
人事職に転職したいと思っていませんか?
人事は人気の高い職種ですが募集が少なく、未経験からの転職が難しいのではと心配に思うかもしれません。
しかし、前職の経験やスキルを活かせば、未経験からでも人事への転職は可能です。
この記事では、未経験から人事へ転職する方法を紹介します。
ご一読いただければ、人事の転職事情や転職で有利になる情報が分かり、効率的な転職活動を始められるでしょう。
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1.未経験から人事に転職は可能?
人事の仕事は魅力的に映りますが、未経験者でも転職できるのか、不安に感じるのではないでしょうか。
結論から言うと、未経験から人事に転職する事は可能です。
ここでは、人事への転職事情について、以下の5つを解説します。
人気職種のため募集枠が少ない
人事職は新卒採用の適性を見て配属されることが多く、離職率も低めです。
そのため募集枠が少なく、中途採用の採用倍率は高くなりやすい傾向があります。
厚生労働省の発表によると、2020年9月時点で人事を含む一般事務職の有効求人倍率は0.22倍とかなり低いため、転職難易度は高めです(参考:令和2年9月職業別一般職業紹介状況)。
このことから中途採用には即戦力が求められ、経験者を採用する傾向があります。
未経験から人事職に転職するには、「ポテンシャル採用枠」を狙うと良いでしょう。
人事の求人情報
2021年12月現在、dodaでは、人事の公開求人が1,000件以上掲載されています。(引用:doda)
同じくdodaで営業職を検索すると、およそ14,600件と10倍以上の求人がヒットしました。
やはり営業職等と比較して求人数が少ないことが分かりますが、かと言って募集が絶対的に少ないというわけではありません。
そのため、未経験からの転職が不可能とは限らないでしょう。
マネジメント経験や管理部門経験者は有利
人事が未経験でも、マネジメント経験や管理部門経験者は転職で有利になります。
人事は将来的に会社を担っていく人材を育成するため、会社の成長につながる「人材開発」「人材教育」などを行う必要があります。
マネジメント経験や管理部門経験があると、個々の人材の能力を見出す力や、部下を統制・教育する力が身につくので、人事に適しています。
転職の際は、マネジメント経験や管理部門経験をアピールするといいでしょう。
人事職で活かせる資格があれば有利
人事職で生かせる資格を取得している人は、転職時に人事として成長していきたいことをアピールできます。
以下の資格を取得すれば、転職に有利になるでしょう。
資格名 | 説明 |
---|---|
社会保険労務士 (社労士) |
社員の雇用に必要な社会保険制度に関する資格。 社会保険や労働規約に関する専門知識の証明となる。 |
人事総務検定 | 人事総務としての基本知識と基本技術の保持を証明する資格。 上記「社労士」と出題範囲が重なっているため、予習としても最適。 |
キャリアコンサルタント | 一個人の能力から適性を見出し、適職を紹介できる国家資格。 人事の仕事のひとつである、配属決定や異動の際に重宝される。 |
メンタルヘルス・ マネジメント検定 |
労働者の心のケアができることの証明となる資格。 近年はメンタル面の不調を訴える人は多く、注目されている。 |
衛生管理者 | 労働環境や社員の健康状態の管理をするための国家資格。 50人以上の団体では、必ず1名選任しなければならない。 |
特に、社労士は取得難易度は高いですが、転職にはかなり効果的です。
人事職で生かせる資格について更に詳しく知りたい人は、下記の記事もご覧ください。
未経験はポテンシャル採用を狙う
人事未経験の人は、ポテンシャル採用枠が狙い目です。
前職が人事と関係のない職種でも、人事業務に関連するスキルや経験があれば転職できる可能性があるからです。
また、人事の仕事自体は経験や資格がなくてもできる業務が多く、本人の素養を重視する傾向があります。
そのため「未経験歓迎」「ポテンシャル採用」といった求人へ応募し、人事アシスタントのようなポジションで経験を積みましょう。
入社後に経験を積むことで、人材開発や教育など本格的な人事業務へ携われる可能性があります。
ポテンシャル採用は若手人材向けのものが多いため、20代や第二新卒の人は求人情報をチェックしてみてください。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
実は、約7割のビズリーチ会員が市場価値を確かめるために利用しています。
「ビズリーチ」は、企業やヘッドハンターからのスカウトで転職ができる仕組みです。
