「陶酔」の意味とは?間違って使いやすい「自己陶酔」使い方も解説

陶酔とは ビジネス用語

「自己陶酔」を筆頭に、よく目にする「陶酔」という言葉。

漢字の意味を読み解くと、「 喜ばしいことに酔いしれる」という意味になります

一見するととてもポジティブな意味合いに感じられますが、実は「先輩、今回の営業成績見て自己陶酔してるんじゃないですか?」のように使ってしまうのは間違いなんです!

この記事では「陶酔」の本来の意味と、よく使う言葉や例文をご紹介していきます。

読み終わる頃には注意して使うべき言葉だということが理解できるはずです。

間違った使い方をする前に、ぜひチェックしておいてください。

1.「陶酔」の意味とは

気持ちよく酔うことや、素晴らしいものに心を奪われてうっとりすること

陶酔

読み方:とうすい

意味:気持ちよく酔うことや、素晴らしいものに心を奪われてうっとりすること

英語では「intoxication」という表現が近いでしょう。

「陶酔」は、「陶」と「酔」の2文字が合わさった熟語です。

「陶」という字は、陶器や陶磁器といった焼き物を思い浮かべるかもしれませんが、実は「楽しむ」「喜ぶ」といった意味も持っています。

一方の「酔」には、「酔いしれる」「気持ちよくなる」という意味があります。

したがって「陶酔」は、喜ばしいことに酔いしれるという意味合いになるのです。

美しいものや素晴らしいものを見たときに、うっとりする気分のことをイメージしていただけるとわかりやすいでしょう。

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  • 2.「陶酔」とよく間違える4つの類語とは

    「陶酔」には似たような意味を持ち、間違えやすい4つの類語があります。

    • 心酔(しんすい):物事の出来栄えなどに心を奪われること
    • 傾倒(けいとう):人・主義・思想などに感服して心を寄せること
    • 傾注(けいちゅう):一つの事に心や力を集中すること
    • 恍惚(こうこつ):心を奪われてうっとりするさま

    4つの類語と陶酔の違いについて、詳しく見ていきましょう。

    2-1.「陶酔」と「心酔」の違い

    まず1つ目が「心酔」という言葉です。

    心酔の意味も「物事に心を奪われること」なので、陶酔と非常に似ていますよね。

    決定的に違うのは、心酔は“ある対象に対して夢中になっている”ことを強調するために使われる言葉という点です

    心酔は自分自身には使いません。

    「偉人に心酔している」という使い方はしますが、「自分に心酔している」という使い方はしないのです。

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  • 2-2.「陶酔」と「傾倒」の違い

    次に「傾倒」という言葉を見ていきましょう。

    傾倒とは、主義や思想に熱中していることの時に使われることが多い言葉です。

    「宗教に傾倒している」のような使い方をします。

    陶酔はうっとりしている“気分”を表すので、その点が違うことを覚えておきましょう

    2-3.「陶酔」と「傾注」の違い

    次に「傾注」です。

    傾注は、1つのことに集中・熱中することを意味する言葉です。

    「ゲームに傾注する」のように使います。

    没頭していることを表す傾注に対し、陶酔は心を奪われている気分を指している点が違いです

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  • 2-4.「陶酔」と「恍惚」の違い

    最後に「恍惚」です。

    恍惚は「恍惚とした表情」のように使います。

    周りが見えなくなるほどに何かに没頭するという意味があり、心酔よりも“我を忘れる”ような意味合いが強い言葉です

    どちらかというと、恋愛などに使われます。

    3.「陶酔」の具体的な使い方とは

    ここまで、間違えやすい4つの類語と「陶酔」の違いをお伝えしました。

    次に 具体的な使い方と例文をご紹介します

    「陶酔」を使った言葉は多くありますが、今回は以下の5つを見ていきましょう。

    • 自己陶酔(じことうすい)
    • 陶酔状態(とうすいじょうたい)
    • 陶酔境(とうすいきょう)
    • 陶酔感(とうすいかん)
    • 陶酔的(とうすいてき)

    順番に使い方を確認していきましょう。

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  • 3-1.自己陶酔

    まず「自己陶酔」から見ていきましょう。

    自己陶酔は、 自分自身に酔いしれていることを表します

    • 自分自身の考え方に酔っている
    • 自分自身の仕事ぶりに酔っている
    • 自分自身のスマートさに酔っている

    これらは全て「自己陶酔」と言えます。

    本人は自分の行動に酔いしれていても、周りから見ると

    • 良い考えではない
    • 平均的な仕事ぶり
    • スマートとはいえない

    といった状況のこともあるでしょう。

    その場合に「彼は自己陶酔しているね」のような使い方をし、ネガティブな意味合いを含みます。

    実際に成果を上げている人に対して「自己陶酔している」と言ってしまうと、「実際に成果を上げているのに?」とトラブルになりますので注意してください

    ▼自己陶酔を使った例文

    • 自分の意見に自己陶酔している。
    • 彼はできる人みたいだね。── 自己陶酔しているだけだよ。
    • あなた自己陶酔しすぎじゃない?目を覚ましなさい!

    3-2.陶酔状態

    つぎに「陶酔状態」を見ていきましょう。

    陶酔状態とは、自己陶酔している人のことを指す時に使う言葉です

    過去の栄光を長らく引きずって、次の成果が出せない時に「彼は陶酔状態が続いている」のように使います。

    こちらもネガティブな意味合いを含むので、使用する際には注意してください。

    ▼陶酔状態を使った例文

    • いつまで陶酔状態でいるつもり?
    • 彼は褒められるとしばらく陶酔状態が続くんだよね。
    • 陶酔状態から目を覚ませ!
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  • 3-3.陶酔境

    続いて「陶酔境」です。

    陶酔境とは、お酒を飲んで酔っ払ったときの、ふわふわした感じのことをいいます

    「陶酔境に浸る」という使い方をし、ネガティブな意味合いはありません。

    ▼陶酔境を使った例文

    • 彼は陶酔境に浸っている。
    • 今夜はお酒を飲んで陶酔境に浸ろう。
    • 憧れの彼女に会えて陶酔境に浸りそうだ。

    3-4.陶酔感

    次に「陶酔感」を見ていきます。

    陶酔感とは、心地よく酔ったような幸福感を表します

    陶酔境と同じく「陶酔感に浸る」という使い方をし、ネガティブ要素はありません。

    ▼陶酔感を使った例文

    • 彼女は陶酔感に浸っている。
    • 陶酔感に浸っている暇があったら手伝って!
    • いつまで陶酔感に浸っているの?

    3-5.陶酔的

    最後に「陶酔的」をご紹介します。

    陶酔的とは、陶酔しているように感じられることを表す言葉です

    会話の流れを無視して主張を続ける人に対して「彼の発言は陶酔的だ」のように使います。

    「自分の主張に酔っているのでは?」とけん制するような場面で使います。

    陶酔的もネガティブな要素を含みますので、使うときには注意しましょう。

    ▼陶酔的を使った例文

    • 彼の発言は陶酔的だ。
    • 話を聞いていた?今の意見は陶酔的でしかないよ。
    • その企画は陶酔的だな。考え直した方がいいと思う。

    まとめ

    「陶酔」という言葉は、うっとりすることや気持ちよく酔うことを表すので、一見ポジティブな言葉に感じられます。

    しかし実は使われる場面はネガティブなことが多く、間違った使い方をすると相手を怒らせる可能性もありますので注意しましょう。

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