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「年収をアップさせたいけど、本当に実現できるのか…」「年収が下がってしまうのではないか…」など、不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
結論からお伝えすると、薬剤師は業種や職場により年収差があるので、転職により年収アップを実現できる可能性は高いです。
ただし、転職の目的によっては年収ダウンが避けられない場合もあるので、注意が必要です。
そこで本記事では、薬剤師の転職後の年収事情や、年収アップを成功させる方法について詳しく解説します。
薬剤師の年収事情を把握して転職活動を行えば、きっと納得の年収を実現できるはずですよ。
薬剤師の免許を活かせる副業7選!兼業禁止の薬剤師やダブルワークで稼ぐコツを解説
1.薬剤師の半数以上は転職で年収アップしている!?
「転職して年収が下がったら…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、薬剤師は転職により年収アップできる可能性が高いです。
実際に、転職サイト「マイナビ薬剤師」に掲載されている『転職後の年収の変化』を示すデータをみると、65%の人が「転職して年収が上がった」と回答していることがわかります。
また、キャリアピックスが行ったアンケートでも、103名中52名の方が「年収が上がった」と回答されていたことからも、『転職で年収が上がる可能性は大いにある」と言えるでしょう。
ここからは、転職後の年収の変化について、キャリアピックスが独自で行ったアンケート結果を紹介します。
※本記事で紹介しているアンケートは、以下の方法で調査しています。
調査方法:インターネット調査
調査対象:薬剤師で転職経験がある人
調査地域:全国
調査期間:2021年3月~2021年4月
調査人数:103人
調査主体:CAREER PICKS
調査機関:クラウドワークス
結果1.転職で年収が50万円以上あがった人は約73%
転職で年収が上がったと回答された中で、最も多かったのは、「50万円以上100万円未満」で約38%でした。
また年収が下がった割合で最も多かったのが、「200万円以上」の29%でした。
年収上がった額 | 回答数(52) |
---|---|
50万円未満 | 27% (14) |
50万円以上 | 38% (20) |
100万円以上 | 23% (12) |
150万円以上 | 6% (3) |
200万円以上 | 6% (3) |
年収下がった額 | 回答数(51) |
---|---|
50万円未満 | 20% (10) |
50万円以上 | 16% (8) |
100万円以上 | 23% (12) |
150万円以上 | 12% (6) |
200万円以上 | 29% (15) |
上記のデータをみると、年収が上がった約7割の方が「50万円以上の年収アップ」に成功していることが、分かります。
一方、年収が下がったケースでは、約8割で「50万円以上年収が下がっている」ことが分かります。
転職によって年収が上がるにせよ、下がるにせよ、転職前と後では50万円以上の違いが出ることが多い</spa▼年代別での転職後の年収の変化す。
結果2.【年代別】転職後の年収の変化
次に、各年代別の転職後の年収変化の割合をチェックしていきましょう。
年代別で見ると、20代の転職では「年収が上がった」と回答する割合が高く、年齢が上がるほど「上がる」「下がる」の割合は拮抗します。
▼年代別での転職後の年収の変化
20代(12) | 30代(61) | 40代(20) | 50代(10) | |
---|---|---|---|---|
上がった | 67% (8) |
48% (29) |
55% (11) |
40% (4) |
下がった | 33% (4) |
52% (32) |
45% (9) |
60% (6) |
▼年代別年収変化額の割合
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | ||
---|---|---|---|---|---|
