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IT業界の拡大やデザイナー需要の増大により、今では未経験からデザイナーに転職するのも夢ではない時代になってきました。
しかし、実際にデザイナーへ向けて転職活動をするにしても、何から始めたらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、デザイナーの年収や求人情報、未経験からのデザイナーへの転職方法などをお伝えします。
デザイナーへの転職におすすめの転職エージェントも紹介しているので、是非とも参考にしてください。
1.デザイナーは未経験からでも転職できる?
まず気になるのが、「未経験からデザイナーに転職できるのか」ということではないでしょうか。
ここでは、デザイナーが未経験から挑戦できる職種であるかという点について解説します。
デザイナーは未経験でも転職可能
結論から言うと、デザイナーは未経験でも転職可能です。
何故なら、Web業界やクラウドソーシングサイトの拡大・進歩等で、Webデザイナーを始めデザイナーの需要が高まっているからです。
しかし、いかに需要が高まっていると言えど、企業が求めているのは即戦力の人材です。
未経験の場合は、デザインの勉強・IllustratorやPhotoshopなどのツールスキルの習得が必要になるでしょう。
デザイナーの仕事内容
デザイナーは、その名の通り様々な物のデザインを手掛ける仕事です。
デザインする対象は、衣服や装飾品だけではありません。
生活用品や家電などのプロダクトデザイン、ウェブサイトなどのWEBデザイン、ロゴやマークなどのグラフィックデザインと、様々なデザインが存在します。
デザイナーは、それぞれの得意分野に関する知識と技術を駆使してデザインを設計します。
重要なのは、デザイナーは自分の好きなデザインを自由に作成するのではなく、クライアントの要望をもとに作成することです。
様々な用途やシチュエーションに対応するためにも、幅広い知識と経験が必要となる職種と言えるでしょう。
インハウスデザイナーという働き方
インハウスデザイナーとは、デザイン会社勤務やフリーランスデザイナーとして働くのではなく、一般的な事業会社でデザイナー業務を担当する人のことです。
インハウスデザイナーは、自社製品やその販促物などのデザインを行うことになります。
そのため、自社製品に関する深い知識が必要となるほか、一般の社員と同様に、スケジュール調整などの関連業務を任されることになるでしょう。
将来的にデザイナーを目指している人の場合、まずは一般的な会社でインハウスデザイナーとしてスキルを磨き、その後転職するというキャリアプランも考えられます。
2.デザイナーの労働環境は?平均年収・将来性について解説
デザイナーへの転職活動を始める前に、まずは転職事情について知っておきましょう。
ここでは、デザイナーの労働環境や将来性について解説します。
デザイナーの労働環境
デザイナーという仕事は、一般的に残業が多いと言われています。
なぜなら、デザインには明確なゴールがなく、突き詰めようとすればいくらでも時間をかけてしまえるからです。
また、残業が習慣化していたり、残業が評価されるような風潮が残っている会社も少なくありません。
ただ、近年では労働環境の改善を積極的に行う会社も増えてきています。
ワークライフバランスを優先させたい場合には、「残業するのは当たり前」「残業が美徳」といった古い考え方の会社は避けるようにしましょう。
企業の労働環境を知るためには、「転職会議」のような企業口コミサイトの投稿や、転職エージェントからの情報が参考になります。
デザイナーの平均年収
2019年発表の賃金構造基本統計調査によると、 デザイナーの平均年収は約465万円です。
日本の平均年収が436万円(参照:令和元年分民間給与実態統計調査結果)なので、平均程度の収入を得られることが分かります。
また、デザイナー別の平均年収では、プロダクトデザイナーの年収が最も高いです。
- プロダクトデザイナー:479万円
- ファッション/インテリア関連:363万円
- Webデザイナー:356万円
- グラフィックデザイナー:328万円
(参考:平均年収ランキング【職種別】|doda)
なお、デザイナー全体の平均年収である465万円には、マネージャー等の管理職の年収も含まれています。
デザイナーとしてより稼ぐためには、上流工程に進むという選択肢も視野に入れましょう。
もちろん、フリーランスであれば、契約先や実力次第で高年収を得ることも可能です。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
