最終更新日:2021/02/13
金融業界にいらっしゃるなら、次のキャリアパスとしてアセットマネジメントは有望な業界です。
「アセットマネジメントってどんな仕事?」「どんなスキルが必要なの?」 今回はそんな疑問に応えるため、アセットマネジメント業界について解説していきます。
また、アセットマネジメント業界へ転職を検討する際に、効率的に転職活動を進められる転職紹介サービスも本記事の最後にご紹介していきます。
最後までお読みいただき、アセットマネジメント業界への転職を成功させましょう。
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1.アセットマネジメント業界について
アセットマネジメントは、投資家から預かった資金を金融商品に投資をして、投資家の資産の運用を代行する業務です。
以下では、アセットマネジメント全般について、次のようなポイントで解説していきます。
アセットマネジメントのビジネスモデル
アセットマネジメントのビジネスモデルは、主に投資信託型と投資顧問型に分けられます。
それぞれのサービス内容や主な役割などをまとめてみましたのでご参照ください。
アセットマネジメントの種類 | 提供するサービス | 役割 |
---|---|---|
投資信託型 | 金融商品の販売 | 投資家から集めたお金の運用 |
投資顧問型 |
投資助言 投資先の仲介・媒介 投資運用 |
投資に対する助言を行う 投資運用業者等の紹介 |
投資信託型は、投資家から集めた資金を直接運用する役割に対し、投資顧問型は、投資家に対する助言を行い間接的に運用する役割というイメージです。
アセットマネジメント業界の企業
アセットマネジメントを業務とする企業には、具体的に次のような企業があります。
アセットマネジメントの種類 | 企業名 |
---|---|
投資信託型 | 野村アセットマネジメント |
三菱UFJ国際投信 | |
日興アセットマネジメント | |
投資顧問型 | 三井住友DSアセットマネジメント |
アセットマネジメントOne株式会社 |
投資信託型と投資顧問型に分けて記載していますが、同じ会社の部門によって運用業務や顧問業務をそれぞれ行う会社もありますので、上記は参考としてみてください。
アセットマネジメント業界の年収
アセットマネジメント業界では関わる業種や職種が多様で、それぞれの業種や職種によって平均年収が異なります。
職種・業種 | 平均年収 |
---|---|
投資顧問 | 839万円 |
投資銀行 | 825万円 |
ファンドマネージャー | 803万円 |
アナリスト | 680万円 |
(参照:doda)
転職する際には、どのような業種や職種を目指すのか、それぞれの平均年収も目安にしてみると良いでしょう。
2.アセットマネジメントの仕事とは
次に、アセットマネジメントに関わる仕事内容にはどのような業務や職種があるのか、以下のようなポイントで具体的に掘り下げていきます。
アセットマネジメントの仕事内容
アセットマネジメントは日本語に直訳すると、資産(アセット)を管理運用(マネジメント)することを意味します。
投資家の資産を、株式や債券、不動産などあらゆる手段で運用して利益を出し、投資家に還元することが大きな仕事内容となります。
どのような手段で運用して利益を出すのか、様々な役割や職種を管理して実行していくのがアセットマネジメントとなります。
アセットマネジメントの具体的な業務
アセットマネジメントの具体的な業務としては、大きく次の3つに分けられます。
具体的な業務 | 業務の内容 |
---|---|
運用業務 |
運用全般の業務に関わる業務。 責任者であるファンドマネージャーや投資判断のために必要な情報提供を行うアナリストなどのポジションがある。 |
営業・マーケティング業務 | 各社が提供する金融商品やサービスを投資家に提案する。 |
ミドル・バック業務 | 投資家に向けた月次の報告書や運用報告書の作成、約款の作成、法律に即した各種届出等、運用を行うために発生する周辺業務。 |
投資家から大切な資産を運用することとなるため、アセットマネジメントの業務では様々な専門的業務が発生します。
それぞれの業務ポジションにおいて役割分担をし、資産運用や資産管理は行われます。
どのようなポジションがあり、どのように役割分担をしているかについて、次の項で解説していきます。
アセットマネジメント業界の主な職種
アセットマネジメントに関わる主な職種とそれぞれの具体的な役割は次のとおりです。
主な職種 | 具体的な役割 |
---|---|
ファンドマネージャー | 運用全体の責任者として、投資判断、その他意思決定を行う |
アナリスト | 企業ごとの分析を行い投資判断に必要な情報提供を行う |
エコノミスト | 地域単位などの視点(マクロ的な視点)から経済分析を行い、投資判断に必要な情報提供を行う |
クオンツアナリスト | 金融工学のスペシャリストとして、高度な数理モデルなどを用いて金融商品の分析を行う |
ファンドマネージャーが全体を指揮して意思決定を行う立場にあり、各分野のスペシャリストが意思決定に必要な情報提供を行う、そのような関係にあります。
3.アセットマネジメント業界は働きやすい?