上がった額 | 50万円未満 | 17% | 13% | 15% | 10% |
50万円以上 | 43% | 18% | 15% | 10% | |
100万円以上 | 8% | 13% | 10% | 10% | |
150万円以上 | 0% | 2% | 5% | 10% | |
200万円以上 | 0% | 2% | 10% | 0% | |
下がった額 | 50万円未満 | 8% | 10% | 15% | 0% |
100万円以上 | 0% | 10% | 10% | 30% | |
150万円以上 | 8% | 10% | 0% | 0% | |
200万円以上 | 8% | 18% | 5% | 30% |
また上がった額、下がった額ともに年齢が上がるほどに、変動額が大きくなる傾向です。
結果3.同業種転職と異業種転職での年収の変化
最後に、同業種転職と異業種転職での年収の変化の割合をチェックしていきましょう。
今回の調査結果では、同業種転職、異業種転職ともに、転職して年収が変化した割合は、「上がった割合」と「下がった割合」がほぼ同数の結果となりました。
同業種転職(40) | 異業種転職(53) | |
---|---|---|
上がった | 53% (21) |
51% (27) |
上がった | 47% (19) |
49% (26) |
※こちらは調査途中で調査項目として追加したため、有効回答数は93件となってます。
今回の調査結果では、同業種転職、異業種転職ともに、転職して年収が変化した割合は、「上がった割合」と「下がった割合」がほぼ同数の結果となりました。
今回のアンケート結果では、比較的年収が高い「ドラッグストア」への異業種転職が多かったため、年収が高まったと回答する人が多かったと推測できます。
ただ、一般的には、前職の経験が活かしやすい同業種転職より、一から経験を積み直す必要のある異業種転職では年収が下がりやすい傾向にあります。
特に、比較的年収が高い企業から、調剤薬局・ドラッグストア・病院等に転職する場合は、大きく年収が下がるケースが多いので、注意が必要です。
2.転職で年収が上がる薬剤師と下がる薬剤師の違い
ここまで、薬剤師転職の年収の変化について解説してきましたが、「年収アップを目的に転職したにも関わらず、年収が下がってしまう」というケースも少なくありません。
では、転職で年収アップに成功する薬剤師と、失敗してしまう薬剤師には、どのような違いがあるのでしょうか?
結論からお伝えすると、年収が下がるのは、転職活動の対策不足が原因であることが多いです。
年収が上がる人の特徴 | 年収が下がる人の特徴 |
---|---|
|
|
転職で年収アップを実現できない大きな原因としては、「自分の市場価値を理解できていないこと」や「情報収集不足」が挙げられます。
自分の価値を的確に把握できていないと、「描いていたキャリアアップを実現できない」「狙っていた企業から内定をもらえない」ことが多いです。
また、転職活動中の情報収集が不十分だと、年収アップを実現できる求人をスムーズに見つけられなかったり、転職先で思うように昇給できない可能性があります。
そのため、年収をアップさせたいのであれば、まず「自分の市場価値を的確に理解すること」や「情報収集」を徹底して、転職活動を行いましょう。
<自分の市場価値を正確に判断するには?>
自分の市場価値を正確に判断するのは簡単ではないため、自己分析やキャリアの棚卸しに自信がない場合は、転職サイトの利用がおすすめです。
転職サイトを利用すれば、薬剤師の転職に精通したアドバイザーがあなたの市場価値を的確に教えてくれます。
また、業界の事情や職場の昇給率等の情報も教えてくれるので、年収アップの可能性を高められるはずです。
記事後半「6.年収アップを狙う薬剤師におすすめの転職サイト」では、おすすめのサイトを紹介しているので、ぜひ利用してみてください。
3.【必見】薬剤師が転職で確実に年収を上げる6つの方法
転職で年収アップしている薬剤師は、数多くいることが分かりました。
ただ、やみくもに転職をしても年収を上げることはできません。
効率良く年収をアップしたい場合は、いくつかのポイントを踏まえた上で業種や働き方を変えることが大切です。
ここでは、「業種や働き方を変えて年収アップを実現する方法」をご紹介します。
