最終更新日:2021/02/25
「憧れのアニメ業界にどうしても転職したい!」と考えていませんか?
日本のアニメには「君の名は」や「鬼滅の刃」など、世界的に大ヒットを記録している作品もあり、「こんな作品の制作に関わりたい!」と考える人も多いでしょう。
しかし、いざ転職を考えると「未経験での転職は厳しい?」「労働環境が過酷ってホント?」と不安や疑問も出てきますよね。
この記事では、アニメ業界に転職する方法や仕事内容、年収などについて詳しく解説しています。
アニメ業界に関する正しい知識を身に着け、転職の夢を叶えましょう。
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1.アニメ業界に未経験・中途でも転職できる?
アニメ業界への転職を考えるときに、まず気になるのが「未経験の中途採用でも転職できるのか?」ということでしょう。
ここでは、未経験からのアニメ業界への転職について、以下の内容で解説します。
それでは詳しく見ていきましょう。
異業種からアニメ業界への転職は難しい
結論から言えば、異業種からアニメ業界に転職することは難しいです。
アニメ業界は、主に即戦力となる経験者を求めています。
アニメ制作は、絵コンテの作成や動画編集、音響制作など専門的な知識が必要になることが多いからです。
そのため、転職者に対しても一定のスキルや経験が求められます。
アニメ業界の中でも、技術が必要となる職種へ転職する場合は、未経験だと難しいことが多いでしょう。
人手不足だが未経験者の求人は少ない
アニメは日本のみならず、世界中で人気のあるコンテンツとなっており、制作本数も多いです。
1年間で制作されるアニメの本数は、「一般社団法人 日本動画協会」が発表した「アニメ産業レポート2020」によると314本です。
しかしその反面、制作本数に対して人手が追い付いていないという現状もあります。
実際に業界内でも、作品数と人手のバランスが取れていないことに対する不満が多いです。
一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が調査した「アニメーション制作者実態調査報告書2019」によると、業界内における人手不足は多くの人が感じています。
このように、アニメ業界全体で人手不足が懸念されています。
アニメ業界への転職は実務経験が求められる
慢性的な人手不足が問題となっているアニメ業界ですが、だからと言って未経験求人が多い訳ではありません。
アニメ制作には、多くの専門的なスキルが必要です。
そのためアニメ業界への転職は、作画などのアニメに関するスキルを持ち、即戦力として活躍できることが求められます。
実際に求人情報においても、必須条件として実務経験があることを挙げている企業も多いです。
(引用:doda)
上記は、転職エージェントの「doda」に記載されている実際の求人情報です。
必須条件として「アニメのエフェクト業務の実務経験が3年以上ある方」と明記されています。
このようにアニメ業界は、人手不足であるにも関わらず、転職には一定のスキルが必要な業界です。
アニメ業界はフリーランスが多く正社員採用が少ない
アニメ業界への転職が難しい理由として、そもそも正社員登用が少ないことも挙げられます。
下記のグラフは、「アニメーション制作者実態調査報告書2019年」から、アニメに関わる人たちの主な就業形態の比率を表したものです。
上記の表からもわかる通り、アニメ業界の就業比率はフリーランスと自営業が合わせて約70%となっています。
つまり、アニメ業界はフリーランスや自営業といった就業形態を主にしており、正社員として入社すること自体が難しい業界でもあると言えます。
2.アニメ業界の仕事について
アニメ業界は未経験で転職するのが難しい業界です。
しかし、職種によっては未経験でも転職できる可能性があります。
ここでは、アニメ業界の仕事内容とそれぞれの転職難易度も合わせて解説します。
具体的には以下の内容です。
それでは詳しく見ていきましょう。
アニメ制作のフロー
一口にアニメ業界といっても、アニメ業界は様々な職種によって支えられています。
詳しい職種の解説を行う前に、アニメ制作のフローを確認しておきましょう。
全体の流れを掴むことで、多くの職種がアニメ制作にどう関わっていくのかが理解できます。
アニメ制作における全体のフローは以下の通りです。
【アニメ制作のフロー】
①企画提案 |
プロデューサーや監督が企画を立案する。 テレビ局や映画配給会社に対してプレゼンテーションを行い、放送枠や上映枠を確保する。 |
---|---|
②脚本 |
アニメの脚本を作成する。 テレビシリーズの場合は、全体のプロットを作成した後に各話の脚本執筆を行う。 |
③設定 |
キャラクターの設定や作品コンセプトを固める。 視聴者のターゲット層など、マーケティング施策も考える。 |
