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グラウンドやコートを駆け抜けるプロアスリート達が活躍するスポーツ業界。
青春時代にプレイヤーとして活躍することを夢見た人も多いでしょう。
スポーツとは無縁の業界に就職したものの「やっぱりスポーツに関わる仕事がしたい!」と転職を考えていませんか。
しかし、「未経験でも転職ってできるの?」「スポーツ業界の転職先って?」と疑問に感じることも多いと思います。
本記事では、スポーツ業界へ転職する際におすすめの職種や役立つ資格など、スポーツ業界に転職するためのポイントについて解説します。
スポーツ業界への転職におすすめの転職エージェントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1.スポーツ業界には様々な転職先がある
一言にスポーツ業界と言っても、様々な業種が存在します。
スポーツ業界への具体的な転職方法を学ぶ前に、まずはどのような転職先があるのかを確認しておきましょう。
スポーツ業界の主な転職先には、以下の通りです。
スポーツ用品メーカー
スポーツ用品メーカーは、スポーツウェアやシューズなどの企画や製造・販売を行います。
代表的な日本のスポーツメーカーには、以下の4社が挙げられます。
- アシックス(ASICS)
- ミズノ(Mizuno)
- ヨネックス(YONEX)
- デサント(DESCENTE)
スポーツ用品メーカーの顧客には、スポーツを趣味として楽しむ一般ユーザーから、世界的に活躍するトップアスリートなど様々な立場の人がいます。
顧客のレベルに合わせた商品開発が必要となるので、クリエイティブな能力が求められるでしょう。
スポーツ施設・スクール・フィットネスジム
スポーツ業界の転職先として、スポーツ施設・スクール・フィットネスジムも挙げられます。
施設名 | 説明 |
---|---|
スポーツ施設 | 体育館や陸上競技場、プールなどのスポーツ施設を管理・運営する。 管轄は主に国や地方自治体。 |
スクール | テニススクールやスイミングスクールなどの特定のスポーツを教える施設の管理・運営を行う。 コーチや事務、営業など様々な職種がある。 |
フィットネスジム | フィットネスクラブやスポーツジムのことを指す。 インストラクター職が有名だが、社員としてコンサル職などで経営に関わることも可能。 |
スポーツ施設は、市民の健康増進やスポーツ文化との触れ合いを目的としている施設です。
主に国や市区町村などの自治体の管轄なので、働くためには公務員試験に合格する必要があります。
また、スクールやフィットネスジムは会員制の運動施設です。
コーチやインストラクターだけでなく、営業やコンサル、システムを管理するIT部門など様々な職種によって支えられています。
スポーツ用品小売り・店舗販売
スポーツ用品小売り・店舗販売は、メーカーから仕入れたスポーツ用品を販売する仕事です。
代表的な小売店には、以下の4社が挙げられます。
- ゼビオ
- アルペン
- ムラサキスポーツ
- ヒマラヤ
小売り・店舗販売は顧客に対してスポーツ用品の特性などを紹介することもあるので、スポーツや商品に関する知識が必要です。
異業種であっても、販売経験のある人は転職しやすいでしょう。
スポーツメディア
スポーツメディアも、スポーツ業界の転職先として挙げられます。
スポーツメディアでの仕事はその名の通り、スポーツに関する情報をメディアを通して発信することです。
具体的には、新聞社やテレビ局などで記事執筆や番組制作に携わります。
代表的な会社は、以下の通りです。
- 日刊スポーツ出版社
- ベースボールマガジン社
- DAZN
スポーツメディアで働くためには、スポーツに関する知識だけでなく、メディア運営に関する専門的な知識も求められるでしょう。
スポーツイベント会社
スポーツイベント会社の仕事は、地域のマラソン大会の運営や、会社の運動会などの企画を行うことです。
代表的な会社には、以下の2社が挙げられます。
- 株式会社スポーツワン
- 株式会社ブースト
スポーツイベント会社では、トレンドをキャッチし「どうすればたくさんの人が楽しめるイベントになるだろうか」と考える能力が求められます。
「人々を楽しませたい」という思いが強い人に向いているでしょう。
スポーツチーム・団体
スポーツ業界の転職において、プロ野球やプロサッカーなどのクラブチームのスタッフになることも夢ではありません。
クラブチームのスタッフと聞くと「プロレベルの人しか入れないのでは?」と考えてしまいますが、それは大きな誤解です。
もちろん、選手やトレーナーとして活躍するためには、競技に関するプロとしての資質が必要になります。
