
「うつ病でも出来る仕事ってなんだろう」「うつ状態だけど少しずつ社会復帰したい」と考えていませんか。
今うつ状態・うつ病と戦っている人も、うつ状態から抜け出した人も、将来の仕事について頭をよぎることがあるはず。
この記事では、うつ状態・うつ病でも出来る仕事や就労転職の方法などを解説しています。
「社会復帰がしたい!」と思ったときに、参考にしてもらえたら嬉しいです。
仕事の悩みや将来への不安を、ずるずる伸ばしてはいないでしょうか?
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1.うつ病でも出来る仕事の前に!うつ病・うつ状態を知ろう
うつ病とは、ストレスを受けたことによって脳の働きに問題が生じる状態を指します。
これによって心と身体の両方に不調をきたし、仕事や日常生活がままならない人も多いはず。
この章では、うつ病への理解を深めるために、特徴や傾向、症状がある人の仕事探しについて説明していきます。
うつ病・うつ状態の特徴とは
うつ病・うつ状態になると、心と身体のバランスが上手く取れなくなります。
以下の表は、うつ病・うつ状態になった場合の、目安となる心と身体の症状です。
心の症状 | 身体の症状 |
---|---|
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このような辛い状態がほぼ毎日続いてしまい、仕事や日常生活に支障をきたすことがうつ病・うつ状態の特徴です。
うつ病・うつ状態になりやすい人とは
うつ病・うつ状態は、過度のストレスが原因で起こる症状と言われています。
また、症状を発症しやすい人は、以下の3つの型に分類できるとも言われているようです。
循環気質 |
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執着気質 |
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メランコリー親和型気質 |
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さらに、環境や身体的な要因には、以下のようなものが挙げられます。
仕事に関すること | 昇進・降格・転勤・失業 など |
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家族に関すること | 結婚・離婚・妊娠・出産・引っ越し など |
健康に関すること | 病気・怪我・事故・投薬 など |
うつ病の詳細は解明されていませんが、症状を発症しやすい性格や環境の要因があることが明らかになっています。
うつ病・うつ状態でも出来る仕事探しとは
うつ病・うつ状態の人が出来る仕事は、少なくありません。
しかしながら、焦燥にかられて求人サイトを見たり、社会復帰を急ぐためにアルバイトをはじめたりすることは、あまりおすすめできません。
まずは、主治医や信頼できる人からの支援を受けながら、自分の症状と向き合えるようになりましょう。
自分のペースで、症状が軽減・消失して、回復状態になっている「寛解」を目指すことが大切です。
回復の兆候が見えてきたら、社会復帰のためのリハビリ期間を設けることもおすすめです。
早寝早起きをして、バランスの良い食事を取り、軽い運動を行うことで、規則正しい生活を取り戻す練習をしましょう。
症状の緩和と主治医の許可を以て、仕事探しをはじめることが適切です。
2.うつ病でも出来る仕事の選び方のコツ
転職サイトやWEBページには多種多様な求人が掲載されていて、どこから目をつけていいか分からない人も多いのではないでしょうか。
うつ病・うつ状態の人が仕事を選ぶ際は、職場環境や業務方法に着目することがポイントです。
ここでは、仕事選びの3つのコツを紹介していきます。
周囲の人が理解してくれる職場を選ぶ
うつ状態での仕事、事務的な仕事はさほど苦にならないが、対人的な業務はつらいなぁ。職場の人の何人かがあたたかい言葉をかけてくれたのが救い。
— 猫陳 (@kurosu20) February 23, 2012
職場の人間関係の良し悪しは、うつ病を持っている人もそうでない人にとっても、長く働いていく上で気になることのひとつ。
自分がうつ病であることをオープンにできるような、病気や障害に理解がある職場に就労することが大切です。
周囲の人が理解してくれる職場には、以下のようなメリットがあります。
- うつ病であることを隠さずに済む
- 周囲からのサポートが期待できる
- 自分と同じような症状を持つ人と働ける可能性がある
