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薬剤師の職場のなかでは、比較的転職しやすいと言われており、求人数も多い「調剤薬局」。
ドラッグストアなどから調剤薬局に転職する人も多いですが、事前の情報収不足等が原因で、入社後に後悔してしまうケースも少なくありません。
調剤薬局への転職を考えているのであれば、「本当に自分に合っている働き方なのか」「どの調剤薬局が合っているのか」をしっかり吟味する必要があります。
そこで本記事では、調剤薬局への転職で多い失敗や、必要な対策、調剤薬局のリアルな実情について解説します。
事前によくある失敗やリアルな実情を把握することで、後悔のない転職を実現できるはずですよ。
1.【まず確認】調剤薬局への転職で多い失敗ケース
調剤薬局への転職には、さまざまなメリットがあるため「ドラッグストアや病院から転職したい」と考えている方も多いですよね。
しかし、調剤薬局にはメリットだけでなく、デメリットもあるため、転職前にしっかりと把握しておく必要があります。
メリット | デメリット |
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調剤薬局への転職には、メリットもたくさんありますが、上記のようなデメリットもあるため「転職して後悔している」「失敗してしまった」と感じるケースも少なくありません。
そこでここでは、調剤薬局への転職に多い失敗を体験談とともに解説していきます。
ケース1.人間関係に悩んでしまった
調剤薬局では、人間関係の悩みを抱える薬剤師が多いので、注意が必要です。
調剤薬局の職場は、閉鎖的な空間で少人数の勤務であるケースが多く、どうしても相手の嫌なところが目につきやすくなるためです。
「人間関係に悩み、転職したい」「雰囲気が合わず、毎日ストレスに感じる」というケースも少なくありません。
調剤薬局では毎日決まった少人数のメンバーと密接に関わるため、いちど人間関係が悪化してしまうと、とても居心地が悪くなってしまいます。
ケース2.業務がハードで体力的な不安が大きかった
調剤薬局は、職場によっては業務内容がハードで、体力的にも厳しいケースがあります。
とくに十分な人員が確保されていない職場では、ひとりの薬剤師が背負う業務量が膨大なものになってしまうことも少なくありません。
30代 女性
調剤薬局
体力・精神的に限界
近隣病院が営業時間を過ぎても患者の受け入れをやめないため、病院が閉まるまで薬局を閉める事ができず、深夜まで残業する日々が続いたことがあります。
体力・精神的にも限界でした。
また、外来業務に加え、施設・在宅業務を受け持つ店舗に勤務していた時、人数体制と仕事量が合っておらず完全にキャパオーバーの日々が続きました。
調剤薬局の仕事は、空調の整った調剤室の中で調剤や投薬だけをしているイメージがあるかもしれませんが、そうではない職場もあるので、注意が必要です。
ケース3.思ったより年収が上がらなかった
「思ったより年収が上がらない」と、入職後に悩むケースもありません。
調剤薬局の年収は、以下のような理由から「頭打ちになった」と感じることが多いのです。
- 中堅以降の昇給額が低い
→ 初任給が高めだったり、役職のポストが少ないため - 営業職等のようにインセンティブがつくケースが少ない
→ 基本的に受け身の営業スタイルであり、歩合による特別報酬等がないため
下記の体験談のように、年収面で不満を持つ人も少なくありません。
30代 男性
調剤薬局
給与面で不満
給与面で不満があり、転職を行った。
前職の調剤薬局給与と転職後の給与を比較すると、前職薬剤師8年目の給与が現職調剤薬局薬剤師の2年目の給与よりも低かった。
調剤薬局で働く場合は、年収が上がりにくい職場もあること把握しておきましょう。
ケース4.十分な教育を受けられなかった
転職後、仕事や職場のことを十分に教えてもらえず、悩んでしまうケースも少なくありません。
人手不足の職場では、教育に充てられる人材を確保できず、新人の教育がおろそかになってしまうことも多いのです。
40代 女性
調剤薬局
職場の受け入れ態勢が十分ではない
人手が足りないということで調剤薬局に入職しましたが、ピークシーズン中だったこともあり、ほとんど教えてもらえる時間がありませんでした。
普段はそうでもないのかもしれませんが、教育担当の方も忙しいのであたりがきつかったです。
結局、1カ月も経たずに辞めてしまいました。
十分な教育を受けられず、業務についていけないと悩むケースも少なくありません。
ケース5.転職してから自分に合っていないと感じた
調剤薬局の仕事内容をきちんと理解していなかったために、ミスマッチを感じてしまう失敗も多いです。
