際には、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる職場を選ぶことをおすすめします。
5.職場を変えたい薬剤師におすすめの転職サイト3選
ここまでの内容を読み、転職に興味を持たれた方もいらっしゃるでしょう。
ただ、転職に不慣れな場合「何から始めればいいのか分からない」「本当に転職できるのか不安」と感じてしまいますよね。
転職に興味があるものの、不安がある場合は「薬剤師に特化した転職サイト」に相談することをおすすめします。
「薬剤師転職サイト」とは、求人を紹介してくれたり、選考を手厚くサポートしてくれるサービス。
以下のような仕組みになっており、求職者は『完全無料』で利用できます。
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サイト名 | 特徴 |
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※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載
ここで紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
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(引用:ファルマスタッフ)
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非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://agent.m3career.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!薬キャリの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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6.異業種転職の場合におすすめの転職エージェント3選
異業種への転職を考えている場合は、「総合転職エージェント」の利用がおすすめ。
総合転職エージェントでは、薬剤師の仕事だけでなく、幅広い業種・職種の求人を扱っているため『異業種・異職種』転職を考えている方にぴったりです。
また、アドバイザーは各業種に精通しているため「薬剤師以外の仕事について知りたい」「ほかの業種・職種の情報を知りたい」という場合にも、有効活用できますよ。
以下の3社は、幅広い業種の案件を取り扱っており、求人数も多いので、ぜひチェックしてみてください。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
リクルートエージェント 求人数:約24万件 |
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マイナビエージェント 求人数:3.6万件 |
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doda 求人数:7万件 |
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※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載
ここで紹介する3社は「【9割が間違える】人気の転職エージェントおすすめ一覧と1,102人の口コミ・評判で分かった賢い選び方」から、さらに厳選した転職エージェントです。
そのほかの転職エージェントもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
20万件以上の求人を比較するなら「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、大手人材会社「リクルート」のグループ企業が運営している転職エージェント。
求人数業界No.1の転職エージェントで、非公開求人も合わせると保有する求人は20万件以上と群を抜いています。
幅広い求人を比較できるので、異業種への転職活動を始めるのであれば最優先で登録しておきましょう。
各業界に特化したキャリアアドバイザーが求職者の希望をしっかりと理解し、求職者の悩みを解決できる最適な職場を提案してくれますよ。
【面談オフィス】
全国16拠点(札幌、仙台、宇都宮、さいたま、千葉、西東京、東京本社、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡)
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
公開求人数 | 約107,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約144,800件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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20代の転職なら「マイナビエージェント」
(引用:マイナビエージェント)
「マイナビエージェント」は、人材業界でトップクラスの「マイナビ」が運営しているサービス。
リクルートエージェントと比較すると求人数は多くありませんが、非公開求人の割合は全求人の約80%にも達します。
熱心な転職サポートで評判が良く、「年収などの求人の質の高さ」や「手厚いサポート」には定評があります。
とくに20代の転職に力を入れているので、20代の薬剤師は必ず登録しておきたいエージェントです。
若手で初めて転職活動をするなら、マイナビエージェントがおすすめです。
【面談オフィス】
全国10拠点(札幌、東京(京橋)、東京(新宿)、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡)
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約23,500件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約15,700件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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充実した転職サポートを受けたいなら「doda」
(引用:doda)
「doda」は、人材業界大手の「パーソルキャリア」が運営している転職エージェント。
保有する求人は業界トップクラスであり、転職活動では「お決まり」とも言える人気を誇っています。
「サービス業」「IT業」「メーカー業」など、大手企業を含め基本的にどんな業種の仕事も掲載されているので、希望の求人が見つかりやすいでしょう。
また、dodaでは、これまでの転職支援経験をもとに、実践的なアドバイスをしてくれます。
応募企業を意識した面接対策など、手厚いサポートを受けられるので、転職に不安がある方でも安心ですよ。
