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「ギミック」とは「仕掛け」や「仕組み」を意味する言葉です。
おもちゃや手品では「仕掛け」がよく使われますが、実はビジネスシーンでも使われることがあります。
本記事では「ギミック」の意味や語源のほか、使い方や例文、類語、ビジネス用語で使う場合の例文についても解説します。
この記事を読んでいただければ、「ギミック」をビジネスシーンでも使うこなすことができますよ。
ぜひ、最後までご覧ください。
1.「ギミック」の意味と語源
ギミック
読み:ぎみっく
- からくり。仕掛け。
- 合成や照明による映像の特殊効果。
- 奇を衒った演奏。
「ギミック」には 「仕掛け」や「仕組み」という意味があります。
「仕掛け」や「仕組み」というとおもちゃや手品を思い浮かべますが、機械全般に使われている「仕組み」や「仕掛け」にも「ギミック」は使われます。
1−1.「ギミック」は英語の「gimmick」から
「ギミック」は 英語の「gimmick」の読みをカタカナにしたものです。
英語の「gimmick」には以下のように多様な意味が含まれています。
- (賭博の不正な)からくり、仕掛け
- (巧妙に作られた)小物、道具
- (宣伝広告の巧みな)策略、戦術
- (隠されている)不安材料、落とし穴
- (名前がわからない)何とかいうもの
「仕掛け」や「仕組み」とは隠されているものなので、 英語の「gimmick」には「隠されている何か」という意味があります。
その「隠された何か」が転じて「不安材料、落とし穴」という意味がある点は、日本語の「ギミック」とは異なる点です。
また、「表面を見ただけでは、それが何かわからない」という意味から「名前がわからない」という意味も含まれており、その点も日本語の「ギミック」と異なっています。
このようにカタカナの「ギミック」と同じに使える意味と、そうでないものがあるのです。 英語が語源でも、日本語として使う時に意味が限定的になったのですね。
2.「ギミック」の使い方と例文
「ギミック」は以下のような多様な分野で使われている言葉です。
主な5つの分野を紹介します。
- おもちゃ・手品
- ゲーム
- ビジネス
- ケーキ
- 撮影・音楽
それぞれ見ていきましょう。
2-1.おもちゃ・手品における「ギミック」
おもちゃ・手品における「ギミック」とは、「 おもちゃの中にある仕掛けや、手品のタネ」のことを意味します。
おもちゃの中でも、特に幼児向けのおもちゃの仕掛けに「ギミック」と使われることが多いです。
例えば以下の例文のように使われます。
<例文>
- 最近のおもちゃはギミックが高度になっていて大人でも驚く。
- トランプを使った手品のギミックは、種明かしされると意外と単純だった。
2-2.ゲームにおける「ギミック」
ゲームにおけるギミックとは、「 プレイヤーを妨害したり、ゲームを有利に進めるための仕掛け」のことを意味します。
具体例を挙げると、ソーシャルゲームの『パズル&ドラゴンズ』や、カードゲームの『遊戯王』などです。
例えば以下の例文のように使われます。
<例文>
このゲームのダンジョンのギミックは、プレイヤーへの妨害が多いので対策が必要だ。
2-3.ビジネスにおける「ギミック」
ビジネスにおける「ギミック」とは「 自社のサービスや商品を宣伝するための広告戦略」のことを意味します。
特に、 消費者の注意を引き付けるために、一般的な広告とは異なる奇をてらった方法を使ったものが「ギミック広告」と呼ばれているのです。
例えば以下のように使われます。
<例文>
海外では、マジックテープを使ったギミック広告に、ユーザーから怒りの大反響があった。
2-4.ケーキにおける「ギミック」
ケーキにおける「ギミック」とは「 内部を空洞にしておき、そこにたくさんのお菓子を詰め込む仕組み」のことです。
「ギミックケーキ」は、スポンジケーキの中心部をくり抜いておき、中にチロルチョコなどの小さいお菓子を詰め込んだ仕組みとなっています。
