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「仕事内容は好きだけど、職場の環境が合わない」とお悩みですか?
「仕事はやりがいがあるのに、上司や同僚との人間関係がうまくいかない」「仕事量に対して納得できる収入が得られない」など、転職を思い立つ理由はいろいろあると思います。
現在売り手市場であるCRO業界の中途採用の門は、大きく開かれています。
この記事では、あなたがCRO業界内での転職成功するために役立つ活動法を詳しく解説します。
1.CROの転職傾向とは
いきなりですが、他人の転職理由って気になりませんか?
また、CROの転職にどんな傾向があるのか知りたい方も多いですよね。
そこで本記事では、CROの転職・求人傾向について詳しく調査してみました。
その結果、CRO業界には大きく分けて4つの傾向があることがわかりました。
CRAを積極的に募集している
現在のCRO業界では、CRA(臨床開発モニター)の募集が多いです。
CRAは、CRO業界の多数ある職種の中で最も売り手市場だと言われています。
大手製薬会社は、新薬の特許切れ(2010年問題)を機に、自社の薬を早く市場に出したいため、開発業務の要となるCRAの採用を積極的に行っているのです。
より短期間で効率良く治験を進めるためには、采配を担うCRAが重要な役割を果たします。
元々CRAの職に就いている人は、待遇面でより条件の良い企業へステップアップすることも多く見られます。
製薬会社への転職希望者が多い
CRO業界で、CRAとして製薬会社に転職する人はとても多いです。
ここでは、「製薬会社に属しているCRA」と、「CRO業界に属しているCRA」を比較してみます。
製薬会社に属しているCRA | CRO業界に属しているCRA | |
---|---|---|
仕事内容 |
|
|
英語力 |
|
|
年収 |
大手製薬会社ならば平均年収は1,000万円に近い |
業界自体が高め |
出世チャンス |
大手になればなるほど少ない |
中小企業ならば大きい |
福利厚生 | 充実している | 充実しているが「住宅手当」が支給されない場合が多い |
残業時間 | やや少なめ | 製薬会社勤務のCRAよりは多い |
最終学歴 | 理系院卒、理系大卒の順で多い | 理系大卒、理系院卒の順で多い |
雇用の安定性 | 大手でも買収や吸収合併もあり得る | 小規模CROはやや不安定 |
採用の応募条件 |
未経験者可は新卒のみで中途採用はほぼ無い |
未経験者でも応募可能な場合がある |
勤務先が製薬会社でも、CRO業界でも、CRAの年収は非常に高いということがわかります。
未経験だと中途採用の募集はほぼ無いに等しいですが、あったときはかなりの倍率になります。
製薬会社が求めるCRAのスキルとは、「どのような治験を経験したか」です。
企業側が求める経験やスキルにばっちり当てはまっていれば、採用される可能性は高いでしょう。
未経験者もいるが転職できる確率は低い
未経験者でも他業種からCRO業界へ転職することは可能です。
実際に「未経験可」と明記されている求人もあります。
ただし、以下の職種経験者が採用を優遇されます。
- 看護師
- 薬剤師
- MR
- 治験コーディネーター
- 臨床検査技師
薬に関する知識や、医師との連携経験があるのとないのとでは大きく異なります。
そういったことから企業側は、即戦力となり得る人材、すなわち経験者を積極的に採用していることは事実です。
なんとなく転職する人も多い
特別な理由を持たずに、ただなんとなく転職する人もいます。
「転職したいけれど、特にやりたいこともない」「こんな気持ちで転職して、転職癖がついたらどうしよう」と、悩んでいる人も多いですよね。
転職の方向性を定めるためには、明確な目的を持って転職活動をすることが大切です。
方向性が定まっていない状態で転職サイトを覗いてみたり、ハローワークに通っていても良い結果は得られません。
とはいえ、先々のことを考え過ぎると、転職活動に踏み出すことができなくなってしまいます。
方向性についてお悩みの場合は、転職のプロである「転職エージェント」に頼ることもひとつの手段です。
詳しくは「転職サイトではなく、転職エージェントを使う」で解説しているので、ぜひご覧になってみてくださいね。
