最終更新日:2021/02/02
「監査法人の仕事が辛すぎて堪えられない。」
「苦労して公認会計士になったのに簡単に監査法人を辞めていいの?」
「監査法人のスキルを活かせる転職先があるのか疑問。」
こんな悩みを抱えていませんか?。
監査法人は公認会計士の資格取得などあらゆる難関を突破した人しか入れない組織です。
本当に辞めるべきかどうか悩む気持ちも分かります。
しかし監査法人経験者の市場価値は高く、より高待遇な企業へ転職できるポテンシャルを秘めているのです。
この記事では監査法人を辞めたいと感じる理由やおすすめ転職先を解説します。
仕事の悩みや将来への不安を、ずるずる伸ばしてはいないでしょうか?
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1.【想像以上に過酷】監査法人を辞めたい切実な理由3つ
監査法人を辞めたい理由は主に以下の3つです。
どの理由もありふれたものに見えますが、監査法人特有の内情によるものがほとんどです。
残業が多すぎる
「東京労働局のある幹部は、「監査法人が今、一番問題が多い。私の知る限り相当ひどい」と、問題視していることを認めている。監査法人は激務だというのが業界の常識だ」:労基署が狙う残業禁止(週刊ダイヤモンド)
— tak_hana_会計士 (@tak_hana) December 30, 2016
慢性的に労働時間が長いせいで監査法人を辞めたがる人がいます。
特に企業の決算期に当たる9月と3月は激務で、終電帰りは日常茶飯事のようです。
監査対応に力を入れているクライアントだと四半期ごとに繁忙期が来るので、さらに残業が増えます。
年収が高くても自分の時間が取れないのであれば、辞めたくなるのも仕方ないのかもしれません。
仕事が面白くない
コレ私が兄に兄の奥さんを通して伝えていること。大手監査法人に新卒入社してずっとつまらない仕事を土日深夜とやって疲弊して、いや、社畜やってて。会計士が教える!会計士の私が!会計士ってつくだけでまだまだ信頼してもらえる世の中だから何か新しい事に挑戦してほしいって思ってる。 https://t.co/ItIIc2xW0U
— M子@30代 都内在住 (@mariberu10000) December 24, 2019
新人のうちは覚えることが多くて新鮮かもしれませんが、シニアスタッフレベルになると仕事が面白くなくなるようです。
どう仕事が面白くないのか下の2点に分類されます。
- やることが決まりきっている
- 監査以外の業務がない
やることが決まりきっている
監査法人の仕事はやることが決まりきっています。
監査は法律に基づいているので必要な文書、手続きが固定されています。
どれだけ非効率な手続きでも監査法人の都合で簡素化はできません。
近年は大企業の不正会計問題も受けて監査手続きがより厳しくなっています。
変化のない業務な上に仕事量も増えているせいでつまらないと思うのでしょう。
監査以外の業務がない
監査法人は公認会計士法の制限で監査とコンサルティング業務しかできません。
特に監査先だと独立性の観点から監査以外のサービス提供は禁止されています。
なので新規事業参入など新しいことにチャレンジしたり、スキルアップしたい方にとっては窮屈かもしれません。
人間関係が辛すぎる
ゼミ懇親会でJ1の人たちに話をききまして、半数近くがもう辞めたいと言ってたことが衝撃。全員、いわゆる大手監査法人。
仕事内容以上に、人間関係に疲弊している。聞いてる限り、確かにそれはしんどいねと思うことばかり。
会計士試験にコミュニケーション作法みたいなの導入したほうがいいな。
— 尾崎智史 (@zakiocpa) May 19, 2019
監査法人と聞くとドライな人間関係を想像する人もいるかもしれません。
しかし人間関係のしんどさゆえに監査法人を辞める方がおられます。
監査法人の人間関係問題は主に下の2つに大別されます。
クライアントとの関係
監査法人とクライアントとの関係はかなり複雑です。
クライアントは自社が法律に基づき決算をしているか監査法人にお金を払って調べてもらいます。
監査法人はクライアントが正しい決算をしているか指摘するのが仕事です。
ここでクライアントとの関係について下のような問題が悩みが生じます。
- 厳しく指摘しすぎるとクライアントから怒られる
- 緩い監査だとクライアントの不正会計が発覚した際に信頼が失墜する
クライアントの反感を買わないよう配慮しつつ、監査の質は落とさないという絶妙な関係を保たなくてはいけません。
クライアントとの距離感をうまく調整できず辞める人もいます。
上司やチームメンバーとの関係
監査業務は主にチームで動きますので人間関係のストレスはかなり大きいです。
- 出世のためにパートナーのご機嫌を伺わなくてはいけない
- ランチは監査先の会議室で取るなど常にメンバーと一緒
- 陰湿な上司のパワハラを受ける
特に上司の影響は深刻で、監査業務は一人前でもマネジメント力や性格に難があるマネージャーだとかなりストレスが溜まります。
複数の監査チームに所属しているなら、パワハラ上司のチームから外してもらうよう相談できるかもしれません。
しかし、人員の都合上希望が叶わなくて辞める方も多いです。
2.監査法人を辞めるメリット3つ
監査法人は待遇面でも恵まれている職場なので、仕事を辞めるのをためらう方もいるかもしれません。
しかしそれでも監査法人を辞めるメリットはあります。
人間関係を改善できる
監査法人を辞めて転職すると人間関係を改善できる可能性はグっとあがります。
なぜなら会社の風潮によって自分に合う人間関係が決まるからです。
下の2つの会社の社風が全く異なる会社を見てください。
