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「傲慢」は、「他人を見下し、思い上がった態度をとること」「才能・地位・家柄などを頼り、わがままなふるまいをすること」という意味です。
そこで今回は、「傲慢」の意味と使い方を説明し、類語・対義語もまとめて解説していきます。
「傲慢」の類義語との違いを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
１．「傲慢」の意味・読み方
意味は「他人を見下し、思い上がった態度をとること」
傲慢
読み：ごうまん
意味：
思い上がり、おごり高ぶり、他人に対して見下すような態度で接するような様子を形容する表現。
傲慢の「傲」の字は訓読みで「おごる（傲る）」と読まれる。
傲慢の「慢」の字も、「自慢」「慢心」のような語において「おごる」「思い上がる」という意味が込められる。
（引用：weblio辞書）
「傲慢」は、「他人を見下し、思い上がった態度をとること」という、 否定的な意味を持つ言葉です。
また、「傲慢」は「驕（おご）り高ぶる」「傲（おご）り高ぶる」と言い換えることができ、意味は変わりません。
「傲慢」の語源は漢字を分解すれば分かる
「傲」と「慢」には、それぞれ以下の意味があります。
- 「傲」は、「おごりたかぶる」
- 「慢」は、「他をみくびっておごる」
「傲」は、「才能・地位・家柄などを頼り、わがままなふるまいをすること」意味があります。
「慢」は、「あなどる」という意味があります。
したがって、「傲慢」は 「才能・地位・家柄などを頼り、わがままなふるまいをし、他者をあなどること」という意味です。
２．「傲慢」の使い方と例文
「傲慢」の意味について確認したので、次は具体的な使い方と例文を紹介していきます。
「傲慢」の使い方
「傲慢」の主な使い方は、「傲慢な人」「傲慢な態度」などが挙げられます。
「傲慢な人」「傲慢な態度」とは、「他人を見下しているため、話を聞かず、自分の正しさを押しつける人」を意味します。
「他人を見下す」という意味が含まれているため、「目上の人間」に対して、否定的な印象を表現する際によく使われます。
「傲慢な人」の特徴と例文
「傲慢な人」の特徴と例文をご紹介します。
- 「自己中心的な言動をする」
- 「他人を見下す」
- 「感謝の気持ちが足りない」
「自己中心的な言動をする」
「傲慢な人」は人の話を聞かないため、「自己中心的な言動をする」ことが多いです。
そのため、「プライドが高い」「自分が正しいと思っている」などの特徴が当てはまります。
＜例文＞
- 彼は、他者の意見を全く聞き入れず、傲慢な態度で自分の正しさを主張した。
- お客様は神様というが、店員に対して傲慢なふるまいをしてよい訳ではない。
「他人を見下す」
「傲慢な人」は自分の立場を正当化・誇張するため、「他人を見下す」ことが多いです。
そのため、「何でも地位や権力に結びつけて考える」「偏見や思い込みに執着する」などの特徴が当てはまります。
＜例文＞
- 彼の上司は、目上の方の前ではおとなしいが、自分の部下に対しては傲慢な態度をとる。
- 彼は、「お金で何でも解決できる」と、傲慢な態度で弱者の意見を無視した。
「感謝の気持ちが足りない」
「傲慢な人」は自分の正しさを疑わないため、「感謝の気持ちが足りない」ことが多いです。
そのため、「自信過剰である」「敬語を使わない」「マナーが悪い」などの特徴が当てはまります。
＜例文＞
- 彼は、プレゼントされるのが当たり前かのように、傲慢な態度で受け取った。
- チームで活動しているにも関わらず、彼は自分のおかげだと、言い辞めないほど傲慢な人である。
３．「傲慢」と「不遜（ふそん）」の違い
「傲慢」には、意味が似ている「不遜」という言葉がありますので、違いを解説していきます。
「傲慢」と「不遜」の違いは、以下の通りです。
- 「傲慢」は、「他者を見下し、尊重や敬意がないこと」
- 「不遜」は、「思い上がり、尊重や敬意がないこと」
「不遜」は、「思い上がっていること」を強調する言葉であるのに対し、「傲慢」は、「他者を見下していること」を強調する言葉になります。
そのため、「傲慢」は「目上の人」に対して使用され、「不遜」は「目下や同僚の人」に対して使用されることが多い言葉です。
４．「傲慢」の類語と対義語
「傲慢」の注意点を確認したので、次からは類語と対義語を解説していきます。
「傲慢」の類語は「横柄」
「傲慢」の類語には、「横柄」があります。
| 類語 | 意味 |
| 「傲慢（ごうまん）」 | 他人を見下し、思い上がること |
| 「横柄（おうへい）」 | 目下の者であるのにもかかわらず、いばっていること |
それぞれの類語について、例文と一緒に意味を解説していきます。
「横柄（おうへい）」
「横柄」は、 「いばって、えらそうな態度をとること」を意味する類語です。
「横柄」には、「目下の者であるのにも関わらず」という意味合いが含まれているので、目上の方に使用しないようにしましょう。
＜例文＞
彼は、今年入ってきたばかりの新入社員であるのにもかかわらず、横柄な態度で上司に文句を言っている。
「傲慢」の対義語は「卑下」「謙虚」
「傲慢」の対義語は、以下の2つです。
それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。
「謙虚（けんきょ）」
「謙虚」は、「へりくだり、つつましいこと」「素直に学ぶ姿勢をとること」を意味する言葉です。
「謙虚な態度」「謙虚な姿勢」などは、目上の人と接する際に「へりくだり、学ぶ姿勢をとる」という意味で使用されます。
＜例文＞
彼は、オリンピックで優勝したにも関わらず、謙虚な姿勢でインタビューに応じた。
「卑下（ひげ）」
「卑下」は、 「わざと自分を低い位置に置き、へりくだること」を意味する言葉です。
「謙虚」と異なり、「わざと自分を低い位置に置く」という意味があり、相手に対して「皮肉めいた印象」を与える可能性があるので、注意しましょう。
＜例文＞
彼はいつも自信がなく、自分を卑下して言葉を選ぶので、親交を深めるのが難しい。
５．「傲慢な人間」にならないための注意点
「傲慢な人」は、「他人を見下し、思い上がった態度」をとるため、他者から嫌われることが多いです。
「傲慢な人」にならないためには、以下に気をつけましょう。
- 上から目線を控え、他者の意見を聞く
- 素直に謝罪をする
- 感謝の気持ちを伝える
上から目線を控え、他者の意見を聞くことで、「自己中心的な考え」にならずに済みます。
また、自分に非があった場合には素直に謝罪することで、誠意が伝わりやすくなるでしょう。
感謝の気持ちを伝えることで、相手からも感謝されることが増えます。
これができれば「見下した態度」をとることもなくなり、「いばって偉そうな態度」をとることもなくなります。
人は一人では生きられないため、人と協力して生きていきましょう。
まとめ
「傲慢」は、 「他人を見下し、思い上がった態度をとること」「才能・地位・家柄などを頼り、わがままなふるまいをすること」を意味する言葉です。
「傲慢」には、「横柄」などの類義語があり、それぞれ意味が異なるので場面によって使い分けましょう。
「傲慢な人」にならないように「謙虚さ」を大事にしてください。