2.CRO業界転職の狙い目は大手?外資系?中小?各メリット・デメリット
この章では、業界内を「大手CRO」「外資系CRO」「中小CRO」の3つに分け、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
まずは、3分類の簡易的な比較表をご覧ください。
大手CRO | 外資系CRO | 中小CRO | |
---|---|---|---|
給与面 | 高い水準 | 高い水準 | 大手や外資系と比較するとやや低い |
福利厚生 | 充実している | まあまあ充実している | まあまあ充実している |
有給取得 | 取得しやすい | 取得しやすい | まあまあ取得しやすい |
人間関係 | 年功序列型の企業もある | 風通しは良い | 従業員数が少ない職場だと人間関係は密である |
出世チャンス | 年功序列型が多いので少ない | 成果主義ならば実力次第 | 少人数ならば大きい |
雇用の安定性 | 昨今では外資系に吸収合併されるケースもあるのであなどれない | 製薬メーカーとプリファード契約を結んでいれば案件数が安定するので雇用も安定する | リソースや組織のバックアップ体制が整っている企業ならば大丈夫 |
ここからは、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
大手CRO業界で働くことのメリット・デメリット
では、大手CRO業界で働くことのメリット、デメリットについて述べていきます。
まずはどのようなメリットがあるのか、整理してみましょう。
【大手CROで働くことのメリット】
- 受注が多いため、仕事のやりがいが出てくる
- 安定して仕事がある
- 未経験者への研修制度が手厚い
- 様々なプロジェクトを知る機会があり、知識が増える
- 海外で活躍できる可能性もある
大手は、取引先(医療機関や製薬会社など)が多く、治験数も相当数あるので、「仕事がない」ということは先ずありません。
続いて、大手CROで働くことにはどのようなデメリットがあげられるのかを見ていきましょう。
【大手CROで働くことのデメリット】
- 受注が増えることで仕事量も増え、残業時間が長くなる
- 企業体質や社風に対し、合う合わないが出てくる
- 個人に与えられる出世チャンスは中小CROに比べ少ない
大手CROは従業員数も多いので、年功序列型の企業体制ならば、上が詰まってなかなか出世できないこともあります。
成果主義の企業体制だと競争率は高くなるため、出世チャンスをものにするのは困難かもしれません。
ここからは、大手CROと呼ばれる以下4社について解説します。
IQVIA(アイキューヴィア)
2016年にクインタイルズ社とIMSが統合し、クインタイルズIMSとして事業展開していましたが、より両社の強みを発揮するために、2017年11月に「IQVIA」に変更となりました。
IQVIAの平均年収は約660万円です。(参照元:転職会議)
社名 | IQVIAサービシーズジャパン株式会社 |
---|---|
設立年月日 | 1998年7月31日 |
代表者 |
代表取締役 |
本社所在地 | 東京都港区高輪4-10-18 京急第一ビル |
従業員数 | 3,878名 |
公式サイト | IQVIAサービシーズジャパン |
IQVIAサービシーズジャパンは、CRO業界の最上位の外資系企業で、医療機器や再生医療の開発においても業界をリードしています。
アウトソーシングの枠を超えた、包括的なパートナーシップも増え、2015年には世界の売上高トップ100の医薬品のうち98品をサポートしています。
また、従業員の働きやすさ、従業員の家族への配慮にも力を入れており「働きやすい環境づくり」を行っていることも特徴のひとつです。
シミック
日本初のCROビジネスを開始し、その後も業界首位級として知名度の高い内資系の企業です。
シミックの平均年収は約830万円です。(参照元:有価証券報告書)
社名 | シミックホールディングス株式会社 |
---|---|
設立年月日 | 1985年3月14日 |
代表者 |
代表取締役CEO 代表取締役COO |
本社所在地 |
〒105-0023 |
従業員数 | 7,035名(連結子会社含む) |
公式サイト | シミックグループ – CIMIC Group |
シミックは国内CROの中で、国内従業員数が最も多い企業です。(※グループ計)