調剤薬局ではセールスこそしませんが、毎日ひとりひとりの患者様に合った薬の使い方を説明したり、相談を受けたりします。
一日に何十人と話をしないといけないので、人と話すのが苦手な人は、苦痛に感じてしまう場合があります。
30代 女性
調剤薬局
患者さんに怒鳴られる事も
態度の悪い患者さんに怒鳴られる事もある。
例えば、混雑している時間帯で、待ち時間が長くなってしまった時、「まだできてないの!?何しとったん?!」と怒鳴られたり。
また、ひたすら調剤と監査を繰り返すこともあり、「つらい」「向いていない」と感じるケースもあるようです。
調剤薬局の業務内容を的確に把握しておらず、転職してから後悔してしまう人は少なくありません。
2.調剤薬局への転職に失敗してしまう理由と対策
調剤薬局で働くメリットやデメリット、転職に失敗してしまった例をお伝えしましたが、なぜそうなってしまうのか理由が分からないと、後悔する原因になりかねません。
そこでここでは、薬剤師の転職に多い「6つの失敗してしまう理由」と「その対策」を具体的に解説していきます。
調剤薬局に転職をする際は、ここで解説する全ての事項を考慮して対策を取れば、イメージどおりの職場に転職できるはずですよ。
理由1.職場の内部事情や雰囲気の情報を収集していなかった
職場の内部事情や雰囲気といった情報を把握しきれていないと、ミスマッチな転職をしてしまう可能性が高いです。
というのも、調剤薬局をはじめ薬剤師の職場は閉鎖的な傾向があり、職場独自の雰囲気が形成されているところが多いのです。
そのため、事前の情報収集が不十分だと、自分の性格や考えに合わない職場に転職してしまう恐れがあります。
その結果「人間関係の悩みを抱えてしまう」「職場独自のルールについていけない」など、問題を抱えてしまうケースも少なくありません。
職場の情報収集は、「働きやすさ」に直結するので、念入りな確認が必要です。
【対策】職場見学や転職サイトを利用して情報収集する
「転職先の雰囲気が合わない」という失敗を避けるためには、事前に職場見学をさせてもらったり、転職サイトを利用して情報収集することをおすすめします。
職場見学を行うことで、求人情報のみでは把握できない、リアルな雰囲気を感じることができますよ。
また、転職サイトにお任せすると、たとえば以下のような詳しい情報を確認できるので、自分で情報収集をするよりも効率的です。
- 離職率
- 職場の風習(始業30分前集合、朝礼の有無、ボランティアやイベントへの参加など)
- 社長の考えや人柄、価値観
- クセの強い人はいないか
- 勉強会への強制参加の有無…など
転職する際は、職場の雰囲気が自分に合うかどうかを入念にリサーチするようにしましょう。
記事後半「5.調剤薬局への転職に役立つ転職サイト3社」では、おすすめの転職サイトを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
理由2.調剤薬局の業務やスケジュールを把握できていなかった
調剤薬局の業務やスケジュールを把握できていないと、転職後にミスマッチや後悔を感じやすくなります。
その店の業務内容やスケジュールが把握できていないと、やりたかったことができなかったり、その逆もあり得るからです。
調剤薬局では、主に取り扱う処方箋の診療科や、在宅業務の有無などによって、一日のスケジュールが大きく変わってきます。
例えば耳鼻科の場合、ほとんどの時間を調剤と投薬に費やしますし、在宅業務のある場合は、薬局の営業時間外に出向かなければならないこともあります。
業務内容・労働環境の情報収集不足はミスマッチにつながりやすいので、十分注意が必要です。
【対策】転職前に労働環境やスケジュールを把握しておく
入職後の後悔を防ぐためにも、最低限、以下の労働条件を確認しておきましょう。
- 労働時間
- 処方箋枚数
- 薬剤師の人数
- 年間休日日数
- 有給休暇の取得率
- 残業の有無…など
場合によっては、「薬剤師が少なくてほとんど休みが取れない」というケースもあります。
「勤務時間はどのようになっているか」「ヘルプ体制は整っているか」など、あらかじめ労働条件を確認しておきましょう。
<スケジュールによる忙しさもチェック>
調剤薬局のおおまかなスケジュールもチェックしてみてください。
以下は、調剤薬局の一日のスケジュール例です。
淡々と調剤や投薬を繰り返す作業が向いている人がいれば、予製や配達、報告書など様々な業務をこなしたいという人もいるでしょう。
想定していたスケジュールや忙しさの職場であれば、入職後もスムーズに働けるはずですよ。
理由3.調剤薬局の年収や昇給についての確認が不十分だった
年収や昇給など給与に関してはしっかり確認しておかないと、のちのち、後悔や不満の原因になってしまいます。