しかし、クラブチームの運営は、選手やトレーナーだけでなく経理事務や広報、人事管理など様々な職種によって支えられています。
そのため、システム面の管理や宣伝など、裏方としてチームに貢献していくことは十分可能です。
実際に、プロ野球球団などが人員を募集していることもあります。
2.未経験でスポーツ業界に転職した人の体験談
ここでは、実際に未経験からスポーツ業界に転職した人の体験談を紹介します。
スポーツ業界に転職したら有名スポーツ選手に会えた
大手スポーツメーカーに転職すれば、有名スポーツ選手に会えることもあるようです。
好きなスポーツ選手がいる人にとっては、転職に大きなメリットを感じるでしょう。
スポーツ業界は、近年盛り上がりを見せています。
プロバスケットボールのBリーグや卓球のTリーグなど、様々なスポーツのプロリーグが誕生しています。
そのため、スポーツに関わる仕事も徐々に増えつつあると言えるでしょう。
物流業界からスポーツ業界に転職成功
マーケティング
株式会社ジョインハンズスポーツ
前職は国際物流の会社に勤めていて、海外への輸出入の手配などを行っていました。(中略)スピード感を持って仕事をすることは自分でも得意な方だと思ってたのですが、いざこの仕事を始めると想像以上の速度でいろいろな企画の話が進み決定がされていて驚きました。
(中略)日々の仕事を積み重ね、成長していきたいと思っています。
異業種である物流業界から、スポーツ業界に転職を成功させた人の体験談です。
国際物流の会社ではさまざまな手配を行い、決まった日時までに処理しなければいけないため、スピード感には自信があったようです。
しかし、スポーツ業界ではさらなるスピード感が求められ、そのギャップに戸惑ってしまったという声でした。
上記口コミのように向上心のある人なら、さまざまな経験をすることでスピード感に慣れ、よりプロフェッショナルとして活躍できるでしょう。
スポーツ業界で経営的な視点を評価された
スポーツ業界への転職でもかなり評価されました!!特に経営的な視点が評価されたのかな、と。商社の利益管理は凄まじいですからね👨🏽💼
— 真田👨🏽💼スポーツビジネス×日記 (@rongoworker2020) August 18, 2020
商社マンからスポーツ業界への転職を成功させた人もいます。
スポーツ業界では、選手やコーチとしてだけでなく、経営面から関わることもできます。
とくに商社マンの場合、さまざまな業務を一挙に担当し、裁量も任せられることが多いです。
責任感や判断力、交渉力やマーケティング力など、さまざまな能力が必要とされるため、スポーツ業界でも活躍できるでしょう。
例えスポーツに関する専門的な知識は乏しくても、自分の今までの社会人経験を活かすことで会社やチームに貢献することも可能です。
「スポーツ経験が少ないから無理」と諦めず、まずは挑戦してみましょう。
3.スポーツ業界の職種について
異業種からでスポーツ業界に転職するためには、職種選びが非常に大切です。
職種によって転職難易度も変わるため、転職活動を行う前にしっかりと確認しておきましょう。
スポーツ業界の主な職種は、以下の通りです。
営業
営業は、顧客に対して自社の商品の利点を伝え、契約を得る仕事であり、勤務先によって顧客や販売する商材が変わります。
代表的な職務内容は、以下の表をご覧ください。
勤務先 | 職務内容 |
---|---|
スポーツメーカー | 小売店や販売店で商品を扱ってもらうために、PRや交渉を行う。 |
スポーツチーム | スポンサーに対して、契約を結ぶための営業活動を行う。 年間のスポンサー契約やサッカー教室などの協賛獲得を目指す。 |
スクール・フィットネスジム | 本社営業と店舗ごとの営業に分かれる。 本社の場合、全国区の大手企業に営業をかけ、健康コンサルティングなどを実施する。 店舗所属の場合、地元企業の法人契約を結ぶための営業活動を行う。 |
営業はポテンシャル採用を広く行っている職種です。
そのため、たとえスポーツ業界が未経験でも採用される可能性があります。
特に個人に向けた営業を行っている企業は、その傾向が強くあるのでおすすめです。
未経験から営業への転職については、以下の記事でも詳しく解説しています。
広報・マーケティング
スポーツ業界を盛り上げていくためには、自社の商品やチームのファンを増やし売り上げを伸ばす必要があります。
そのための戦略を練るのが、広報やマーケティングという職種です。
例えば、スポーツチームではメディアの取材対応やCM作成などを行い、広く世間に存在をアピールします。
最近ではyoutubeやSNSなどを通じて、ファンとの交流を図ることも多いです。
メディアやネットワークを上手に利用してチームや会社の利益に貢献できる、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
