最終更新日:2021/02/17
近年、薬剤師の免許を活かし、フリーランスとして自由に働く人が増えています。
「自分のやりたいことをやりたい」「自由な時間を増やしたい」という方も多いのではないでしょうか?
フリーランス薬剤師には「自由度が高い」という大きなメリットがありますが、「安定性に欠ける」等のデメリットも存在します。
そこで本記事では、フリーランス薬剤師の働き方や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
最後まで読めば、「フリーランスという働き方が自分に向いているのか」判断できるはずですよ。
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1.フリーランスの薬剤師とは?
フリーランス薬剤師とは、会社や企業など特定の団体に所属せずに、自由に仕事を行う薬剤師のこと。
「薬剤師としての知識を活かしてライター業務をする」「フリーの薬剤師として薬局に勤める」など、働き方はさまざまです。
また、全国各地を移動しながら、その都度仕事を見つけるというフリーランス薬剤師もいます。
現在フリーランスとして働く薬剤師は少数ですが、働き方が多様化している近年では「今後、フリーの薬剤師も増えていくのでは?」と考えられています。
2.フリーランス薬剤師のメリット
フリーランス薬剤師にはどのようなメリットがあるか、気になりますよね。
ここでは、フリーランス薬剤師のメリットをご紹介します。
メリット1.仕事を選べる
フリーランス薬剤師は、自分で仕事を選ぶことができます。
フリーランスの薬剤師は、企業に属していないため、仕事内容や規則に制限がありません。
例えば、知人に直接営業をかけて仕事を行ったり、自宅でメディカルライターとして働くことも可能。
仕事がうまくいかなかったとしても、適性を考え、仕事を選別できます。
メリット2.働く場所を自由に選べる
フリーランス薬剤師は、自分の状況やライフスタイルの変化に応じて働く場所を変えることができます。
たとえば「様々な場所を移動しながら仕事を見つける」「家族の転勤に合わせて働く場所を変える」ということも可能。
もちろん転勤や異動もないので、「急に引っ越しが決まる…」なんてこともありません。
場所に縛られることなく働けるのは、大きなメリットといえるでしょう。
メリット3.ライフスタイルに合わせた働き方ができる
フリーランス薬剤師は、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
フリーランス薬剤師には決められた就労時間がないため、ある程度自由に行動することが可能。
例えば「日中は育児や趣味関連のことを行い、夜間、自宅でメディカルライターとして働く」という方法もあります。
時間に縛られずに、自由に働けることもフリーランスの魅力のひとつです。
メリット4.請ける仕事次第では高収入を狙える
フリーランス薬剤師は働き方によっては、高収入を狙えます。
特に、深夜の仕事や、人材不足となっている地方の仕事は高単価になりやすい傾向があります。
時間で報酬が決まる形態の仕事では「時給3,000円以上」という求人も珍しくありません。
「フリーランスになって前より効率的に稼げるようになった」という方も多いですよ。
メリット5.副業に制限がない
フリーランス薬剤師には、副業に制限がありません。
会社勤めの薬剤師は社内規則で副業を禁止されていることも多いですが、フリーランスに制限はとくになし。
「メインとなる仕事のほかに副業をする」「スキマ時間で副業をする」といったことも可能です。
規則に縛られることなく自由に仕事ができるのは、魅力的なメリットといえるでしょう。
3.フリーランス薬剤師のデメリット
「規則に縛られない」「時間の融通が利く」といったメリットがあるフリーランスですが、デメリットも存在します。
フリーランス薬剤師を目指そうと思っている場合、どのようなデメリットがあるか事前にしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、フリーランス薬剤師のデメリットをご紹介します。
デメリット1.社会的信用が低い
フリーランス薬剤師は、社会的信用が低く、社会から不安に思われる可能性があります。
フリーランス薬剤師は社会からみると、仕事内容をイメージしにくく「安定性や信用に欠ける」と思われてしまうことが多いのです。
社会的な信用が低い状態は、クレジットカードが作りにくい、ローンが組みにくいといったデメリットがあります。
また「起業して業務の幅を広げたい」と思った場合に、融資の審査が通らないケースも少なくありません。
社会的信用を高めるためには、月々の振込や支払いをしっかり行うことはもちろん、「収入を証明する資料を保管しておく」「開業届を出す」といったことも重要です。