うつ病に理解がある職場では、自分の症状をオープンにできるため、気持ちの上でも楽に働くことができるでしょう。
マニュアルが整っている勤め先もおすすめ
企業や業種によっては、いきあたりばったりで業務を行うような手探り状態の仕事もあります。
うつ状態の人にとっては、業務内容のマニュアルがきちんと整っている、業務フローが明確な職場がおすすめです。
マニュアルが整っている職場には、以下のようなメリットがあります。
- 日々のやることが明確なため、イレギュラーな業務が発生しにくい
- 勤務時間がしっかりと決まっているため、残業を強いられる可能性が少ない
- 仕事中に万が一症状が悪化した場合も、マニュアルに沿って対応すれば業務を完遂できる
うつ状態・うつ病をもつ人にとって、重要な決断を下したりイレギュラーな事案に対応することは負担がかかる行為。
マニュアルが整っている職場は、日々の決められたルーティーンをこなすことが重要視されるので、うつ病をもつ人にとって適切といえます。
責任の少ない仕事場も働きやすい
些細なミスを叱責されたり、自分の決断一つで案件が動くような職場は、従業員にとって多くのストレスがかかる場合があります。
うつ状態・うつ病を持つ人におすすめなのが、業務に対しての責任が少ない仕事場で、自分のペースで働けるような環境です。
責任の少ない職場には、以下のようなメリットがあります。
- 楽な気持ちで仕事に取り組める
- ミスを起こしにくい
- 仕事を休んでも周囲に迷惑がかかりづらい
ストレスがかかりづらい仕事場を選ぶことで、うつ状態・うつ病を持つ人が職場に定着する可能性が高くなるといえるでしょう。
3.うつ状態・うつ病でも出来る仕事例3選
うつ病といっても、症状や悩みは人それぞれ異なるもの。
自分の症例や適性を考慮しながら、仕事選びを行うことがポイントです。
ここでは、うつ状態・うつ病でも出来る仕事例を3つ取り上げています。
仕事例1.一般事務
一般事務とは、所属企業の社員をサポートするための仕事です。
書類作成や備品管理、データ整理などが主な業務として挙げられます。
仕事内容が具体的に決まっているので、うつ病・うつ状態の人でも安心して仕事に取り組むことができるでしょう。
その他にも、以下のような仕事がおすすめです。
- コールセンターのオペレーター
- 小売店での販売・接客・サービス
- 医療・介護・福祉の仕事
一般事務のようなマニュアルに沿った仕事は、うつ状態・うつ病を持つ人とも相性が良い仕事といえます。
仕事例2.商品管理
商品管理とは、工場や配送センターなどにおいて、出荷に至るまでの一連の業務を指します。
主な仕事は、入荷した商品の仕分けや積み下ろし、梱包や出荷準備、商品の在庫管理や受発注処理など。
業務範囲が広いですが、覚えやすく一人でコツコツできる業務が多いため、集中して業務に取り組むことができます。
その他にも、以下のような仕事がおすすめです。
- 工場・倉庫での軽作業
- データ入力業務
- ゲームテスター
- デザイナー
- イラストレーター
商品管理のような一人でコツコツできる仕事は、うつ状態・うつ病を持つ人にも人気がある仕事といえます。
仕事例3.清掃業務
清掃業務は、商業施設やオフィスといった場所を、専門的な方法で清潔に保つための業務です。
専用の機械を使用した清掃から特定施設での迅速な清掃まで、さまざまな場所を綺麗にする公衆衛生の担い手ともいえるでしょう。
人とあまり接しない仕事であることと、縁の下の力持ちになれることが、この仕事の魅力です。
その他にも、以下のような仕事がおすすめです。
- 警備員
- 宅配ドライバー
- ビルメンテナンス
- システムエンジニア
- プログラマー
清掃業務のような人とあまり接しない仕事は、うつ状態・うつ病を持つ人が力を発揮しやすい仕事ともいえます。
4.うつ病でも出来る仕事は在宅ワークにもある
うつ状態・うつ病を持つ人には在宅ワークがおすすめです。
自宅に居ながら、無理をせず好きな時間に働くことができるので、ストレスがかかりづらい働き方といえるでしょう。
ここでは、オンラインを使って仕事ができるクラウドソーシングサービスについて説明します。
「クラウドワークス」で軽作業を探す
「クラウドワークス」は、日本で一番知名度のあるクラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングとは、オンライン上で仕事が受発注できる、企業と個人をつなぐためのWEBサービス。
約60万社の企業と355万人のフリーランスが利用しており、新しい時代の仕事のあり方として注目を集めています。