グループ会社は20社もあり、開発から製造、営業、マーケティングに至るまで、フルサポート体制が整っています。
またグループ共通研修と各社のユニーク研修により、人財の育成に力を入れていることも特徴のひとつ。
中でも幹部養成塾の「中村塾」では、業界とシミックの今後について、性別、年齢、国籍に関係なく議論し、新しいビジネスモデルの提案やアイデアが発信されています。
新しく生み出されたビジネスモデルは、グループ全体を活性化させており、グループ内移動の実績も増加傾向にあります。
「社員のチャレンジ精神をバックアップしてくれるシステムが整っている」と言えるでしょう。
パレクセル
パレクセルは約18,000人もの社員が50以上の国で働き、米国に本社を置く外資系企業です。
医薬品や医薬機器開発のサービスを提供しており、平均年収は約630万円です。(参照元:カイシャの評判)
社名 | パレクセル・インターナショナル株式会社 |
---|---|
設立年 | 1997年 |
代表者 |
代表取締役社長 |
本社所在地 |
【東京本社】 【大阪本社】 |
従業員数 | 約1,300名 |
公式サイト | Parexel Japan |
パレクセルは、100か国以上で医薬品、医療機器開発のサービスを提供をしており、世界をリードするCROとして名高いです。
教育制度では経験者向けのトレーニングも、未経験者向けのトレーニングプログラムも用意されており、臨床試験マネジメントシステムなどを学ぶことができます。
また、他社にはない住宅補助制度を設けていたりと、福利厚生も充実しています。
英会話教室の入会金が無料になったり、スポーツジムの割引が受けられるなど、嬉しい特典も多いですよ。
EPS
EPSホールディングスは、新薬開発の治験支援(CRO)や、医薬品販売支援(CSO)を展開しています。
データマネジメントや統計解析をはじめ、開発業務全般から製造販売後の調査支援に至るまで、自社で全業務をフル受託できる体制を構築できる大手CROの一社です。
海外での人材育成や中国事業にも力を入れており、平均年収は1,070万円です。(参照元:四季報オンライン)
社名 | イーピーエス株式会社 |
---|---|
設立年月 | 2014年7月 |
代表者 |
代表取締役社長 |
本社所在地 | 〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-23 つるやビル |
従業員数 | 約2,300名 |
公式サイト | イーピーエス株式会社 |
EPSは管理職の40%が女性社員であることから、女性にとって働きやすい職場であることがうかがえます。
女性が働きやすい職場である背景の一つとして、産前産後休暇・育児休業制度・時短勤務が取得しやすい環境であることが挙げられます。
結婚や妊娠を機に退職せず、復帰して働ける環境が整っているため、女性社員も管理職を目指すモチベーションにも繋がっているのでしょう。
外資系CRO業界で働くことのメリット・デメリット
続いては、外資系CRO業界で働くことのメリット、デメリットについて述べていきます。
まずはどのようなメリットがあるのか、整理してみましょう。
【外資系CRO業界で働くことのメリット】
- オープンな人柄の上司が多く、職場の風通しが良い
- 自己成長を図りたい人には適所である
続いて、外資系CROで働くことにはどのようなデメリットがあげられるのかを見ていきましょう。
【外資系CRO業界で働くことのデメリット】
- 社内公用語が英語だと言っても過言ではないので英語スキルはあって当然
- 受け身の性格では職場環境に馴染みにくい
ビジネススキルも大事ですが、外資系に勤めたいのであれば、自分の意見をはっきりと言える性格でなければ厳しいでしょう。
欧米諸国の人種は、日本人特有の言葉を濁すことがなく、曖昧な表現もしません。
自ら率先して行動・言動できる性格を持ち、コミュニケーション能力が必須です。
そして、自分の表現を日本語と同じように操り、相手に伝えられる英語力が必要不可欠となっています。
中小CRO業界で働くことのメリット・デメリット
中小CRO業界で働くことのメリットとデメリットについて解説していきます。
【中小CRO業界で働くことのメリット】
- 従業員数が少ないこともあり、上司との距離が近く、フランクに付き合える
