『CAREER PICKS』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし当サイト内のランキングや商品の評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはございません。 また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。
「要約」は、文章の要点を短くしてわかりやすく表す方法です。
論文や、ビジネス文書でも求められる大切なスキルです。
難しく感じますが、コツを掴めば誰でも簡単にできるようになります。
この記事では、要約と要旨の違いや要約のポイント、やり方まで詳しく解説します。
1. 要約の意味
趣旨や要点を短くして表すこと
「要約」とは、文章のなかで要点と呼ばれる重要な部分をまとめて、短く表現することです。
また、約束という意味もありますが、おもに「要点」の意味で使われます。
文章の構成の通りに、筋道を立てて説明を行うのが「要約」です。
文章の順番を入れ替えたものは「要旨」とよばれ、「要約」ではないため注意しましょう。
例文
- この文章を150字以内で要約してください。
- 今から渡す新聞記事の要約を、明日朝までに仕上げてほしい。
- 要約を読んだが、具体的な例が知りたいと思った。
2.要約のポイントとやり方
ここからは、要約のポイントとやり方をご紹介します。
「要約」の意味は分かっていても、やり方が難しいと感じる方も多いです。
要約は決まった手順を踏むことで、簡単にできるようになります。
要約は、次の手順で行うことが大切です。項目別に詳しく見ていきます。
1.段落を整える
要約を行うときは、まずは文章全体を読み、段落をどこで区切るかを考えます。
段落には、形式段落と意味段落があります。
形式段落は、改行して一字空けてまた文が始まるものを言います。
一方、意味段落は、全体を読んで、同じ意味のまとまりをもつ文章を、グループごとに分けることを言います。
形式段落をいくつかまとめて、同じグループにする場合が多いです。
「しかし」「ところで」といった接続詞が文頭にある場合は、接続詞以降で話の流れが変わるので、意味段落を分ける際の参考になります。
要約するときは、意味段落を整えて、文章全体の構成を把握してみましょう。
起承転結になっている場合もあれば、序論、本論、結論という構成になっている場合もあります。
あるいはどちらにも当てはまらない場合もあります。
いずれにしても、意味段落を整理することで話の流れをざっとつかむことが大切です。
2.要点をピックアップ
次に、要点をピックアップします。
要点とは、文章のなかで作者が一番伝えたいことです。
一番最後の形式段落のなかや、具体的な例が書かれている部分の前後にあることが多いです。
また、意味段落を見分ける際と同様に「よって」、「そのため」などの接続詞が文頭に置かれた場合は、続く文章が要点(結論)となる確率が高いです。
要点が見つかったら、マーカーなどで印をつけておきましょう。
3.短い文に整える
最後に、マーカーで印をつけた文章を短い分に整えます。
具体的な例や同じ内容が繰り返されている部分はカットし、筆者の考えや事実を、元になる文章とは違う言葉で言い換えていきます。
言い換えが苦手な方は、類語辞典で言い換えたい言葉を調べ、一番意味の近い言葉を選択するのがよいでしょう。
文章の重要な部分をわかりやすくまとめるのが「要約」の目的であるため、言い換えを行わず原文をそのまま短くしたたけでは、要約とは言えないので注意が必要です。
また、「要約」は、文章の構成の順番通りにまとめるというルールがあります。
ピックアップした要点の順番を入れ替えることは、「要約」では不可とされています。
3.「要約」の類語とその違い
「要約」の類語は、以下の通りです。ここからは、それぞれの意味と「要約」との違いを解説します。
類語1. 要旨
「要旨」(ようし)とは、「主要な内容。あらまし。大要、サマリー」という意味です。(引用:weblio辞書)
一文のみでも、箇条書きでも、作者の伝えたいことをピックアップしたものであれば、「要旨」と呼ぶことができます。
「要約」が、文章の構成の順番通りにまとめるというルールがあったのに対し、「要旨」は作者の意図が短くまとめられていれば、順番は問いません。
「要約」は文章の順番を守り、論理立てて書く必要があるため、「要旨」よりも長くなる場合が多いです。
例文
- この論文の要旨は、非常に良くまとまっていて参考になる。
- 昨日行われた社長の講演の要旨を、社内報に載せたい。
類語2. 要点
要点とは、「物事の中心となるところ。重要な点」という意味です。(引用:weblio辞書)
例文としては、「話の要点をつかむ」という使い方をします。
一つの意味段落のなかで、特に重要な部分を「要点」(ようてん)と呼びます。
「要約」が文章全体を短くまとめたものであるのに対し、「要点」(ようてん)は一つの意味段落で重要な部分を指します。
「要点」は対象となる文章の範囲が「要約」より狭い点が、「要約」との大きな違いです。
例文
- この段落の要点は、「インセンティブの効果は限定的」ということだろう。
- プレゼンの成功の秘訣は、要点を絞って話すことです。
まとめ
「要約」とは、文章のなかで要点と呼ばれる重要な部分をまとめて、短く表現することです。
「要旨」も「要点」とほぼ意味は同じで、文章のなかで作者が一番伝えたいことを短く表したものです。
「要約」と「要点」の違いは、「要約」が文章の構成の順番通りにまとめるというルールがあったのに対し、「要旨」は作者の意図が短くまとめられていれば、順番は問わないという点にあります。
「要約」は難しいと思われがちですが、3つの手順を踏むことで簡単にできるようになります。
3つの手順とは①意味段落ごとにグループ分けし、②段落ごとに要点にマーカーを引き、③要点を別の言葉で言い換えることです。
適切な言い換え表現が思い浮かばない場合は、類語辞典を活用するとスムーズです。
ビジネスの現場では会議の議事録、学生なら課題やレポート提出などで、「要約」を求められるシーンは多いです。
要約の意味とやり方のコツを知って、実際のビジネスシーンや勉学に役立てましょう。