薬剤師の仕事は、業種や地域によって年収差があるため、どうしても年収が下がってしまう場合もあります。
記事後半「4.要注意!薬剤師の転職で年収が下がりやすい4つのケース」では、年収が下がりやすいパターンを解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
方法1.年収が高い他業種へ転職する
平均年収が低い薬剤師の業種から、平均年収が高い業種へ転職する場合、転職によって年収が高くなりやすいです。
薬剤師は業種によって平均年収が異なる職業であるため、業種ごとの平均年収を知っておくと、どの業種へ転職すれば今よりも年収が上がるのか理解できます。
以下は、転職サイト「マイナビ薬剤師」が保有している求人の平均年収を比較した表です。
病院薬剤師 | 434.6万円 |
---|---|
調剤薬局 | 488.3万円 |
ドラッグストア | 512.5万円 |
製薬会社 | 543.2万円 |
(出典:薬剤師の平均年収(給料)はいくらぐらいですか?|マイナビ薬剤師)
上記をみると、製薬会社・ドラッグストアの年収が比較的高く、病院の年収は低めであることが分かります。
したがって「病院」から「調剤薬局」「ドラッグストア」へ転職、「調剤薬局」から「ドラッグストア」への転職の場合、年収が上がる求人に出会えるチャンスが高いです。
今働いている業種の平均年収を把握し、より年収が高い業種へ転職するのが年収アップの確実な方法ですよ。
方法2.同業種で条件の良い職場に転職する
同業種で条件の良い職場に転職することも、年収アップの方法のひとつです。
たとえば、以下は同じ県、同じ区の調剤薬局ですが、給与に差があることが分かります。
(引用:「練馬区」「調剤薬局」「正社員」の求人検索結果|ファルマスタッフ|2021年6月18日時点)
※求人IDにはモザイク加工を施しています
上記のように、同じ業種においても給与に差があるため、より高い年収の求人を見つけて転職すれば、確実に年収アップを実現できるはずです。
そのほか、福利厚生にも着目し「どんな手当があるのか」も確認しておくことをおすすめします。
なお、同業種への転職では、前職と共通している業務内容が多いため、異業種の転職と比べて負担やストレスが少ないケースが多いです。
同業種で条件の良い職場が見つかれば、スムーズに働くことができるでしょう。
方法3.認定・専門資格が活かせる職場に転職する
認定薬剤師、専門薬剤師の資格に対して、手当てがある職場に転職することで年収アップを狙うことも可能です。
転職市場では、以下のように、認定薬剤師や専門薬剤師の資格に手当てがつく求人も多く見られます。
(引用:ファルマスタッフ|2021年6月14日時点)
仮に上記のように、1ヶ月5万円の資格手当がついた場合、年間では60万円の年収アップとなります。
一生懸命勉強し、費用と時間をかけて取得した認定・専門薬剤師。
頑張って取得した資格を活かせる職場、評価される職場に転職すれば、給与面の満足度に加え、仕事のやりがいも得ることができるでしょう。
方法4.キャリアアップできる職場に転職する
管理薬剤師など管理職へのキャリアアップできる職場に転職すると、大きく年収をあげることが可能です。
例えば調剤薬局の場合、一般薬剤師と管理薬剤師では、平均年収に約280万円の差があります。
- 一般薬剤師の平均年収:4,738,925円
- 管理薬剤師の平均年収:7,518,472円
実際に、管理薬剤師の求人は、下記の例のように高年収の求人が多いです。
(引用:「管理薬剤師」の求人検索結果|ファルマスタッフ|2021年6月14日時点)
※求人ID・勤務地等にはモザイク加工を施しています
管理薬剤師は年収は大きく上がりますが、実績が少ない20代の転職では難しく、30代前半でも少々ハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし経験、実績によっては、狙えるチャンスがありますし、「管理薬剤師候補」として転職し、数年後に管理薬剤師となって年収が上がる求人もあります。
キャリアアップできる転職は年収を大きく上げるチャンスですので、薬剤師として経験を積んだタイミングで狙ってみてはいかがでしょうか?