- 大手に比べ、出世チャンスが巡ってくる確率が高い
大手に比べると従業員数は少ないので、職場での一人一人の存在が重んじられます。
責任は重大となりますが、その分やりがいもあり、出世チャンスは早くに訪れる可能性も高いです。
続いて、中小CRO業界で働くことにはどのようなデメリットがあげられるのかを見ていきましょう。
【中小CRO業界で働くことのデメリット】
- 少数精鋭なので仕事量は多くなる
- 人間関係が密になりやすいので、煩わしいと感じる可能性がある
- 大手に比べると収入は幾分落ちる
中小CROの上司の中には、大手CROや外資系CROを渡り歩いてきた仕事のできる人もいます。
また、従業員間の距離が近いため、仕事の申し送りがやりやすい、コミュニケーションが取りやすいなど、少人数ならではのメリットを活かせます。
さらにこれから発展していく段階の小さな企業だと、企業の成長を垣間見ることができるというメリットもあります。
企業と共に自分も一緒に成長していけるので、モチベーションアップにも繋がりそうですね。
3.CRO業界でおすすめの転職先は?年収・求められる人材
CRO業界には、細分化された職種が6つあります。
どの職種に就くかにより、仕事内容や年収も違います。
それぞれの職種の仕事内容と年収、求められる人材について解説していきます。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
実は、約7割のビズリーチ会員が市場価値を確かめるために利用しています。
「ビズリーチ」は、企業やヘッドハンターからのスカウトで転職ができる仕組みです。
思いもよらない大手企業や年収が大幅にアップできる企業からのスカウトが直接来ることがあるので、早めの登録が転職を成功させるための鍵になるでしょう。
すでに、あなたの経験やスキルを求めている企業がいるかもしれないので、まずはスカウトを受け取れる状況を作っておくことが重要です。
職歴を入力して待つだけで転職できる受け身型の転職サイトなので、自分の市場価値を確かめるためにも、隙間時間を利用して登録を行っておきましょう。
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CRA(臨床開発モニター)
CRA(Clinical Reserch Associate)は臨床開発モニターと呼ばれ、CRO業界の顔となる職種です。
仕事内容は、臨床試験がプロトコル通りに進捗しているかの管理、臨床試験でのデータ解析が主となります。
CRAの平均年収
CRAの平均年収は、約550万円です(参照元:マイナビエージェント)。
地域別で比較すると、最も平均年収が高いのは関東で、その中でも東京都は576万円と高水準です。
ただしCRAの年収幅は非常に広く、下は300万円台から上は1,000万円を優に超えるという事実があります。
これは、勤務先や経験年数、スキルの高さなどが大いに関係しているからです。
例えば臨床検査技師が未経験からCRAへ転職した場合の年収は、大手CROで約500万円、中小CROで約400万円、外資系CROで約480万円です。
しかし臨床検査技師でもCRAへの転職は極めて難しいため、先ずはCRCへ転職を成功させ経験を積んでからCRAを目指す方が多いです。
CRAの求められる人材
CRAに求められるスキルは以下3つです。
- 臨床に関する専門知識
- コミュニケーション能力と責任感
- スケジュール調整管理能力
臨床に関する専門知識を持っていることは最低条件となります。
経験者でも専門知識さえあれば採用になるかと言えば、そうではありません。
実は知識だけではなく、コミュニケーション能力や責任感も兼ね備えている人が求められています。
CRAは製薬会社や医療機関との連携を図るために重要な立ち位置におり、それぞれの分野の方とコミュニケーションを取る必要が出てきます。
治験をスムーズに進めていくこともCRAとしての重要な役割だからです。
また新薬の開発に携わる関係上、綿密なスケジュール調整や細かいデータを処理するという責任も重大です。
CRC(治験コーディネーター)
CRC(Clinical Reserch Cooedinator)は治験コーディネーター(治験協力者)と呼ばれ、治験を行う上で、責任医師又は治験担当医師の指導のもと、治験業務に協力する役割を担います。