【面談オフィス】
全国10拠点(北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、岡山、広島、福岡)
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約75,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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7.薬剤師のつらい気持ちを和らげる4つの方法
ここまで、薬剤師がつらいと感じる理由や対処法についてお伝えしました。
状況に応じて適切な対処をとれば、つらい悩みが深刻になる前に解決できることも多いです。
ただ、「つらい気持ちが1つ解決した途端に、また別の悩みが生じる」ということも多いですよね。
ここでは薬剤師の仕事を続ける上で、つらい気持ちを和らげる方法を4つ紹介しますので、ぜひ試してみてください。
方法1.活躍できる職場はたくさんあることを認識する
今の職場が全てではなく、活躍できる職場は世の中にたくさんあることを認識しましょう。
「現職場以外でも働ける場所がある」と冷静に認識できると、「いつ辞めても大丈夫」と思えてつらい悩みが和らぐことも多いです。
つらい気持ちに襲われると「今の職場が全て」と錯覚してしまうものですが、決してそのようなことはありません。
実際に、薬剤師の職場は数多く、調剤薬局だけでも全国に約6万件あります。(出典:平成30年度衛生行政報告例の概況|薬事関係|厚生労働省)
また、薬剤師専門の転職サイト「ファルマスタッフ」には6万件以上の求人情報が掲載されています。(※2021年1月時点)
(引用:ファルマスタッフ)
薬剤師として活躍できる職場は万単位で存在していますので、「現職以外にも働ける場所はたくさんある」という考えを持って気を楽にしてください。
方法2.他人の考え方や行動は変えられないと割り切る
他人の考え方や行動は「変えられない」と割り切ることも大切です。
他人を変えることで現状を改善したいと思う人は多いですが、他人の行動や考え方は簡単に変えられるものではありません。
たとえば、ダラダラと業務を行う同僚をあなたが変えることは、とても困難。
なかなか変わらない同僚に対し、イライラするよりも「仕方がない、自分は自分で頑張ろう」と思う方が精神的に楽でしょう。
以下のように、「他人は変えられない」と考えることで悩みが軽くなるケースも多いです。
おば新人でメンタルやられちゃったらダメーって思って仕事以外の話はすべてうなずきスルーすることにした。
で、コイツができないのはあたちのせいじゃないってあらためて思った。
他人は変えられないから自分が変わればいいんじゃんって気づいたらすんげー楽になったーっ。— せそ🌥️ (@mumamuma55) May 18, 2020
過去と他人は変えられない。って言葉を大人になってから教えてもらったのですが、これが胸に落ちてからは断然生きるのが楽になったのでおすすめです。
— 野菊は豊前に会いに行く (@nogikun) September 13, 2019
他人を変えようとすると、期待した結果が得られなかった場合に、自分自身が疲れてしまうことも多いです。
周囲に不満がある場合は「他人は変えられないから、仕方がない」と割り切ることも大切ですよ。
方法3.できることに目を向ける
ミスばかりでつらい場合は、できることに目を向けてみましょう。
他人の優れた点ばかりに目を向けて自分と比較し続けると、つらい気持ちがどんどん増してしまいます。
例えば、「先輩薬剤師は完璧に仕事をこなしているのに、自分はまたミスしてしまった…」「大学の同期が大活躍している」など、他人と比べ出すときりがありません。
つらい気持ちを和らげるためには、なるべく他人と自分を比較しないことが大切。
他人ではなく自分が今できることに目を向け、「昨日の自分より何か1つ成長する」と考えてみてはいかがでしょうか?
方法4.職場以外のコミュニティーに所属する
趣味や好きなことを通じて職場以外のコミュニティーに所属すると、つらい悩みが軽減されることが多いです。
自分の所属場所が職場の1か所しかないと、職場が人生の全てのように錯覚してしまい、つらい悩みの捌け口が無くなってしまいます。
一方、職場以外のコミュニティーがあれば、仕事以外で気持ちをリフレッシュできます。
例えば、「フットサルチームに所属する」「ジム仲間をつくる」などがおすすめ。
職場以外にコミュニティがあれば、つらい気持ちを和らげることができるはずですよ。
まとめ
薬剤師の仕事に携わる中で、「つらい」と悩むことはよくあります。
つらい状況を打破するためには、「どうすれば悩みを解決できるのか」に着目し、今後の行動を考えることが大切です。
以下5つの対応策を参考に、次の一歩を考えてみてください。
- 一時的な感情なら「現職を続ける」
- 系列店舗があるなら「転属や異動を申し出る」
- 自力での解決が難しいなら「職場を変える(転職する)」
- 調剤業務がつらいなら「OTCドラッグストアや異業種に転職する」
- 心身に不調をきたしているなら「休職する・退職する」
また、つらい悩みを聞いて欲しい方は、無料でキャリア相談に応じてくれる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
以下の3社は『薬剤師の仕事と悩みに精通しており、じっくり相談にのってくれる』と評判なので、ぜひ利用してみてください。
【薬剤師を続けたい場合におすすめのサービス】
サイト名 | 特徴 |
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ファルマスタッフ |
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マイナビ薬剤師 |
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薬キャリ |
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※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載
なお、薬剤師自体を辞めたい場合は、幅広い業種・職種の求人を扱っている「総合転職エージェント」の利用がおすすめです。
以下の3社は『求人も多く丁寧なサポートが受けられる』と評判なので、ぜひ利用してみてください。
【他職種・業種への転職におすすめのサービス】
サイト名 | 特徴 |
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リクルートエージェント |
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マイナビエージェント |
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doda |
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※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載