デメリット2.収入が不安定
フリーランス薬剤師は、軌道に乗るまで、収入が不安定になりがちです。
フリーランスの薬剤師は「仕事を請け負って報酬を得る」という稼ぎ方が一般的であるため、安定して仕事を獲得できなければ収入が不安定になりやすいのです。
とくに実績がない状態では、思ったように収入を得られないことも少なくありません。
さらに、急に仕事をキャンセルされたり、個人同士のやり取りで報酬を受け取れず、持ち逃げされたりするリスクもあります。
デメリット3.福利厚生がない
福利厚生がないことも、フリーランス薬剤師のデメリットです。
会社勤めの場合は「有給休暇」「住宅手当」といった福利厚生を受けられますが、フリーランスの薬剤師には一切なし。
社会保険に関する福利厚生もないため、自分で国民健康保険に加入したり、国民年金を支払う必要があります。
手厚い制度を求める方には向いていないでしょう。
デメリット4.確定申告を自分で行わなければならない
フリーランス薬剤師は、確定申告を自分で行わなければなりません。
会社勤めの薬剤師は、所得税や住民税などを差し引いた金額を手取りの給料として受け取るため、確定申告が不要となっています。
一方、フリーランス薬剤師は、会社員のように源泉徴収されないため自分で帳簿をつけ、確定申告を行う必要があります。
会社勤めであれば不要な作業が発生することも、デメリットの一つといえるでしょう。
4.フリーランスの薬剤師がおすすめなのはこんな人!
フリーランス薬剤師のメリットやデメリットについて詳しく解説してきました。
ここまでの情報を踏まえると、フリーランス薬剤師は以下のような方におすすめの働き方です。
- 様々な仕事をして経験を積みたい人
- 自由に仕事をしたい人
- 自己管理能力がある人
- 起業を考えている人
フリーランス薬剤師は、仕事内容や場所を選ばないので、比較的自由に働くことができます。
「自分の裁量で働いてみたい方」「マイペースに働きたい方」は、ぜひフリーランスという働き方も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
5.フリーランス薬剤師が仕事を見つける方法
「フリーランス薬剤師になりたいけれど、どのように仕事を見つければ良いか分からない」という方もいますよね。
ここでは、フリーランス薬剤師が仕事を見つける方法をご紹介します。
方法1.薬局等に直接営業をかける
薬局等に直接営業をかけるというのも、ひとつの方法です。
地道な方法ではありますが、人脈が広い方やすでに信用を得ている方におすすめです。
特に、派遣薬剤師やアルバイトとしての勤務経験が長く、知人が多い方は比較的スムーズに仕事を見つけられる可能性があります。
薬剤師の知人に「請けられそうな仕事はないか」聞いてみることも手段ですよ。
方法2.マッチングサービスを利用する
マッチングサービスを利用するのもおすすめです。
マッチングサービスは、「この時間だけ働きたい」「高収入の仕事を行いたい」というフリーランス薬剤師の要望と、「この時間だけ働いてほしい」という企業側の希望を結ぶ役割があります。
フリーランス薬剤師として仕事を開始するにあたり、強い味方になるでしょう。
<おすすめのマッチングサービス>
- ふぁーまっち
大分県内の仕事がメイン
大分県周辺で仕事を探している方におすすめ - スキマ de 薬剤師
時間限定の仕事を多数紹介しているので、空き時間にする仕事を見つけたい方におすすめ
方法3.クラウドソーシングサイトで仕事を探す
クラウドソーシングサイトで仕事を探すという方法もあります。
特に、メディカルライターとして働きたい方が仕事を見つけるのに最適な方法です。
メディカルライターは、主に新しい医薬品の承認に必要な書類を作成する仕事を行っています。
薬剤師としての専門スキルを活かすことができますし、時間帯を選ばずに仕事をできるのが魅力です。
6.フリーランス薬剤師と相性が良い働き方
ここまで、フリーランス薬剤師についてご紹介してきましたが、フリーランス1本でやっていくのはなかなか大変です。
他にも仕事をしておくと安心感があるでしょう。
ここでは、フリーランスの薬剤師と相性の良い働き方を紹介します。
様々な職場を経験できる「派遣薬剤師」
派遣薬剤師はフリーランス薬剤師におすすめです。
派遣薬剤師は基本的に残業がないですし、空いた時間を利用することができるためです。
例えば「フリーランスとして請けているメインの仕事のスキマ時間に、単発派遣薬剤師として働く」ということもできます。
また、様々な職場を経験できるのも魅力です。
運が良ければ、派遣薬剤師として働くことで人脈が広がり、フリーランス薬剤師として活躍するチャンスを得るきっかけになるでしょう。
雇用期間が決まっている「契約社員」
