最終更新日:2020/11/08
人間関係の悩みが少ない、精神的に楽な仕事に就きたいと考え、ごみ収集の仕事に興味を持った人はいるのではないでしょうか?
とはいえ、ごみ収集に対して「きつい」「イメージが悪い」など不安を抱えている人も多いはずです。
しかし、ごみ収集の仕事は、勤務時間が短く給料も決して少なくはなく、社会貢献もできる素晴らしい仕事です。
この記事では、ごみ収集の仕事内容や待遇、メリットやデメリットなどを紹介します。
ごみ収集がどのような仕事なのか理解が深まるので、ぜひご一読ください。
仕事の悩みや将来への不安を、ずるずる伸ばしてはいないでしょうか?
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1.ゴミ収集の仕事はきつい?それとも楽?
ゴミ収集の仕事への転職を考えたとき、真っ先に浮かぶのが「きつい仕事では?」という不安ではないでしょうか?
ここでは、ゴミ収集の仕事のきつい面と、楽な面について解説していきます。
体力的にはきつい
ゴミ収集の仕事は、とにかく体力勝負です。
そのため、体力に自信がない人には向いていない仕事と言えるでしょう。
ゴミを車両につめ込む際に重いゴミを持ち上げたり、走ってゴミを収集したりすることが多いため、体力的にはきつい仕事です。
車での移動中は小休憩できますが、地域によっては家の前にゴミを出すこともあり、その場合は車の外で走り回らなければいけません。
精神的には楽
一方で、ゴミ収集の仕事は、精神的には楽な仕事と言えるでしょう。
仕事内容はシンプルなので覚えることが少なく、同じ作業のくり返しなので比較的早く慣れます。
また、2~3人のチームでエリアを担当するため、大勢の人と関わるようなストレスは少ないです。
仕事さえ覚えてしまえば精神的な負担が少なく、続けやすい仕事と言えるでしょう。
2.ゴミ収集の仕事内容は?
では、ゴミ収集の仕事内容について見ていきましょう。
知っているようで知らないことも多いと思いますので、転職を検討中の人はぜひチェックしてみてください。
家庭ゴミの収集は「一般廃棄物運搬業」という業種
ゴミ収集の仕事には、大きく分けて2種類あります。
業種 | 廃棄物の分類 | ゴミの種類 |
---|---|---|
産業廃棄物運搬業 | 産業廃棄物 | 建築現場や医療現場などのゴミ |
一般廃棄物運搬業 | 一般廃棄物 | 産業廃棄物以外(おもに家庭ゴミ) |
ここでは、一般廃棄物運搬業のゴミ収集の仕事について解説しています。
家庭ゴミには可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・粗大ゴミがあり、これらの収集業務をすべて担当することが多いです。
収集はドライバーと助手の2~3人1組で担当
ゴミ収集の仕事に使用される車両を「パッカー車」と呼びます。
収集業務は、パッカー車のドライバーが1人、ゴミを車両につめ込む助手が1~2人で行われます。
ドライバーはルートを完璧に覚える必要があるため、ベテラン作業員が担当することが多いです。
地域や会社によっても異なりますが、民間の委託業者は助手が1人の場合が多い傾向にあります。
助手はパッカー車よりも先に行き、安全確認などを行うため、基本的には走っていることが多いです。
収集したゴミをゴミ処理施設まで運搬
パッカー車に収集したゴミがいっぱいになったら、ゴミ処理施設まで運搬します。
基本的にはルートをすべて巡回し、収集業務が終わった後にゴミ処理施設へ運搬することが多いです。
しかし、ゴミの量が多い場合には途中で運搬することもあります。
ゴミ収集車の清掃
ゴミ収集の作業が完了したら、会社へ戻ってゴミ収集車(パッカー車)の清掃をします。
車両の外側も、ゴミを入れる内側も基本的には水洗いが多いようです。
このような衛生管理も、ゴミ収集作業員が行います。
活動報告書の作成
最後に、その日の活動報告書を作成します。
時間や作業内容などを記入する業務日報のようなものです。
通常の報告に加えて、住民からのクレームやゴミの回収漏れなどの問題点も記入し、改善点や対策も併せて記入します。
単純な作業とはいえ、問題点と対策を考えることは社会人として必要なスキルです。
3.ゴミ収集の仕事のメリット
では、ゴミ収集の仕事のメリット・デメリットについてご紹介します。
まずは、メリットから見ていきましょう。
健康的な生活が可能
ゴミ収集の仕事をするメリットは、健康的な生活が可能なことです。
業務は朝早くからはじまるため、自然と規則正しい生活を送ることができます。
体を動かす仕事でもあるため、適度な疲労感により、夜も気持ちよく眠れることでしょう。
勤務時間が短い
収集業務をする時間は地域によって大きく異なりますが、基本的に勤務時間が短いことがメリットです。
多くの場合、昼過ぎから17時の間に終わるのが一般的です。
他の仕事に比べると終業時間が早く、基本的には残業もありません。
そのため、プライベートの時間を確保できることもメリットといえるでしょう。
仕事内容の割には給料が高い
ゴミ収集の仕事は単純な作業の繰り返しとなるため、仕事内容はそれほど難しくありません。
仕事内容の割には給料が高いと言えるでしょう。
平均すると、月給で24万円程度が多いようです。
ただし、公務員か民間の委託業者の社員かによって大きく異なり、また、地域によっても差があります。
民間の委託業者でも賞与がある場合が多く、平均年収は300~500万程度と言われています。
公務員の場合、所属する自治体の俸給表で給料が決まります。
地域でいうと、東京が最も給料が高い地域です。
社会貢献する意識を持てる
ゴミ収集の仕事は、社会にとってなくてはならない仕事です。
ゴミ収集の仕事をする人がいなければ、世の中はゴミであふれてしまいます。
そのため、社会貢献をしている意識を持てることは、人生において大きなメリットとなるでしょう。
4.ゴミ収集の仕事のデメリット
ゴミ収集の仕事は、きつい・汚い・臭いといった3Kのイメージがありますが、具体的にはどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
臭い
暑い時期の可燃ゴミの収集は、とくに臭いのがデメリットです。
収集したゴミと一緒にパッカー車に乗車するため、移動中も臭いが気になります。
自分では臭いに慣れてしまっても、作業服や体には臭いが染みついているのです。
とはいえ、ほとんどの会社にはシャワーが完備されています。
体を洗ってから帰宅できるため、家族もそれほど気にならないでしょう。
イメージが良くない
ゴミ収集の仕事は汚い・臭いものを扱うせいか、一般的なイメージが良くないことがデメリットです。
「職業を言った途端に、相手の態度が急変した」という経験がある人も少なくありません。
しかし、ゴミ収集の仕事をしている本人は、自分たちの仕事に誇りを持っている人も多いのが特徴です。
それは前述の「社会貢献」の意識を持っているからでしょう。
ゴミ収集の仕事に就いても結婚できる?