初心者でも手軽にできる簡単な作業は、以下の通り。
- 質問・アンケート・テスト
- データ作成・入力
- 内職・軽作業
- 各種代行
- 写真・動画
- データ分類・カテゴリ分け
『引用:「クラウドワークス」』
「クラウドワークス」では単発の仕事も数多く掲載されています。
気兼ねなく仕事がはじめられるクラウドソーシングといえるでしょう。
「ランサーズ」でIT・クリエイティブ職の高単価案件を狙う
「ランサーズ」は、WEBやクリエイティブ案件を数多く取り扱う、クラウドソーシングです。
専門的なスキルを持っている人や、クリエイティブな仕事に挑戦したい人が多く利用しているそう。
WEB関連のお仕事は、以下のように区分わけされています。
- ウェブサイト制作・デザイン
- スマートフォン・モバイルサイト制作
- バナー・アイコン・ボタン
- ECサイト・ネットショップ構築・運用
- 運営・更新・保守・SNS運用
『引用:「ランサーズ」』
また、次のように数多くのデザイン制作業務も取り扱っています。
- ロゴ・イラスト・キャラクター
- 印刷物・DTP・その他
- POP・シール・メニュー
- 看板・地図・インフォグラフィック
- CD・本
- プロダクト・3D
『引用:「ランサーズ」』
さらに「ランサーズ」では、AIを使用して各案件の適正価格や信頼度を掲示しています。
そのため、安心して利用できるクラウドソーシングといえるでしょう。
「ココナラ」で自分の「スキ」を仕事にする
「ココナラ」は、得意なことを売り買いできるスキルマーケットです。
自分の希望する金額で特技を生かしたサービスを出品し、気に入ってくれた人が購入するという仕組み。
「ココナラ」では、以下のようなスキルを取引しています。
- デザイン制作
- イラスト・似顔絵制作
- 動画編集・作曲
- IT・プログラミング
- 美容・健康コンサルティング
- 占い
- 悩み相談・カウンセリング
『引用:「ココナラ」』
200種類を超える豊富なカテゴリーがあるので、さまざまな人のスキルやニーズに合致することが、人気の理由といえるでしょう。
5.うつ状態・うつ病でも出来る仕事に就職・転職する方法とは
うつ状態・うつ病を持っている人が社会に復帰できるように、公的私的問わず、さまざまな機関が支援活動を行っています。
公的機関の窓口や民間の就労移行支援事業所などに相談するのもひとつの方法です。
また、転職エージェントと呼ばれる人材紹介サービスを利用すれば、就職・転職活動がスムーズに行えます。
ハローワークの専門援助部門を利用する
「ハローワーク」の専門援助部門とは、障害をもつ人のための就職サポートを担う窓口です。
うつ状態・うつ病や精神障害を持つ人が仕事を探すときに、転職に有利なサービスが受けられることが特徴。
専門援助部門で受けられるサービスには、以下のようなものがあります。
- 公共職業訓練とよばれる就職のための技能訓練
- 障害者試行雇用とよばれるトライアル雇用の実施
- 職場適応援助者とよばれる障害者と事業主への専門的なサポート
「ハローワーク」の専門援助部門を利用すれば、就職・転職を成功させるためのサポートが受けられるでしょう。
障害のある人専門の人材紹介会社を利用する
「LITALICOワークス」は、障害を持つ人の「働きたい」という気持ちに真摯に答える、就労移行支援事業所です。
働くことに不安を持っていたり、仕事が長く続かなかったりという悩みを抱える人をサポートしてくれます。
「LITALICOワークス」では、以下のような支援制度を行っています。
- 仕事をする上で必要なことが学べる就職準備クラス
- 自分にあった働き方が見つかる企業インターン
- スタッフと相談しながら行う就職活動
- 働きやすい環境を構築するための職場定着カウンセリング
「LITALICOワークス」は、働く前段階の心身・生活面でのサポートから就労後のカウンセリングまでを通して、うつ状態・うつ病でも働きたいという気持ちにに答えてくれる就労移行支援事業所といえるでしょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントとは、企業と求職者を結ぶ人材紹介サービスのことをいいます。
就職や転職にまつわるさまざまな悩みが相談でき、求職者にぴったりの企業を探してくれます。
無料で相談できる上に、給料交渉や面接のスケジューリングも代行してくれる画期的なサービスです。
ここでは、うつ状態・うつ病を持つ人にとっておすすめの転職エージェントを3社紹介します。