ケーキに包丁を入れたときに、中からお菓子が飛び出してくるのです。
例えば以下の例文のように使います。
<例文>
このケーキは、切ったときに中からお菓子が飛び出すギミックになっている。
2-5.撮影における「ギミック」
撮影における「ギミック」は、「 映画などで照明や合成を用いた特殊撮影」のことを意味します。
映画用語では「SFX」とも呼ばれており、SF映画で宇宙のシーンを撮影したり、怪獣映画で怪獣を撮影したりするなど、 現実世界では撮影不可能なシーンを再現するために用いられる技術のことです。
例えば以下のように使われます。
<例文>
この特撮映画で使われるギミックは、他の特撮映画に比べても迫力がある。
2-6.音楽における「ギミック」
音楽における「ギミック」とは、「 奇をてらった演奏や、最新機器を使ったトリッキーな演奏」のことです。
例えば、以下の例文のように使われます。
<例文>
この曲には聴き手を驚かせる数々のギミックが用いられている。
3.「ギミック」の類語は「トリック」「からくり」
「ギミック」の類語である以下の2つを解説します。
- トリック
- からくり
それぞれ解説します。
3−1.トリック
「トリック」は英語の「trick」を日本語にしたもので、 「たくらみ、ごまかし、ぺてん」という意味があります。
特に日本語で「トリック」というときは、手品と推理小説の仕掛けのことを指して使われます。
「トリック」は「仕掛け」や「仕組み」という意味では「ギミック」と同じです。
ただ、「ギミック」には「トリック」のように人を騙すという意味はありませんので、「人を騙す仕掛け」という意味では「トリック」を使うようにしましょう。
例えば以下の例文のように使います。
<例文>
- 推理小説を読んでいて、ラストのトリックに驚いた。
- 手品のトリックに観客たちは一斉に驚いた。
- 詐欺師の説明に思わず騙されたが、そこには話術のトリックがあった。
3−2.からくり
「からくり」とは、「 機械や事物が動く時の、動力の仕組みや仕掛け」を意味します。
特に「からくり」は狭い意味では、日本の古い時代に作られた機械が動く仕組みのことを意味しています。
広い意味では、機械に限定せず仕掛けや仕組みそのものを指すので、この意味では「ギミック」と同じです。
例えば以下の例文のように使います。
<例文>
- この携帯料金のプランは一見安いように見えるが、ここには数字のからくりがある。
- そのテーマパークには不思議なからくりのあるアトラクションがたくさんあった。
- どんなからくりがあるのかと思ったが、話を聞くと意外と単純なものだった。
4.「ギミック」をビジネス英語で使う場合の例文
ビジネスシーンで「ギミック」を使う場合、主に 「マーケティング戦術」や「広告戦略」という意味で使われます。
日本語だと「ギミックの質が悪くて話にならない」「ギミックが良かったので、売り上げが伸びたよ」などと使うのです。
なのでビジネスシーンで「ギミック」と聞たときは英語と同じ意味で「戦略」と言った意味で捉えていきましょう。
ちなみに、「ギミック」はビジネス英語だと以下の例文のように使われます。
<例文>
- This is a cheap marketing gimmick.(これは安っぽいマーケティングの策略だ)
- He use the internet as the topical gimmick to attract customers.(彼はインターネットを客寄せの話題作りに使う)
まとめ
「ギミック」は「仕掛け」や「仕組み」という意味で、ビジネスではマーケティングや広告の戦術の意味で使われます。
ただ、「ギミック」はビジネスシーン以外でも幅広い分野で使われているので、 他人とのやり取りの中に「ギミック」という言葉が出てきたら、文脈を意識することが大切です。
インターネットの登場によって広告やマーケティングの方法が変わったように、今後も技術の発達によってビジネスで使う「ギミック」は進化していきます。
ビジネスシーンで広告やマーケティングをするときは、新しい「ギミック」を使うことで他社と差別化しましょう。