最終更新日:2021/02/25
「PwC」はロンドンに本拠点を持ち、世界158か国、786拠点、236,000人以上のスタッフを抱えている世界的にも有名なコンサルティング会社。
「就職したい企業」上位にランキングされている人気の企業でもあります。
ただ、コンサルティング業界は転職の難易度が高めなので、しっかりとした企業研究や対策が必要です。
本記事では、PwCの基本情報や評判などを詳しく解説。
コンサル業界に強い「転職エージェント」も紹介するので、「PwCに転職したい」と考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
1.PwCに転職できる?どんな人におすすめ?
「PwC」は「PricewaterhouseCoopers (プライスウォーターハウスクーパース)」の略であり、PwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社の総称です。
メンバーファームとは業務提携をしている法人のことで、クライアントの海外業務や、情報収集などあらゆる面において緊密な連携をし合っています。
日本においてのメンバーファームおよび関連会社は総じて「PwC Japan」と呼ばれています。
ここでは日本の転職市場におけるPwCの人気度とともに、転職難易度について説明します。
PwCの転職難易度は高い?
結論からいうと、PwCの転職難易度はとても高いです。
PwCといえばデロイト トウシュ トーマツやKPMG、アーンスト・アンド・ヤングと並び「世界4大会計事務所(Big4)」のひとつ。
2018年の「海外大生が選ぶ就職希望企業ランキング」では第2位、2017年にユニバーサムが発表した「世界で最も魅力的な企業ランキング」では第5位を獲得しています。
時代の要望に合ったコンサルティングに定評があり、業績アップも見込めれているため転職先として非常に人気なのです。
PwCのような倍率の高い人気企業に転職するには、十分な転職対策が必要となってきます。
こんな人におすすめ!転職方法は?
PwCは以下のような人におすすめです。
プロフェッショナルな知識と経験を併せ持つ必要があります。
- 監査、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、法務など専門的なスキルのある人
- 専門分野での経験と知識がある人
- グローバルに自分の実力を試したいと考えている人
- 常に自己成長を求めて取り組むことができる人
また、PwCに転職したいと考えているなら、転職活動をこまやかにサポートしてくれる「転職エージェント」の活用がおすすめ。
記事後半の「PwCへの転職におすすめの転職エージェント」でPwCへの転職に適したエージェントを紹介しているので、参考にしてみてください。
2.PwCの企業情報から転職について考察
グループ名 |
PwC Japan |
グループ代表 |
PwCあらた有限責任監査法人代表執行役 木村 浩一郎 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内パークビルディング |
グループの主な法人 |
|
グループの人員 | 約7,300人(2018年度) |
グループの女性職員比率 | 32% |
グループの事業収入 | 約1,450億円 |
参考:PwC Japan
PwCは、年々グループの人員を増やし、事業収入も右肩上がりです。
では、PwCの企業理念や事業内容など、詳しい情報を考察を加えてみていきます。
企業理念
PwCは、「社会に信頼を構築し、重要な課題を解決する」ことをPurpose(存在意義)としています。
これらを実現するためにメンバーファームの構成員が行動範囲を定め、その中で行動をしています。
この理念から、PwCが求める人材は、さまざまなクライアントの要求を細部まで推考し、最善の解決策を提案できる人といえるでしょう。
主な事業内容
PwCの主な事業内容は以下のとおりです。
- コンサルティング(ストラテジーコンサルティング、マネジメントコンサルティング、テクノロジーコンサルティングなど)
- ディールアドバイザリー(事業再生、
コーポレートファイナンス、トランザクションサービスなど) - 監査及びアシュアランス(財務諸表監査、内部統制監査など)
ビジネスコンサルティングからディールアドバイザリーまでフィールドはさまざまです。
世界最大級のコンサルティングファームであるPwCというブランドのもと、あらゆる業種の企業、コミュニティに総合的サービスを展開しています。
158か国のネットワークを持つPwCだからこそ、広い視野を持ち、グローバルに活躍できるといえますね。
平均年収
コンサル業界は個人のパフォーマンス次第によって変わりますが、口コミ等を調査するとPwCの平均年収は約900万円と推定できます。