④絵コンテ |
監督や演出家が脚本イメージをビジュアル化する。 カット割りやカメラワーク、セリフなど制作スタッフに共有すべき内容も記載される。 |
⑤レイアウト | 大まかな背景やキャラクターの位置を作成。 |
⑥原画 | キャラクターの動きの起点やキーフレームとなる絵を作成。 |
⑦動画 | 原画と原画の間の動きを繋げるための絵を作成。 |
⑧仕上げ | 色指定に従って、キャラクターをペイントする。 |
⑨撮影・特殊効果 | 作成した画像を合成し動画化。エフェクトを加える。 |
⑩編集 | 合成した動画を放映時間に収まるよう編集。 |
⑫アフレコ・音響制作 | 声優によるアフレコやBGMを設定。 |
⑬ダビング | 映像と音声を合成し、完成。 |
アニメ作品は、上記のような流れで制作されます。
この仕事の流れの中において、様々な職種の人たちが活躍します。
専門スキルが必要なアニメの仕事
アニメ業界の仕事としてまず思い浮かぶのが、アニメーターを始めとする専門的なスキルが必要な仕事でしょう。
専門スキルが必要なアニメの仕事には、以下のものが挙げられます。
【アニメ業界の専門スキルが必要な仕事】
アニメーター |
アニメを実際に作成する仕事。 原画を繋げていく動画マンと、原画を書く原画マンに分かれる。 若手は動画マンからスタートすることが多い。 |
---|---|
彩色 | アニメーターの絵に、色を塗っていく仕事。 |
声優 | 映像ができた後に、キャラクターに声を吹き込む仕事。 |
音響 | BGMや効果音作成など、アニメの音に関する仕事。 |
これらの仕事は、全て専門的なスキルが必要となるため、全くの未経験からの挑戦は難しい職種と言えます。
クリエイター職になるための具体的な方法は、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
専門スキルが必要な仕事に転職するなら専門学校に通う
アニメ業界に転職するなら、専門スキルが必要な仕事にチャレンジしたいという人も多いでしょう。
未経験からこれらの職種に転職することは難しいですが「どうしてもアニメーターなどの専門職で働きたい!」という人は、専門学校に通うことをおすすめします。
専門学校では、独学では学びにくいアニメーションの作り方を始め、プロとして活躍するための具体的な技術を学ぶことができます。
また、専門学校によってはアニメ制作会社と強いパイプを持っていることもあるので、卒業後に転職を有利に進められる可能性もあるでしょう。
アニメのプロジェクトに関わる仕事
次にアニメのプロジェクトに関わる仕事を紹介します。
【アニメのプロジェクトに関わる仕事】
プロデューサー |
アニメの企画の立案や、作成のための人員補填、モチベーション維持などアニメ作品の総責任者。 |
---|---|
監督 |
アニメ作品に対する技術的な責任者。 作品全体のクオリティをコントロールし、アニメータに細かい指示を出す。 |
演出 |
監督が制作した絵コンテや脚本を基に、各シーンに割り当てるCGや色彩などを細かく作り込んでいく仕事。 |
脚本 | 監督と共に、アニメ全体のストーリーを考える。 |
制作進行(デスク) |
プロデューサーや監督指揮の下、予算管理や人員、スケジュールを管理する。 |
アニメのプロジェクトに関わる仕事は、アニメ制作そのもの立案はもちろんのこと、プロジェクト全体を管理することです。
アニメーターのモチベーション維持やスケジュール調整なども行うため、マネジメント能力や管理能力が求められます。
一般的には制作進行(デスク)から始まり、演出家や助監督を経て、監督やプロデューサーにキャリアアップしていきます。
また、脚本家はアニメのストーリーを作成する仕事です。
脚本家は制作進行からキャリアアップしていくことも可能ですが、シナリオコンクールなどで入賞し、アニメ制作会社に引き抜かれる場合もあります。
アニメ業界未経験でも転職しやすい仕事
アニメ業界には、専門スキルの要・不要によって様々な仕事があります。
この中で、未経験でも転職しやすい仕事は制作進行(デスク)です。
未経験の募集が少ないアニメ業界ですが、制作進行に限っては未経験の募集も見られます。
「アニメ制作進行」の求人
下記は2021年2月24日現在、転職サイトとして有名なリクナビNEXTに掲載されている求人情報です。
(引用:リクナビNEXT)
上記のように、制作進行は未経験でも採用して貰える可能性があります。
アニメ業界における制作進行の主な仕事は、アニメ制作の具体的なスケジュールの作成、アニメーターやスタッフの確保などのプロジェクト管理です。
そのため、専門的な技術はとくに必要なく、マネジメント能力やスケジュール管理能力が求められます。