先ほどもお伝えしたとおり、調剤薬局では昇格による年収アップが狙いづらかったり、会社独自の暗黙の了解が存在することがあるからです。
例えば「最初に提示された年収は良かったが、その後昇給がほとんどない」「残業をヨシとする体制で、残業代が出ない、もしくはなかったことにされる」などのケースもあります。
基本的なことですが、働いた時間や内容だけ、もしくは会社に貢献した分だけ、しっかりと給料に反映されるか、必ずチェックしておきましょう。
【対策】各業種の年収事情を確認しておく
転職後に年収や給与で悩まないためには、あらかじめ調剤薬局の年収を把握しておくことが大切です。
転職サイトであるマイナビ薬剤師が保有している求人において、調剤薬局薬剤師の平均年収は「488.3万円」となっています。(参考:薬剤師の平均年収(給料)はいくらぐらいですか?|マイナビ薬剤師)
ただし、上記はあくまでも全体の平均。
年収は地域や年齢によっても異なるので、詳しく知りたい場合は転職サイトに情報を教えてもらうのが良いでしょう。
転職サイトでは、各職場の昇給率や昇進制度も把握しているので、より詳しい年収事情を確認できます。
あらかじめ、年収相場を把握しておけば、想像と現実のギャップを感じにくいはずですよ。
理由4.好条件につられて最初の目的からズレてしまった
好条件につられ、当初の転職目的からズレた職場に転職してしまうのも、よくある失敗の一つ。
年収や給与につられ、本来の転職目的を達成できなければ、転職後に同じ不満を抱えてしまったり、再度同じ理由で転職することになりかねません。
例えば、「長い拘束時間がストレスで転職したのに、年収が良い職場につられて24時間対応の薬局に転職してしまうなど」知らず知らずのうちに本来の目的を見失ってしまうケースはよくあります。
本当の好条件を逃さない臨機応変な対応は必要ですが、自分がなぜ転職するに至ったのかを、もう一度考えてみてください。
【対策】「なぜ転職したいのか」目的を明確にし条件に優先順位を付ける
転職を考えるにあたりひと手間かかりますが、目的や条件を明確にし、優先順位をつけておくと判断がしやすいです。
譲れない条件や避けたい条件があやふやなまま転職してしまうと、確認しなかった事項が不満の原因になってしまう可能性があるからです。
たとえば、以下のように条件を切り分けて考えてみてください。
譲れない条件 |
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---|---|
妥協できる条件 |
|
全て理想どおりの完璧な職場というものはないかもしれませんが、予め「この条件だったら譲れる」と分かっていれば、大きな不満にはなりにくいでしょう。
理由5.タイミングを見極めずに衝動的に転職してしまった
早く今の職場を変わりたいばかりに、タイミングを見極めずに転職してしまうことも、後悔する原因の一つ。
転職後に、今の職場でやり残したことが見つかり「早まってしまった…」と後悔する人は少なくありません。
たとえば「現職の有給がほとんど消化できていない」「退職金がもらえるまであと一カ月働いていればよかった」というのは、薬剤師に関わらず、転職でよくある後悔です。
転職を考えている時期は、新しい職場のことで必死になりがちですが、現職でのやり残しも考慮する必要があります。
【対策】焦らずにベストな転職時期を見極める
転職を心に決めた場合、焦りや舞い上がる気持ちで落ち着かないかと思いますが、転職時期を見計らい慎重に行動しましょう。
とくにタイミングとして気をつけたいのは、以下のようなポイントです。
- 現職の有給をしっかり消化して退職できるか
- 今やめて退職金をもらうことはできるか
- 今やめてボーナス支給されるのか
- 現職に迷惑がかからないタイミングか
また、できるだけ波風立てず、現職を有利に辞めることも、後悔しないための対策です。
理由6.自分に合う職場を見極められていなかった
スキルに見合わない職場に転職して、後悔してしまうといった失敗例もあります。
未経験の分野にチャレンジするには基礎が足りなかったり、スキルアップしたいのに単純作業ばかりだと、自信喪失や不満の原因になってしまいます。
たとえば「重い内容の処方箋ばかりで知識が追いつかず、現場に迷惑をかけてしまっている」。
「ハイリスク薬や在宅業務を学びたかったのに、内科であっても軽い処方内容のものばかり」といったことにもなりかねません。
自分のスキルと実際の業務内容に大きな差がある場合、働きづらくなってしまう原因になるので、釣り合いが取れているかしっかりと確認する必要があります。
【対策】キャリアプランやスキルに応じて転職先を検討する
