最終更新日:2020/11/08
「ブラック上司のせいで仕事を辞めたい」「精神が限界寸前なので退職したい」とお悩みではありませんか。
ブラック上司のもとで、不当とも言える扱いを受け続けていると、やがて精神的ダメージにより鬱病を発症してしまうケースも多く見受けられます。
そのような事態になってしまう前に、本ページではブラック上司の特徴や脱出する方法を紹介します。
この記事を読んで、自分にとって何を一番大切にすべきことかを見つめ直しましょう。
仕事の悩みや将来への不安を、ずるずる伸ばしてはいないでしょうか?
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1.ブラック上司ってどんな人?特徴や世間の声を解説
「ブラック上司に当てはまる特徴ってどんなことだろう」「うちの部長、ブラック上司だと思うんだけど」とお考えでしょうか。
この章では、ブラック上司の特徴やTwitterに上がっている世間のリアルな声をご紹介します。
また、ブラックなのにどうして会社に居続けることが可能なのかということも解説していきます。
それぞれの項目を見て、ご自身の置かれている状況を把握するための参考にしてみてください。
ブラック上司の特徴は10個
ブラック上司と呼ばれる上司には一体どのような特徴があるのでしょうか。
下記の10個の項目に、多く当てはまるほどブラック上司だと言えます。
「うちの部長、上司ブラックなんじゃないかな…」と思う節があるのなら、チェックしてみてください。
- 怒鳴る
- 嫌味が多い
- 責任転嫁してくる
- 休暇を取らせてくれない
- 休憩時間に仕事を押し付けてくる
- 空気が読めない
- 上から目線
- 正しい人事評価をしてくれない
- パワハラ・セクハラなどのハラスメントが酷い
- 忘れっぽい
上記で挙げたブラック上司の特徴10個を分けて、わかりやすく表でまとめたものをご覧ください。
該当項目 | 特徴 |
---|---|
①② | 気が弱い・言い返さないといったターゲットを選ぶのがうまい。 |
③⑦ | 「部下の失敗は部下の責任、自分の失敗は部下の責任」逆も然り「自分の手柄は自分の、部下の手柄は自分の」 |
④⑤⑧⑨ | 部下が困ることが何よりうれしい。 |
⑥⑩ | 自分が持っている常識が世の常識だと思っている。 |
「上司」と言えども、リーダシップを取ることが苦手、または面倒見が良くないというような人の上に立つ性格ではない人もいます。
一方ブラック上司と呼ばれる人物は、外面が良く世渡り上手な一面があるため、出世街道に乗っているケースも少なくありません。
しかし実際は、常に自分が正しく自己中心的な性格なのです。
次の項目では、ブラック上司に対する世の中のリアルな声を聞いてみましょう。
ブラック上司に対して世の中のリアルな声
Twitterには、ブラック上司に対する世の中のリアルな声が上がっています。
既にブラック上司のせいで嫌な思いをされている方は共感できる声ばかりでしょう。
まあ、ストレスの原因はその日の気分で行ってることと行動がコロコロ変わるクソ上司なのは間違いない。
— インディー (@inndhicruijff) September 4, 2019
ブラック上司は自分の都合の良いように、言ってることがコロコロ変わります。
まともに相手をしていると疲れてしまいますので、話半分くらいの気持ちで聞いておいた方が良いでしょう。
新人さんに給料泥棒って言ううちの上司どうにかしてください
— sena (@sena0182) April 20, 2020
「給料泥棒」と、そのままそっくり言い返したいところですが、グッとこらえて言われたことを日付を入れてメモに残しておくと良いです。
万が一退職する際に揉めた場合、記録しておけば証拠として役立ちます。
上司の査定は主観的で感情的なものが多いですね。米会社ではパートナー・顧客関係の本人が仕事で付き合っている外部の評価を重視で、他社から彼の仕事は良かった、悪かったとコメントの手紙を送る。社内では本人の部下の意見も聞いて出来る限り客観的に評価@HB100yrsFighter
