最終更新日:2021/03/05
人をおしゃれに変身させ、ファッションに関する最先端を歩む美容師。
そんな姿に憧れを持ち、美容師への道を選んだ人も多いでしょう。
しかし、現実には「休みが取れない」「給料が少ない」といった理由から転職を考えることもありますよね。
いざ、転職をしようと考えたとき「美容師から異業種への転職って可能?」「どんな職種に向いているのかわからない」といった不安や疑問も出てくるでしょう。
この記事では、美容師から異業種への転職を成功させるための具体的な方法について解説しています。
おすすめの転職エージェントも紹介しますので、ぜひ、参考にしてくださいね。
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1.美容師の転職理由で多いのは?
ファッション業界の代表ともいえる美容師ですが、離職率が高いことでも有名です。
美容師のみの離職率を測定した正式なデータは存在しませんが、厚生労働省が発表した雇用動向調査から読み解いていくことができます。
美容師は「生活関連サービス業、娯楽業」に分類されますが、その離職率は20.5%と全業界中2番目に多いです。
美容師が転職する理由として、以下のようなものがあります。
ここでは、美容師の転職理由について詳しく見ていきましょう。
長い労働時間で体が辛い
美容師の転職理由としてまずあげられるのが、長い労働時間で体が辛いことです。
美容室の営業時間は10時か20時くらいが一般的ですが、閉店後もカット練習やシャンプートレーニングなど様々な訓練を行っています。
そのためプライベートな時間を取りにくく、毎日体が休まらないこともあるでしょう。
また、美容師は長時間立ち仕事であることや水仕事も多いことから、腰痛や手荒れといった美容師ならではの体の不調にも悩まされます。
長時間労働や肉体的な辛さから、転職を考える人が多いです。
休日が多くない
美容師が転職する理由として次にあげられるのが、休日が多くない点です。
例え肉体的な辛さがあったとしても、しっかりと休日を確保できている場合は英気を養うこともできます。
しかし、美容師は休日が少なく、店舗によっては定休日がないこともあるでしょう。
デパートに入っている美容室の場合は、デパートの営業日に合わせて開店することになるので年中無休の店舗も多いです。
さらにアシスタントの場合には、定休日であってもカット練習や研修が入ることもあります。
なかなか休みがないことから、転職を決意する人も多いでしょう。
美容師の仕事を辞めたくなる理由をさらに知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
年収が高いとは言えない
美容師の中には、年収が高くないという理由から転職を考える人もいます。
独立して自分のお店を持つといった場合は別ですが、美容師は基本的に年収が低い傾向にあります。
厚生労働省の賃金構造調査によると、美容師の平均年収は約332万円(会社規模1,000人以上で所得+賞与で計算)です。
国税庁の発表している民間給与実態調査によると、日本の平均年収が441万円なので平均年収よりも100万円以上も低いことになります。
実力をつけてスタイリストになれば年収も上がりますが、短期間でひとり立ちできるほど甘い世界ではありません。
労働の辛さのみならず、低賃金から転職を考える人も多いでしょう。
美容師の平均年収についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
2.美容師から未経験職種に転職した成功事例
美容師から異業種への転職を考えている人の中には「未経験でも転職できるのかな」と不安になっている人もいるでしょう。
結論から言えば、美容師から未経験の職種に転職することは十分可能です。
ここでは、美容師から未経験職種への転職を成功させた体験談を紹介します。
実際に成功している事例を知ることで、転職活動に前向きになれるでしょう。
美容師から事務に転職成功
ビューティフルライフ見て美容師になったの子が美容学校時代のクラスにちらほらいた(笑)
美容師から転職して只今事務やってます私🙋#ワッツ— 🌟アリス🌟 (@mocasmap) October 7, 2016
美容師から事務へ転職を成功させた人もいます。
身体が辛い美容師と違って座り仕事である事務は、体力的に楽な面も多いでしょう。
仕事内容は1から覚える必要がありますが、未経験でも事務職にチャレンジすることは可能です。
美容師の経験を活かしてショップ店員へ転職
ほんまや😊
美人になるやろうなぁ🤔💕でも夜って大変そおやな😢
私は、美容師から転職してショップ店員😁— Jip’sえりりん (@eririn2929) June 16, 2016
美容師の経験を活かしてショップ店員へ転職した人もいます。
一言に美容業界といっても、道は美容師だけではありません。
洋服やネイル、エステなど様々な面からファッション業界に携わっていくことが可能です。
自分の新しい可能性を模索してみましょう。
3.美容師からの異業種転職でおすすめの転職先
転職の成功体験談からもわかる通り、美容師からの転職先には様々な職種や業種があります。
「残業したくない」「資格を活かしたい」「体力的に楽な仕事がよい」など、自分の希望通りの転職先を見つけましょう。
美容師の転職は、必ずしも美容師経験を活かすものである必要はありません。
美容師からの異業種転職でおすすめの転職先は、以下の通りです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
資格を無駄にしたくないなら「美容系のメーカー」
転職を考えている美容師の中で「資格を無駄にしたくない」と考えている人は、美容系メーカーへの転職がおすすめです。
美容系メーカーでは、スタイリング剤やシャンプーの販売など、幅広い仕事があります。
美容師の経験を活かしやすく、サービス内容や商品知識をすぐに理解することができるでしょう。