転職する際は、目先の条件だけでなく、今後のキャリアプランも念頭に置き、自身のスキルに応じた職場を検討すると良いでしょう。
そのためには、以下のように自分の持っているスキルや経験を整理しておくことをオススメします。
<スキルの棚卸し>
- 経験を書き出す
⇒ 新卒から今までの経験を振り返ってまとめる
(処方箋枚数、取り扱った薬剤数、使っていた分包機の種類などの詳細もまとめる) - スキルや強みをまとめる
⇒ 経験から身についた技術や資格を書き出す
(管理薬剤師や在宅業務の経験、各認定薬剤師の資格、救命講習受講など) - 業務での成果をまとめる
⇒ 調剤の導線を整えた、リピーターを増やした、気難しい患者さんの対応など
(根拠となる資料や数値などのデータがあるとベター)
調剤薬局が未経験の場合は、「最初は負担をかけずにゆっくりと眼科や整形外科、在宅だけを扱う薬局などを中心に、徐々にスキルを上げていく」というのもひとつの方法です。
3.どこがいい?自分に合う調剤薬局を「規模」や「事業」で比較
調剤薬局に転職する際にありがちな失敗をお伝えしてきましたが、こうした失敗を避けるためには、「自分に合う薬局」を探すことも大切。
「自分に合う薬局」を見つけ、比較検討するためには、様々な面から、どんな種類の薬局があるか知る必要があります。
ひとくちに「調剤薬局」といっても、規模や業務内容、門前の医療機関の違いなどによって、働き方や労働条件が大きく変わってくるため、事前にしっかりと把握しておきましょう。
ここでは、それぞれの調剤薬局の性格を知り、自分にはどんな職場が合っているのか考えてみてください。
規模の大きさによる違い
全国展開している調剤薬局と中小企業の調剤薬局では、それぞれ以下のように性格が異なります。
大手には大手の、中小には中小の良いところがあるので、どちらのほうが自身に合っているか考えてみてください。
会社の規模 | 特徴 | こんな人にオススメ |
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大手調剤薬局 |
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中小企業の 調剤薬局 |
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門前の医療機関の種類による違い
調剤薬局は、クリニックや病院など門前の医療機関の種類によって、働き方や扱う薬が大きく異なります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、チェックしてみてください。
薬局の 種類 |
特徴 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
総合病院の門前 |
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クリニックの門前 |
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面分業の 調剤薬局 |
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診療科による違い
調剤薬局は、門前の医療機関がクリニックの場合、診療科によって扱う薬や患者の客層、ピークシーズン等が異なります。
そのため、以下の内容もチェックしながら自分に合う薬局を探してみてください。
診療科 | 特徴 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
内科や 総合病院前 |
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皮膚科 |
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耳鼻科 |
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小児科 |
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整形外科 |
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事業による違い
事業等による違いにも注目してみましょう。
調剤と投薬以外に、特別に加算を取って行う業務があったり、構造的な特徴を持つ薬局もあるので、自分合う職場を探してみてください。
事業 | 特徴 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
在宅・居宅 訪問業務 |