- 外資コンサルA:短時間で成果を出すことを良しとし、社員はプライベートを大事にする。チームで会社を盛り上げようと意識は高い。
- webアプリ会社B:社員は黙々とパソコンに向かっている。飲み会やイベントはほどほどで人間関係はドライ。
どちらの会社が良いという問題ではありません。
大事なのは会社によって人の雰囲気は変わるということです。
今の職場の人間関係がイヤでも別の場所なら恵まれる可能性は十分にあります。
ワークライフバランスが取れる
監査法人を辞めるとワークライフバランスを取れる会社に転職できます。
なぜなら労働時間は本人の能力より職種や業界に左右されるからです。
実際に働いている方の声を聞くと、監査法人の残業時間はかなり長いほうに分類されます。
21時になると強制的にパソコンが停止されるようになっているため強制的に作業ができなくなっています。
(引用:有限会社責任あずさ監査法人の口コミ|転職会議|2020年)
裏を返せば夜9時まで残らなければいけないほど監査法人の業務量は膨大です。
月の残業時間に換算すると60時間に達します。
一方で、他の業界に目を向けたら監査法人より残業が少ない仕事はたくさんあります。
下の表はDODAが調査した残業が少ない職種の月間平均残業時間です。(一部抜粋)
職種 | 平均残業時間(月) |
---|---|
銀行(個人向け) | 15.9時間 |
品質管理/品質保証 (素材・化学・食品・化粧品・その他) |
17.3時間 |
技術営業・アプリケーションエンジニア (化学・素材・化粧品・トイレタリー) |
17.4時間 |
貿易事務 | 16.0時間 |
臨床開発関連 | 18.6時間 |
(引用:残業時間ランキング2019 【15,000人調査】|DODA)
どの職種の平均残業時間も監査法人の3分の1にも達しません。
転職すればワークライフバランスを取れることが分かるかと思います。
今の職場より活躍できる
監査法人を辞めたら、もっと活躍できる職場に転職できます。
例えばお客さんと新しいビシネスを始めたいとしましょう。
監査法人だと新規ビジネスへ参入はできませんが、コンサルティングファームなら堂々とクライアントにビジネスを提案できます。
今監査法人で鳴かず飛ばずでも、職場を変えるだけで活躍の幅は広がります。
3.【監査法人のスキルを活かせる】おすすめ転職先3選
監査法人の経験とスキルは市場価値が高いです。
この章では特に監査法人のバックグラウンドを活かせる転職先を3つ紹介します。
会計事務所
会計事務所でしたら監査法人で培った財務・会計の知識をそのまま活かせます。
そして会計事務所は監査法人と違い決算期にクライアントを訪れて耳の痛い指摘をする必要もありません。
残業時間も20時間以下のところが多く、ワークライフバランスの取りやすさから見てもおすすめです。
事業会社
事業会社も監査法人を辞めた方におすすめの転職先で、特に財務・経理部門では重宝されます。
なぜなら監査の勘どころが分かるからです。
監査で指摘されやすい項目を自社で把握できますし、万が一不正会計の予兆があれば事前に対応できます。
監査の知見は健全な経営になくてはならないものなので、監査法人のスキルをフルで活かせます。
コンサルティングファーム
意外かも知れませんがコンサルティングファームも監査法人を辞めたい方におすすめの転職先です。
監査法人では企業の決算書をイヤと言うほど読むのでビジネスに活かせる知見が豊富です。
- どんなビジネスが一番儲かっているか
- 今後どの産業に伸びしろがあるか
- 将来見限るべきビジネスは何か
決算書という客観的データからビジネスを提案できるので説得力も増します。
何よりクライアントと一緒にビジネスができるやりがいは監査法人では経験できません。
監査法人の経験をよりエキサイティングな分野へ活かしたいならコンサルティングはおすすめです。
4.【強引な引止めに遭ったら?】退職代行サービスを使おう
「決算期に退職するなと上司に怒られた。」
「監査法人のような恵まれた職場をやめるなど身の程知らずだと同僚に脅される。」
こんな悩みを持つ人は退職代行サービスを使ってください。
退職代行サービスとは自分の代わりに退職の手続きをしてくれるサービスのことで、報酬を払った翌日から仕事場に行かずに済みます。
ここではおすすめの退職代行サービスを2社紹介します。
【退職成功率100%】退職代行ガーディアン
(引用:退職代行ガーディアン)
「退職代行ガーディアン」は、退職の手続きをすべて代行してくれるサービスです。
「もう職場には行きたくない…」「上司・同僚と顔を合わせたくない…」など、退職理由はどんな内容でも構いません。
サービスに申し込んだ時点で、退職の手続きを全て代わりに行ってくれるので、職場に一切出向かずに辞めることができます。
「退職代行ガーディアン」は退職成功率100%の実績があるため、ほぼ確実に辞められます。追加料金が一切かからないのも安心です。
退職できずに悩んでいるならば、ぜひ気軽に活用してみてください。
料金 | 29,800円(税込) |
---|---|
追加料金 | なし |
労働組合名 | 東京労働経済組合 |
対応エリア | 全国 |
相談方法 | LINE・電話 |
支払方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 |
公式サイト | https://taisyokudaiko.jp/ |
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【労働組合が運営】SARABA
有給を消化したいなど職場に要望がある方はSARABAがおすすめです。