— Masa Okumura (@mokumura) May 28, 2014
本来ならば人事評価に個人の感情を挟むなんてことはあってはならないことですが、それもまた非常識なブラック上司には通用しません。
会社行って今日もあのクソ上司が居ると思うと体調が悪くなる
— アベコウヘ (@kouheu) May 19, 2020
ブラック上司が職場にいないときや会社が休日で会わないなど、ブラック上司が視界に入らないと体調が良い・気分が晴れ晴れするときは、異動願いを出すか、退職の道を検討しましょう。
ブラック上司はなぜ会社に居続けられるのか
社内でもブラック上司だと周知されているとしたら、なぜ会社に居続けることができるのでしょうか。
ブラック上司は、会社の上層部には気に入られている、もしくは会社のトップ層に君臨していてやりたい放題ということもあるでしょう。
また、部下の手柄を自分のものとし、自分の評価を高くしている可能性もあります。
離職率が極めて高い会社だとすると、会社側が原因究明と改善策を取っておらず、管理者教育がしっかりと行われていないと言えるでしょう。
ともすれば、ブラック上司からの嫌がらせにより不快な思いをしている方にとっては、ブラック企業だという認識にもなりがちです。
ブラック上司は自分の保身のために部下をないがしろにする場合もあり、改心することはまずないです。
理不尽極まりないブラック上司と、そんな従業員を野放しにしている会社には少しでも早く見切りをつけましょう。
2.ブラック上司にはどうやって対処すべき?
ブラック上司のいる会社で働き続けるためには、どうすればよいのでしょうか。
この章では、ブラック上司の対処策として、以下の4つをご紹介します。
口答えは避ける
ブラック上司に対しての口答えはもっての外です。
嫌味などの言葉の暴力や、上司という名目を悪用した不当な嫌がらせ行為が酷くなる可能性が高くなります。
対処法としては、ブラック上司がした発言(日付・状況・言葉)を記録しておくことをおすすめします。
記録として残しておけば、日常的に嫌がらせを受けていた事実を証明可能です。
万が一退職する際に揉めた場合や、精神的ダメージにより通院することになった場合、記録していた内容が効力を発揮し役立つでしょう。
友人・知人・同僚に相談する
とにかく一人で抱え込てストレスを溜め込むことのないよう、信頼できる人に思いの丈を吐き出してみましょう。
ブラック上司の扱い方や脱出法について詳しい人がいるかもしれませんし、もしかしたら同じような状況下に置かれて苦しんでいる人がいるかもしれません。
同じ悩みを共有してもらうことで打開策が見い出せる可能性もあります。
「総合労働コーナー」を利用する
「総合労働コーナー」とは、厚生労働省管轄の職場のトラブルに関する相談・解決のための情報提供サービスをしてくれるものです。
総合労働コーナーは、各都道府県の労働局および全国の労働基準監督署などに設置されています。
相談については以下のような対応を行っています。
相談できる内容 |
労働問題にまつわる相談
|
---|---|
対象者 | 労働者・事業主・学生・就活生 |
予約の有無 | 予約不要 |
料金 | 無料 |
前項の「友人・知人・同僚に相談する」ではどうにもならないときは、総合労働コーナーへ相談すると、専門の相談員が具体的かつ的確なアドバイスをくれます。
もちろん相談者のプライバシー保護は厳守され、労働基準法などの法律違反の疑いがある場合は、行政指導などの権限を持つ担当部署に取り次ぎもしてくれるので安心して利用できるでしょう。
無料で相談できるので、とりあえず一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
部署異動を考える
「仕事は続けたい」「できれば退職は避けたい」と考えているのであれば、部署異動願いを出してみるのも一つの策です。
ブラック上司と直接関わらない状況になれば、事態が好転する可能性もあります。
