最終更新日:2021/03/19
グラフィックデザイナーの年収は平均340万円ほどで、手取り月収は約23万円です。
広告や出版、WEBといったさまざまな制作を担う、グラフィックデザインの仕事に魅力を感じるけれども、「実際どれだけ稼げるか」気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなグラフィックデザイナーの平均年収や月給、手取り収入などを紹介します。
グラフィックデザイナーになる方法や、グラフィックデザイナーで年収を上げるコツも取り上げましょう。
グラフィックデザイナーになりたい人はもちろん、現在デザイナーとして活躍している人もぜひ参考にしてください。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
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1.グラフィックデザイナーの平均年収
グラフィックデザインとは、画像やイラストレーション、文字や情報などを構成する仕事です。
クライアントや企画の意向を汲みとり、見てくれる人へ「情報を印象的に伝える」、ビジュアルコミュニケーションの役割を担います。
この章では、一般的なグラフィックデザイナーの平均年収や額面月収、手取りや生涯年収について見ていきましょう。
※本章の内容は、dodaによる「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」とマイナビエージェントによる「クリエイティブ系 グラフィックデザイナー・イラストレーター」の平均年収をもとに作成しています(2021年3月15日時点)
グラフィックデザイナーの平均年収は約340万円
グラフィックデザイナーの平均年収は、約340万円です。
国税庁の令和元年度「民間給与実態調査」では、日本人の平均年収が436万円と発表されました。
グラフィックデザイナーの平均年収は340万円なので、日本人全体の平均より約100万円ほど下回る結果です。
平均よりも給与水準が低い仕事といえますが、グラフィックデザイナーの年収は、所属企業の規模や事業内容によって、大きく異ることも念頭におきましょう。
グラフィックデザイナーの月収は約28万円
グラフィックデザイナーの平均年収(約340万円)を単純に12ヶ月で割ると、月収は約28万円になります。
企業や事務所によっては年俸制での支払いも多く、賞与やインセンティブをあらかじめ賃金に含めて支給している場合も多いそう。
またグラフィックデザイナーは業務の性質上、働く時間や配分を本人にゆだねる必要があるため、「専門業務型裁量労働制」という制度の対象になります。
そのため実際の労働時間ではなく、規定の時間を働いたことにして、固定の残業代をあらかじめ支給する、「みなし残業(固定残業)」制度を設けている会社が多く見受けられます。
グラフィックデザイナーの手取りは約23万円
グラフィックデザイナーの手取り月収は、約23万円です。
手取りとは、給料の総支給金額(額面)から社会保険や税金などを引いた後の、手元に残るお金のことをいいます。
【給与から控除されるお金の例】
- 健康保険料
- 介護保険料
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 所得税
- 住民税
一般的に手取りは額面の75%〜85%といわれているので、額面月収に0.8をかけることで、おおよその手取り金額を算出できます。(参考:手取りの意味と月給・年収の額面から手取りを計算する方法|doda)
グラフィックデザイナーの推定生涯年収は1億4,960万円
グラフィックデザイナーとして新卒から定年まで勤め上げた場合の、推定生涯年収は約1億4,960万円です。
【グラフィックデザイナーの生涯年収】
年収(340万円)×44年=1億4,960万円
※22〜65歳まで継続して勤務したと仮定
日本人の平均的な生涯年収を、前述した平均年収から求めると、以下の結果になります。
【日本人の平均的な生涯年収】
年収(436万円)×44年=1億9,184万円
※22〜65歳まで継続して勤務したと仮定
グラフィックデザイナーと日本人の平均生涯年収を比べると、約4,000万円の差が開くことが分かりました。
【年代別】グラフィックデザイナーの平均年収
グラフィックデザイナーと一口にいっても、新卒や業界未経験者から実績あるプロフェッショナルまで、年齢や技術レベル、収入は多岐に渡ります。
この章では、グラフィックデザイナーの平均年収を、年齢別に解説しましょう。
※本章の内容は、dodaによる「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」と転職会議による「グラフィックデザイナーの年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計)」の平均年収、求人ボックスによる「グラフィックデザイナーの仕事の年収・時給・給料情報」をもとに作成しています(2021年3月15日時点)
新卒の初任給はどれくらい?
