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「先見の明」には、 「事が起こる前にそれを見抜く見識」という意味があります。
ビジネスシーンでは、成功した理由、リスクに対する備えをスピーチする際、頻繁に使用される言葉の一つです。
この記事では、「先見の明」の意味、正しい使い方、読み方を説明しながら、具体的な例文・類語後も含めて紹介していきます。
1.「先見の明(せんけんのめい)」の意味
事が起こる前にそれを見抜く判断力
「先見の明」とは、「事が起こる前にそれを見抜く判断力」という意味です。
「先見」には「将来どうなるかあらかじめ見抜くこと」、「明」には「あかるい、光、はっきりしている」という意味があります。
最も頻出する表現は、「先見の明があった」というように、過去形を含む文章で使われます。
確実な未来を予測することはできないので、 事後的に物事を追認、称賛する表現として用います。
「先見の明」の語源
「先見の明」の出典は、中国の「後漢書」の「楊彪伝(ようひょうでん)」だと言われています。
「金日磾は予見して自分の子供を手にかけることが出来たが、楊彪はできなかった。」というエピソードの中で「先見の明」が使用されています。
現代で使用される際には、出典のエピソードのように重い話だけではありませんが、豆知識として覚えておくと面白いでしょう。
【注意】「先見の目」と「先見の妙」は間違い
「先見の明」は読み方が「せんけんのめい」のため、誤った感じを使って表現する人がいます。
間違えやすいのが、「先見の目」と「先見の妙」です。
「先見の明」と「先見の目」は、「明」と「目」が発音として似通っているため、文章表記する際に見られる間違いです。
また、「先見の明」と「先見の妙」は、「明」と「妙」はとちらも「みょう」と発音することが出来るため、誤変換したときに見られる間違いになります。
どちらも、読み方が似通っているので、使用する際には注意しましょう。
2.「先見の明」の使い方
「先見の明」には、「事が起こる前にそれを見抜く見識」という意味があることを説明しました。
「先見の明」は多種多様な文脈で使われますが、ここでは「理由・資質」を説明する例文を紹介していきます。
「理由」は文頭で用いられ、「資質」は文末に用いることができます。
実際の文章で使用する際は、「先見の明」の前後に「具体的な行動・様子」を入れます。
「理由を説明する」ケース
- 彼は先見の明があるので、とても慎重な性格だ。
- 先見の明がなかったから、投資に失敗してしまったのである。
- 彼らには先見の明があったため、今回の災害に備えることが出来た。
上記の例文はいづれも、「先見の明」を「理由」に用いて、後の行動や様子を説明する役割になっています。
「先見の明」の後に、「~ので」「~から」「~ため」を用いることで、スマートに文章をつくっています。
また、「先見の明があるため」「先見の明がないため」から始まる文章は、 ビジネスシーンにおける「成功体験」と「失敗体験」を表現できます。
「資質を強調する」ケース
- 自然災害に備えるためには、先見の明が必要だろう。
- 政治家に求めるものは、ひとえに先見の明に尽きる。
- 彼はいつも冷静に問題への準備を行っている。まさに、先見の明を持つ人である。
こちらの「先見の明」は文末に用いることで、 対象になる者の「資質」を強調する文章になっています。
使用シーンとしては、代表演説等のスピーチや支持者の声を代弁したりするときに使います。
「事が起こる前にそれを見抜く見識」は、どのタイミングでも求められる能力なので、日常的に広く使うことが出来るでしょう。
3.「先見の明」の類語
「先見の明」の類語は、以下の通りです。
類語.慧眼(けいがん)
「慧眼(けいがん)」には、「物事の本質を鋭く見抜く力。炯眼(けいがん)」という意味があります。
「慧眼」の使い方は 「ご慧眼」と表記して目上の方に使うことが多いです。
<例文>
素晴らしいご慧眼をお持ちですね!
まとめ
「先見の明」は、日常的に使用されるフレーズであり、将来を予見する能力は万人に求められる能力です。
特に、ビジネスシーンの成功体験などで、よく耳にする言葉です。
ただし、 「先見の明」の誤用である「先見の妙」「先見の目」を使わないように注意しましょう。