実は、約7割のビズリーチ会員が市場価値を確かめるために利用しています。
「ビズリーチ」は、企業やヘッドハンターからのスカウトで転職ができる仕組みです。
思いもよらない大手企業や年収が大幅にアップできる企業からのスカウトが直接来ることがあるので、早めの登録が転職を成功させるための鍵になるでしょう。
すでに、あなたの経験やスキルを求めている企業がいるかもしれないので、まずはスカウトを受け取れる状況を作っておくことが重要です。
職歴を入力して待つだけで転職できる受け身型の転職サイトなので、自分の市場価値を確かめるためにも、隙間時間を利用して登録を行っておきましょう。
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デザイナーの将来性
デザイナーの将来性は、非常に高いと言えます。
なぜなら、近年ではファッションだけでなくビジネスシーンにおいても、デザインやクリエイティブの重要性が高まっているからです。
ただし、競争率の高い世界であることは間違いないので、活躍し続けるためには自分自身に付加価値をつける必要があるでしょう。
フリーランスのデザイナーとして働くのもあり
企業に勤めず、独立してフリーランスのデザイナーになるケースもあります。
フリーランスの場合、営業活動や経理も自分で行う必要がありますが、実力に比例した収入を得やすいので、実力に自信ある人におすすめです。
一般的には、会社に勤めている間に培った人脈を利用して独立するケースが多いです。
サラリーマンとして働く傍ら、副業としてデザインの実力を磨きながら、頃合いを見て独立するという道が、最も安定していると言えます。
3.デザイナーの職種と求人情報
続いては、デザイナーの職種と求人情報について紹介します。
デザイナー職種の種類や、その実際の求人情報について掲載しているので、ぜひ確認してみてください。
Webデザイナー
【Webデザイナーの特徴】
- 企業のコーポレートサイトなど、さまざまなサイトのグラフィックをデザインするのが主な仕事
- クライアントの目的やコンセプトを理解し、ユーザーにとって、分かりやすく使いやすいデザインにする力が求められる
IT市場の拡大に伴い、Webページのデザインを担当するWebデザイナーの需要は特に高まっています。
経済産業省の「平成30年度電子商取引に関する市場調査」によると、日本のBtoB(企業間の取引)・BtoC(企業と消費者の取引)の電子取引規模は、年々増加しています。
つまり、Web上での取引の基盤となる「Webページの作成」が必要とされるので、Webデザイナーの仕事は必要不可欠です。
そのため、中にはWebデザイナーに800万円近くの高年収を用意している企業もあります。
Webデザイナーへの転職ではスキルと経験が重視されるため、未経験者から正社員への転職は比較的難易度が高いです。
まずは派遣やアルバイトで経験を積み、その後に正社員へ転職するのも一つの手でしょう。
Webデザイナーの求人情報
「ワークポート」では、Webデザイナーの公開求人が531件掲載されています。(2022年4月時点)
(引用:ワークポート)
ワークポートでは、各業界に詳しいキャリアアドバイザーが転職を支援してくれます。
Webデザイナーを目指すならば、ワークポートに登録して求人紹介を受けると良いでしょう。
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グラフィックデザイナー
【グラフィックデザイナーの特徴】
- ポスターや広告、商品のパッケージなど、主に印刷物のデザインをする仕事
- イラストレーターやコピーライターたちとチームで仕事することもあるので、コミュニケーション能力が重要
グラフィックデザイン界では、人の目を惹くための美的センスや格好良さ、ユニークさが求められます。
また、効果的なデザインを作り出すため、デザインに関する理論を学んだり、画像編集ソフトを使いこなせるようになる必要があります。
業界の特徴として、どんどん転職して昇給や昇進を狙うという文化があるので、転職回数がある程度多くても、向上心の表れだと捉えられやすいです。
技術と人脈、実績を磨き続け、よりよい待遇での仕事を目指しましょう。
グラフィックデザイナーの求人情報
「ワークポート」では、グラフィックデザイナーの公開求人が121件掲載されています。(2022年4月時点)
(引用:ワークポート)
ワークポートは、キャリアアップや年収アップなど、あなたの転職の目的を踏まえたうえで最適なキャリアを提案してくれます。
転職やキャリアに関する悩みや不安があるならば、気軽に相談してみることをおすすめします。