また、広報やマーケティングは未経験でも挑戦できる職種です。
ポテンシャル採用を行っている企業も多いので、転職できる可能性もあるでしょう。
しかし、面接において市場分析やロジカルシンキングといった専門的な内容について聞かれることも多くあります。
マーケティングに関する質問は勉強していないと答えられないため、事前にしっかりと学習しておきましょう。
下記の記事ではマーケティング職に転職するための具体的な方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
店舗スタッフ
スポーツメーカーの直販店や小売業の店舗スタッフは、実際に店舗に在籍し、商品を販売する職種です。
顧客に対して商品の使用感や特徴などを説明するだけでなく、「バッティングが上手くいかない」「ランニングフォームが固定できない」といった技術的な質問に答えることもあります。
顧客の悩みに答えながら、最良の商品を勧めることが求められるので、スポーツに関する専門性と接客技術が必要です。
しかし、未経験でも募集していることが多いため、挑戦しやすい職種でもあります。
特定のスポーツの経験がある人は、今までに得た知識をいかんなく発揮できるのでやりがいを感じられるでしょう。
インストラクター・コーチ
インストラクターやコーチは、スポーツスクールやフィットネスジムで利用者に技術的な指導を行う職種です。
スポーツに関する高い専門性が必要なのはもちろんのこと、指導するためのコーチング力や安全に運動を行うための危機管理能力など様々なスキルが求められます。
人気のインストラクターやコーチの中には、元々プロスポーツ選手として活躍していた人も多いため、運動に関する実績も大切になってくるでしょう。
未経験の求人はほとんどないため、目指す場合は専門学校やスクールなどに通う必要があります。
4.スポーツ業界への転職に役立つ資格
ここでは、スポーツ業界への転職の際におすすめの資格をご紹介します。
特に、異業種からの転職の場合は、資格が有利に働くことも多いので、ぜひ検討してみましょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営診断やアドバイスを行える国家資格です。
一見スポーツに関する直接的な資格ではないように思えますが、そうとも言えません。
東京都中小企業診断士協会では、スポーツをビジネスと捉え、売り上げに貢献するためにスポーツビジネス研究会が設置されています。
この研究会では、スポーツ量販店の経営改善やプロ野球独立リーグの経営戦略に関する支援など、スポーツ業界の私益を拡大するための研究を行っています。
スポーツ業界を経営の面から支えていける資格のため、マーケティング職を目指す人におすすめです。
リテールマーケティング検定
スポーツ業界の中で「店舗販売に関わる仕事をしたい!」という人には、リテールマーケティング検定がおすすめです。
リテールマーケティング検定は、販売や接客に関する知識や技術を証明する民間資格であり、3級~1級までの3種類があります。
級数 | 内容 |
---|---|
3級 | 接客・販売に関する基礎的な問題が中心。 合格することで、顧客への基礎的なマナーや接客技術を有することを証明できる。 |
2級 | 販売・接客に関する深い知識と技術、商品の仕入れや在庫管理などの問題が出題される。 人材育成やマネジメントに関する知識の証明にもなるので、より実践的な資格と言える。 |
1級 | 店長・経営者レベルの知識と技量が求められる。 経営戦略の立案や分析に基づく販売計画など、マーケティングに関する問題が出題される。 |
この資格を持つことで店舗販売スタッフとして活躍できることが証明できるので、異業種からスポーツ業界へ転職する場合にも有利になるでしょう。
接客業や販売業を目指す人におすすめの資格です。
アシスタントマネージャー
スポーツ業界の転職を目指す人の中で「スポーツクラブの運営に携わりたい」という人には、アシスタントマネージャーがおすすめです。
アシスタントマネージャーは、日本スポーツ協会が認定している民間資格であり、既定の講習を受講し、試験に合格することで取得できます。
資格取得をすることで、スポーツクラブにおける地域的な役割や運動に関する一定の知識を持つことを証明できます。
また、アシスタントマネージャーの試験に合格することで、上位資格であるクラブマネージャーの資格取得に挑戦することが可能です。
クラブマネージャーの資格試験に合格するためには、経営面に関する知識が必要になります。
試験内容は、ロジカルシンキングや経営戦略などマーケティングに関するものが中心であり、資格を取得することで、スポーツクラブの経営に深く携わることもできます。