また、美容師としての経験を特に活かしたいのであれば、美容部員を目指すのもおすすめです。
美容部員はお客の美容の悩みに寄り添い、アドバイスや化粧品等の販売を行う仕事です。
美容に関する幅広い知識が求められるので、美容師として培ったセンスや知識をいかんなく発揮できるでしょう。
立ち仕事を避けたいなら「事務職」
「立ち仕事を避けたい」「体力的に楽な仕事をしたい」という人には、事務職がおすすめです。
事務職は残業も少なく、土日もしっかりと休めます。
また、基本的にデスクワークが多いので、美容師のように忙しく動き回るといったこともありません。
休日を確保しつつ、のんびりと働ける職場が多いので肉体的な辛さからは解放されるでしょう。
高収入を得たいなら「営業職」
今よりも高収入を得たいと考える人は、営業職への転職がよいでしょう。
営業職は人に商材やサービスを売り込むことが仕事のため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
美容師は接客を行うこともあるため、コミュニケーション能力が高い人が多いです。
そのため、営業として活躍できる場もあるでしょう。
また、営業はインセンティブが設けられていることがあり、高年収を得られる職業でもあります。
コミュニケーションスキルを活かせば、年収1,000万円も夢ではありません。
営業職について知りたい人は、以下の記事で業界知識を身につけてください。
接客経験を無駄にしたくないなら「医療・福祉系」
医療事務や歯科助手、介護福祉士などの医療系・福祉系の仕事もおすすめの転職先です。
医療・福祉系は人と関わる機会も多く、美容師時代に培った接客経験を活かすことができます。
資格が必要な職種もありますが、医療事務や歯科助手は資格がなくても従事できるため、未経験でも採用されやすいでしょう。
また、介護職は慢性的な人手不足に悩まされている業界のため、人材を欲しがっている施設はたくさんあります。
土日休みの勤務先が多いので休みをしっかり取ることができ、安定的な生活を送れることもメリットです。
実務経験を積めば、転職してから資格を取得することもできます。
接客経験を活かしながら、安定した職場で働きたい人は医療福祉系の仕事を選びましょう。
美容の経験を無駄にしたくないなら「アパレル系」
美容系の経験を無駄にしたくないという人はアパレル系への転職もよいでしょう。
アパレル業界はファッションを通して、人の人生を輝かせる職業です。
そのため、ファッションに関する知識やセンスを持ち合わせている美容師には、ぴったりの転職先といえるでしょう。
アクティブに働きながら、お客さんとの会話も楽しむことができます。
「洋服が好き!」「もっとアクティブに働きたい!」というい人は、アパレル・ファッション業界がおすすめです。
不安定な仕事が嫌なら「公務員」
「不安定な仕事が嫌」という人には公務員がおすすめです。
とはいえ、公務員の転職は年齢制限もあり、一般転職に比べて難しい面もあるでしょう。
しかし、安定感という意味では通常の職業とは一線を画する職種といえます。
公務員試験に合格する必要があるためハードルは高いですが、安定を求めるのであればチャレンジしてみるのもよいでしょう。
公務員の年収について知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
ワークライフバランスを重視するなら「工場勤務」
「土日に遊びたい」「年収よりも時間が欲しい」など、ワークライフバランスを重視する人には工場勤務がおすすめです。
工場勤務は体力的にきつい面もありますが、労働時間が決められているため残業が少ない傾向があります。
工場の稼働時間・稼働日に沿って仕事をするため、休日をしっかり取れることがメリットです。
自分の時間をしっかりと確保できるので、プライベートや趣味を満喫する生活を送ることも可能でしょう。
4.美容師の転職を成功させるための具体的な方法
美容師からの異業種転職におすすめの業界を紹介しました。
美容師からの転職を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
具体的には、以下のような点です。
それでは、具体的に見ていきましょう。
自己分析をして自分のやりたい仕事を見つける
美容師からの転職を成功させるためにはまず、自己分析をして自分のやりたい仕事を見つけることが大切です。
美容師の人は、夢を叶えるためにひたむきに頑張ってきた人が多いでしょう。
そのため、美容師以外の選択肢を考えていた人が少なく、自分の適性に合う業界がわからないこともあります。
美容師からの転職を成功させるには、まずは「自分はいったい何をしたいのか?」をあらためて考えてみましょう。
その上で、「自分はどういう性格なのか?」という適性を把握し、希望職種を見つけることが大切です。
具体的な自己分析のやり方を学びたい人は、以下の記事を一読することがおすすめです。
転職に対する正しい知識を身に着ける
美容師からの転職を成功させるためには、転職に対する正しい知識を身に着けることが大切です。
美容師は専門職ということもあり、一般職と違って就職や転職の勝手が違う場合があります。
そのため、一般職への転職を望む場合は転職の方法をしっかりと学んでおきましょう。
履歴書の書き方や面接にはコツがあり、我流で転職活動を進めると成功できない場合もあります。
当サイトには転職の基本を学べる記事もありますので、そちらを参考にして転職を成功させましょう。
面接対策をする
面接対策をしっかり行っておくことも、転職を成功させるためには必要です。
例えば、志望動機は面接の際によく聞かれることなので答えられるようにしておきましょう。
志望動機を答えるにあたってのポイントは、以下の通りです。
- 企業が求めている人材を理解しているか
- 職務経歴を活かせることが伝わる内容になっているか
- 企業の強みを知り、入社したい意欲が感じられる内容になっているか