この数字は全国平均の約1.5倍であるため、「PwCは高水準の給与」といえるでしょう。
一方で以下のような口コミも見受けられました。
以前よりは給料も改善されているようですが、業界内では低い方だと感じている人も少なくありません。
沿革と組織
PwC Japanは、ファームとそれらの関連会社の総称です。
グループを代表する法人は以下の3つです。
- ディールアドバイザー及びコンサルティングの「PwCコンサルティング合同会社」
- 監査の「PwCあらた有限責任監査法人」
- 税務の「PwC税理士法人」
それぞれは独立した法人ですが、PwCブランドの名のもとに総合的に展開しています。
転職をする際には、自分の経験やスキルがどの法人に向いているのかをしっかり見極め、どこを志望するか決めましょう。
口コミ・評判
それぞれのグループ会社の口コミや評価を見ていきましょう。
全体的に自由でしっかりと自分の実力が評価される社風だとわかります。
PwCコンサルティング合同会社
ディールアドバイザリーとコンサルティングの法人「PwCコンサルティング合同会社」。
日々、顧客と向き合って仕事をしている人たちの声を聞いてみましょう。
20代後半・女性
経理
良い同僚に恵まれたので切磋琢磨して成長できた。異動の希望が叶った 女性が働きやすい、小さい子供がいる男性も多いので性差関係なく子育てしやすい(後略)
20代後半・男性
ビジネスコンサルタント
グローバルファームならではの多様なメンバーとの接点機会を得られることは非常に刺激になり、自ら手を挙げればたくさんのチャンスは用意されている(後略)
PwCあらた有限責任監査法人
「PwCあらた有限責任監査法人」では、監査をベースとしてサービスを提供しています。
プロフェッショナル集団の中で働く人の口コミを見てみます。
30代前半・男性
研究員・リサーチャー
業界・企業に関わりなく現在の世の中のトレンドを理解することが出来る。事業会社では経験できない業界を超えたクライアントの課題解決に関われる所に魅力を感じている。(後略)
PwC税理士法人
公認会計士、税理士等を有する日本最大級のタックスアドバイザーである「PwC税理士法人」。
専門的な仕事をしている人々の会社の評判は?
20代前半・男性
税理士
新聞に載るような有名企業の買収案件に関わることができる点。やりたいと手を挙げれば比較的なんでもやらせてもらえる点は風通しの良さを感じる。(後略)
キャリアパスについて
PwCでは、職域ごとに役割が明確にあります。
若手コンサルタントからマネージャーとしてのステップアップはもちろん、業務上のスペシャリストとしてののキャリアパスも用意されています。
年収別や年次別に見てみると以下のようになります。
役職名 | 年次(目安) | 給与(推定) |
アソシエイト | 1年~5年 | 500万円~800万円 |
シニアアソシエイト | 3年~8年 | 700万円~1000万円 |
マネージャー | 5年~10年 | 1000万円~1300万円 |
シニアマネージャー | 10年~ | 1300万円~1700万円 |
ディレクター | 実力次第 | 1500万円~2000万円 |
パートナー | 実力次第 | 2000万円~数億円 |
参考:外資就活
また、法人内での異動のほか、PwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社、PwC税理士法人では法人間の移籍も可能です。
キャリアアップできるかどうかは実力次第。
モチベーションを保ち、新しいキャレンジをどんどんできる人が向いている職場といえます。
3.PwCの採用情報をチェック
PwCの採用情報は公式ページの「中途採用情報」から見られます。
またソーシャルメディアでも随時採用情報は更新されています。
採用情報以外に企業の最新ニュースや戦略などが随時アップされているので、チェックしておきましょう。
PwCグループでキャリア採用を行っている法人
PwCグループで現在キャリア採用を行っている法人はこちらです。
法人名 | 募集職種 |
PwCあらた有限責任監査法人 | アドバイザリー 金融コンサルタント ほか |
PwCコンサルティング合同会社 | 戦略コンサルタント 通信業界コンサルタント ほか |
PwCアドバイザリー合同会社 | 金融機関向けアドバイザリー データプロセシングスペシャリスト ほか |
PwC弁護士法人 | 弁護士 パラリーガル ほか |
PwCビジネスアシュアランス合同会社 | テクニカルスペシャリスト グローバル内部監査支援スペシャリスト ほか |
PwC京都監査法人 | 公認会計士 IT監査人 ほか |
PwCコンサルティング 合同会社Strategy& | 戦略コンサルタント |
PwC税理士法人 | 税理士 |
PwCサステナビリティ合同会社 | 経営コンサルタント 戦略コンサルタント ほか |
中途採用テストの内容
まずはWebテストを突破することが必須。