では、働きやすさという点ではどのような特徴があるのでしょうか。
次の2つの面で、アセットマネジメント業界の働きやすさをみていきます。
アセットマネジメント業界の残業はほぼ無し
色々と専門的な仕事が多いアセットマネジメントの仕事ですが、残業はほぼなく定時退社の企業が多いのが特徴です。
子育て中の女性でも働きやすい職場が多く、時短勤務などを利用して早く帰れる場合も多いようです。
仕事とプライベートを両立しやすい職場環境
仕事とプライベートを両立しやすい職場環境であることも、転職においては重要な要素です。
アセットマネジメント業界を全体としてみると、仕事と家庭の両立がし易い環境であるという声が多く聞かれています。
30代後半・女性
アセットマネジメントOne株式会社
穏やかな人と職場環境で仕事を長く続けやすい環境が整っている。特に女性には働きやすい環境が整っていると思います。
育児休暇も特に取りにくい事もないと感じでした。(後略)
30代後半・男性
アセットマネジメントOne株式会社
予め申請すれば有給の取得は可能。特にオフシーズンならば比較的自由に取得出来る。繁忙期以外では、連休と繋げて10日間休みを取っている人などもいた。(後略)
比較的自由に有給休暇を取ることもできるため、ライフワークバランスを取りやすい環境と言えるでしょう。
4.アセットマネジメント業界への転職難易度
金融業界などでの経験がないとアセットマネジメント業界への転職難易度は、高いと考えた方が良いでしょう。
ただし、以下のようなポイントを押さえることで難易度を下げることもできます。
以下で詳しくみていきます。
最近の求人動向
アセットマネジメント業界の会社の求人は、金融業界全般の中で、大多数の割合を占めるほどとなっています。
求人自体は多い状況が続いており、特に、運用業務や営業業務における求人が多い状況で、アナリストなどの求人も多くみられます。
ただし、アセットマネジメント業界の求人は市場の動向が色濃く反映されるので、今後の政治情勢等も踏まえて市場動向を注意深く観察することが重要です。
(参照:ANTELOPE)
求められる人材像
主な職種のところでもご紹介した通り、アセットマネジメントに関わる職種はたくさんあります。
どのような職種への転職を希望するかによって、求められる人材像は異なってきます。
ただし、どの職種へ転職を希望するにしても、アセットマネジメント業界全般についての知識は共通の知識として勉強しておくことが重要です。
また、投資家の資産を預かるという仕事の性質から、人からの信頼も大きく問われます。
そのため、コミュニケーション力や営業力も重要視される傾向にあります。
転職に有利な資格
一定の資格を持っていることで転職の難易度を下げることも可能です。
アセットマネジメントの業界は、株式投資や不動産投資などを扱う業界となるので、以下のような資格を持っていると、業界に対する一定の知識を持っていると判断されます。
資格名 | 資格内容 |
---|---|
不動産鑑定士 |
不動産の資産価値や利用価値を鑑定できる資格。 |
証券アナリスト |
株価が企業価値をしっかり反映しているかを分析する資格。 |
アセットマネジメント業界への転職を考えた際に、関連性のある資格を取得することも転職を有利に進めるための一つの手段となるでしょう。
5.アセットマネジメント業界への転職ポイント
アセットマネジメント業界へ転職する際のポイントについてみていきます。
転職する際のポイントは2つ。
以下で詳しく解説していきます。
転職前に磨いておくべきスキル
アセットマネジメントの業界は非常に専門性が高いスキルが求められますが、転職前に以下のようなスキルを磨くことはできます。
- 金融機関の運用部門で運用業務に携わる
- 財務分析業務に携わる
- 経営コンサルティングの業務に携わる
アセットマネジメント業界での経験がない場合でも、転職前にできることはありますので、業界で求められるスキルを事前に磨いておくことは重要です。
転職時に活用したい転職エージェント
転職活動を進める際には、転職エージェントをフル活用することもポイントです。
アセットマネジメント業界への転職におすすめの転職エージェントを3社ご紹介いたします。
転職エージェントごとの特徴を踏まえて、有効に活用していきましょう。
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(引用:リクルートエージェント)
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まとめ
アセットマネジメント業界への転職難易度は高く、転職に対する対策や以下のようなポイントをしっかり押さえることが重要です。
- 業界の知識を習得しつつ営業力などのコミュニケーション能力を向上させる
- 資格を取得して転職難易度を下げる
- 転職エージェントを有効に活用する
以下のような転職エージェントを有効に活用し、アセットマネジメント業界への転職を成功させましょう。
20代後半・男性
アセットマネジメントOne株式会社
(前略)現在いる場所では残業や早出を強制されることはなく、自身の業務管理次第で自由に業務が進められる。(後略)