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「恐縮」という言葉の意味は「 相手から厚意を受けた場合に申し訳なく感じる事、畏れ入ること」です。
主に目上の方に対してやビジネスシーンなどで使います。
よく使う言葉である以上、意味をしっかりと理解し、正しい言葉遣いで会話できてこそ礼儀やマナーのある大人です。
そこで今回は「恐縮」の意味や正しい使い方を例文など交えて、わかりやすく紹介します。
1.恐縮の読み方と意味とは
意味は、身も縮まるほど恐れ入ること
恐縮
読み:きょうしゅく
意味:
恐縮(きょうしゅく)とは、ありがたく、また申し訳なく、あるいは気恥ずかしく思って、身のすくむような気持ちになることを意味する言葉。主に文章や改まった会話で用いる、やや硬い漢語である。
(引用:weblio辞書)
「恐縮」という言葉は現代では「恐縮です」と使われることが多く、「 相手からの厚意を受けた場合に申し訳なく感じる事、畏れ入ることこと」という意味でビジネスシーンでよく使われます。
ですから、「恐縮」とは「ありがとうございます」や「申し訳ございません」などの意味が込められている、かしこまった言い方だと捉えて良いです。
2.「恐縮」の使い方と例文
4つのシーンに分けて「恐縮」の使い方について例文を交えて説明します。
感謝やお礼の気持ちを伝える場合
「恐縮」は丁寧に感謝やお礼の気持ちを伝えたいときに使います。
以下のように目上の方やお世話になっている方に使う事が多いです。
【例文】
- わざわざ足を運んでいただき誠に恐縮です。
- いつもお世話になっております。ご連絡いただきまして恐縮でございます。
- お忙しい中、皆様にお会いできて恐縮です。
何かをお願いする場合
相手に対して何かをお願いする際にも「恐縮です」という言葉を使うことができます。
「お手数をおかけいたしますが」や「すみませんが」よりもへりくだった言い回しで、社内の目上の方や、取引先など色々なシーンで使うことが出来ます。
【例文】
- 誠に恐縮ですが、この場所での携帯電話の利用はお控えください。
- お忙しいところ大変恐縮ですが、ご返答を本日中に頂けますでしょうか。
- 恐縮ですが、書類を明日までにご提出頂けますでしょうか。
断りを求める場合
恐縮は断りづらいときのクッション言葉としても使う事ができます。
相手に対して「断る」という手段を選ばなければならない時、「無理です」「不可能です」とは断れないですよね。
特に目上の方に対してやビジネス上での付き合いのある方であれば尚更です。
そんな時は以下の例文のように「恐縮」を使ってみてください。
褒められた際の返答
褒められたときに「ありがとうございます」だけでは物足りないときにも、「恐縮です」が使えます。
「恐縮です」という言葉を入れるだけで、日本人特有の謙遜な態度を感じさせるので、目上の人に使う際も好ましいです。
以下の例文のような使い方ができます。
【例文】
- 私には勿体ないお言葉です。お褒め頂き恐縮です。
- このような名誉ある賞を受賞できて恐縮です。
- 字が綺麗だと褒められることが多いが恐縮だ。
3.「恐縮」の使い方で気を付ける事
様々なシーンで使うことができる「恐縮」という言葉。
しかし、よく使うからこそ間違った使い方をしてしまっている場合があります。
そこで、「恐縮」を使う際の注意点を見ていきましょう。
話す際は「恐れ入ります」が一般的
「恐縮」は書き言葉として使います。
そのため、ビジネス文書などでは「恐縮」を使うことで良い印象を与える場合もあります。
しかし、話し言葉として「恐縮」を使うと相手に冷たい印象を与えてしまいます。
そこで、話し言葉として使う場合は、少し砕けた言い回しである「恐れ入ります」を使うのが一般的です。
下記のような場合に「恐れ入ります」を使うことができます。
- 目上の人に対して感謝の気持ちを伝える場合
- 「大変ありがとうございます」をへりくだって伝えたい場合
連続して使用しない
これは「恐縮」だけに限ることではありませんが、連続して同じ言葉を使用するのはNGです。
あまりにも「恐縮」を使って謙遜しすぎると、 わざとらしかったり、しつこい感じがして、逆に失礼にあたります。
また、類義語である「恐れ入ります」と同時に使用するのも意味が重複してしまうので同時に使用するのは避けましょう。
