最終更新日:2020/11/15
総務で働く方は、一度は下記のような理由で「辞めたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。
- 給料が低く将来が不安
- 頑張っているのに評価されない
- 雑用ばかりで、専門性を身に付けられない
- 調整役になることが多く、ストレスを常に抱えている
- お局さんのご機嫌を伺いながら仕事をするのに疲れた
ですが、いきなり退職するのはリスクが高いので、なかなか行動できずに困っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、「総務を退職すべきかの判断基準」「退職以外の対処法3選」「転職に関する役立つ情報」を解説します。
「総務を辞めたい」と考えている方が、どう行動したらいいかが分かり、現在の不安を取り除ける内容になっているので、是非ご一読ください。
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1.総務を辞めたい理由
「総務を辞めたい」と考えていても、「自分の辞めたい理由ってただの甘えじゃないかな」と不安があり、なかなか辞める心構えができないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そのような方のために、定番の総務を辞めたい5つの理由を紹介します。
定番の総務を辞めたい5つの理由
辞めたい理由1.給料が低いから
「給料が低いから」という理由で総務を辞めたいと考える方は多いです。
総務事務の平均年収は330万9,538円となっています。(参考:総務事務とは-総務事務の仕事内容、給料事情、メリットやりがいまで徹底解説|マイナビキャリレーション)
また、国税庁によると、給与所得者の平均給与は1人当たり436万円です。(参考:令和元年度分 民間給与実態統計調査|国税庁)
総務の平均年収は、給与所得者の平均よりも100万円以上低いですから、「給料が低いから辞めたい」と考えるのも無理はありません。
辞めたい理由2.頑張っているのに評価されないから
総務は仕事の成果が見えにくい職種です。
なぜなら、成果を可視化しずらいから。
例えば、営業であれば、「今月の売上目標を達成した」「新商品の契約が増えた」など、分かりやすい指標があるので、成果が誰の目から見ても明らかになります。
ただ総務の仕事にそのような分かりやすい指標を作ることは難しいです。
それゆえに「自分はめちゃくちゃ仕事してるのに、仕事してないあの人と評価がそんなに変わらないの」と思い、辞めたいと思う方も多いです。
辞めたい理由3.雑用ばかりで専門性が身に付かないから
総務の仕事は専門性が身に付かない内容が多く、嫌になって「辞めたい」と感じる方も少なくありません。
例えば、下記のような業務です。
- 社用車の手配
- 備品の調達
- 社内外慶弔
- 社内インフラの整備
上記の業務を雑用と感じてしまい、「こんな仕事をいくらやっても専門性が身に付かなくて将来が不安」と考えてしまいます。
もちろん上記の業務も突き詰めれば、総務としての専門性を身に付けることは可能です。
- 費用対効果を高める
- より社員の満足度を上げる
これらを日々の業務で実践できていれば、総務としての専門性は身に付いていると言えるでしょう。
ただ問題は、その専門性を評価している企業が日本には少ないことです。
ですから、総務で長期間働いて、スキルを高めることに意味を見出せず「辞めたい」と考える方は多いです。
辞めたい理由4.調整役のストレスに耐えられないから
総務が調整役を担うことのストレスに耐えられず「辞めたい」と考える方もいます。
総務は会社内で一番経営陣に近い部署つまり、経営陣と現場とをつなぐ部署です。
経営陣の指示を現場に伝えたり、現場からの要望を伝えたりする仕事を担います。
ただ双方の意見を伝えるだけならいいのですが、問題は総務は調整役になってしまうことです。
例えば、経営陣の指示が現場を理解していないものだと、当然現場からは反発があります。
反発があると、指示に従わないだけでなく、指示を伝えたあなたに文句を言う人も出てくるでしょう。
そこであなたは反発してくる従業員を宥めたり、クレーム経営陣に伝えなければなりません。
そこまでしていると「文句があるなら経営陣に言ってよ。なんで私がクレームまで受け付けなきゃいけないの」と考えストレスに耐えられなくなり、辞めたいと考えるようになります。
辞めたい理由5.人間関係に疲れたから
人間関係に疲れて総務を「辞めたい」と考える方も多くいます。
会社にもよりますが、総務は男性よりも女性の方が多く在籍していることが多いです。
そうなると必然的に、女性特有の人間関係が生まれます。
特にお局様が権力をもっている場合、必要以上に気を使って仕事をする必要が出てきます。
そのような環境だと「普通に仕事をしているだけでも疲れるのに、顔色をうかがいながら仕事をしたら倍は疲れる」と考え辞めたいと思う方は多いです。
2.【総務を辞めたい】退職すべきかの判断基準
「総務を辞めたい」と「会社を退職したい」をつなげて考えてしまう方は多いです。
しかしあなたの状況次第では、退職することが最適解とは限りません。
そこで、ここでは退職すべきかの判断基準2つをご紹介します。
退職する前に一度立ち止まって、本当に退職するのがベストなのかを考えるのに役立ててください。