技術的なスキルではなく、ヒューマンスキルが重視されるため、未経験でも人柄が良ければ採用される可能性もあります。
テレビ局でアニメ制作に関わる方法もある
テレビ局の中には、テレビ東京のようにアニメに力を入れている企業もあります。
そのため、テレビ局のアニメ制作部を目指すことでアニメ業界に関わる方法もあるでしょう。
しかし、テレビ局に入れば確実にアニメに関われるというわけではありません。
テレビ局は、アニメだけでなくニュースやバラエティなど、数多くの番組を放送しています。
転職後は会社の意向に合わせて、これらの番組のADとして配属されることが多いです。
確実にすぐアニメ担当になれるわけではないので、テレビ局に転職した場合は、キャリアアップをしながらアニメ制作部を目指すことになるでしょう。
テレビ局への転職については、下記でも解説しているので参考にしてください。
3.アニメ業界に転職するなら知っておきたいこと
アニメ業界の詳しい仕事内容を解説しました。
ここからは、アニメ業界に転職する前に知っておくべきことを紹介します。
具体的には下記の内容です。
これらは全て、転職後の生活やキャリアに密接に関わる内容です。
しっかりと確認し、後悔しない転職活動にしましょう。
アニメ業界の給料は安い
アニメ業界への転職を考えるときに、給料は気になるでしょう。
結論から言えば、アニメ業界の給料は安いです。
まずは下記のグラフをご覧ください。
上記は「アニメーション制作者実態調査報告書2019」に記載された、アニメーション制作者の2017年における年間収入です。
この表からもわかる通り、全体の約5割以上が年収400万円以下となっています。
国税庁が発表している民間給与実態調査によると、日本の平均年収は436万円なので、アニメ業界は平均よりも年収が低いと言えます。
しかし、全体の約2割の人は年収600万円を超えているので、キャリアアップや働く企業の選択によっては、平均以上の年収を稼ぐことも可能です。
一部大手は年収が高い
アニメ業界で働く人の多くは、平均年収が低い傾向にあります。
しかし、一部の大手企業においては平均以上の年収を稼ぐことも可能です。
下表は、アニメ業界の中でも上場している大手企業の平均年収をまとめたものです。
会社名 | 平均年収 | 有名作品 |
---|---|---|
東映アニメーション | 762万円(引用:東映アニメーション|四季報) |
|
KADOKAWA | 833万円(引用:KADOKAWA|四季報) |
|
マーベラス | 583万円(引用:マーベラス|四季報) |
|
上記で記載している会社は、アニメ業界の中でも株式上場している大手企業です。
これらの会社は、作品のプロデュースや企画を行う「製作」と、実際のアニメを作る「制作」の両方を担当していることもあり、利益が高い傾向にあります。
また、書籍やゲームの販売、動画配信サービスの提供など幅広く事業を展開していることもあるので、アニメ制作以外の収益もあります。
しかし、これらの大手企業に中途採用で転職するには、プロデューサー経験などの高いスキルや実務経験が必要です。
大手企業への転職を考える場合は、まずは中小企業のアニメ制作会社からキャリアアップしていきましょう。
【アニメ業界における製作と制作の違い】
- アニメ製作…企画立案、宣伝や配給など、プロデュースやマーケティングを行う。
- アニメ制作…絵を描き、動画を作成し、アニメ作品を作ること。
大手企業は「アニメ製作」を担当し、大手から委託を受けた制作会社が「アニメ制作」を行う。
アニメ業界は激務の会社が多い
アニメ業界は激務の会社が多く、月の労働時間も長い傾向にあります。
「アニメーション制作者実態調査報告書2019」に記載されているアニメ業界の1か月あたりの平均作業時間は以下の通りです。
(引用:アニメーション制作者実態調査2019)
上記の表からもわかる通り、月の平均作業時間が160時間~240時間までが44.9%と多く、次いで260時間~300時間が19.6%となっています。
厚生労働省が発表した「2020年労働実態調査」によると、2019年時点での日本の1ヶ月の平均労働時間は167時間(年間平均労働時間÷12で計算)でした。
つまり、アニメ業界は労働時間は、平均よりも非常に長いと言えるでしょう。
また、長時間労働に加えて、アニメ制作は高いクオリティが求められる仕事でもあります。
アニメへの深い情熱を持っている人でも、激務とプレッシャーに耐えられず辞めてしまうケースも多いです。
アニメ好きなら仕事のやりがいは大きい
平均年収が低く、労働時間が長いアニメ業界ですが、アニメ好きの人にとってはやりがいが大きい仕事です。
実際にアニメ業界で働き、やりがいを感じている人も多くいます。
アニメ業界のネガキャンっぽいことばっかりではなくいいとこも呟こうかなーと
・好きなタイトルに名前が載るかも!