グラフィックデザイナーの初任給は、約23万円を相場としています。
入社してすぐは、一般事務や雑務をこなしながら他デザイナーのアシスタントとして働く、下積み期間だとみなす企業もあります。
所属する企業規模や業種にもよりますが、新人時代の手取り月収では、生活が厳しいという人も多いようです。
20代の平均年収:約270~300万円
グラフィックデザイナーの、20代の平均年収は約270~300万円です。
この年代のグラフィックデザイナーは、下積みやアシスタントとして経験を積むさなか、社内コンペや企画などにも参加し、若手ならではの感性で作品を仕上げることが求められます。
残業や休日出勤、勤務時間外でのアイディア出しやインプットが求められるため、年収と勤務時間が見合わない時期でもありますが、その分やりがいも大きい年代です。
30代の平均年収:約360~370万円
グラフィックデザイナーの、30代の平均年収は約360~370万円です。
30代になると、自分一人で案件を担当したり、若手デザイナーを率いるチーフデザイナーのような立ち位置で、仕事をこなすことが求められます。
また転職や独立を考えるグラフィックデザイナーも多く見られ、他業種と同様に自身のキャリアやライフプランを見直す人が多い年代ともいわれています。
大阪府・37歳
株式会社シーズ広告制作会社
450万円
【良い点】
年収は同業界の中では高い方だと思います。売り上げさえあげれば、ボーナスも高いのでその分、高くなります。(後略)
40代の平均年収:約370~400万円
グラフィックデザイナーの、40代の平均年収は約370~400万円です。
企業やデザイン事務所によっては、40代近くになるとデザインチームを指揮する、アートディレクターへの昇進の機会が訪れます。
実際に手を動かして作品を制作するグラフィックデザイナーとして働き続けるか、制作から一歩引いた所で、リーダーとして指示をするアートディレクターになるか、選択を迫られる時期ともいえるでしょう。
東京都・40歳
株式会社ジュリアジャパン
450万円
【良い点】
新しい技術を勉強し実際に業務に反映できれば評価されます。特にwebや映像などに詳しくなっていけば大きく評価されるでしょう。(後略)
50代以上の平均年収:約390万円
グラフィックデザイナーの、50代の平均年収は約390万円です。
新卒からグラフィックデザイナーとしてキャリアを積んだ人の中には、クリエイティブディレクターとして、企画から制作全てを統括する、総責任者の立場に昇進する人も珍しくはありません。
しかし、50代になっても現役でデザインをしたいという人や、早期退職後に未経験からグラフィックデザイナーを目指したいという人も見受けられます。
【男女別】グラフィックデザイナーの平均年収
クリエイティブ業界では、一般的に性別の垣根なく仕事ができると考えられていますが、実際はどうなのでしょうか。
この章では、グラフィックデザイナーの男女別の平均年収を紹介します。
男性グラフィックデザイナーの平均年収
各転職情報サイトによると、男性グラフィックデザイナーの平均年収は、次の通りになります。
サイト名 | 男性の平均年収 |
---|---|
doda | 375万円 |
マイナビAGENT | 323万円(20代)/452万円(30代) |
グラフィックデザイナーの平均年収は、日本人の平均年収より低い傾向にあります。
国税庁の「民間給与実態統計調査結果」(令和元年分)によると、男性全体の平均年収は540万円です。
しかし、順調にキャリアを積み上げて、アートディレクターやクリエイティブディレクターに昇進すると、収入アップも見込めます。
女性グラフィックデザイナーの平均年収
女性グラフィックデザイナーの平均年収は、以下の通りです。
サイト名 | 女性の平均年収 |
---|---|
doda | 317万円 |
マイナビAGENT | 312万円(20代)/356万円(30代) |
男性グラフィックデザイナーと比較すると、約11万円〜96万円の給料差が開きます。
他の職業と同様で、結婚や妊娠を理由に管理職の候補に挙がりづらく、重要なプロジェクトに携わる機会が減り、結果として給料が低く見積もられる傾向にあります。
しかし、国税庁の「民間給与実態統計調査結果」(令和元年分)によると、女性全体の平均年収は296万円のため、平均値よりやや高いです。
【企業規模別】デザイナーの平均年収
グラフィックデザイナーが活躍する場所には、大企業のクリエイティブ部門や少数精鋭のデザイン事務所など、さまざまな企業規模が考えられます。
以下の表に、グラフィックデザイナーの企業規模別年収をまとめました。
企業規模(社員数) | 平均年収 |
---|---|
1,000人以上 | 527万円 |
1,000人未満 | 402万円 |
100人未満 | 439万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat )
企業規模が1,000人以上の大企業と100人未満の中小企業では、平均年収に88万円の開きがあります。
また100人未満の企業が、1,000人未満の企業より平均年収が上回っています。
これは給料水準が低い零細企業と、スターデザイナーが立ち上げた個人事務所が、混在する結果とも考えられるでしょう。
2.グラフィックデザイナーになるには
グラフィックデザイナーになりたいけれども、「どのように勉強したらいいか分からない」、「全くの未経験からデザイナーを目指したい」という人も多いはず。
この章では、グラフィックデザイナーになるための、代表的な方法を紹介します。