さまざまな求人を比較したい人は「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、全国各地の求人を取り扱っている、日本最大級の転職エージェントです。
一般向けには掲載していない非公開求人の数も業界最大級なので、多くの求人を見比べることができます。
また、提出書類の添削や面接対策などの転職サポートも充実しているので、準備万全な状態で転職活動に励むことができるでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 約176,100件(2022年4月時点) |
非公開求人数 |
約226,400件(2022年4月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【1月最新】リクルートエージェントって実際どうなの?気になる評判と利用前の全注意点」 |
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障がい者向けの手厚いサポートを希望する人は「dodaチャレンジ」
(引用:dodaチャレンジ)
「dodaチャレンジ」は、障害者向けの転職エージェントです。
精神障害の他にも、知的障害や身体障害を持つ人に向けても幅広く求人を紹介しているのが特徴。
また、以下のような転職支援を行っています。
- より良い働き方やキャリアアップが目指せる
- 自分の精神障害への深いサポートが得られる
- 丁寧なマッチングで続けられる仕事に出会える
- 働く準備を整えるための就労移行支援を受けられる
- 障害の内容にあわせた業務内容を創出してもらえる
- 発達障害などの就労も相談できる
「dodaチャレンジ」は、個々の障害にあわせたサポートが受けられる、利用者からの評価が高い転職エージェントです。
運営会社 | パーソナルチャレンジ株式会社 |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 897件(2020年6月時点) |
非公開求人数 | 非公表 |
公式サイト | https://doda.jp/challenge/ |
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丁寧なサポートを受けたい人は「マイナビエージェント」
(引用:マイナビエージェント)
「マイナビエージェント」は、さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーからのサポートが得られる、転職エージェント。
各業界の転職市場におけるノウハウを蓄積しているため、専門性の高い支援が受けられることが特徴です。
「マイナビエージェント」には、以下のような特徴があります。
- 企業と求職者の適正なマッチング
- 利用回数無制限の徹底したサポート体制
- 業界未経験者に向けた丁寧なカウンセリング
「マイナビエージェント」は、転職活動にまつわる全てをサポートしてくれる、充実した支援体制に趣を持つ転職エージェントといえるでしょう。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの気になる評判と全注意点」 |
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6.まとめ
うつ病・うつ状態になったら、まずは十分な休息を取って、心身の安全を守りましょう。
早く働きたいという焦る気持ちもありますが、まずはうつ状態・うつ病について知識を深め、自分の症状と向き合うことが大切です。
うつ状態・うつ病を持っているけれども仕事がしたい場合には、次の専門の窓口に相談することもおすすめです。
- ハローワーク:障害者の就労支援を行っている公的機関
- LITALICOワークス:障害をもつ人の就労をサポートする就労移行支援事業所
主治医などから就労しても大丈夫といわれた場合は、転職エージェントを活用して求人を見つけましょう。
- リクルートエージェント:さまざまな求人が比較できる、日本最大級の転職エージェント
- dodaチャレンジ:障害を持つ人に向けた支援が充実している転職エージェント
- マイナビエージェント:転職市場に特化した丁寧なサポートが特徴の転職エージェント
近年では、公的・私的問わずさまざまな相談窓口があり、うつ状態・うつ病を持つ人でも安心して社会復帰ができる時代になりました。
うつ状態・うつ病でも出来る仕事はたくさんあります。
この記事が、社会復帰に向けて新たな一歩をふみだすきっかけになれば幸いです。