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かかりつけ薬剤師 |
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ドライブスルー 薬局 |
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門前の医師との関係
門前の医師の性格によって、働き方が左右されることもあります。
「医師との関係は必要最小限」という職場が多いですが、なかには医師と薬局の距離が近いケースもあります。
医師との関係性も「働きやすさ」に直結する部分なので、しっかりチェックしましょう。
関係性 | 特徴 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
あっさりとした 関係性 |
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薬局ぐるみで 付き合いの ある関係性 |
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総合病院前など 様々な医師と 関わる場合 |
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なお、医師との関係はなかなか情報を把握しづらい部分なので、転職サイトを利用して情報収集をするのがおすすめです。
4.【必見】自分に合う調剤薬局求人を探すポイント
調剤薬局にはそれぞれ特徴があることが分かりましたが、自分にいちばん合った職場を見つけるには、探し方の工夫や心構えも必要です。
特に初めて転職をする場合は、自分ひとりで進めてしまうと視野が狭くなってしまったり、何から始めて良いのか悩んでしまうケースも少なくありません。
そこでここでは、これまでの内容を踏まえ「自分に合う調剤薬局を探すときに、押さえておきたいポイント」をまとめたので、参考にしてください。
ポイント1.転職の目的を明確にして求人を探す
先ほどもお伝えしたように、転職の失敗を防ぐには、「転職する目的」を明確にすることが大切です。
転職目的が明確になっていれば、おのずと選ぶべき求人が見えてくるはず。
例えば、がんに関する知識を深めたい場合は「抗がん剤の処方箋が多い職場を探す」、ワークライフバランスを整えたい場合は「残業少なめの職場を選ぶ」というように、希望の職場を具体的に絞り込むことができます。
転職活動をする際は、「なぜ転職したいのか」「転職して何を達成したいのか」じっくり考えましょう。
ポイント2.未経験の場合は「未経験可」の条件で検索する
調剤薬局が未経験である場合、「未経験可」の職場を選択しましょう。
経験不足によるミスマッチは、転職者側にも薬局側にもデメリットしかないので、絶対に避けたいとことです。
「未経験可」の調剤薬局であれば、教育制度が用意されていたり、最初から即戦力を求められることもないので、「業務についていける自信がない」「最初にきっちりと業務を覚えたい」という方にも働きやすいでしょう。
また、ブランク明けでいきなりバリバリ働くのは不安だという場合も、以下のような「未経験・ブランク明けOK」で検索すると、無理なく働ける職場が見つかるはずですよ。
(引用:「調剤薬局」「未経験・ブランク可・教育制度あり」の求人検索結果|ファルマスタッフ|2021年6月20日時点 )
※求人ID・勤務地等にはモザイク加工を施しています
転職サイト「ファルマスタッフ」には、他にもたくさんの求人が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
ポイント3.事業内容をしっかり確認する
調剤薬局で希望の働き方をするには、会社の事業内容やそれに関わる充実したサポートもあるか、しっかり確認しておくことをおすすめします。
「自分のやりたい業務があるか」「避けたい業務がないか」しっかり確認しておくことで、転職後の後悔を防ぐことができるからです。
「在宅業務やかかりつけ薬剤師を経験しておきたい」「頻繁に配達業務があるので、自家用車の使用は避けたい」など、細かい点にも注目しておくと、後々のトラブルを避けられます。
以下にチェックしておきたい事項をまとめましたので、ご参考にしてください。
系列店について | 系列店がどんな診療科の薬局を持っているか確認しておくと、他の科を経験したいときに転職しなくても、異動だけで済ませられる。また、系列の店舗同士が近いと、足りない薬のやりとりやヘルプもお願いしやすくなる。 |