仕事内容は、治験のスケジュール管理、治験患者の心身のサポート、症例報告書の作成補助などを行います。
カウンセラー的な要素もありつつ事務的業務もあり、幅広く多岐にわたるので、非常にやりがいを感じる職種です。
CRCの平均年収
CRCの平均年収は、400~600万円です。
治験に協力してくれる患者さんと直接向き合う立場なので、責任は非常に重いですが、実際に新薬開発に貢献していると実感できます。
高い専門性のスキルを身につけることができ、やりがいを感じられる職種です。
役職がつくと収入は大きく上がり、平均でも800~1,000万円ほどになるでしょう。
CRCの求められる人材
CRCに求められるスキルは以下3つです。
- 治験全体に関する幅広い知識
- コミュニケーション能力
- 薬剤師の資格
CRCは、治験者に対して「インフォームドコンセント」や「服薬指導」などといった具体的かつ重要な業務を遂行しなければなりません。
治験に関する幅広い知識と共に、治験者に対する精神的なケアも怠れないので、コミュニケーション能力も大事です。
薬剤師の資格があれば、CRCへの転職に非常に有利に働きます。
また、薬剤師としての実務経験があれば、インフォームドコンセントや服薬指導と重なる経験もあるとみなされ、さらに優遇される可能性は高まります。
DM(データマネジメント)
DM (Data Mangement)は、CRA(臨床開発モニター)とSA(統計解析)の間の立ち位置です。
DMの仕事内容は、先ずCRAが回収してきた症例報告書をデータへ入力し、治験が適切に行われているかをチェックします。
その後SAが統計解析しやすい状態にデータを整備していくのが、DMのおもな仕事です。
DMの平均年収
DMの平均年収は、400~600万円です。
プロジェクトリーダーへステップアップし、さらに経験を積んでいくと、1,000万円以上の高額年収も夢ではありません。
企業によっては、仕事の成果で評価が決まる実力主義的なところもありますし、年功序列型のところもあります。
DMとして年収を上げたいという理由で転職するならば、どの企業体質が自分に合っているのかも十分に見極めておく必要がありますね。
DMの求められる人材
DMで求められるスキルは以下4つです。
- 治験全体に関する知識
- 統計解析の専門スキル
- コミュニケーション能力
- 英語能力
DMは、臨床試験がどのようなプロセスで行われ、どのような条件やデータが必要になってくるのかなど、治験全体の工程を把握した上で業務を遂行しなければなりません。
当然ながらデータをプログラム構築も行うため、統計解析の専門スキルは必須となります。
IT業界からの転職者が多いのもうなづけますね。
またスタッフに支持する立ち位置でもあるため、コミュニケーション能力は需要です。
昨今では英語で書かれたCRF(症例報告書)が多いため、最低限の英語能力もあると良いでしょう。
SA(統計解析)
SA (Statistics Analysis)の仕事は、DMが整備したデータを基に、治験の結果を統計学的に解析し、データを完成させることです。
また治験結果を分析し、どのような効果があるのか、既存の市販薬との比較も行います。
新薬の有効性と安全性を証明するデータを報告書として作成し、製薬会社へ提出するまでがSAの業務です。
SAの平均年収
SAの平均年収は、おおよそ400万円~800万円です。
月収に換算すると、平均30万円~50万円で、ボーナスは100万円~200万円です。
管理職になると、平均年収は800万を超えてきます。
また国内大手、外資系を問わず、SAのマネージャクラスになると年収は1,000万円を上回ることも夢ではありません。
SAに求められる人材
SAに求められるスキルは以下3つです。
- 実経験が最重要
- 治験に関する専門的な英語能力
- コミュニケーション能力
SAは専門的な知識はもとより、経験が重要視されます。
また昨今では、治験もグローバル化しており、諸外国との共同治験が多くなっています。
そのため統計解析を行う上で、治験に関する専門的な英語力も必要不可欠です。
さらに諸外国のスタッフとの連携が非常に大事になるので、コミュニケーション能力の高さも要求されます。
QA/QC(品質保証/品質管理)
QA (Quality Assurance)、QC (Quality C)の仕事内容は、治験の実施やデータ管理がGCPなどを遵守していることを保証し、管理することです。