・制作、演出はアフレコに参加できる!(仕事は真剣にしてますよ!)
・自分専用の設定資料や原画集も作り放題!(もちろん外に出しちゃダメですが)
・やりがいは最強!— 演出三年生@コンテ描きたい (@yuuirokarasu) October 14, 2019
リタイアしたのにいつまでもアニメ業界の愚痴書いてますけど、本来はやりがいの有る楽しい仕事なんですよ。たまには頑張り過ぎる事も悪いとは思わない。ただ、最低賃金さえクリアできずに良い才能が潰れたり、木に竹を接ぐ様な作業で優秀な才能が疲弊してしまう状況が許しがたい。
— フェニックスQ太郎 (@Q14658091) January 10, 2020
今からアニメ業界を目指す人へ。この仕事はやりがいはあるけど、やりがいしかないとも言える。本当にこの仕事でいいのか。今一度、覚悟を持って進んで下さい
— SYLPHY(しる) (@sylphymakino) March 31, 2015
アニメ業界はかなりの激務で非常に辛いことも多い業界ですが、その分、やりがいが大きい仕事です。
特に、有名な作品に関われたり、エンディングに自分の名前が載ったりしたときは、他の業界では味わえない感動もあるでしょう。
活躍できる人は一握り
アニメは全世界で、絶大な人気を誇っていることもあり、志す人は多いです。
しかし、実際に活躍できる人は一握りであると言われています。
何よりも労働環境が過酷であることから、「アニメが大好き!」という深い情熱があっても辞めてしまう人が多いです。
アニメ「キルラキル」で有名な株式会社トリガーの取締役である舛本和也氏が著した、「アニメを仕事に!(星海社)」によると、アニメ制作会社の3年後業界滞在率は10%~20%と言われています。
つまり、全体の80%~90%の人が辞めてしまうので、続けること自体が難しい業界でもあると言えます。
アニメ業界に転職する際は、「アニメ業界で何をしたいのか」「厳しい下積み時代を耐え抜く覚悟はあるか」を自問自答しておきましょう。
4.アニメ業界に必要なスキル
アニメ業界の実態について、詳しく解説しました。
アニメ業界は未経験での転職が難しいと言われてはいるものの、制作進行に関しては転職できる可能性があります。
制作進行として活躍するには、以下のスキルが大切です。
それでは詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションスキル
アニメの制作進行は、何よりもコミュニケーションスキルが大切な仕事です。
アニメーターのように単独で黙々と仕事を続けるものとは違い、作家や演出家、監督など多くの関係者と協力し、アニメ制作を円滑に進めることが求められます。
また、監督からの撮り直しの指示など言いにくいことも、アニメーターに伝えなければいけない場合もあります。
このような時には、アニメーターたちが監督に怒りを感じないように、慎重に言葉を選ぶことも必要になるでしょう。
アニメ制作進行の仕事は、アニメ制作におけるチーム全体の雰囲気作りにも関わるため、コミュニケーションスキルが高い人に向いています。
スケジュール管理能力
アニメ制作進行には、スケジュール管理能力が必要です。
制作進行はアニメ制作の進捗管理を行い、スタッフをまとめることが仕事です。
作品の納期に関して、誰がどのような作業を行うべきなのか計画を作成することもあります。
制作進行が作成するスケジュールに沿って、多くの人たちが作業をするため、完成する作品のクオリティにも大きく関わる仕事と言えるでしょう。
スケジュールによっては、アニメーターなどにかなりの無理を強いることもあるので、制作進行にとってスケジュール管理能力は大切です。
体力と集中力
制作進行に限った話ではありませんが、アニメ業界で働くためには体力と集中力も非常に大切です。
アニメ業界は労働時間が長いだけでなく、作品の完成度を追求するクリエイティブな仕事です。
クオリティの高い作品を作るためには、高い集中力と共に、それを持続させる体力が求められます。
実際に面接の場においても、「きつい仕事ですが大丈夫ですか?」という質問をされることもあります。
アニメ業界に関わるためには、長時間労働に耐えられる体力と良い作品を作るための高い集中力が必要です。
5.アニメ業界に転職する4つのポイント
アニメ業界に必要なスキルを解説しました。
その上で、「自分はアニメ業界に合っている!」と思えた人もいるでしょう。
ここでは、アニメ業界に転職するためのポイントを解説します。
具体的には、以下の4つのポイントが大切です。
それでは詳しく見ていきましょう。
未経験歓迎の職場の動向を探る
未経験からアニメ業界に転職するためには、まず未経験歓迎の職場を見つける必要があります。
また、未経験歓迎の職場の中でも「教育制度が整っている会社」など、働きやすい環境が整っていることが理想です。
