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「形骸化」とは『 本来の意味が失われ、形ばかりのものになってしまうこと』を意味し、「ルールが形骸化されてしまった」などの使われ方をします。
日常ではあまり使わずとも、ニュースや新聞などに頻出する単語です。
「みたことはあるけどはっきりとした意味はわからない」「使ったことがない」なんて言葉の一つではありませんか。
ここでは、「形骸化」の意味や使い方、類語と使い分けの仕方などを解説していくので、参考にしてください。
1.「形骸化」とは?漢字の意味も紹介
本来の意味を失い、形式だけが残る事
実質的な意味を失い、形式だけが残るというのは、例えば形は残っていても本来の姿ではなくなった事を言います。
「形」「骸」「化」それぞれの漢字の意味
- 「形」は「外に現れた姿。かたち」
- 「骸」は「骨組みだけ残った体・魂のぬけたからだ。なきがら」
- 「化」は「前と違った姿・状態になる」
(引用:weblio辞書)
「形骸化」は、「魂が抜けた形だけになった状態」と汲み取ることができ、「本来の意味を失い、形式だけが残ること」を表す言葉となります。
2.「形骸化」の類語
「形骸化」の類語には以下のようなものがあります。
- 死文化(しぶんか)
⇒条文はあるが、もう効力を持たない文章のこと - 有名無実化(ゆうめいむじつか)
⇒名目上は存在していても実質的には何の意味も持たないこと - 官僚化(かんりょうか)
⇒組織がうまく機能しない
(引用:マイナビニュース)
「形骸化」は「 本来の意味を失い、形式だけが残ること」という意味です。
その類義語には「死」などの漢字が使われています。
いずれも、「本来の意味をなくした」という意味になっていますが、書いたように意味が少しずつ違っています。
それぞれの類語の例文を紹介します。
- 死文化(空文化)した条約
- 私の両親は別居を数年続けており、夫婦としては有名無実化しており、娘としては離婚をした方がいいのではと思う
- 官僚化した会社に勤めているが、そろそろ辞めどきかもしれない
類語といっても、全てが「形骸化」と置き換えて使えるわけではありません。
そこで、「形骸化」の類義語で使い分けが必要なものを見ていきましょう。
「死文化」
「死文化」は「内容のない文章・効力をもたない文章」という意味なので「死文化した条約」というように、「文章」に対して使われる単語です。
「形骸化した条約」は意味が通じますが、「死文化した組織」では、「内容のない文章である組織」となってしまい、文章に違和感がでます。
「官僚化」
「官僚化」については、「 組織の仕組みなどがうまく機能しないこと」という意味なので「人のいる組織」に対して使われる単語です。
「形骸化した組織」は意味が通じるのですが、「プレミアムフライデーが官僚化した」では、「プレミアムフライデーの組織の仕組みがうまく機能しなかった」となります。
プレミアムフライデーなどは「人のいる組織」ではないため、官僚化を使うことはできません。
3.「形骸化」の対義語
「形骸化」の対義語は「活性化」
「活性化」の意味は以下です。
- 特定の機能が活発になること。反応性が高まること。
- 組織などの活動を活発にすること。「地域社会を—する」
(引用:weblio辞書)
「組織を活性化」「地域を活性化させる」という使い方をします。
いずれも「 止まっていた機能が活発に働くようになる」という意味になり、「形骸化」と反対の言葉として使うことができます。
わかりやすく、対義語を使って例文を見ていきましょう。
- 「活性化した組織」↔︎「形骸化した組織」
- 「地方自治を活性化」↔︎「地方自治の形骸化」
それぞれ、わかりやすい文章に書き換えると、以下のようになります。
- 「止まっていた機能が活発に働いている組織」↔︎「本来の意味を失い、形式だけが残った組織」
- 「地方自治の機能を活発にする」↔︎「地方自治が意味がなく形だけ残ってしまった」
「形骸化」してしまったものを「活発化」させることで本来の意味を取り戻した形にできるということです。
「活発化」はプラスに働き、「形骸化」はマイナスに働いているということです。
まとめ
「形骸化」について意味や例文をお伝えしました。
「形骸化」については、なんとなく意味はわかっていても、ちゃんと答えられなかった人も多いのではないでしょうか。
社会人生活に慣れてきたら、いつか持っていた目標ややる気がなくなりがちです。
人生を「形骸化」させないよう、改めて目標を立ててみるのもおすすめです。