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「界隈（かいわい）」はその辺り一帯という意味です。
ただし、ネット用語ではその辺りに属している人、特定のジャンル・業界という意味で使われています。
この記事では本来の界隈の意味だけではなく、ネット用語として使われている界隈の意味と使い方まで詳しく解説します。
１．「界隈」の意味と使い方
その辺り一帯
「渋谷界隈」「銀座界隈」などのように 一般的に使われる「界隈」の意味は、その辺り一帯を意味します。
ある１つの場所があり、その場所とその場所の近くにある場所を指すといったイメージです。
つまり、渋谷界隈といえば渋谷の辺り一帯を、銀座界隈といえば銀座の辺り一帯を指します。
例文
- 渋谷界隈に人が集まっている。
- 浅草界隈は外国人が多い。
- 昔からこの界隈には猫が住み着いている。
ネット用語では「属性・特定のジャンル・業界」
ネット用語で使われている「界隈」は、一般的な「界隈」とは少し異なる意味をもちます。
具体的には、一般的な「界隈」が地理的な表現に使われるのに対し、 ネット用語での「界隈」は、属性や特定のジャンル、業界を意味します。
例文
- 浪人界隈は浪人生たちの癒しの場だ。
- Twitterの美容垢界隈の人たちは、容姿を磨くのに必死だ。
- この界隈に住み着いて、もう5年になる。
２．「界隈」の類語と例文
「界隈」の類語として「周辺」や「近辺」「付近」という言葉があります。これらの意味は似ていますが、意味や使い方はまったく同じではありません。どのように使うのか、例文も交えながらご紹介します。
類語１．周辺
「周辺」の意味は以下の通りです。
- あるもののまわり。あるものをとりまく部分。「都市の—」
- ある物事に隣接して、それと関連をもっている物事。「—の事情を考慮する」
- 数学で、円または多角形の外側の線。
（引用：weblio辞書）
界隈は「渋谷界隈」など、地名と一緒に使うことが多いですが、「自宅界隈」など地名以外の言葉に使うことはあまりありません。
一方、「周辺」は地名以外のものに対しても「自宅周辺」「学校周辺」などのように使います。
「周辺」には周りの部分という意味があるため、「銀座周辺」という言葉の場合、銀座よりも、その周辺のエリアに重点がおかれるかたちで使われます。
- 渋谷界隈（渋谷も含まれる）
- 渋谷周辺（渋谷は含まれない。渋谷の周り）
- 例文：駅の周辺には商業施設が多い。
類語２．近辺
「近辺」は、「ある場所の周辺の地域。付近」（引用：weblio辞書）という意味です。
また「界隈」は地名とともに使われる言葉であるのに対し、「近辺」は地名とも使われますし、さらに建築物または特定の場所とも使います。
「代官山近辺」「自宅近辺」「駅近辺」といったように使われるのです。
例文
この近辺はビジネス街になっている。
類語３．付近
「付近」の意味は以下の通りです。
近くの場所。そのあたり。近辺。
例文：「家の—」「—一帯」
（引用：weblio辞書）
「付近」は「界隈」ともっとも意味が近い類語です。
物や人に対しては使わず、「渋谷付近」「駅付近」など場所に対して使います。
例文
自宅付近にコンビニが2店舗あります。
まとめ
「界隈」とは「その辺り一帯」という意味です。
ただし、ネット用語では属性や特定のジャンル、業界のことを意味します。
ネットでやり取りをするときに「その辺り一帯」の意味で「界隈」を使うと、話が通じないことがあるので注意しましょう。
本来の意味だけではなく、最近の俗語的な使い方も覚えておくと便利です。