しかし気を付けたい点として、部署異動願いを申し出る際に「ブラック上司の元で働きたくない」と言ってはいけません。
部署が変わっても同じ会社にはいるのですから、そこは穏便に大人な対応をしましょう。
3.ブラック上司に耐えられない人は退職も検討しよう
「もうブラック上司には耐えられない」という人は、退職も視野に入れましょう。
この章では、退職を決意した後にあなたがやるべきことを解説していきます。
退職の意志を伝える
「もう限界寸前…」ならば、一刻も早く退職の意志を伝えてください。
その際、いきなり「退職をしたい」と切り出すのではなく、事前に「個別にお話したいことがあるのでお時間とっていただけませんか」と予定を開けてもらうと良いでしょう。
一般的には、退職希望日の1ヶ月前から3ヶ月前に直属の上司に伝えることが多いですが、中には半年前という会社もあるようなので、社内規定をチェックすることをおすすめします。
しかし、正社員など雇用期間の定めがない労働契約の場合は、法律上では2週間前に伝えれば良いことになっています。
退職はその意思表示から2週間で効力を生じることになります。(民法第627条第1項)
上記の通り、民法でも2週間で効力を生じるというように、退職の意思は守られています。
心の不調が限界を超えて、「あの時もっと早く退職をしておけば良かった」と後悔することのないように早急に決断すると良いでしょう。
引継ぎ・挨拶回り
退職する意向が固まったあとは、自分の業務の引継ぎをしなければなりません。
しかし、誰が引き継ぐか決まっていない場合は、業務内容を詳しくマニュアル化しておきましょう。
マニュアルがあれば次の担当者が右往左往することなく業務に取り掛かれるため親切です。
また、ブラック上司以外は皆良い人達だったと思うのであれば、最後の挨拶回りはしたいですね。
仕事の引継ぎや退職手続き、私物を回収するために数回は出社しなければなりません。
ブラック上司のせいで散々嫌な思いをされたと思いますが、できれば「立つ鳥跡を濁さず」で退職することが賢明です。
しかし、もし精神的ダメージが強すぎて会社へ出向けない場合は、決して無理はせず、次の章で紹介している「4.自力退職が困難なときに取るべき方法2つ」を参考にしてみてください。
失業保険・社会保険・年金の手続き
退職するにあたり、やっておくべき3つの手続きがあります。
個別に詳しく見ていきましょう。
失業保険の手続き方法
退職後、すぐに別の会社で働く予定がないのであれば失業保険の手続きをしましょう。
失業給付金受給資格は、次の通りです。
雇用保険の被保険者期間 | |
---|---|
自己都合退職 | 離職日以前2年間のうち、最低12ヶ月 |
やむを得ない場合 | 離職日以前1年間のうち、最低6ヶ月 |
『引用:「電子政府の総合窓口(e-Gov)雇用保険法第13条」・「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」』
自己都合退職の場合、離職の日以前2年間のうち、12ヶ月以上雇用保険に加入していたら失業保険を受けることが可能です。
ただし、リストラ・倒産、病気などのやむを得ない理由があるときは、離職日以前の1年間に被保険者期間が通算6ヶ月でも失業保険を受け取れます。
大まかな失業保険手続きの流れは以下の通りです。
- 退職する会社から離職票をもらう
- ハローワークへ行き求職申込みを行う
- ハローワークの案内を参考に再就職活動を行う
もし退職する会社から離職票をもらえない場合は、ハローワークに相談し、強制発行の手続きを取ってもらってください。
社会保険の手続き
次に働く会社が決まっている場合は、次の会社で社会保険の手続きをしてもらえます。
そうでない場合は自分で手続きする必要があるので、下記を参照してください。
- 現在の保険を継続したいとき⇒ 任意継続をする
- 扶養に入れてくれる家族がいるとき⇒ 家族の扶養に入る
- 上記①②に該当しないとき⇒ 国民健康保険へ切り替える
①の任意継続したい場合は、下記2つの条件が必須です。