判断基準1.そもそも会社に原因があるなら退職を検討する
そもそも会社に原因があるなら、退職を検討すべきです。
その原因とはつぎのようなものです。
- 部署異動が認められない
- スキルを磨いても評価されない
- パワハラやセクハラが横行している
上記のような会社の場合、今の会社で頑張ったとしても報われる可能性は低いでしょう。
そればかりかストレスで体を壊してしまうこともあり得ます。
あなたが努力したとしても、状況が変わらない会社であると判断できるなら、退職を視野に入れて将来を考えるべきです。
判断基準2.総務の仕事自体に原因があるなら退職しない方がいい
会社ではなく、総務の仕事自体が嫌になったのであれば、退職はしない方がいいでしょう。
例えば、下記のような状況です。
- 部署異動が認められる
- スキルや実績が評価される
- 人間関係が良好
このような会社であれば、あなたの努力次第で現在の不満を解消できる可能性があります。
ですから総務の仕事自体に原因があるなら、すぐに退職を考えるのではなく、会社内で働く環境を変えるなど辞めなくても、不満を解消できる方法を探しましょう。
3.総務で働いていることの不満を解決する退職以外の対処法3選
現在抱えている不満を「退職する」以外で解決すると言われても、「そんな対処法思いつかないよ」という方もいるでしょう。
そこでここでは、総務で働いていることの不満を解決する対処法を3つ紹介します
方法1.異動願いを出す
「総務の仕事は専門性が身に付かなくて嫌だ」という方は、異動願いを出すのがオススメです。
なぜなら、異動は、ほぼリスクなくあなたが希望する部署で働けるようになる可能性があるから。
そして希望する部署は、営業部や経理部など、あなたが専門性を身に付けられると思える部署にすれば、現在の不満を解消できるでしょう。
しかし転職して仕事を変えるとなると、あなたの希望通りの仕事内容にならない可能性があるばかりか、今より大幅に待遇や職場環境が悪くなる可能性もあります。
異動であれば、同じ会社で働く以上、今より大幅に待遇や職場環境が悪くなるとは考えずらいです。
もちろん異動願いを出したからといって、必ず通るとは限りません。
ただ総務の仕事に不満を抱えているなら、ダメもとでも異動願いをだして、働く環境を変えられるよう、会社に働き掛けましょう
方法2.副業をする
「今の給料が低い」と悩んでいる方は副業をするのがオススメです。
なぜなら、副業は自分の頑張り次第で、収入をどこまでも増やせるから。
ただ副業がオススメと言っても「副業って種類が多すぎて何をしたらいいか分からない」と考えて、一歩踏み出せない方は多いと思います。
そこでオススメの副業下記2つを紹介します。
WEBライター
WEBライターとはネット上の記事を書くライターのことです。
例えば、「ドライヤー オススメ」と検索したときに、ドライヤーをオススメする記事が何件もヒットします。
それらの記事を執筆するのがWEBライターの仕事です。
WEBライターをする一番のメリットは、初心者でも案件を受注しやすいこと。
副業を挫折してしまう大きな理由は、仕事が取れず、稼げないと諦めてしまうから。
WEBライターの仕事は、初心者用の案件も充実しているので、初月から数百円~数千円稼ぐのは難しくありません。
もちろん、スキルを身に付ければ、月数万円~数十万円稼ぐ人は大勢いるので、自分次第でどんどん稼げるようになります。
また今はクラウドソーシングあるので、初心者でも案件を探すことは難しくはありません。
ですから、WEBライターは副業初心者にオススメできる副業の一つです。
せどり
せどりとは、安く商品を仕入れて、高く売り差額を得ることです。
例えば、ある美顔器が楽天市場では1万円で売られているものが、Amazonでは1万5千円で売られている、という場合があります。
そこで、楽天市場でその美顔器を仕入れて、Amazonで販売するとで5千円の差額を得られます。
上記のような価格の歪みを見つけるのがせどりです。
せどりの一番のメリットは、即金性があること。
いくら頑張っても、収入に結びつかないと、副業を継続するのは難しいです。
ですがせどりは即金性が高いので、人によっては一週間で収益を出す方もいます。
とは言えせどりを開始してから、いきなり価格差の歪みを見つけるのはとても大変です。
そこでまず、家の不用品を「メルカリ」や「ヤフオク」などで売ってみるのがオススメです。
不用品を売却していく中で、「私の不用品に、価値を感じてくれる方がいるんだ」という経験ができます。
そのような経験があると、商品を見る目が今までと変わってきます。
ですので、せどりを始めたい方は、まずは不用品の売却からしてみるのが一案です。
方法3.転職エージェントに相談する
「自分のスキルに自信が持てない」という方は転職エージェントに相談するのがオススメです。
「転職エージェントに相談するって転職しろってこと」と思われる方がいるかもしれませんが、そうではありません。
私がオススメしているのは、転職エージェントに相談して、あなたの状況を確認することです。
会社勤めをしているだけでは、自分のスキルや経験が転職市場で、どのような評価をされるか分かりません。
どのような評価をされるか分からないから、「自分のスキルって価値があるのかな」と不安を抱えてしまいます。
そのような不安は転職エージェントに相談すると、一発で解決します。
- あなたのスキルを評価する業界や企業
- 今転職活動すると、どんな会社に転職できるのか