しっかりと新人を教育してくれる会社に入れれば、安心して働くことができるでしょう。
このような求人を見つけるためには、転職サイトなどを利用してアニメ業界の求人情報を日ごろから集めておくことがおすすめです。
(引用:マイナビ転職)
上記の求人は2021年2月24日現在、マイナビ転職に掲載されている求人です。
この求人のように「午後から出勤」「20代女性活躍中」など、その会社独自で働きやすい環境を整えている企業を見つけることも可能です。
ぜひ、転職サイトを活用し、多くの求人情報に目を通しておきましょう。
口コミサイトで会社の評判を調査しておく
求人サイトなどを利用して、自分にとって良さそうな企業が見つかった場合は、必ず口コミサイトで会社の評判を調査しておくようにしましょう。
口コミサイトでは求人情報や企業のHPからはわからない、働いている社員のリアルな感想を見ることができます。
求人情報では、「残業少なめ!」「教育制度あり!」と書かれていても、実際に働いてみたら全然違ったということも珍しくありません。
長期的に安心して働き続けるためにも、口コミサイトの情報を見ておきましょう。
実際に、「京都アニメーション」や「ufotable」といったアニメ制作会社の口コミを見ることができます。
(引用:京都アニメーション|転職会議)
(引用:ユーフォーテーブル|転職会議)
おすすめの口コミサイトとしては、「転職会議」が挙げられます。
転職会議では、17万社以上の企業の口コミを見ることができます。
詳しい口コミに関しては、無料登録することで閲覧できるので、ぜひ登録して確認しておきましょう。
「アニメ業界で働きたい」という意欲をアピールする
アニメ業界で働くためには、前提として「アニメが大好き!」「アニメに関わりたい!」という思いが必要です。
「好きを仕事にする」という業界でもあるので、アニメ業界は深い情熱を持った人たちで支えられています。
そのため、転職を行う際には、採用担当者に対して「アニメが好き」という情熱を伝えることが大切です。
アニメ業界は、労働環境が過酷であることも多いため、「アニメに対する強い気持ち」がモチベーションを維持するうえで一番必要です。
採用担当者もそのことをよくわかっているので、面接の際に「アニメは好きですか?」といった質問をする場合があります。
長きに渡ってアニメ業界に携わるためにも、「アニメ業界に骨を埋める!」くらいの覚悟と情熱を持ち、アピールするようにしましょう。
専門スキルが必要な職種はポートフォリオを作成する
アニメ業界に転職する際に、アニメーターなど専門スキルが必要な職種を目指す場合は、ポートフォリオを作成しておくのがおすすめです。
ポートフォリオとは、あなたの絵や動画といった作品をまとめたもののことです。
ポートフォリオがあれば、自分の技術を採用担当者に一目でアピールすることができます。
ポートフォリオの作成は、データなどの電子物でも紙に描いたものでも良いですが、確認のしやすさなどを考慮し、電子物にすることをおすすめします。
実際に作品を紹介するHPを設立するのも良いでしょう。
自主制作作品を作れれば最高のアピールになる
専門スキルを証明する一番良い方法は、自主制作作品を作ることです。
現在、監督やアニメーション会社を設立した人たちはアマチュア時代から多くの自主制作作品を作り、世の中に発表しています。
例えば、「君の名は」や「天気の子」で有名な新海誠氏は、アマチュア時代にたった一人で「星の声」というアニメーション映画を作成しています。
また、「新世紀エヴァンゲリオン」で有名なガイナックスは、元は自主制作アニメを制作するDAICOM FILMという団体でした。
世の中には彼らのように、自主制作作品を基にアニメ業界に転職する人たちも多いです。
もし、あなたが本気でアニメーターに転職したいと考えているのならば、自分で作品を作るという経験を積むことをおすすめします。
アニメ業界の転職に強い転職エージェントを利用する
アニメ業界の求人を探す方法として、転職サイトの利用が挙げられますが、転職サイトでは履歴書の添削や面接対策などを行ってくれません。
アニメ業界への転職を成功させるためには、正しい履歴書の作成やしっかりとした面接対策が重要です。
そのため、面接などに不安がある人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
履歴書の添削や面接対策はもちろんのこと、面談やヒアリングを通して見えてくる「あなたに合った職場」の紹介を受けることも可能です。
また、エージェントによってはアニメ業界の詳しい内部事情に精通している人もいます。
転職エージェントを利用することで、詳しい業界情報を得られる可能性もあるでしょう。
ほとんどのサービスは無料で利用できるので、まずは登録してみることをおすすめします。