大まかに言うと、提供する品質が、途中段階、最終段階、提供後に問題がないかを保証するのがQAの仕事です。
QCは提供する品質が、生産、製造、運営過程で問題がないかを管理するのが仕事内容となります。
QA/QCの平均年収
QA/QCの平均年収は、400~600万円です。
他の職種と比べてやや低い水準なのは、QA/QCは未経験者の中途採用を行っている企業が多いという理由があります。
QA/QCの求められる人材
QA/QCに求められるスキルは以下の4つです。
- 治験全体に関する知識
- 緻密な事務作業スキル
- 地道にコツコツ作業する忍耐力
- コミュニケーション能力
QA/QCになるためには、治験全体に関する知識が必要です。
さらに臨床試験全体の業務を把握し、GCPなどの適合性も細かくチェックし、緻密な事務作業をこなさなければならないので、地道にコツコツできる性格ではないと厳しいでしょう。
QA/QCもチームプロジェクトが多いので、コミュニケーション能力は必須と言えます。
CRAやDMの担当者に指示を出すこともあるので、円滑な人間関係を築ける人が重宝されます。
PMS(市販後調査)
PMSの主な仕事内容は、厚生労働省の承認および認可がおりて販売された医薬品の、販売前の段階でわからなかった薬品の効能や副作用などを調査し、有効性や安全性を確認することです。
PMS未経験者でも採用することはありますが、看護師、薬剤師、臨床検査技師、MR経験者だと採用されやすい傾向にあります。
PMSの平均年収
PMSの平均年収は、450万円~650万円です。
あくまで平均年収なので、勤務先、経験やスキル、役職によっては1,000万円を超えているPMSもいます。
収入の高さと仕事の激務率が比例していると言えるでしょう。
やりがいを求め、意欲的に勤務した対価だと考えるなら納得できますよね。
PMSの求められる人材
PMSに特別な資格は必要ありませんが、以下4つのスキルが求められます。
- 英語力
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 市販後調査に関する知識
医薬品などについての様々な情報を、海外安全性情報(CIOMS)といった海外から情報を収集し、分析することも多々あります。
そのため昨今では、ビジネスレベルまでの高い英語能力が求められる傾向にあります。
またPMSの仕事には、医師や医療従事者から市販後医薬品の安全性や有効性についての聞き取りがあります。
多忙な医師や医療従事者から調査の協力を得るためには、普段から密にコミュニケーションを取っておく必要があるので、この能力も欠かせません。
さらにPMでは、同時に複数の調査を行うことがほとんどなので、データ管理や調整などのマネジメント能力も求められてきます。
製品知識だけに留まらず、実施基準など多岐に渡って、調査に関わるすべての事を熟知していかなければなりません。
PMSの仕事に就いてからも勉強すべきことは多々あるので、努力家ではないと務まらないでしょう。
4.CRO業界内で転職を成功させるコツ
この章では、CRO業界内で転職を成功させるコツについてまとめてあります。
コツを掴んでおけば、有利に転職活動を進められます。
以下の4つを十分に把握してください。
それでは順に見ていきましょう。
業界内転職の志望動機を明確にしておく
面接を受ける際には必ずと言ってもいいほど志望動機について聞かれます。
各企業は志望動機の内容によって、将来的に活躍できる人材なのか判断しているからです。
そんな志望動機作成のコツは、次の通りです。
- 志望する会社の魅力的なところを書きだしてみる
- なぜその会社へ入社したいのかまとめる
- 会社で何を達成したいのか述べる
紙に書きだしてみることにより、明確な志望理由が見えてくる可能性があります。
また、企業への熱意が伝わる内容であれば、より面接官に好印象を与えることができるでしょう。
面接対策を万全にしておく
CRO業界内での転職では、以下のような質問をされることが多いです。
- Q.前職の退職理由を教えてください
- Q.弊社への志望理由を聞かせてください
- Q.キャリアプランを聞かせてください
- Q.他に選考を受けている企業はありますか?
- Q.希望条件はありますか?
- Q.何か質問はありますか?