思いもよらない大手企業や年収が大幅にアップできる企業からのスカウトが直接来ることがあるので、早めの登録が転職を成功させるための鍵になるでしょう。
すでに、あなたの経験やスキルを求めている企業がいるかもしれないので、まずはスカウトを受け取れる状況を作っておくことが重要です。
職歴を入力して待つだけで転職できる受け身型の転職サイトなので、自分の市場価値を確かめるためにも、隙間時間を利用して登録を行っておきましょう。
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2.人事の仕事内容
人事の仕事は企業活動に必要な人材戦略をはじめ、教育、労務と業務内容が多岐にわたります。
一口に「人事」と言っても、所属する部門や本人の適性により業務内容は異なります。
企業によっては人事として採用されても労務などに配属されるケースもあるため、転職前に業務内容を確認しておきましょう。
ここでは人事の仕事内容について以下の4つを解説します。
人事企画・評価
人事企画の役割は、従業員の配属や異動等を行うことです。
例えば辞令を出す人事では、企業の成長に貢献するため従業員を適材適所へ配属させます。
能力を発揮できる部署へ従業員を配置することは、企業の成長に直結するため、非常に重要な責務を担っていると言えます。
また、人事評価は従業員のモチベーションに深くかかわるため、誰もが分かりやすい仕組みであることが大切です。
分かりやすい仕組みづくりのためには、論理的な思考力も必要となります。
採用
採用は、人事企画や採用計画にもとづいて、新卒・中途人材の採用活動を行います。
今後は労働人口の減少に伴い、優秀な人材の確保が難しくなると予想されているため、採用業務の重要性が大きくなると考えられます。
最近では求人サイトや転職エージェントだけでなく、SNSを活用するなど採用手法の多様化が見受けられます。
そのため、時代や求職者のニーズに合わせて、柔軟に採用方法を変えていく姿勢も大切です。
また採用業務は「応募者に自社の魅力を伝え入社してもらう」という営業のような側面もあります。
応募者をふるいにかけるだけでなく、良い人材を採用できるように自社の魅力を伝えることも大切な役割です。
教育
教育は、人材企画や人材開発にもとづいて、従業員へ必要な教育や研修を行います。
内容は新卒向けのマナー研修や、入社年次ごとのフォローアップ研修などさまざまです。
教育は企業によって各部署や人事が行ったり、外部業者へ委託したりと研修内容が異なりますが、人材教育の計画は人事が考えます。
最近では入社後のフォロー体制を重視する求職者も増えており、従業員のモチベーション維持のため教育制度の質も重要になっています。
労務
労務は、主に従業員の労務管理を担当します。
従業員の残業時間のチェックや社会保険手続き、給与計算などが主な業務です。
これらの業務は企業によって「総務」や「経理」など、人事とは別に部署を設けるケース、人事部として一括で行うケースなどさまざまです。
労務の仕事では法律や税金の知識が必要になる場面も多く、常に最新の情報を勉強する姿勢が求められます。
とくに労務への転職では、社会保険労務士など専門資格があると評価されやすいでしょう。
3.人事に向いている人の特徴や求められるスキル
人事職は資格がなくてもできる一方で、本人のスキルや適性を重視する傾向があります。
とくに採用や人材開発といった「人」に関する業務では、人事の言動や振る舞いが会社・従業員へ影響を及ぼすこともあるでしょう。
未経験歓迎の求人では人物重視で採用を行うケースもあるため、人事への転職を考えている人は評価されるポイントを押さえておきましょう。
ここでは、人事に向いている人の特徴や求められるスキルについて、以下の4つを紹介します。
強い改善志向で経営に貢献できる人
人事は、常に問題意識を持ち、物事を改善していこうとする姿勢が求められます。
優秀な企業には、営業職・技術職・事務職問わず、優秀な人材が必要不可欠です。
そのため人事は、現在の自社が抱える問題点を常に把握しておき、問題を改善できる人材の確保や配置転換などを常に考えておく必要があります。
また、人事制度に不満を持つ従業員が多いと、退職者が増えて人材の流出につながるため、本人の意思も含めて適切な配置を心掛けなければなりません。
総じて、企業の経営にプラスに働くような人事制度の確立や改善など、経営に貢献できる人が求められているのです。
コミュニケーション能力が高い人
人事への転職を目指すなら、コミュニケーション能力は欠かせないスキルと言えます。
なぜなら、従業員の本音を聞き出すことができなければ、会社・従業員の成長につながらないからです。
現場で何か問題が起こった場合でも、相談しやすい人事の人がいれば、問題を根本から解決できる可能性が高くなります。