雇用期間が決まっている契約社員は、フリーランス薬剤師におすすめです。
契約社員は3ヶ月・6ヶ月などと働く期間が決まっているため、フリーランスとして仕事をする予定を立てやすいのです。
例えば、1年間がっつり働いて貯蓄を行い、フリーランス薬剤師として活躍するための資金にすることもできます。
また、年単位で契約先を変更し、自由に働く場所を変えることも可能です。
フリーランス薬剤師としてのみでは収入が不安という方は、検討してみると良いでしょう。
働き方の自由度が高い「アルバイト」
アルバイトは働き方の自由度が高く、フリーランスの働き方と相性が良いです。
アルバイトはシフトを調整しやすかったり、時間の融通が利きやすいため、フリーランスの仕事と両立することも可能。
特にドラッグストアは、深夜や朝型のアルバイトを募集しているケースが多いので、日中の時間を確保したいフリーランス薬剤師にぴったりです。
仕事量の調節もしやすいので、フリーランス業とのバランスが取りやすいでしょう。
7.薬剤師の仕事探しにおすすめの転職サイト
先ほども説明したように、フリーランス1本でやっていくのは大変。
収入が安定するまでは「契約社員」「派遣社員」「アルバイト」等の仕事も並行したほうが良いでしょう。
また、上記の仕事を探す際には、幅広い求人を保有している『転職サイト』を活用するのがおすすめです。
ここでは、おすすめの転職サイトをご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
親身に相談のってもらいたいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
個別面談でじっくり相談にのってもらえるので、「フリーランスと両立できそうな仕事が見つからない…」とお悩みの方にもおすすめ。
希望をしっかりヒアリングした上で、あなたにぴったりの求人を紹介してくれるはずですよ。
親身に相談に乗ってもらいたいのであれば、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 65,177件 (2020年7月時点) |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
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質の高いサポートを希望するなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、大手人材会社「マイナビ」グループが運営している転職サイト。
求人数も多く、幅広い求人を比較できます。
また、マイナビ薬剤師の強みのひとつが「アドバイザーの質が高いこと」です。
大手人材会社ならではの転職ノウハウを活かして、実践的なサポートを受けられますよ。
「自分の希望に合う条件の仕事を見つけてほしい」という方はぜひ利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 63,149件 (2020年7月時点) |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
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スピーディーに仕事を見つけたいなら「薬キャリ」
(引用:薬キャリ)
薬キャリは、医療従事者対象のサービスを提供する「エムスリー」グループが運営しています。
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運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
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全体の求人数 | 約50,000件 (2020年8月時点) |
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まとめ
フリーランス薬剤師の特徴や、メリット・デメリットについて解説しました。
もし「フリーランスの薬剤師になりたい」と考えているのであれば、以下のポイントをしっかりと意識しましょう。
- メリットだけでなく、デメリットやリスクをしっかり把握すること
- 「本当に自分に向いているのか」慎重に判断すること
また、フリーランスとして安定するまでには、ある程度時間がかかることが多いです。
特に働き始めは収入が不安定になりがちなので、必要に応じて「派遣社員」「契約社員」「アルバイト」等の仕事も並行することをおすすめします。
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