方法5.年収が高い地域へ転職する
薬剤師の平均年収は、都道府県別で差があるため、年収が高い地域へ転職するのも年収アップの方法の一つです。
薬剤師の需要は地域によって差があり、地方など薬剤師人口が少ない地域では、需要が高く、高年収の求人が多い傾向にあります。
一方、都市部など薬剤師人口が多い地域は、需要と供給のバランスが釣り合っており、求人の年収があまり高くないケースが多いです。
そのため、都市部から地方に転職した場合、年収アップを実現できる可能性があります。
以下に、各都道府県別の薬剤師の平均年収をまとたので、参考にしてください。
(▼画像を拡大する)
都道府県名 | 平均年収(万円) |
---|---|
全国 | 562 |
静岡県 | 699 |
長野県 | 690 |
高知県 | 643 |
島根県 | 626 |
愛知県 | 622 |
秋田県 | 619 |
宮城県 | 610 |
三重県 | 601 |
山形県 | 595 |
神奈川県 | 583 |
茨城県 | 581 |
広島県 | 571 |
宮崎県 | 570 |
北海道 | 566 |
福井県 | 566 |
滋賀県 | 564 |
和歌山県 | 563 |
青森県 | 562 |
大阪府 | 559 |
東京都 | 554 |
香川県 | 548 |
山口県 | 539 |
大分県 | 538 |
千葉県 | 537 |
熊本県 | 537 |
鹿児島県 | 537 |
富山県 | 536 |
福岡県 | 531 |
沖縄県 | 530 |
岡山県 | 529 |
京都府 | 527 |
兵庫県 | 527 |
鳥取県 | 525 |
佐賀県 | 523 |
栃木県 | 521 |
埼玉県 | 521 |
山梨県 | 512 |
奈良県 | 507 |
岐阜県 | 503 |
石川県 | 495 |
岩手県 | 494 |
福島県 | 489 |
群馬県 | 483 |
愛媛県 | 464 |
新潟県 | 447 |
徳島県 | 444 |
長崎県 | 428 |
(参考:2019年賃金構造基本統計調査|厚生労働省)
※薬剤師の(きまって支給する現金給与額×12カ月)+年間賞与その他の給与額で算出、千円以下は四捨五入
たとえば、東京から静岡へ転職した場合、100万円以上年収を高めることも不可能ではありません。
また、地方は首都圏と比較して家賃や物価が安い地域も多いので、引っ越しを伴う転職によって生活に余裕が生まれることも多いです。
このように、年収の高い地域への転職は、高い年収の募集に出会えるチャンスが多いので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
方法6.転職サイトに給与交渉を代行してもらう
転職サイトに給与交渉を代行してもらうことも、年収アップの成功のポイントです。
転職で年収アップを図るには、転職時に給与交渉を行うのが有効な手段ですが、なかなか自分で行うのは大変ですし、難しいと思う人は多いでしょう。
転職サイトを利用すれば、経験豊富なアドバイザーが求職者に変わり、企業と年収交渉を行ってくれるので、年収アップの確率をぐんと高められます。
転職サイトの給与交渉の代行に満足している方は多く、転職サイト「ファーマキャリア」を利用した方からは、以下のような口コミも挙がっていました。
上記の例のように、企業側から提示された年収と自分の希望の年収に差がある場合、アドバイザーが企業と年収交渉を行い、年収がアップするケースが多くあります。
転職で年収アップに成功するためにも、転職サイトを利用して、経験豊富なアドバイザーに年収交渉を行ってもらうのをおすすめします。
詳しくは、記事後半「5.年収を高めたいなら「転職サイト」を利用しよう」で解説しているので、ぜひご覧ください。
4.要注意!薬剤師の転職で年収が下がりやすい4つのケース
先程もお伝えした通り、転職は必ず年収がアップするわけでなく、転職の目的等によっては年収が下がってしまう場合もあります。
一般的に、転職目的が達成できると満足度は高まりますが、場合によっては年収は下がってしまう可能性があることを理解しましょう。
ここでは転職によって年収が下がりやすいケースを4つ紹介します。
ケース1.やりがいを求める転職
転職の第一目的が「年収をあげる」ではなく、「仕事のやりがい」を求める場合は、年収が下がりやすいです。
明確にやりたいことがある場合、今の職場よりも年収が下がっても、「やりたいことが実現できる職場」が転職先になります。
たとえば「入院患者に関わりたい」「がん治療に携わりたい」など、やりがいを求めて給料が高い調剤薬局・ドラッグストアから病院に転職した場合は、年収が下がる可能性は高いです。
また同業種の転職であっても「これがしたい」という明確な目的がある場合、その目的達成のためには、多少今よりも年収が下がっても転職するケースが多いです。
このように仕事のやりがいを求める転職の場合、年収の優先度は低くなるため、転職によって年収が下がりやすい傾向となります。
ケース2.時間的ゆとりを求める転職
「ゆっくり働きたい」「残業を減らしたい」など、時間にゆとりを求める職場への転職も年収が下がりやすいケースです。
ゆとりがある職場は、仕事量が多い職場と比べて給与が低い傾向にあります。