ファッションデザイナー
【ファッションデザイナーの特徴】
- 衣服やバッグなど、ファッションアイテムのデザインを主に担当
- デザインの構想は商品発売のかなり前からはじまるので、時代を先読みする力が必要
- マーケティング担当者や他のスタッフとの連携が求められるので、コミュニケーション能力も必要
ファッションデザイナーは、まずアパレルメーカーに就職し、企業のデザイナーとして働くのが一般的です。
いきなりデザインを任せられるわけではなく、最初はアシスタントとして経験を積みます。
人が喜ぶようなデザインを思いつく感性も大切ですが、専門的な知識や技術も必要となる職業です。
ファッションデザイナーの求人情報
「doda」には、ファッションデザイナーの求人が39件掲載されていました。(2021年12月時点)
(引用:doda)
子供服や小物・雑貨のデザインなど、様々な正社員の求人が掲載されています。
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プロダクトデザイナー
【プロダクトデザイナーの特徴】
- 生活用品や家電、家具はたまた自動車や飛行機といった、様々なモノのデザインをする仕事
- デザイン画を作成するだけでなく、設計や流通などの各工程に関わり、技術者や営業担当と連携しながら、商品の企画から完成まで携わるので、幅広い能力が求められる
転職市場では即戦力の人材が求められることが多いですが、プロダクトデザインはその性質上、一人前になるのに時間がかかります。
エンジニアリングや工法のスキルも必要となってくるため、一朝一夕では身につけられません。
そのため、焦らず着実に実力をつけていく必要があります。
プロダクトデザイナーの求人情報
「doda」では、プロダクトデザイナーの求人が89件掲載されています。(2021年12月時点)
(引用:doda)
中には、想定年収800万円を超える求人もいくつか掲載されています。
様々な業界の求人が掲載されているので、ぜひ確認してみましょう。
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4.デザイナーへの転職を成功させるポイント
ここからは、未経験者がデザイナーに転職するために押さえておきたいポイントを解説します。
またこれらの対策は、フリーランスデザイナーとして働く場合にも役立つので、ぜひ一度確認してみてください。
デザイナーに必要なスキルを身につける
まずは、Illustrator/Photoshopなどのグラフィックソフトの基本的な使い方を押さえておくことをおすすめします。
また、Webデザイナーになりたいのであれば、以下のようなプログラミング言語に関する知識も身につけておきましょう。
- HTML(ウェブページを作成するために開発された言語)に関する知識
- CSS(ウェブページのスタイルを指定する言語)に関する知識
Webクリエイタースクールなどに通って学ぶのが望ましいですが、独学で知識を身につけることも可能です。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、一言でいえば「自分の作品集」であり、これまでの実績や力量をアピールするために作成する資料です。
デザイナーの転職活動では、履歴書や職務経歴書とともに、ポートフォリオを面接官に提出します。
未経験の方が実績を作りたい場合は、クラウドソーシング(デザインやライティングなどの仕事において、発注者と受注者の仲介を行うサイト)を利用すると良いでしょう。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」では、未経験可のデザインの仕事も多くあるので、まずはこういったところで経験を積みましょう。
SNSやブログで情報発信する
ポートフォリオを作成するだけではなく、SNSやブログで情報発信することも有効です。
情報発信すれば、自分の考えを採用担当者にアピールでき、セルフブランディングにも役立ちます。
自分の作ったデザインがSNSで広まれば、それがきっかけでデビューを果たすことも不可能ではありません。
デザイナーの転職に有利になる資格を取得する
デザイナーに転職する際に活かせる資格には、DTPエキスパート、ウェブデザイン技能検定、Webデザイナー検定などが挙げられます。
国家資格もあれば民間資格もありますが、どれもデザイナーとして活躍するために取得しておいても損はありません。
実務未経験の人であれば、 面接や履歴書で自己アピールする際、こうした資格は役立つでしょう。
ここでは、デザイナーへの転職に使える以下の資格について解説します。
DTPエキスパート