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在宅や配達業務 | 在宅業務は、高齢化の時代に一度は経験して身につけておくと、スキルとして考慮されやすくなる。在宅や配達業務がある場合は、社用車を使用できるか確認しておくと、万が一の事故の場合などにもトラブルを最小限で抑えられる。また、在宅や配達業務は時間内での対応か、残業で対応するのかどうかもチェックしておく。 |
かかりつけ薬剤師 | 「かかりつけ薬剤師」は、患者の求めにより24時間対応することがある。身につけておくと、スキルとして認められやすい。 |
スキルアップの バックアップ |
認定薬剤師になるには、研修やe-ラーニングなどで単位を取得する必要があるが、会社が費用を負担してくれる場合がある。 |
薬剤師賠償責任保険 への加入があるか |
調剤ミスによる患者への不利益や設備等に起因する事故などの場合、薬剤師賠償責任保険への加入があると安心。店舗で加入していても、管理薬剤師のみが対象になっている場合もあるので、自分が対象になっているか確認が必要。 |
ポイント4.できるだけ店舗見学をさせてもらう
ミスマッチのない転職を実現するためには、転職前にできるだけ職場見学をさせてもらいましょう。
職場見学を行うことで、求人情報のみでは把握できない、リアルな雰囲気を感じることができます。
職場見学では、「職場の雰囲気が自分に合うか」といった視点で見ることが大切。
職場見学で全てを把握するのは難しいですが、「職場の雰囲気が合わない」といった事態を避けることはできるでしょう。
「話しやすいスタッフが多かった」「不安を伝えたら、励ましてもらえた」など、職場見学をすることで転職に前向きになれるケースも多くあります。
転職後に後悔しないためにも、事前に職場見学を行い、職場の雰囲気を確認しておきましょう。
<店舗見学でチェックしておきたいポイント>
職場の雰囲気や管理薬剤師の人柄、職場環境をチェックするのはもちろん、以下の細かい点も見ておくと参考になります。
- 調剤をサポートする機器が導入されているか
- 調剤の導線は動きやすそうであるか
- 薬歴を記載するパソコンは人数に対して十分であるか
- 休憩室は使いやすそうか、お手洗は患者と共同か職員専用か
- 門前のクリニックの雰囲気や患者さんの客層も眺めておく…など
ポイント5.転職サイトに求人を紹介してもらう
これまでお伝えしてきたような薬局の内部事情は、転職サイトの担当者にお任せして、情報収集してもらうのが近道です。
ひとりで情報収集するには無理があり、たとえ店舗見学して詳しいことが聞き出せても、何件もまわって比較するには限界があるからです。
働きながら自分で情報収集したり個人で薬局と連絡を取り合ったりするのは、時間も労力もかかり、かなり大変な作業になってしまうでしょう。
一方、転職サイトを利用すれば、働きながらでも些細な情報から詳しい内部事情まで、数多くの情報を得ることができます。
効率良く様々な調剤薬局を比較検討したい場合は、ぜひ転職サイトを利用してみてください。
5.調剤薬局への転職に役立つ転職サイト3社
先ほどもお伝えしたとおり、調剤薬局は店舗数も多いので比較的転職しやすいですが、転職先のミスマッチを防ぐためには、「薬剤師に特化した転職サイト」を活用することをおすすめします。
転職サイトを利用すれば、募集要項だけでは分からない労働環境や職場の雰囲気などの内部情報をキャッチすることが可能。
また、アドバイザーが最適な求人を紹介してくれるので「働きやすい調剤薬局を選びたい」という方にぴったりです。
ここでは、おすすめの転職サイトを3社ご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
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ファルマスタッフ |
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マイナビ薬剤師 |
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ファーマキャリア |
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本記事で紹介する3社は「薬剤師転職サイトおすすめランキング!職場別・雇用形態別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
転職の悩みを親身に聞いて欲しいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
個別面談でじっくり相談にのってもらえるので、「自分の細かい希望に合う調剤薬局を見つける手段がない」と悩んでいる方にぴったり。