「恐縮に存じます」というのは間違い
「思います」というのをかしこまって伝えるとき「存じます」と言うことがありますが、「恐縮に存じます」と言うのは間違った使い方です。
「存じる」は、「思う」の謙譲語に「ます」という丁寧語がついた言葉です。
しかし、恐縮は「ありがたく思う」という意味があるので、すでに「思う」の意味が含まれています。
そのため、「恐縮に存じます」だと「思う」を2回使ってしまうことになるので誤りです。
【間違った使用例】
- 誠に恐縮に存じますが、会議にご出席頂きます様お願いいたします。
4.「恐縮」の類語表現
既にご紹介してきたように「恐縮」には以下の4つの使い方がありました。
それぞれの意味で使える類語表現を紹介します。
感謝を伝える場合の類語
「恐縮です」は、相手の厚意に対して感謝を表す意味としても使われています。
感謝を伝える際の類語は次のような言葉があります。
- ありがたく存じます
- ありがとうございます
【例文】
- ご契約いただき、ありがたく存じます。
- この度はご連絡いただき、ありがとうございます。
- 身が引き締まります
「恐縮」は本来は「 申し訳なく感じて恐れ入る」という意味です。
相手からの厚意に対して申し訳なく感じる一方で、その厚意に感銘を受けているという意味で「身が引き締まります」と言い換えることもできます。
【例文】
- 私共にこのような大役を頂きまして身が引き締まる思いです。
何かをお願いする場合の類語
相手に何かをお願いする際の類語は次のような言葉があります。
- お手数おかけ致します
- 申し訳ございません
相手に対して何らかの理由で労力や時間を取らせてしまったり、それが予想されるような場合に「お手数おかけ致します」や「申し訳ございません」という言葉で 申し訳ないという気持ちを伝えることができます。
【例文】
- お手数おかけ致しますが、檀上までお上がりください。
- お手を煩わせて大変申し訳ございませんが、データをメールでお送りいただけますでしょうか。
断るときの類語
相手からのお誘いを断る場合に使える類語には以下のようなものがあります。
- 残念です
- せっかくですが
褒められたときの返答の類語
褒められた際の返答に使える類語には以下のようなものがあります。
- 身にあまる
- もったいない
【例文】
- 身にあまるお言葉、光栄です。
- 私のような者にはもったいないお言葉です。
5.「恐縮」の意味を強くする表現と用法
「恐縮至極」
恐縮した状況を強烈に表現した言葉に、「恐縮至極」があります。
意味は、「あまりに恐れ多くて身が縮こまってしまうかと思われるさま、たいへん恐縮するさまなどを表す言い回し」(引用:weblio辞書)です。
熟語として使うなら恐縮至極の方が一般的な使い方ですが、「至極恐縮」と使うこともあります。
以下の例文のように使います。
「甚だ恐縮」
「甚だ」とは、「とても」「すごく」「大変」などを意味する言葉です。
そのため「甚だ恐縮」とは、「大変恐縮です」というニュアンスになります。
至極よりは程度が低いので、「恐縮至極」よりは一般的に使えるでしょう。
以下は例文です。
【例文】
- ご多忙のところ甚だ恐縮ですが、ご返答頂けませんでしょうか
「恐縮の限り」
「限り」とは、「限界に達している様子」を表す言葉です。
「恐縮」を丁寧に言う場合や「至極恐縮」と同じように「恐縮」を強く言いたい場合に使います。
表現の強さは「至極恐縮」とほぼ変わりませんが、「恐縮」だけだと表現が簡単すぎるときに以下の例文のように使用すると良いです。
【例文】
- 本日はご足労頂き、恐縮の限りです。
「恐縮の至(いた)り」「恐縮の極(きわ)み」
「至り」も「極み」も、限界に達した様子を表す言葉なので、「恐縮至極」「恐縮の限り」と同じトーンで使います。
以下は例文です。
【例文】
- 私事にて恐縮の至りでございます。
- お忙しいところ恐縮の極みですが、ご対応をお願い致します。
まとめ
恐縮は、相手に対して申し訳なく感じて身も縮まる思いをするという意味です。
感謝を伝えたり、何かをお願いしたり、断ったりする時などに使うことができます。
しかし、何度も「恐縮」という言葉を使うことは、逆にへりくだりすぎて失礼になります。
また、話し言葉で使うと冷たい印象を与えてしまいます。
状況に応じて使えるように「恐縮」以外の使い方も知っておくことが大切です。