面接対策には、転職希望先の企業情報を確認しておくだけではなく、自己分析もしておきましょう。
特に、「この職場でなければいけない理由は何か」「自分が入社することで相手にどんなメリットがあるのか」の2つは必ず答えられるように整理しておきましょう。
自力で面接対策をする自信がない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーと模擬面接を行うことをおすすめします。
面接に対して不安な気持ちが強い人は、とにかく模擬面接の回数をこなすことで自信が付いてきますので、練習で万全を期しておくと良いですよ。
転職時期は1~3月か9~10月がおすすめ
CRO業界への転職でおすすめの時期は、1〜3月、9〜10月です。
1〜3月は年度末なので、4月から心機一転して働くのにキリがいいのでおすすめです。
また、4月から新規事業を始める事業所が増えるので、求人が多いというメリットもあります。
8月と12月はボーナス支給月なので、この後すぐに転職活動を始めると競争率が高くなります。
なので、少しタイミングを外して9〜10月に転職するのがおすすめです。
- 1〜3月:おすすめ時期
- 4月:年度始め
- 5月:4月に入社した新人が辞めることが多く、求人が増える
- 8月:ボーナス支給月
- 9〜10月:おすすめ時期
- 12月:ボーナス支給月
転職サイトではなく転職エージェントを使う
転職するときは、転職サイトではなく転職エージェントを使うのがおすすめです。
アドバイザーからのサポートを受けられるため、一人で転職活動を進めるよりも内定獲得の可能性を高められます。
そしてメリットは他にもあります。
- 無料で利用できる
- プロのアドバイザーが求職者に見合ったアドバイスをしてくれる
- 面接の日程調整を行ってくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削指導をしてくれる
- 模擬面接を行ってくれる
- 非公開求人を紹介してもらえる
なお、転職エージェントを利用する際は、自分と相性の良いキャリアアドバイザーを見つけるためにも、複数のエージェントを合わせて利用するのが鉄則です。
サービスを受けるには登録が必要ですが、登録料は無料で3分ほどでサクッと完了するので、ぜひ使ってみてくださいね。
次の章では、CRO業界の転職に強いおすすめの転職エージェントを紹介します。
5.CRO業界での転職成功へ導くおすすめ転職エージェント3選
ここではCRO業界への転職を成功へと導いてくれるおすすめの転職エージェントを厳選して3つご紹介します。
以下でおすすめの転職エージェントを3社ご紹介していきます。
それでは一社ずつご紹介していきます。
手厚いサポートを希望するなら「doda」
(引用:doda)
「doda」は、約10万もの求人を保有している、業界最大クラスの転職エージェント。
面接対策や書類添削などの転職サポートにも力を入れていて、キャリアアドバイザーに対する評判も非常に良いです。
充実した転職サポートを受けられるため、このような不安を払拭した上で、自信を持って転職活動を進められます。
またエージェントサービスを利用することで、「キャリアカウンセリング・非公開求人紹介・書類添削・面接対策」などの転職支援が受けられます。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約130,200件(2022年4月時点) |
非公開求人数 |
約36,200件(2022年4月時点) |
おすすめ年代 | 20代,30代 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「doda(デューダ)って実際どうなの?気になる評判と利用前の注意点|口コミ一覧あり」 |
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20代の転職なら「マイナビエージェント」
(引用:マイナビエージェント)
「マイナビエージェント」は、熱心な転職サポートと、アフターフォローの充実さで高評価を得ている転職エージェントです。
初めての転職に対する不安や疑問点にしっかり寄り添ってくれるため、心強いサポーターになってくれることでしょう。
さらに面談に回数制限はなく、求職者の都合に合わせてくれるところは非常に助かります。
拠点が遠い場合や、直接面談の時間が取れない場合は、電話によるサポートを受けることもできます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの気になる評判と全注意点」 |
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求人数の多さなら「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する大手の転職エージェントです。
業界大手が運営している転職エージェントなので、他の転職エージェントと比べて非公開求人数・サポートの充実度が高いのが特徴です。
非公開求人数が多いので、一般の人は応募できない求人に出会える可能性があります。
また、転職エージェントは複数社に登録することが転職成功のコツなので、転職エージェント選びで迷ったらまずは登録することをおすすめします。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 約176,100件(2022年4月時点) |
非公開求人数 |
約226,400件(2022年4月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「リクルートエージェントって実際どうなの?気になる評判と利用前の全注意点」 |
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まとめ
CRO業界内での転職を成功させるためのコツは以下4つです。
- 自分の希望する働き方を明確にする
- 自分が求める職場環境の企業かどうか情報を仕入れる
- 転職にベストな時期を見極める
- 転職エージェントを利用する
転職をスムーズに進めたい方は、転職エージェントの活用が成功の鍵です。
- 初めての転職をフルサポートしてくれる「doda」
- 20代の転職に強い「マイナビエージェント」
- 求人数の多さなら「リクルートエージェント」
3社とも大変利用しやすく、キャリアアドバイザーの質の高さに定評があります。無料で利用できるので、プロの知恵を拝借し、転職を成功させましょう。
今回紹介した転職エージェントを活用して、今の苦しい状況から抜け出してくださいね。
転職が成功すれば、理想の働き方を手に入れることができるはずですよ。