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「生かす」と「活かす」は、どう違うんだろう?使い分け方が知りたい!
「生かす」と「活かす」は、基本的に同じ意味の言葉です。
しかし、使うシーンによっては使い分けが必要とされるため、正しい使い方をマスターしておきましょう。
そこで今回は、「生かす」と「活かす」の意味や使い分け、履歴書での書き方について解説していきます。
迷った時は「生かす」を使えばOKですが、意味を理解したうえで使いましょう。
1.「生かす」「活かす」の意味
生かす・活かすは、どちらも同じ意味の言葉です。
基本的にはどちらの漢字を使っても問題はありません。
ただし、漢字から多少のニュアンスの違いもあるので見ていきましょう。
生かす・活かす
読み方:いかす
意味:いったん息絶えたものを生き返らせる。蘇生(そせい)させる。死なないようにする。命を長らえさせる。
有効に使う。活用する。一度消した文や字句などを復活させる。
(参考:weblio辞書)
生かすの意味は「生きたままにする」
「生かす」とは、 「生き返らせる、死なないようにする」という意味です。
つまり、「生きたままにする」 というニュアンスが含まれており、命や生死にかかわる意味合いで使われることが多いでしょう。
活かすの意味は「活用する」
「活かす」とは、「活用する」という意味です。
「有効に使う、一度消した文や字句などを復活させる」などの意味が含まれています。
人や物などの能力や性能などを活用するときや、これまでの体験・経験を十分に発揮するときに使う表現です。
例えば、「アルバイトの経験を活かして〜」という場合、「アルバイトの経験で得た知識・スキルを活用して〜」という意味になります。
2.「生かす」「活かす」の違いと使い方・例文
「生かす」と「活かす」の違いは、以下の通りです。
- 生かす:命を保たせる
- 活かす:活用する
迷った時は、どちらを使っても問題はありません。
どちらを使っても間違いではない
「〜をいかす」と書く時は、どちらの漢字を使っても間違いではありません。
実際に辞書では、「生かす(活かす)」のように並んで書かれているため、同じ意味として表記されています。
漢字のニュアンスを考えると、異なる意味がうかがえますが、実際にはどちらを使っても問題はありません。
また、どうしても迷った場合には、「いかす」とひらがなで書いても良いでしょう。
「活かす」は常用漢字ではない
「活用する」ということを表現したい場合であっても、公文書(役所の文書)などでは「生かす」を使う必要があります。
「生かす」は常用漢字(公的に使える漢字)なので、雑誌や新聞、公文書(役所の文章)などに使うことができます。
しかし、「活かす」は常用漢字ではないので、新聞や公文書などのきちんとした文章には使うことができません。
常用漢字の「生かす」を書いたほうが良いか迷った際は、とりあえず「生かす」と書いておけば間違いないでしょう。
履歴書では「活かす」を使うのが一般的
「活かす」は常用漢字ではありませんが、履歴書においては気にする必要ありません。
履歴書は、公文書のような文章を求められていないからです。
履歴書に「経験をいかして〜」と書く場合は、「活かして」を使うのが一般的です。
この場合の「活かして」は、「(これまでの経験を)有効活用して」という意味なので、こちらの漢字のほうが意味が伝わりやすいでしょう。
ただし、かしこまったオフィシャルな文書にしたい際は、「生かす」を使うケースもあります。
どうしても迷った場合には、別の言葉に言い換えるか、ひらがなにするのも良いかもしれません。
「生かす」「活かす」の例文
「生かす」と「活かす」の例文を紹介します。
以下の例文では、「生かす」と「活かす」を使い分けしていますが、どちらの漢字を使っても間違いではありません。
<例文>
- 魚を生かすために、水槽の水を変える。
- これまでの体験を活かして、失敗しないようにする。
- アルバイトで得た経験を活かして、仕事をする。
- 川の水を活かして、飲料水を作る。
3.「生かす」「活かす」の類語と例文
「生かす」「活かす」の類語を3つ紹介します。
それぞれ微妙にニュアンスは異なりますが、生かす・活かすと似た意味なので言い換え表現として使えるでしょう。
類語1.生存させる
「生存させる」は「生存する」の未然形で、「生きさせる」という意味です。
「命を保たせる」という意味の「生かす」と同じ意味の言葉と考えて問題ありません。
「生かす」よりも、さらに「自ら手を加えて、死なせないように生き続けさせる」というニュアンスが強いイメージです。
以下は、「生存させる」の例文です。
<例文>
- 弱っている人を生存させるために、支援をする。
- 氷点下でも生存するのは、遺伝子が進化したからである。
類語2.利用する
利用
読み方:りよう
意味:(物の機能・性能を十分に生かして)役立つようにうまく使うこと。また、使って役に立たせること。
(ある目的を達するために)便宜的な手段として使うこと。方便にすること。
(参考:weblio辞書)
「利用する」は「物を使って役に立たせる」という意味です。
「利用する」は「生かす・活かす」の類語ですが、本来の使い方とは異なった使い方をする時に「利用する」を使います。
つまり、「活用する」は本来の使い方通りに使って性能を発揮させるのに対して、「利用する」は本来の使い方ではないことに使って役立たせる、という意味が含まれます。
例えば、「ダンボールを椅子として利用する」のように、本来の用途とは違うことに役立たせるケースです。
以下は、「利用する」の例文です。
<例文>
- 川の流れをエネルギーとして利用する。
- マーケティングの仕事で得た知識を、販売促進に利用する。
類語3.役立てる
「役立てる」は、「目的のためにそれを有効に使う」という意味です。
「活用する」という意味の「活かす」と似た意味の言葉です。
「役立てる」は、例えば「青汁を健康に役立てる」のように使い、健康という目的のために青汁を使う、という意味になります。
以下は、「役立てる」の例文です。
<例文>
- 過去の経験を役立てて、新しいことに挑戦する。
- 不要なものでも、何かに役立つかもしれない。
まとめ
今回は「生かす(活かす)」の意味や使い方、類語についてご紹介しました。
「生かす」と「活かす」は同じ意味ですが、使い分ける際は以下のようになります。
- 生かす(常用漢字):命を保たせる、生きたままにする
- 活かす:活用する
新聞や公文書などには常用漢字を使わなければいけないので、「活かす」という漢字は使えません。
履歴書の場合は、常用漢字を気にする必要がないので「活かす」と書くのが一般的で、そのほうが意味も伝わりやすいでしょう。
シーンによって使い分けが必要な場合もありますが、基本的には「生かす・活かす」のどちらを使っても間違いではありません。