PwCグループで多く採用されているのが、日本SHLが開発した「GAB」というテストです。
「言語理解」「計数理解」「パーソナリティ診断」の3部構成となっています。
問題数が多く時間内に終わらないこともありますが、事前に対策することも可能です。
日本SHLのサイトで模擬テストを受けることもできるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
面接の内容
一般的にコンサルティングファームの面接は、志望動機などよりも「実際にどういった戦力になるのか」を具体的に聞かれます。
PwCコンサルタント合同会社の場合は一次面接がパートナー面談ということもあります。
面接前に以下の項目をしっかりロジカルに述べられるようにしておきましょう。
- PwCでどう働きたいか
- 前職の経験がPwCにどう役立つのか
- 自分の強み、専門分野はなにか
- 自分を採用することでPwCがどんなメリットがあるのか
また、コンサルティングファームの面接の特徴として「ケース面接」があります。
ケース面接とは「さまざまな業界や分野における実際のクライアントの課題分析、そしてその課題を解決をするためのディスカッション」です。
コンサル業界の転職では常識ともいえる面接ですが、攻略本を読めばある程度数をこなすことでできるようになります。
たくさん練習してケース面接の突破率をあげましょう。
もし不安な場合は、次の章で紹介する転職エージェントに相談してみてください。
4.PwCへの転職におすすめの転職エージェント
PwCへ転職するなら、「転職エージェント」を利用することをおすすめします。
転職エージェントとは、 希望に合う求人を紹介してくれたり、転職時の悩みや不安点の相談にのってくれたり、あらゆるサポートを行ってくれる会社です。
コンサルティングファーム向けの書類添削や面接対策も行ってくれるので、PwCの転職においても、強い味方となってくれます。
この章では、PwCへの転職に強い転職エージェントを2社紹介します。
なお、ビズリーチは一部有料ですので、完全無料で利用したい方はJACリクルートメントをおすすめします。
キャリアアップを考えているなら「JACリクルートメント」
(引用:JACリクルートメント)
JACリクルートメントは、年収600万〜1,000万円のハイレイヤー向け転職エージェントです。
コンサル業界の転職に特化したエージェントも在籍しているのも魅力。
非公開求人もたくさん保持しているので、一度カウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
サイトにはPwCのこれからの展望についてのインタビュー記事も掲載されているので、参考にしてみましょう。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
---|---|
公開求人数 | 約10,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
年収アップしたいなら「ビズリーチ」
(引用:ビズリーチ)
ビズリーチは、掲載件数が111,000件以上あり、年収500万円以上の求人が豊富です。
登録ヘッドハンターが3,500人いて、登録するとその人に合ったスカウトが届くのが特徴です。
サイト内にはPwCでのキャリアの考え方が書かれたPwC社員のインタビュー記事も掲載されているので、ぜひ読んでみてください。
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
---|---|
公開求人数 | 約50,300件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 登録無料(一部有料3,278円〜5,478円) |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「ビズリーチって実際どう?気になる悪い評判と注意点を解説」 |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
まとめ
業績も好調のPwCは人気があり、転職難易度がとても高いです。
記事内で紹介した以下のことをもう一度おさらいして、転職に備えましょう。
- 企業理念や事業内容から、自分がPwCで貢献できることを考える
- 面接やWebテストの対策をしっかり行う
- 転職エージェントに登録してアドバイスをもらう
この機会に「JACリクルートメント」や「ビズリーチ」といった転職エージェントを利用してPwCへの転職を成功させてください。
20代後半・男性
ビジネスコンサルタント
他業種に比べて若い内から高い給料をもらえる。評価について、年功序列ではなく、完全な実力主義なので、結果を残せば一足飛びに昇進・昇給できるので、頑張れば前職の倍(後略)