将来的に責任者として活躍していきたい人は、まずはアシスタントマネージャーの取得を目指しましょう。
5.未経験からスポーツ業界に転職するためのポイント
未経験からスポーツ業界への転職を成功させるには、資格取得のみならず転職のポイントを押さえることが重要です。
自己分析で自分の強みを理解する
未経験からスポーツ業界に転職するためには、自己分析を行うことが大切です。
自己分析が十分に行えていないと自分の強みが理解できず、企業に対して自分を上手くアピールすることができません。
自己分析の際は、まずは以下の4点について考えてみましょう。
- 自分はどのような性格なのか
- 自分の長所や短所は何か
- 働く上で一番大切にしたいことは何か
- なぜその企業でなければならないのか
これらをしっかりと自問自答することで、自分自身の強みをより理解できます。
「自分がなぜその企業に入りたいのか」「自分の力をどう貢献できるのか」といったことも見えてくるので、面接の際に自分自身を強くアピールできるでしょう。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
実は、約7割のビズリーチ会員が市場価値を確かめるために利用しています。
「ビズリーチ」は、企業やヘッドハンターからのスカウトで転職ができる仕組みです。
思いもよらない大手企業や年収が大幅にアップできる企業からのスカウトが直接来ることがあるので、早めの登録が転職を成功させるための鍵になるでしょう。
すでに、あなたの経験やスキルを求めている企業がいるかもしれないので、まずはスカウトを受け取れる状況を作っておくことが重要です。
職歴を入力して待つだけで転職できる受け身型の転職サイトなので、自分の市場価値を確かめるためにも、隙間時間を利用して登録を行っておきましょう。
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企業研究は念入りに行う
転職の成功には、企業研究を念入りに行うことも欠かせません。
企業研究を行うことで、企業が求める人物像や社風を理解することができます。
これらを十分に理解しないまま転職活動を行った場合、採用側から「ミスマッチな人材だ」と思われてしまうこともあります。
また、例え転職に成功できたとしても「こんな会社だとは思わなかった…」と後悔してしまうこともあるでしょう。
具体的には、企業の商材やサービスの将来性、経営方針などをホームページや求人情報を通じて学んでおくことが大切です。
これらの情報と自己分析で理解した自分自身を照らし合わせることで、本当に自分に合う企業なのかが見えてくるでしょう。
また、「転職会議」のような企業口コミサイトにも目を通しておくと、企業の情報や社員の口コミを効率よくチェックできます。
転職エージェントに相談する
未経験でスポーツ業界への転職を目指す場合は、転職エージェントに相談することもおすすめです。
転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの転職活動をサポートしてくれるサービスです。
転職活動に欠かせない自己分析や企業研究のサポートも受けられるので、転職を有利に進めていけるでしょう。
また、転職エージェントは、転職支援の実績から様々なデータを保有していることも魅力です。
外側からは見えにくい社風や採用担当者の特徴など、内部事情にも詳しいケースも多いので、転職に役立つ情報を得られるでしょう。
エージェントによっては企業への推薦状を出してくれることもあり、書類選考の通過率を高められるというメリットもあります。
6.スポーツ業界への転職におすすめの転職エージェント
転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントのサポートを受けることで、入念な選考対策が可能になります。
スポーツ業界への転職におすすめの転職エージェントは、以下の3社です。
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人材業界最多の求人数を誇る「リクルートエージェント」
(参考:リクルートエージェント)
- スポーツ関連の公開求人数:約8,500件
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まとめ
スポーツ業界は職種を選べば、異業種からでも転職が可能です。
スポーツ業界への転職を成功させるためには、以下の点を押さえたうえで、転職活動に臨みましょう。
- 自己分析で自分の強みを理解する
- 企業研究を入念に行う
- 転職エージェントに相談する
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