①専門学校・スクールで学ぶ
未経験からグラフィックデザインの世界に足を踏み入れたい場合は、専門学校やスクールで学ぶのがおすすめです。
【専門学校・スクールで学ぶメリット】
- 基本的なデザインスキルが身につく
- デザイナーを目指す仲間と繋がれる
- 業界へのパイプが太い
一緒に学ぶ仲間とは、将来的に一緒にプロジェクトを行うこともありますし、クリエイティブ業界は未経験者への門戸が狭いため、人との繋がりを頼って業界に入った方が遥かに有利だからです。
以下のデザインスクールをはじめ、ハローワークの職業訓練などでも、基礎的なデザイン講座が開かれているのでチェックしましょう。
デザイナースキルを学ぶなら「テックアカデミー(TechAcademy)」
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【テックアカデミーで学べるデザインコース】
- Webデザインコース
- UI/UXデザインコース
- 動画広告クリエイターコース
- Webデザインフリーランスコース
実務経験がある講師のみを採用しているため、適切なアドバイスやサポートが受けられることが大きな特徴。
また、未経験や初心者でも最短12週間から学べる転職専門のコースや、副業向けのコースなど、ニーズに合った授業を豊富に提供しています。
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②独学でデザインの勉強をする
仕事が忙しく、専門学校やスクールに通いづらいという人は、独学で少しずつ勉強することもおすすめです。
【独学におすすめのサイト】
- LinkedInラーニング:世界最大級のビジネス型SNSが提供する学習サイト
- Behance:Adobeが運営するクリエイター向けの作品公開用プラットホーム
また「Adobe MAX」をはじめとした、クリエイター向けのイベントやセミナーに参加することも、独学の手助けになるはずです。
③未経験でもできる仕事から始める
専門学校やスクール、独学でデザインの勉強を行うと同時に、未経験からできる仕事にも取り組んでみましょう。
実際にクライアントと仕事をしたり、自身の作品や情報を有料配信することで、さらなるスキルアップや実績を重ねることができます。
3.グラフィックデザイナーで年収を上げる方法
グラフィックデザイナーの年収は日本人の平均年収より低く見積もられており、現役デザイナーの中には「やりがいが大きいけれども収入には期待ができない」と諦めている人もいるのではないでしょうか。
この章では、グラフィックデザイナーの年収を上げる方法を紹介します。
①経験を積みスキルアップする
グラフィックデザイナーとして働いている場合、どんなに良いものを制作しても、インセンティブなどが貰えないというケースが多く見られます。
年収をアップしたい場合は、以下のような公募・コンペに応募して目に見える実績を作り、給料や職能手当の交渉をしてみましょう。
いずれも優良な企画が多く、創造力や好奇心を刺激するような案件や、賞金が出るコンペも豊富なので、一度は挑戦してみましょう。
②副業する
堅実に収入アップを狙いたい場合は、以下のようなサイトでの副業がおすすめです。
ロゴやチラシのデザイン、イラスト作成やDTP業務などもあり、案件の幅はさまざま。
未経験から取り組める案件や、経験豊富なデザイナー向けの案件もあるので、副業を考えている人は一度目を通したいサイトです。
③独立してフリーランスになる
順調にキャリアを積み、自分一人で案件を回せるようになったら、独立してフリーランスになることも視野に入れましょう。
独立すると全て自分で行わなくてはいけませんが、グラフィックデザインの制作料の他、ディレクション費なども全て自分の手元に入ってくるのも魅力のひとつです。
④給与条件の良い企業に転職する
グラフィックデザイナーとして、給与アップや福利厚生を求めるなら、給与条件の良い企業に転職するのがおすすめです。
クリエイティブ業界では、スキルや収入アップのために転職をする人が多く、経験者向けの中途採用も積極的に行っているようです。
優良な案件を手がけるデザイン事務所や、大手企業のクリエイティブ部門でインハウスデザイナーとして活躍するなど、さまざまな選択肢の中から、自分の制作スタイルやライフスタイルにあった道を選びましょう。
4.グラフィックデザイナーに転職するなら『レバティックキャリア』
(引用:レバテックキャリア)
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【レバテックキャリアで見つかるデザイン職】
- WEBデザイナー
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運営会社 | レバテック株式会社 |
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まとめ
グラフィックデザイナーは、画像やイラストレーション、文字や情報などを構成する、ビジュアルコミュニケーションを担う仕事を行います。
この記事では、グラフィックデザイナーの平均年収や月給、手取りなどを紹介しました。
【グラフィックデザイナーの年収について】
- 平均年収:約340万円
- 額面月収:約28万円
- 手取り月収:約23万円
- 生涯年収:約1億4,960万円
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自分の能力に合わせて年収は上がっていくかなとは思いました。(後略)