SARABAは労働組合が運営しているので、未払いの残業代や退職金の支払いについて堂々と交渉できます。
報酬も27000円と相場の50000円より安いので、経済的に厳しい方にもおすすめです。
料金 | 27,000円(税込) |
---|---|
追加料金 | なし |
運営会社 | 株式会社スムリエ |
対応エリア | 全国 |
相談方法 | LINE・電話 |
支払方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 |
公式サイト | https://taisyokudaiko.jp/ |
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5.おすすめの転職エージェント3社
「監査法人を辞めたいけれど年収は妥協したくない。」
「ワークライフバランスが取れる会社に入って激務から解放されたい。」
こんな悩みをお持ちの方におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
どのエージェントも高待遇求人が豊富なのでぜひご活用ください。
【求人数業界トップ】リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職業界でダントツの求人数を誇っています。
コロナの影響で企業の採用が縮小しているにも関らず求人数は10万件を越えています。
先にご紹介したおすすめの転職先だけでなく、幅広く会社を探したい方にリクルートエージェントはおすすめです。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
公開求人数 | 約107,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約144,800件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【2月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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【高年収を目指せる】ビズリーチ
監査法人並の高年収を希望の方はビズリーチを使いましょう。
ハイクラス求人と出会えると謳っているだけあって、ビスリーチを使って転職した方(35歳以上)の平均年収は800万円を突破しています。
40歳以上だと平均年収は900万円を越えています。
ワークライフバランスも大事だけどまずは年収を優先したい方はビズリーチがおすすめです。
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
---|---|
公開求人数 | 約50,300件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 登録無料(一部有料3,278円〜5,478円) |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「ビズリーチって実際どう?気になる悪い評判と注意点を解説」 |
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【外資転職に強い】JAC Recruitment
「監査法人を越える年収を目指したい。」
「高年収とワークライフバランスを両立するために外資にチャレンジしたい。」
こんな会社をお探しの方はJAC Recruitmentを利用しましょう。
JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントで、外資を含めたハイクラス転職支援で30年以上の実績があります。
年収1000万円以上を実現している方も多数おられます。
誰もが羨むハイクラス求人を探している方にJAC Recruitmentはおすすめです。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
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公開求人数 | 約10,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
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まとめ
この記事では監査法人を辞めたい主な理由と辞めるメリット等について紹介しました。
【監査法人を辞めたい主な理由3つ】
- 残業が多すぎる
- 仕事が面白くない
- 人間関係が辛すぎる
【監査法人を辞めるメリット】
- 人間関係を改善できる
- ワークライフバランスを取れる
- 今の職場より活躍できる
くどいようですが、外に目を向けたら監査法人より高待遇な企業はたくさんあります。
ここで紹介した転職エージェントも活用し納得のいくキャリアを歩んで下さい。
監査法人を辞めたい人に おすすめの転職エージェント |
各エージェントの特徴 |
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リクルートエージェント |
・業界求人数トップ ・書類添削から面接まで手厚い指導 |
ビズリーチ |
・高収入求人豊富 ・平均年収800万円を目指せる |
JAC Recruitment |
・外資への転職実績が豊富 ・年収1000万円以上のハイクラス求人多数 |
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