個別面談で相談することで、「転職に関する不安を解消できた」「今後の方向性をしっかり考えられた」というケースも多いです。
また、ファルマスタッフのコンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からない情報を丁寧に教えてくれます。
転職の不安をしっかり解消したい方や、職場の細かな情報を入手したい方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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公開求人数 | 約41,000件(2022年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファルマスタッフの気になる評判と利用前の全注意点」 |
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地方で転職したいなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、大手人材会社「マイナビ」グループが運営している転職サイト。
首都圏以外の求人も豊富なので、地方で転職したい方におすすめです。
さらに、全国15ヶ所に拠点があるので「地方在住だけど、できれば対面面談したい」という方にもぴったり。
地域や状況によっては面接同行にも対応してくれるので、選考に不安がある方でも安心ですよ。
地方で転職を考えている方や、手厚いサポートを希望する方は、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 約60,000件(2022年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビ薬剤師の気になる評判と利用前の全注意点」 |
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希望の求人が見つからずお困りなら「ファーマキャリア」
(引用:ファーマキャリア)
ファーマキャリアは、オーダーメイド求人にこだわりのある転職サイト。
単に求人を紹介するだけでなく、条件交渉をして、求職者の希望にベストマッチする求人をつくりあげてくれます。
そのため、調剤薬局を希望する方で「できるだけ残業の少ない職場を希望しているが、これまでの年収も下げたくない」といった、細かな希望条件のある方におすすめ。
コンサルタントの教育を徹底しており、ヒアリング力や交渉力は一流なので、有利な転職を実現してくれるでしょう。
他サイトで希望に合う求人を見つけられなかったり、こだわりの条件がある方は、ぜひファーマキャリアに相談してみてください。
運営会社 | エニーキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約28,000件(2022年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharmacareer.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファーマキャリアの気になる評判と利用前の全注意点」 |
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6.転職前に疑問を解消!調剤薬局に関するQ&A
他の業種から調剤薬局へ転職する人、初めて転職する人などは、転職全般に関してさまざまな疑問・不安がありますよね。
そこで最後に、調剤薬局の転職に関わるQ&Aをまとめました。
ぜひ、参考にしてみてください。
Q1.調剤薬局の定義とは?
調剤薬局とはどのような薬局なのか、定義を確認しておきましょう。
一般社団法人れいんぼうによると、調剤薬局は「処方箋に基づき調剤を行う薬局」とされています。
調剤薬局とは、病院や診療所などの医師の診断を経て処方箋にて指示された薬を、処方箋の指示に基づいて調剤してみなさまにお薬として受け渡す薬局のことです。
(引用:調剤薬局とは|一般社団法人れいんぼう)
保険指定を受けた薬局の場合は「保険調剤薬局」「保険薬局」と呼ばれることもあります。
また、調剤薬局の主な業務内容は、調剤業務、服薬指導であり、以下のようなスキルが求められます。
- 速く正確に調剤するスキル
- 薬の用法、用量、副作用、相互作用などの総合的な知識
- 患者とのコミュニケーション能力 …など
スキルや知識に自信がない場合は、教育体制の整った調剤薬局を選ぶと良いでしょう。
Q2.調剤薬局への転職で年収をアップさせるポイントは?