例えば、処方箋枚数が少ないなど業務量が少ない職場は店舗の売り上げが低く、給料が低めに設定されている事が多いです。
また、残業・夜勤などが無く、定時で上がれて時間にゆとりがある職場は、残業代の収入がなくなります。
このようなことから、時間にゆとりを求める転職の場合は、年収が下がるケースが多いのです。
ゆとりがある職場への転職は、心身にかかる負担を軽減したり、プライベートを充実できますが「年収が低くなりやすいこと」を把握しておきましょう。
<業種によっては年収が上がる場合も>
例外として、「年収が低いハードな職場の病院」から「ゆとりのある調剤薬局」への転職の場合は、病院の年収がもともと低いため、必ずしも下がるとは限りません。
ゆとりを求めて転職する場合は、現職と転職後の業種の平均年収を確認し、「年収がどうなりそうか」予想を立てておくのがおすすめです。
ケース3.都心部への転職
地方から商業施設が充実している都心部への転職の場合、年収が下がるケースが多いです。
都心部の場合、薬剤師数が充足しているため、求人を出してもすぐに埋まりやすく、低めに年収を提示している場合が多いのです。
とくに、東京・大阪などの大都市圏の薬剤師の平均年収は、他地域と比較して低い傾向にあります。
都道府県名 | 平均年収(万円) |
---|---|
全国平均 | 562 |
東京 | 554 |
大阪 | 559 |
また、同じ都道府県であっても年収に差があることが多く、一般的に「郊外よりも都市部や繁華街のほうが年収が低い」傾向にあります。
どの地域においても共通しますが、交通の便が良い、商業施設が充実している都心部への転職は、郊外からの転職の場合、年収が下がりやすい事を頭に入れておいてください。
ケース4.雇用形態を変える転職
正社員からパート、派遣などに雇用形態を変える転職も年収が下がりやすいケースです。
パートや派遣の場合、ボーナスが出なかったり、手当の額が正社員と比べて少ないことが多く、大幅に年収が下がってしまうことも少なくありません。
例えば、時給2,500円で週40時間のシフトの場合の年収は、約480万円。
例)2,500円×40時間×4週×12ヶ月=480万円
上記の場合、先ほど紹介した「全国平均年収565万円」と比較して、80万円程度低い年収となります。
このように正社員からパート、派遣などに雇用形態を変える転職は、年収が下がりやすくなるので、注意が必要です。
<年収が上がるケースも!>
薬剤師の場合、パートや派遣でも高時給の求人はあるため、働き方によっては年収が上がる場合もあります。
(引用:「派遣」の求人検索結果|ファルマスタッフ|2021年6月14日時点)
※求人ID・勤務地等にはモザイク加工を施しています
正社員からパート、派遣への雇用形態の変更は、年収が下がるパターンは多いですが、働き方によっては年収が上がるケースもあるので、勤務条件をよく考えて求人をさがすことをおすすめします。
5.年収を高めたいなら「転職サイト」を利用しよう
年収を高めたいのであれば、転職サイトを利用して年収交渉を代行してもらうのがおすすめ。
転職で年収をアップするためには給与交渉をするのが効率的ですが、個人ではうまく交渉できなかったり、抵抗を感じるケースも多いですよね。
転職サイトを利用すれば、アドバイザーが求職者に代わり、企業と年収交渉を行ってくれます。
転職のプロであるアドバイザーが、求職者の希望に近づくよう交渉してくれるので、交渉に自信がない方でも安心です。
また、転職サイトでは、以下のようなサポートも受けられるため、転職の成功率を高めることが可能です。
- 転職・キャリア相談
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策……など
1から10まで手厚いサポートを受けられるので、少しも転職に不安がある場合は、ぜひ利用してみてください。
6.年収アップを狙う薬剤師におすすめの転職サイト
年収アップを狙う場合は、転職サイトを利用するのがおすすめですが「どのサイトを選べば良いのか」迷ってしまいますよね。
薬剤師転職サイトの種類はさまざまなので、「自分の転職目的」や「必要なサポート」に合わせて利用することをおすすめします。
以下に、おすすめの転職サイトを3社厳選し「どんな人に向いているのか」まとめたので、ぜひ自分に合いそうなサイトを利用してみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
---|---|
ファルマスタッフ |
|
マイナビ薬剤師 |
|
ファーマキャリア |
|
本記事で紹介する3社は「薬剤師転職サイトおすすめランキング!職場別・雇用形態別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
個別面談で年収に関する相談をじっくりしたいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
じっくり相談にのってもらえるので、転職して年収アップを実現できるか不安に感じている方でも、安心して転職活動を進めることができます。
また、コンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の内部情報を把握しているので、自力ではキャッチするのが難しい情報も把握できます。