- キャリアビジョンが伝わる内容になっているか
これらのポイントを踏まえた志望動機の例を紹介します。
<志望動機例>
美容師の仕事を通して培ってきたコミュニケーション能力を活かして、営業職として活躍したいと考えています。
前職では、ただカットするだけではなく、どうしたらお客様に喜んでもらえるのか、何を望んでいるかを考えて行動してきました。
営業職でも、今までのようにニーズを捉え、お客様が求めていることをしっかりと考えて、着実に営業成績を残し、御社に貢献したいと考えています。
上記以外にも、志望動機を答える際は「なぜうちの会社でなければならないのか」という明確性を出すことが大切です。
「楽したいから」「いっぱい休めそうだから」など、簡素かつ正直すぎる志望動機は面接官からの印象が悪くなるので気をつけましょう。
転職を決意したら、以下の記事もチェックしてみてください。
転職エージェントを利用する
美容師から異業種への転職を目指す場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは、転職のプロとしてあなたの転職活動をサポートしてくれます。
履歴書の作成や、一人では難しい面接対策などもしっかりと行ってくれるでしょう。
未経験の業界に関する業界知識なども密に教えてくれるので、安心して転職活動に励むことができます。
5.美容師から異業種へ転職するためのおすすめの転職エージェント
美容師から異業種への転職に際し、どんな転職エージェントを利用するかによって結果は大きく変わってきます。
ここでは、美容師から異業種への転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
具体的には、以下の3つです。
それでは、具体的に解説します。
たくさんの求人から選択したい人は「リクナビエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、 たくさんの求人から選びたい人におすすめです。
業界トップクラスの求人数を誇り、非公開求人も多数保有しています。
非公開求人は一般的に、公開求人よりも好待遇であることが多いです。
美容師の経験を活かしつつ、よい条件で働ける案件が見つかる可能性もあるでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
公開求人数 | 約107,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約144,800件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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エージェントからの提案を求めるなら「doda」
(引用:doda)
「doda」は、業界トップクラスのサポート体制が整った、提案力が魅力の転職エージェントです。
アドバイザーの質が非常に高く、求職者のキャリアについて丁寧にヒアリングしてくれると口コミでも評判です。
転職エージェントとしての運営歴が長いため、長年蓄積されたノウハウやデータからあなたに合う求人を紹介してくれるでしょう。
また、面接対策や書類対策、前職の退社に関してもしっかりとフォローしてくれます。
ヒアリング内容からおすすめの求人を紹介してもらえるので、アドバイザーからの提案を受けたい人に特におすすめです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約75,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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20代で早めに転職したい人は「マイナビエージェント」
(引用:マイナビエージェント)
「マイナビエージェント」は、ユーザー満足度の高い転職エージェントです。
特に20代や第二新卒の転職に力を入れており、若年層の転職に関するノウハウを多く持っています。
転職が初めての人に向けて、転職活動の方法や履歴書の書き方、面接対策など様々なサポートを丁寧に行ってくれると口コミでも評判です。
アドバイザーとのキャリア相談を何回でも受けられるので、安心して転職活動を進めることができます。
企業に対する推薦などもしてくれるので、転職が初めての人は登録しておいて損はないでしょう。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 約23,500件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
約15,700件 (2021年3月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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まとめ
今回は、美容師の転職について解説しました。
美容師はやりがいを感じられる職業ではあるものの、労働条件の過酷さなどから転職者も多いです。
美容師が異業種への転職を目指す場合は、以下のことに注意しましょう。
- 自己分析をして自分のやりたい仕事を見つける
- 転職に関する正しい知識を身に着ける
- 面接対策をする
- 転職エージェントを利用する
ご紹介した当サイトの記事で勉強しつつ、上記項目をしっかりと押さえることが大切です。
また、美容師からの転職には転職エージェントを利用してみましょう。
- たくさんの求人から選択したい人は「リクルートエージェント」
- エージェントからの提案を求めるなら「doda」
- 20代で早めに転職したい人は「マイナビエージェント」
プロのサポートをしっかり受けつつ、自分が望む未来を掴み取りましょう。
あなたの転職活動を応援しています。