- 転職市場で評価されるためにどんな努力をすればいいのか
転職エージェントに相談すれば、上記のことはすべて丁寧に説明してくれます。
ですから、今の自分に漠然と不安を抱えている方は是非転職エージェントを活用してみてください。
ただ転職エージェントを活用すると言っても、「転職エージェントは数が多すぎてどこを使ったらいいか分からない」という方も多いでしょう。
そこでオススメの転職エージェントを2社紹介します。
オススメの転職エージェント2社
転職エージェント1.20代の転職に強みを持つマイナビエージェント
マイナビエージェントは、人材大手マイナビが運営する転職エージェント。
特にキャリアアドバイザーの対応が熱心だと評判です。
事実「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」に選ばれています。
業界や職種ごとにキャリアアドバイザーが在籍しているので専門的なサポートが受けやすいのも特徴です。
また大手エージェントなので、取り扱う求人の質・量ともに充実しています。
現在20代で、自分がどのような業界や職種で評価されるのか気になる方は是非マイナビエージェントを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約22,500件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
約14,800件 (2021年2月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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転職エージェント2.総務の経験を活かして転職するならMS-Japan
MS-Japanは管理部門に特化した転職エージェントです。
そのため総務のような管理部門も仕事に精通しているため、あなたの経歴やスキルをしっかり評価してくれます。
MS-Japanは「管理部門と士業の特化型エージェントで転職決定率No.1」に選ばれているので、転職エージェントとしての実力は間違いありません。
ですから、総務の経験を活かしてキャリアアップしたい方は是非MS-Japanの利用を検討しましょう。
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
---|---|
公開求人数 | 約4,500件 (2021年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!MS-Japanの悪い評判と知っておくべき全注意点」 |
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4.総務からのオススメの転職先
いざ転職したいと思っても、「今の不満はどの職種に転職すれば解決するの」と疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで総務からのオススメの転職先を2つご紹介します。
総務からのオススメの転職先
転職先1.自分の頑張りを客観的に評価して欲しいなら営業職
総務で働いている人の評価を客観的にできている、と答えられる会社は少ないでしょう。
なぜなら、総務の仕事の成果を数字で表すのは難しいから。
そのため「自分はこんなに働いているのに、評価されないし、給料も上がらない」と悩んでいる方は多いです。
そのような方は営業職に転職するのが一案です。
営業であれば、ほとんどの企業は成果を数字で客観的に判断する仕組みを作っています。
- 月間の売上
- 目標利益への進捗率
- 商品の販売個数
上記のような指標で自分の働きが可視化されるので、どれだけ会社に貢献できているのかが分かりやすいです。
しっかり成果を出していれば、給料UPなどの交渉も会社に対して行いやすいと言えます。
「働いた分だけしっかり評価されたい」という方は営業職がオススメです。
転職先2.専門性を身に付けて働きたいなら関連資格が多い経理職
働きながら、自分の専門性を高めていきたいと考えるなら、経理職への転職がオススメです。
なぜなら、関連資格が多く自分の専門性を客観的に証明しやすいから。
- 日商簿記検定
- UACPA(米国公認管理会計士)
- 証券アナリスト
幅広く業務に携わって、経理としての専門性を高めるなら上記のような資格を取得するのが一案と言えます。
経理の資格は比較的簡単なものから難しいものまで、多種多様です。
ですので、あなたの状況に合わせて、取得する資格を選べます。
長く働くことで、より専門性の高い仕事をしていきたいなら、経理職がオススメです。
5.まとめ
「総務を辞めたい」と考えている方は次のことを考えましょう。
- 総務を辞めたい理由は何か
- 辞めたい理由の原因は、会社か総務の仕事内容にあるのか
- 退職すべきか退職しない方がいいのか
上記を整理することで、あなたに最適な対処法が変わってきます。
- 退職する
- 異動願いを出す
- 副業をする
- 転職エージェントに相談する
「退職すること」が最適解の場合もありますが、他の対処法を選択した方があなたの悩みを解決できることもあります。
自分の状況を見極めた上で、最も好ましいと思える対処法を選び、「やっぱり退職したのは失敗だった」「違う対処法の選ぶべきだった」と後悔しないようにしてください。