個別面談でじっくり相談にのってもらいたいのであれば、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
---|---|
公開求人数 | 約41,000件(2022年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファルマスタッフの気になる評判と利用前の全注意点」 |
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ドラッグストアへの転職を希望するなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
ドラッグストアへの転職を希望しているのであれば、「マイナビ薬剤師」がおすすめ。
マイナビ薬剤師のドラッグストアの求人数はとても多く、他社と比較しても大きな差があります。
サイト名 | ドラッグストア求人数 |
---|---|
マイナビ薬剤師 |
約15,000件 |
ファルマスタッフ |
約8,700件 |
ファーマキャリア |
約3,000件 |
※求人数は2021年6月時点
求人数が多いため、年収アップにつながる求人に出会えるチャンスが多いと言えるでしょう。
なお、首都圏以外の求人も多いので「地方で転職したい」という方にもぴったりです。
ドラッグストアに転職したい方や、地方で転職したい場合は、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約60,000件(2022年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビ薬剤師の気になる評判と利用前の全注意点」 |
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希望の求人がなかなか見つからないなら「ファーマキャリア」
(引用:ファーマキャリア)
ファーマキャリアは、オーダーメイド求人にこだわりのある転職サイト。
単に求人を紹介するだけでなく、条件交渉をして、求職者の希望にベストマッチする求人をつくりあげてくれます。
そのため「年収交渉をして、年収アップを叶えたい」「高収入の転職先を紹介してほしい」と強い希望のある方におすすめです。
また、コンサルタントの教育を徹底しており、ヒアリング力や交渉力は一流です。
他サイトで希望の求人が見つからなかった場合は、ぜひファーマキャリアを利用してみてください。
運営会社 | エニーキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約28,000件(2022年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharmacareer.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファーマキャリアの気になる評判と利用前の全注意点」 |
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7.【実例】薬剤師が転職して年収アップした体験談
ここでは、実際に年収がアップした体験談を紹介します。
タメになる体験談も多いので、ぜひ参考にしてみてください。
実例1.病院からドラッグストアに転職⇒100万円アップ
転職して年収が100万近くあがりました。
前は病院に勤めていましたが、昇給も殆どなく残業代も出ないので引っ越しをきっかけに転職活動を始めました。(中略 )
結局面接をしたのが4つの薬局です。一つは大手の調剤併設のドラッグストアでした。全ての面接で内定を貰いました。そのうち2つは以前の年収より100万高く、驚きました。(中略)
結局私が選んだのは大手の調剤併設のドラッグストアです。残業代は申請などしなくても分単位で勝手に付くし、年収も100万は上がりました。(後略)
平均年収が低い病院から、年収が高いドラッグストアに転職すると、このように年収アップをできる可能性が高いです。
年収が高い業種への転職は、年収アップへの近道と言えるでしょう。
実例2.調剤薬局から他の調剤薬局への転職⇒100万円アップ
本当に転職して良かったと思っています
(前略)近くの調剤薬局で働いていましたが薬剤師としての給料が低いので悩んでいました。同じ大学の友人に聞いても、年収が100万円ほど低かったのです。
私は友達のつてでファゲットを知り、そのホームページから個人情報を入力してコンタクトを取る事にしました。
ファゲットの担当者から連絡が来て面接する事になり、長時間私の希望などを聞いてもらいました。
そして、職場を3社ほど紹介してもらって、その中で私の条件に一番合っている職場を選びました。その結果、給料も100万円アップして喜んで働いています。
同業種でも、条件の良い職場を選ぶと年収アップにつながります。
また、上記の例のように転職サイトから複数求人を紹介してもらい比較することで、より好条件の職場に転職する可能性が高まります。
実例3.正職員からパート職員への転職⇒50万円アップ
正社員からパート勤務で年収が500,000円増えました!