6.アニメ業界への転職時におすすめの転職エージェント
アニメ業界に転職するには、転職エージェントの利用がおすすめです。
しかし、「どんな転職エージェントを利用すればいいのかわからない」ということもあるでしょう。
ここでは、アニメ業界への転職におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
たくさんの求人が見たい人は「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
「たくさんの求人の中から、自分に合った会社を探したい!」と考えている人には、リクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェントは、保有求人数20万件以上と非常に多くの案件を保有しています。
実際に口コミにおいても「他のエージェントでは見つからなかった求人が、リクルートエージェントなら見つかった」と評判です。
業種や職種問わず、多くの業界の求人を保有しているので、アニメ業界の求人を見つけられる可能性もあります。
また、「教育制度が整っている」「残業が多くない」など、自分の希望に合った求人と出会える可能性もあるので、下記より登録してみましょう。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
公開求人数 | 約107,200件 (2021年3月時点) |
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約144,800件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【2月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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豊富な転職ノウハウを知りたい人は「doda」
(引用:doda)
「転職に関する様々なノウハウを知りたい!」という人には、dodaがおすすめです。
dodaは、古くからある歴史の長い転職エージェントとして有名です。
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公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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20代や第二新卒の人は「マイナビエージェント」
(引用:マイナビエージェント)
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マイナビエージェントは、転職サイトとしても有名なマイナビが運営している転職エージェントです。
主に20代や第二新卒など、若年層の転職支援を得意としています。
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 約23,500件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約15,700件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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まとめ
今回は、アニメ業界への転職について解説しました。
アニメ業界は労働環境が過酷だと言われていますが、やりがいも多い仕事です。
制作進行においては未経験でも転職が可能ですし、専門職でも自主制作作品などでアピールすれば転職できる可能性もあります。
アニメ業界への転職を成功させるためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 未経験歓迎の職場の動向を探る
- 「アニメ業界で働きたい」という意欲をアピールする
- 専門スキルが必要な職種はポートフォリオを作成する
- アニメ業界の転職に強い転職エージェントを利用する
さらに、アニメ業界への転職におすすめの転職エージェントは以下の3つです。
- たくさんの求人が見たい人は「リクルートエージェント」
- 豊富な転職ノウハウを知りたい人は「doda」
- 20代や第二新卒の人は「マイナビエージェント」
プロの目線もしっかりと活用しながら、転職の夢を叶えましょう。
女性・30代
作画監督
アニメの制作本数が多すぎると常々感じています。(中略)
作品の乱立によって分散され、業界内だけでなく社内ですら人手の奪い合いのなり、お客を奪い合い、とても効率が悪いと思います。(後略)