また、新しい人事制度を作る際に最も重要なのは、実際に働いている現場の声です。
普段から従業員の「本音」を聞き出せる人事であれば、現場の声を生かした新しい制度作りができるでしょう。
秘密を守れる人
人事は「人」に関する業務を行うため、常に秘密を守る姿勢が大切です。
人事異動を先に知るケースが多いですが、辞令が出るまでは絶対に口外してはいけません。
また、人事は従業員や各部署から話を聞くことが多い部署でもあります。
従業員の「ここだけの話」を聞く機会が多く、口が堅いことが重要視されます。
人事では、口の堅さが信頼度を測る材料になると覚えておきましょう。
客観的に物事を伝えられる人
人事は、客観的な視点から物事を伝えられる能力が必要です。
前述の通り、人事は従業員から相談事をされることが多い部署です。
しかしながら、時には相談事を受ける個人よりも、会社全体としての利益を重視した選択をせざるを得ないこともあります。
そのため、従業員ひとりひとりに寄り添いながらも、客観的な視点から物事を伝え、納得してもらうといった技術が必要なのです。
人事のこういった細かい気配りが、会社内の調和を取り持っているのです。
4.中途採用で未経験から人事に転職する方法
先述したとおり、人事としての適性があれば人事未経験でも転職できるチャンスは十分にあります。
ここでは、人事未経験でも転職で有利になる、転職活動対策をお伝えいたします。
もし前職が「人事」と関係なくても、以下の3つをしっかり意識すれば、転職成功に大きく近づくことでしょう。
スキルや経験の棚卸しをしておく
未経験から人事に転職するためには、自分のスキルや経験の棚卸しをしっかりしておきましょう。
前述の通り、人事に求められるスキルは、強い改善志向やコミュニケーション能力、客観的に物事を伝えられる力などが挙げられます。
例えばマネジメントの経験があれば、「目標達成に向けて人をどのように動かせたか」をエピソードを交えて話せるようにしておきましょう。
営業経験がある人は、コミュニケーション能力の高さに加え、優秀な人材を社内に呼び込む適性があるといったアピールが考えられます。
自分が持つスキルや経験の中で、人事に求められるスキルと合致するものがあれば、面接の際には存分にアピールしましょう。
志望動機をしっかり固めておく
人事に転職するためには、志望動機をしっかり固めておくのもポイントです。
人事は人を評価したり教育したりする立場なので、自分の考えをしっかり述べられない人には難しい職種なのです。
漠然と「興味があり、やってみたいから」といった動機の人も多いですが、これでは面接には通りません。
自分の能力や経験、スキルなどを志望動機としてまとめておき、人事としてしっかり活躍できる人材であることをアピールしましょう。
転職エージェントを活用する
未経験から人事への転職を行う場合は、転職エージェントに相談することを強くおすすめします。
転職エージェントなら、初めての転職でもゼロからしっかりサポートしてくれますし、サービスは基本無料で受けることができます。
上記の自己分析や志望動機作りを手伝ってくれるのは勿論のこと、現在の詳しい転職市場の解説なども行ってくれるでしょう。
そして何より、求職者にマッチした求人を紹介してくれるのも大きなメリットです。
未経験職種への転職においては、転職エージェントは非常に頼りになる存在と言えるでしょう。
5.人事への転職でおすすめの転職エージェント
人事への転職を考えているならば、転職事情や業界の動向に詳しい転職エージェントを利用しましょう。
何故なら、人事の求人は営業等に比べて少ない傾向があり、自分一人で情報を集めるのは限界があるからです。
ここでは、人事への転職におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
人事への転職でおすすめの転職エージェントについては、下記の記事もご覧ください。
管理部門への転職に強い「MS-Japan」
(引用:MS-Japan)
MS-Japanは人事など管理部門や士業に特化した転職エージェントで、人事への転職を考えている人におすすめです。
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まとめ
未経験から人事へ転職するには、転職事情や有利になる経験・資格などを事前に確認することが大切です。
【人事への転職を成功させるコツ】
- 人事未経験の人は、前職で人事業務と関連する部分がないか確認しアピールする
- 志望動機をしっかり作り込んでおく
- 人事への転職に強い転職エージェントを利用する
人事はもともとの募集枠が少なく、最新の転職動向を知ることが大切です。
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