ゴミ収集の仕事に転職を考えている人は、職業イメージが良くないせいで「結婚できないのではないか?」という不安を抱えているかもしれません。
たしかに偏見を持っている人は多く、とくにご両親に反対されるケースがあるようです。
Yahoo知恵袋でも、下記のような口コミが寄せられています。
結婚と仕事について質問お願いします。私25歳:看護師 彼25歳:ゴミ収集(公務員ではない) で、付き合って2年になります。
まだ具体的な結婚の話は出ていませんが、ゆくゆくは結婚したいと考えています。すると母親が彼氏の仕事を聞き猛反対…
お互いの収入に問題はなく、彼氏の収入だけでの生活も出来なくはないです。彼氏との生活や価値観も合い、結婚するなら、この人だなぁ~と半同棲生活をしながら日々思います。
私は結婚するに当たって仕事の内容は関係ないと思っています。
『引用:「Yahoo知恵袋」』
ゴミ収集の仕事は収入が安定しているし、離職の可能性も低めなので、結婚相手としては決して悪くありません。
帰宅後に臭いが気になる場合もあるかもしれませんが、本人が一生懸命仕事をしていて、その人間性を認めてくれる相手なら、結婚へのデメリットは少ないと考えられます。
ゴミ収集の仕事を認めてくれる相手を探すことで、人を見る目が養われる効果も期待できるでしょう。
暑さや天候によっては過酷になる
夏の炎天下でのゴミ収集作業は暑さとの戦いになるため、過酷な作業になることがデメリットです。
今まで屋外での仕事経験がない人は、慣れるまでつらいかもしれません。
また、ゴミ収集の仕事は天候に関係なく作業をする必要があるため、悪天候では余計な作業が増えることも予想されます。
たとえば雪の日は、ゴミ集積所の除雪作業を伴う場合があります。
大幅な給料アップ・昇進が難しい
民間の委託業者でゴミ収集の仕事に就いた場合、大幅な給料アップや昇進が難しいことがデメリットです。
日々の作業は何年経っても変わらないため、給料の変動が少ないのです。
公務員の場合は、勤続年数によって昇給することもありますが、大幅な昇進は難しいでしょう。
5.ゴミ収集の仕事に就くには?
では、ゴミ収集の仕事に就くには、どのようにすれば良いのでしょうか?
地域によって「民間の委託業者」か「公務員」かが異なるため、希望地の情報をチェックしましょう。
求人情報サイトやハローワークで探す
民間の委託業者による求人の場合、地元の人を採用することが多いため、地域のハローワークで探すのがおすすめです。
また、ゴミ収集の仕事は基本的に欠員補充のため、求人情報サイトなどを定期的にチェックしておくと良いでしょう。
離職率が低い職種なので、募集が少ない特徴があります。
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公務員試験を受ける
公務員がゴミ収集作業をしている地域は、公務員試験を受ける必要があります。
ただし、ゴミ収集の仕事は「現業職」なので、事務職が受ける試験とは異なります。
また、求人数に対して応募者数が多くなることも予想されるため、倍率が高くなりがちです。
まずは、お住まいの地域や希望地が、どのような形態になっているのか確認してみましょう。
最近は、民間業者に委託する自治体が多いため、職員を採用するケースはほとんどない状況です。
そのため、ゴミ収集の仕事に就くために、公務員を目指すのは難しいのが正直なところです。
まとめ
ゴミ収集の仕事に対する一般的なイメージはあまり良くありませんが、デメリットだけでなくメリットもたくさんあります。
- 健康的な生活が可能
- 勤務時間が短い
- 仕事内容の割には給料が高い
- 社会貢献する意識を持てる
給料が良いことや勤務時間の短さを考えると、自由な時間を満喫できます。
ただし、地域によって給料も勤務時間も異なるため、仕事内容なども含めてしっかりと確認することが大切です。
社会貢献できる立派な仕事なので、条件さえ合えば、ゴミ収集作業員は決して悪い仕事ではありません。
ぜひ検討してみてください。
【参考サイト】
- ドライブワーク|パッカー車のお仕事とは?
- Driver Hacker|ゴミ収集車の仕事は給料/年収が高い!パッカー車の平均給料を公務員/民間別で大公開!