個人の経営する調剤薬局の正社員から、大手企業の調剤薬局のパート職員へと転職しました。
(中略)もちろん、限られた薬剤師の人数で職場はまわしていますので、インフルエンザなどが流行ったときに代理で出勤することもあります。その際には、きちんと追加で手当てがつきます。
正社員からパートにはなりましたが、結果として年収は500,000円ほどアップになりました。
ボーナスは減りましたが、月額の給与が増えたからです。
(中略)パートなのでライフスタイルにあわせて、勤務時間の変更をしていただくことが出来るのもうれしいです。私の転職は成功でした。
上記ように、高時給の派遣薬剤師・パート薬剤師に転職した場合は、正社員で働いたときよりも年収がアップする可能性があります。
自由な時間が欲しいけど、年収もしっかり上げたいと考えている人は、高時給の派遣薬剤師・パート薬剤師の求人を探してみてください。
8.薬剤師の年収に関するQ&A
年収をアップする方法をお伝えしましたが、いざ転職活動を始めようとすると、いろいろ疑問に思うことが出てきますよね。
最後に、転職や年収に関する疑問についてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
Q1.薬剤師の年齢別の平均年収は?
A.厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、年齢別の平均年収は以下の通りとなってます。
業種 | 平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 336.2万円 |
25~29歳 | 496.3万円 |
30~34歳 | 581.0万円 |
35~39歳 | 653.6万円 |
40~44歳 | 653.0万円 |
45~49歳 | 704.1万円 |
50~54歳 | 719.2万円 |
(引用:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省)
自分の年齢でどのくらいの年収を他の薬剤師が得ているのか、参考にしてください。
Q2.転職で年収は平均どのくらいアップする?
A.当サイトのアンケート調査では、「平均80.5万円アップした」という結果が出ています。
キャリアピックスで独自で行ったアンケートでは、平均80.5万円アップしたと回答がありました。
なお、年代別の年収平均アップ額は以下の通りです。
業種 | 平均年収上昇額 |
---|---|
20代 | 55万円 |
30代 | 71.1万円 |
40代 | 123.6万円 |
50代 | 80万円 |
40代の転職は、管理薬剤師や店長候補など管理職への転職で、大きく年収を上げている可能性が高いです。
一方50代の転職はすでに年収が高い状態からの転職になることが多いので、アップ額は40代より少なくなる傾向にあります。
Q3.楽な仕事で年収をアップすることは可能?
A.可能ですが、求人を見つけるのが大変です。
残業が無かったり、一日の処方箋枚数が少なかったり「楽なのに年収が高い職場」は存在します。
しかし「年収が高いのに仕事が楽な職場」は好条件な職場であるため、退職者が出にくく求人はなかなか出てきません。
また出たとしても、すぐに申し込まれたり、応募者が複数出たりして競争が激しくなります。
そのため、求人がでたらすぐに行動できるよう、転職サイトに登録して小まめに求人をチェックすることをおすすめします。
残業時間が少ない楽な仕事の場合、時間にゆとりが生じます。
ゆとりの時間を「副業」にあてることで、結果的に年収を増加させることも可能です。
副業に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
Q4.転職を繰り返して年収をあげることは可能ですか?
A.可能ですが、不利益になる場合もあります。
転職するたびに年収をあげることは可能です。
しかし一つの職場の勤務年数が少なかったり、転職回数が多くなってくると、転職活動が不利になる場合があるので注意が必要。
なぜなら「採用してもすぐに辞めてしまいそう」と思われ、内定を獲得しづらくなってしまうからです。
短期間での転職を繰り返すと、いざ好条件の求人が出た時に採用されにくくなってしまうため、注意しましょう。
まとめ
薬剤師は転職によって、年収アップを実現することが可能です。
年収アップを実現する方法としては、おもに以下が挙げられるので、参考にしてください。
- 年収が高い他業種へ転職する
- 同業種で条件の良い職場に転職する
- 認定・専門資格が活かせる職場に転職する
- キャリアアップできる職場に転職する
- 年収が高い地域へ転職する
- 転職サイトに給与交渉を代行してもらう
また、年収アップを実現するためには、年収交渉など手厚いサポートをしてくれる「転職サイト」の利用をおすすめします。
以下の3社は「転職活動を手厚くサポートしてくれる」と評判なので、ぜひ利用してみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
---|---|
ファルマスタッフ |
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マイナビ薬剤師 |
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ファーマキャリア |
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年収もキャリアもアップ!納得の転職ができました。
(前略)そうやって話した内容元に、本当に今ある求人から薬局に条件交渉してくださったようで、初めに聞いていた年収より100万円もアップした求人が最終的には提示されました。(後略)