調剤薬局へ転職したいけれど、「年収が上がりにくくなりそうで不安」という方もいますよね。
調剤薬局は、若いうちから年収が高めに設定されているところが多いですが、その後あまり年収が変わらないという職場もあるので、確実に年収を上げるには、以下のような工夫が有効です。
- 管理薬剤師候補として転職する
- かかりつけ薬剤師として活躍できる薬局に転職する
- 地方の薬局へ転職する …など
Q3.多業種から調剤薬局へ転職のしやすさは?
調剤薬局は、比較的どんな職種からでも転職しやすいと言われています。
MRやドラッグストア、病院などで働く薬剤師は、既に多くの薬の知識があるので、調剤薬局の現場でも経験が活かせるでしょう。
ただし、公務員などあまり多くの薬の知識を必要としない業種からの転職は、最初は覚えることが多いので、特に大学を卒業してから年数が経過している場合は、薬の勉強をし直す覚悟が必要です。
とは言っても、調剤薬局の仕事を覚えるには「現場で慣れること」がいちばんなので、しっかり覚える心構えさえあれば、「やっていくうちに身につくこと」が実感できるはずです。
また、大学ではほとんど習わない保険についても学ぶ必要がありますが、簡単で読みやすい本もたくさん出ていますので、転職前に目を通しておくと良いでしょう。
Q4.調剤や投薬に不慣れで不安…
初めて調剤や投薬をするので、薬の種類も多く、覚えることがありすぎて不安という方もいるかと思います。
そういった場合は、最初は皮膚科や耳鼻科、整形外科など、比較的処方内容が軽く単純作業の多い診療科の門前薬局から経験させてもらうと、比較的スムーズに始められるでしょう。
ある程度慣れたら、内科や在宅業務のある店舗などに異動させてもらうと、無理なくスキルアップができるはずですよ。
なお、将来的にどんな調剤薬局でも働けるようになっておくには、一度は「内科」や「総合病院前」の調剤薬局を経験しておくのがオススメです。
まとめ
調剤薬局は店舗数が多いので比較的転職しやすいですが、入職後のミスマッチを防ぐためには、押さえておくべきポイントがあります。
以下のように、よくある失敗と必要な対策を知っておけば、自分に合う調剤薬局へ転職できるはずですよ。
よくある失敗 | 必要な対策 |
---|---|
職場の内部事情や雰囲気の情報を収集していなかった | 職場見学や転職サイトを利用して情報収集する |
調剤薬局の業務やスケジュールを把握できていなかった | 転職前に労働環境やスケジュールを把握しておく |
調剤薬局の年収や昇給についての確認が不十分だった | 各業種の年収事情を確認しておく |
好条件につられて最初の目的からズレてきた | 「なぜ転職したいのか」目的を明確し条件に優先順位を付ける |
タイミングを見極めずに衝動的に転職してしまった | 焦らずにベストな転職時期を見極める |
自分に合う職場を見極められていなかった | キャリアプランやスキルに応じて転職先を検討する |
また、自分に合う転職先を見つけるためには、求人紹介等のサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
以下の3社はとくにサポートが充実していると評判なので、ぜひ利用してみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
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ファルマスタッフ |
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マイナビ薬剤師 |
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ファーマキャリア |
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20代 女性
調剤薬局
いじめを見た
いじめを好んで行う人がいたので、次々と対象が代わり次々と退職していく場面も見たことがあります。
あからさまに無視をしたり、1つのミスを延々と怒鳴りつけたり、他の職員のいる前で大声で説教を始めたりと精神的な苦痛を味わっている人を見ているだけでもつらいと感じました。