- 資格喪失日の前日までに、継続して2ヶ月以上の被保険者期間があること
- 資格喪失日から20日以内に被保険者いなるための届け出をすること
ただし、任意継続をしても最長2年で資格を喪失することになるので注意しましょう。
②の家族の扶養に入る場合は、家族が加入している健康保険組合の規約を確認し、加入条件や加入方法を確認してください。
③の国民健康保険に切り替える場合は、住民登録をしている自治体の窓口で手続き可能です。
年金の手続き
次に働く会社が決まっている場合は、次の会社で厚生年金の手続きをしてもらえます。
そうでない場合は国民年金に切り替えをする必要があります。
退職日の翌日から14日以内に、住民登録をしている市区町村役場の窓口へ行き年金の切り替え手続きを行ってください。
その際に持参するものは下記の通りです。
- 年金手帳
- 離職票・健康保険資格喪失証明書など退職日が確認できる書類
- 運転免許証やパスポートなど身分が確認できる証明書
- 印鑑
一つ注意点があります。
入社時に会社へ年金手帳を預けている場合がありますので、退職する際には必ず返却してもらいましょう。
4.自力退職が困難なときに取るべき方法2つ
「退職届を受理してもらえない」「もう職場に出向く気力すらない」という時は、どのように対応すれば良いのでしょうか。
この章では、自力退職が困難なときに取るべき方法2つをご紹介します。
内容証明郵便を企業宛に送付する
「内容証明郵便」とは、郵便サービスの一つで、郵便を出した内容や発送日、相手方が受け取った日付などを日本郵便が証明するものです。
主に「契約の解除通知」や「未払い金の督促」などに利用されます。
内容証明郵便の効力は下記の4つがあります。
- 契約解除などが法律上正しい手続きにより行われたことを証明できる
- 送付する側の意志が固いことを示せる
- 請求に応じない相手側に心理作戦として圧をかけることができる
- 万が一裁判になった場合、送付する側の主張が裁判前より変化していない証拠として残せる
退職届を受理してもらえないなど、退職の意志表示をしているにも関わらず、退職を認めてもらえない場合に内容証明郵便は効力を発揮します。
書き方や料金などは日本郵便の公式サイト「内容証明 ご利用の条件等」に詳しく書かれているので参考にしてみてください。
退職代行サービスの利用がおすすめ
退職の意志を伝えたものの、受理してもらえず途方に暮れている方もいるのではないでしょうか。
退職届を受け取ってもらえない方や、自分の口から退職を言い出せないでいる方は、退職代行サービス「EXIT(イグジット)」の利用をおすすめします。
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まとめ
残念ながら、企業全体と企業のトップ層が真剣に取り組んでくれなければ、ブラック上司自体は変わること・辞めることはありえません。
ブラック上司の元で働き続け精神を病み、過労死や自殺に追い込まれる前に一刻も早く退職すべきです。
退職を決意したら、次の行動に移していきましょう。
- 退職の意志を伝え、退職届を用意する
- 引継ぎ・挨拶回りをする
- 保険・年金の手続きをする
心身ともに限界で、会社へ出向き退職の手続きをすることが困難であれば、下記の対処がおすすめです。
- 内容証明郵便で退職届を郵送する
- 退職代行サービス「EXIT」に依頼する
ブラック上司のせいで人生を棒に振ることはありません。
真剣に相手をしているのは時間の無駄だと割り切りましょう。
【参考サイト】
- 厚生労働省|総合労働相談コーナーのご案内
- 厚生労働省|やさしい労務管理の手引き
- 電子政府の雇用窓口(e-Gov)|雇用保険法第13条
- 厚生労働省|特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準
- 全国健康保険協会|1.任意継続被保険者となるための要件
- 日本年金機構|会社を退職した時の国民年金の手続き
- 日本郵便|内容証明 ご利用の条件等