最終更新日:2021/02/13
「ものづくりしてみたい…でも、未経験じゃさすがに転職できないよね…」
ものづくりの仕事に就きたい!と考えた時、未経験だと何もできないと諦めてしまいますよね。
しかし、種類によっては未経験でも、ものづくりの仕事に就くことが可能です。
本記事では、未経験でものづくり業界に転職できるかかどうか、給与の実態や、どんな業界があるのかなど徹底調査。
求人の探し方も紹介しています。
本記事を読めば、夢を諦めない転職活動ができるかもしれません。
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1.未経験でもものづくりの仕事に転職可能
ものづくりの仕事は、伝統工芸からITプログラム系などジャンルは多岐に渡ります。
ただ、どの種類のものづくりに関しても言えるのが、どれも決して楽な仕事でないということ。
軽く手作りしてちょっと売れたら良いな…という人には向いていない仕事が多いことも事実です。
ここでは「楽でなくても良いから、ものづくりの仕事に就きたい!」という方向けに、以下のポイントを解説します。
詳しい仕事の種類については、「2.ものづくりの仕事の種類について」を参照してください。
1.種類によって異なるが未経験でも転職可能
世襲制を取っているものづくりの仕事の場合、未経験からの採用は厳しい場合が多いです.
しかし、伝統工芸など人手不足が問題となっているところでは、血のつながっていない者を弟子として採用するケースが見受けられます。
「未経験では難しいだろうな」と初めから諦めてしまうのではなく、積極的に店舗や工房に問い合わせて、やる気の姿勢をアピールすることが大切です。
2.給与や条件は悪くなる可能性もある
ものづくりの仕事では「作れるようになったら一人前」で、修行期間は給与が低かったり、労働時間など条件が悪いこともあります。
特に、職人系のものづくりでは「儲からないけど伝統を守るため続けている」というケースも多く、一人前になっても給与が上がらない可能性があります。
このような待遇面の不安はきちんと認識し、入ってすぐ辞めるということが無いようにしましょう。
3.将来伸びる可能性あり
今は儲からなくても、将来伸びる可能性があるのがものづくりの仕事の良いところです。
なぜモノづくりの仕事は将来伸びる可能性があるのかというと、質の良いものを求め職人から高い値段で買う人がいるためです。
例えば、独立時計師の菊野昌宏さんは、通常は分業して作られる時計を1人で作り上げる卓越した技術を持っているため、1,000万円の高値がついても買う方もいらっしゃいます。
また、国から補助金(例:伝統的工芸品産業支援補助金)も出るなど、職人を守る動きも出ています。
一気に伸びるということはないでしょうが、日本では職人を大切にしようとする傾向がでてきたので、仕事自体が衰退して無くなる可能性は低いでしょう。
2.ものづくりの仕事の種類について
この章では、ものづくりの仕事にはどんなものがあるか、種類を説明していきます。
職人系
職人系とは、家具、椅子、時計、伝統文化など様々な伝統を受け継いでいく仕事。
自ら身に着けた技術によって、主に手作業で作品を仕上げます。
具体的な職人系の仕事の種類は、下記の通りです。
〈職人系の仕事の種類〉
- 家具職人
- 彫刻家
- 陶芸家
- 和紙職人
- 花火師
職人系の仕事は世襲制が多いですが、弟子をとる場合があります。
職人系の仕事に向いている人は、真面目に1つのことをコツコツとできる人や向上心が強い人です。
食品系
食品系の仕事とは、寿司職人やパティシエなど食べるものを作る仕事です。
専門学校も多く、学校で学んでから就職を目指すことが可能。
また、未経験であってもお店で見習いをし、独立を目指すことが可能です。
そのため、比較的ハードルが低い職業だといえます。
ただ、食べていくためには技術が必要となるのはもちろんのこと、経営を上手くいかせるためのビジネス的な力も必要となるので、簡単な仕事ではありません。
製造や組み立て系
主に、会社やメーカーの工場で働く、製造や組み立て系の仕事もものづくりの仕事の一つです。
機械製品や自動車製品、家電製品、電子製品など作るものは様々あります。
製造業の業種は非常に多く、求人が見つかりやすいのが特徴です。
未経験からでも就業のチャンスはあるので、チャレンジしやすい職種です。
IT系
プログラマーやシステムエンジニアなど、プログラム作りを行うのがIT系の仕事です。
近年、IT業界が伸びているので、IT系の求人は多数見つかります。
未経験可の求人も一定数ありますが、それでも就職前に自分で勉強してプログラミングの知識を仕入れておく必要があります。
ITは欠かせない存在となっていますから、一生のスキルとして学んでいくことも可能な将来性がある仕事です。
3.ものづくり業界への転職を成功させるコツ
ものづくり業界への転職を成功させるコツを紹介します。
特殊な業界ですが、通常の転職活動と同じように熱意をアピールしましょう。
<ものづくり業界への転職を成功させるコツ>
コツ1.志望動機を明確にする
なぜものづくりの仕事に就きたいのか、志望動機を明確にすることが大切です。
理由が納得のいくものであれば、面接でも情熱が伝わりますよ。
「ただ興味があるから」「趣味のものづくりに携わりたいと思ったから」というのでは、志望動機としては不十分です。
そのため、ジャンルにおいても「どういういきさつで志望をしたいと思ったのか」という点をしっかり述べましょう。
例えば、「観光の際に、職人の技を肌で感じ、伝統を守っていきたいと思った」などです。
また、伝統技術を継承できる存在になりたいなど、ものづくりに携わることでなにを成し遂げたいのかという点も明確にできるとベストです。
コツ2.面接では熱意をアピールする
採用のためには、自分の熱意を伝えるのも大切なポイント。
この企業(業界・伝統職)でなければならないという熱意が大事です。
将来の目標などを伝えることで、より熱意のあるアピールが可能となります。
例えば、花火師を目指すのであれば「将来的に隅田川花火大会で出せるような花火を作りたい」。
伝統工芸品の職人を目指すのであれば「後世の人に伝統技術を伝える存在になりたい」などです。
自分を採用することで、相手にどんなメリットが与えられるのかという点も述べると、さらに採用に有利にはたらきますよ。
コツ3.業界・企業研究は徹底的にする
業界や企業研究は徹底的にしてください。
「その商品が好き」では、ただの消費者です。
企業研究などをすることで「その業界で自分には何ができるか」「入社後はこういった点を改善していきたい」と伝えることができるようになります。
また企業研究をすることで、コツ1の志望動機も作りやすくなります。
例えば、企業理念に感銘を受けたことを伝えれば「なぜその企業ではないとダメなのか」という点が明確になります。
ものづくりの仕事に携わりたい場合、「事前の業界・企業研究が転職成功のカギを握る」といっても過言ではありません。
4.ものづくり系求人の探し方
未経験でもものづくりの業界に転職できることは先にも述べた通りですが、求人はどのように探せば良いのでしょうか?
