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「及び」とは、ビジネスメールなどで良く目にする言葉です。
「及び」には「付け加えて言及する」という意味があり、 複数の事柄を並べて併記する際に使用します。
しかし、「具体的な使い方がわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「及び」の意味や使い方、類語や例文をご紹介します。
本記事を参考にして、「及び」を正しく使用できるようになりましょう。
1.「及び」の意味
まずは、「及び」の意味を正しく理解することから始めましょう。
意味は「付け加えて言及すること」
「及び」という言葉には、「複数の事柄を並列し、付け加えて言及する」という意味があります。
同じことを何度も説明するのは手間になるのはもちろん、聞き手側も面倒に感じるため、「及び」を使用して一度に説明することが可能です。
たとえば、「A及びB、並びにC及びD」もしくは「A及びB、並びにC」などと使います。
「並びに」は「及び」の類語でもあるため、詳しくは「類語1.並びに」をご覧ください。
2.「及び」の使い方と例文
「及び」はそれほど難しい言葉ではありませんが、正しく使うためには2つのポイントを押さえておきましょう。
それそれの使い方の特徴を例文を用いながら解説していきます。
3つ以上併記する際は句読点の位置に注意
複数の事柄を併記する際に「及び」という言葉を使いますが、3つ以上の事柄を併記する際は、句読点の位置に注意しましょう。
3つ以上の事柄を併記する場合には、「A、B、及びC」と表記します。
最後の言葉の前に「及び」を付け、それぞれに読点を打つのが一般的です。
くれぐれも「A及びB及びC」という表現にならないように注意しましょう。
また、2つを併記する際には「A及びB」と「A、及びB」の2通りの書き方があります。
<例文>
- 純利益について、A社、B社、及びC社の状況を調べる
かしこまった表現なので日常会話では使用しない
「及び」は契約書などの書類で使用するケースが多く、かしこまった表現のため日常会話では使用しません。
難しい言葉ではないため非常に使いやすいですが、場所を選ばずに使うと堅苦しくなってしまいます。
そのため、 日常会話では「AとB」のように「と」を使ったほうが良いでしょう。
「と」を使用する場合は、3つ以上の事柄を表す場合でも、「AとBとC」というように「と」でつなげてOKです。
3.「及び」の類語や同義語|それぞれの意味の違いや例文を紹介
「及び」の類語や同義語を3つご紹介します。
それぞれの意味や使い方、「及び」との違いについて見ていきましょう。
類語1.並びに
「並びに」は、前後2つの事柄をつなぐのに用いる言葉です(参考:weblio辞書)。
「及び」と非常に似た言葉で、基本的には同じ意味で使われる類語です。
<例文>
- 食事並びにお酒をお楽しみください。
- 担当者並びに関係者は受付にて手続きをお願いいたします。
また、3つ以上の事柄を併記する際に使用することもできます。
当店にはオムライス、パスタ、カレー、並びにピラフがあります。
さらに、「及び」と「並びに」を一緒に使うことも可能です。
私の好きな動物は犬、猫、及びハムスター、並びにウサギです。
類語2.且つ(かつ)
「且つ」は、2つの行為や事柄が並行して行われることを表す言葉です(参考:weblio辞書)。
基本的には「及び」と同じ意味なのですが、同時に行われることを指しているため、行動に付随して使用します。
また、「且つ」を付け加えることで、表現する内容をより強調した意味として伝えることも可能です。
<例文>
- ビジネスには慎重且つ大胆な行動が求められている。
- 繊細且つ美しい色彩表現が大きな人気を生んだ。
類語3.加えて
「加えて」は、複数の事柄を並列する際に用いる言葉です(参考:weblio辞書)。
「Aに加えてBも」というように使い、 「及び」と同じ「and」の意味を持っている言葉です。
<例文>
- 私に加えて彼もイベントに参加することになった。
- 国語に加えて算数も宿題が増えて最悪の気分だ。
- 今日は母に加えて父も仕事が忙しく、帰宅が遅いらしい。
4.「及び」の対義語と例文も紹介
「及び」と似た意味の言葉「同義語」をご紹介しました。
では、「及び」と反対の意味の言葉「対義語」にはどのようなものがあるのでしょうか。
意味と例文を併せてご紹介します。
対義語1.又は(または)
「及び」の類語に「又は」がありますが、言葉の意味が異なるため実際には「対義語」になります。
「又は」は、2つ以上の事柄のうち、どれか一つを選ぶときに用いる言葉です(参考:weblio辞書)。
「AかBか」という「どちらか」を指す言葉なので、「AとB」という意味の「及び」とは違う意味があります。
<例文>
- A又はBを用意してください。
- 赤色又は青色のコースターを選んでください。
「及び」のように、複数の事柄を併記するだけの意味ではないため注意しましょう。
対義語2.あるいは
「あるいは」は、同類の事柄を列挙していろいろな場合があることを表す言葉です(参考:weblio辞書)。
「AあるいはBが必要」などのように、「どちらかがあればOK」という使い方が一般的です。
「又は」と意味が似ているため「及び」の対義語の1つで、英語でいうと「or」に近い表現になります。
<例文>
- AあるいはBをご準備ください。
- セミナーへの出席者は、連絡メールあるいは送付された受付票をお見せください。
まとめ
「及び」には「付け加えて言及すること」という意味があり、複数の事柄を一度に表現する際に使用します。
一つひとつに詳細を記載するのではなく、まとめて記載することで文章を分かりやすく表現しているのです。
また、「及び」は「と」に言い換えられますが、「並びに」などとの類語とは意味合いが異なります。
そのため、言葉の意味と表現したい内容を考えながら、適切な表現ができる文章を作成しましょう。