公益社団法人の日本印刷技術協会による「DTPエキスパート」という資格は、印刷業界に入りたい人におすすめです。
DTPとは、「DeskTop Publishing」の略称で、「卓上出版」「机上出版」を意味するものであり、パソコンでデータを作り、印刷物を作成することです。
この資格を取得すれば、DTP制作の基礎や応用を学べ、印刷業界で活躍できる知識や能力を身につけられます。
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省認定の国家資格「ウェブデザイン技能検定」は、ホームページ制作に欠かせない知識や能力を手に入れられる資格です。
2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験という受験資格がありますが、取得すれば、転職に役立つ可能性が高いです。
1級はレベルが高く、Photoshop、Illustratorを使った画像制作、HTML、XHTML、CSSのコーディング作業などの課題が与えられます。
Webデザイナー検定
Web制作の一連の流れを学ぶことができるのが、「Webデザイナー検定」です。
デザイン能力以外にも、コンセプトメイキング、テスト・評価、Webサイトの運用などの知識が必要です。
Web制作の一連の流れを知ることができるからこそ、Webデザイナーへの転職に役立つでしょう。
面接対策をする
デザイナーへの転職を成功させるには、面接対策を入念に行っておく事も非常に重要です。
面接の際にアピールすべきことの例は、以下の通りです。
- 保持している資格やスキルを通して、自分は何ができるか
- コミュニケーション能力やヒアリング能力の高さ
- 常にアンテナを張り、トレンドの最先端をデザインに取り入れられる情報収集力
- 少しでも良いデザインを作り出そうとする向上心や粘り強さ
- 柔軟な発想力でトラブルを解決した経験 等
持っているスキルや資格をただ伝えるだけではなく、それらを通して何ができるのか、自分の強みや得意分野が何なのかを伝えられるようにしておきましょう。
面接対策に不安のある方は、転職エージェントを活用することもおすすめです。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを利用すれば、自分1人で転職活動をするよりもスムーズに進められます。
なぜなら、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントの利用には、多くのメリットがあるからです。
選考対策においては、説得力のある志望動機の伝え方や、よく聞かれる質問に対する答え方などもレクチャーしてもらえます。
実践的なアドバイスをもらえるため、異職種から転職する場合でも内定獲得率を高められるでしょう。
5.デザイナーへの転職におすすめの転職エージェント
転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントのサポートを受けることで、入念な選考対策が可能になります。
デザイナーへの転職におすすめの転職エージェントは、以下の2社です。
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- CGデザイナー:約470件
- 職種「出版・広告・販促・印刷」デザイナー(グラフィック・その他):約220件
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運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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まとめ
デザイナーへの転職は、未経験からでも十分に可能です。
デザイナーは、Web・グラフィック・ファッション・プロダクト・パッケージなど幅広い職種があるので、自分に合った仕事内容を選ぶようにしましょう。
未経験からデザイナーへの転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえたうえで転職活動を始めましょう。
- デザイナーに必要なスキルを身につける
- ポートフォリオを作成する
- デザイナーの転職で有利になる資格を取得する
- 面接対策をする
- 転職エージェントを活用する
選考対策を入念に行うならば、転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。
本記事でご紹介した転職エージェントを上手く活用し、デザイナーへの転職を成功させましょう。