この章では、ものづくり業界へ転職するための求人の探し方を説明します。
<求人の探し方>
方法1.直接お店などを尋ねる
特に職人系の仕事にその傾向は強いのですが、求人サイトには載せていなくともお店に求人の張り紙を出しているところがあります。
そのため、どうしても働きたい仕事の求人が見つからなければ、お店に直接出向き、求人が出てないのか確認するのも一つの手段です。
「覚悟がある奴以外は雇わない!」という昔気質のスタンスの職人もいるので、採用に当たっては熱意をアピールするのが大事です。
方法2.人脈を使う
コネを使うのも良いでしょう。
人脈があるなら、紹介してもらいやすくなります。
紹介の場合、信頼している人からの紹介となるので、面接なども受かりやすい傾向があるのがメリットです。
現時点で人脈がない場合は、Twitterなどで業界の人と親しくなり、つながりを持つことも手段です。
方法3.専門の求人サイト・エージェントを使う
専門の求人サイトやエージェントを使うのが最も確実な方法だと言えます。
ものづくりなどの専門的な仕事は、一般の求人サイトやエージェントでは案件を紹介していない場合が多いです。
そのため、専門の求人サイトやエージェントを使うのがおすすめです。
特に初めての方は、サポートが充実している転職エージェントを使うとスムーズに転職活動を進められるでしょう。
次の章では、おすすめの転職エージェントを紹介するのでぜひチェックしてみてください。
5.ものづくり業界への転職におすすめのエージェント
たくさんの求人の中から、本当に自分に合ったものを探すのは大変です。
転職エージェントでは、希望にあった求人を探して紹介してくれるので、安心して転職活動を進めることができます。
ここでは、数ある転職エージェントの中でもおすすめの3社を紹介します。
<ものづくり業界におすすめのサイト&エージェント>
優良企業の求人だけ見たいなら「DYMものづくり」
(引用:DYMものづくり)
「DYMものづくり」は、優良企業の正社員求人に特化した転職エージェントです。
扱っている求人はホワイト企業だけに厳選されているので、ブラックな職場は避けたいという人におすすめです。
大手メーカーへ派遣を行っている企業の求人もあるので、年収アップやキャリアアップ目的でも使うことができます。
大手に比べると取り扱い求人数は少ないですが、ホワイト企業だけに厳選されているので、安心して求人を探すことが可能です。
運営会社 | 株式会社DYM |
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公開求人数 | 約60件 (2021年3月時点) |
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対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.dshu.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!DYM就職の悪い評判と利用前に知っておくべき注意点」 |
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スカウトサービスを受けたいなら「doda」
(引用:doda)
「doda」はパーソルキャリアが運営する転職サイトですが、コンサルタントをつけて「転職エージェント」として利用する事もできます。
「スカウトサービス」というヘッドハンティングのような機能があり、あなたのスキルや経験を見て、企業がオファーをしてくれる待ちの姿勢で転職活動ができます。
働きながら転職先を探したいから、スカウトで効率よく転職したいという方にぴったりです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約75,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
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対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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IT系なら「ワークポート」
(引用:ワークポート)
ワークポートは、IT系に特化した転職エージェント。
IT系やWEB系、ゲーム系の求人が豊富にあります。
未経験可の求人も多いので、これからプログラマーやシステムエンジニアを目指す方におすすめです。
専門分野に強いアドバイザーがしっかりサポートしてくれるので、安心して転職活動を進められますよ。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公開求人数 | 約34,200件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
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対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【未経験OK!】ワークポートの評判・口コミと登録前の注意点を解説!」 |
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まとめ
この記事のまとめは、以下の通りです。
〈まとめ〉
- ものづくりの仕事は未経験でも転職可能
- 職人系、食品系、製造系、IT系と職種は様々
- 志望動機を明確にし、熱意をアピールすることが成功のカギ
- 専門の求人サイトやエージェントを使うのがおすすめ
ものづくりの仕事をしたいと考えた時、未経験でも転職が可能です。
ただ、数が少ないので求人を探すのが一人では難しいのが難点です。
転職サイトを複数利用して、求人が出た時に逃さないようにしましょう。
おすすめの転職エージェントは「DYMものづくり」「doda」「ワークポート」の3つです。
未経験だからといって諦めないで、夢を追ってみてくださいね。