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「鬼籍(きせき)」とは、 「亡くなった人の名前や死亡年月日などを載せる帳面」のことです。
「鬼籍に入る」という表現を耳にしたことがあると思いますが、正しい意味で理解ができていますか?
直接的な「死」という言葉を避けた表現で、遠回しに「亡くなる」と言いたいときに便利な言葉です。
この記事では「鬼籍」の意味や使い方、類義語、対義語まで例文を用いて詳しく解説していきます。
1. 「鬼籍(きせき)」の意味と使い方とは
意味│亡くなった人の名前や死亡年月日などを載せる帳面
閻魔大王が持つ死者の記録帳のことを「鬼籍」と言います。
閻魔大王とは、あの世の入り口にいる神で、亡くなった人の生前の罪に判決を下す存在です。
ここで罪人と判断されれば地獄へ送られると言われています。
「鬼籍」を使った例文
慕っていた上司が突然鬼籍に入り、未だ立ち直れない。
鬼籍に入る│亡くなる、死ぬ
「鬼籍に入る」の「入る」は「いる」と読みます。
「はいる」ではないので、気をつけましょう。
鬼籍に入るとは「閻魔帳(あの世に渡った人の名前が載る記録帳)に名前が載る」ということです。
つまり 「亡くなる、死ぬ」という意味を表します。
例えば「○○さんが、鬼籍に入られました」という場合は、「○○さんが亡くなられました」という意味になります。
例文
- 彼が、鬼籍に入って今年はちょうど10年経つ。
- 有名な歌手が突然鬼籍に入り、周囲は驚いている。
- 長い闘病生活が続いていたが、とうとう鬼籍に入った。
2. 「鬼籍に入る」の類義語
「亡くなる、死ぬ」を遠回しに伝える表現には、他にも以下の類語があります。
では、それぞれの類語表現について以下で詳しく見てみましょう。
泉下(せんか)の客となる
「泉下の客となる」の「泉下」とは、「黄泉(よみ)」のことです。
その客になるということは、死後の世界に行くことを意味しています。(引用:マイナビニュース)
【泉下】⇒死者が死後に行くとされている地下の世界のこと
例文
- 私の父は昨年、泉下の客となった。
- 泉下の客となられたという知らせを聞いて、驚きを隠せない。
- 長年の闘病生活を経て、泉下の客となった。
白玉楼中(はくぎょくろうちゅう)の人となる
「白玉楼中の人となる」も「亡くなる、死ぬ」を間接的に伝える言葉です。
「白玉楼中」とは、 おもに文人や墨客の死に対して使います。
【白玉楼】⇒白い宝石でできている楼閣(ろうかく:高くて立派な建物)のことで、天に存在すると言われている
白玉楼中の人となるとは、 文人、詩人が死んだときの表現のため、誰にでも使えるわけではありません。(引用:マイナビニュース)
例文
- 有名な詩を書く先生が、白玉楼中の人となった。
- 白玉楼中の人となった李賀の詩は、今でも多くの人に読まれている。
- 昨年末、有名な詩人が白玉楼の中となった。
冥土へ旅立つ
「冥土へ旅立つ」は 「あの世に旅立つ、天に昇る」という意味です。
死を婉曲表現していますが、よく使われる言葉のため伝わりやすいでしょう。(引用:マイナビニュース)
例文
- ガンだった父親が冥土へ旅立った。
- 交通事故で冥土へ旅立った娘のことを悲しむ。
- 夫婦そろって冥土へ旅立ってしまった。
身罷る(みまかる)
「身罷る」は 「人が亡くなる」という意味です。
特に自分の身内のなかで誰かが亡くなったことを表現する際に謙譲語として使うことが多いです。
また、「身罷る」部分を尊敬語にして「身罷られた」と表現することも可能です。
(引用:マイナビニュース)
例文
- 昨晩、父のことを身罷った。
- 母を身罷ったことをご報告した。
- 身内を身罷ることはとてもつらいことです。
3. 「鬼籍」の対義語
「鬼籍」には、以下のような対義語があります。
- 誕生
- 生存
それぞれについて、以下で詳しく説明します。
誕生
「誕生」は、「人が生まれること」という意味です。
- 人が生まれること。出生。生誕。「長男が—する」
- 生まれて1回目の誕生日。「—を過ぎて歩きはじめた」
- 物事や状態が新しくできること。「文化センターの—を祝う」「新政権が—する」
(引用:weblio辞書)
「命が終わる」という意味合いの「鬼籍に入る」に対し、 「新しい命が始まる」という反対の意味合いがあります。
「誕生」は「誕生する」「誕生日」などの表現で、以下の例文のように使います。
例文
- 弟が誕生したのは、6年も前のことだ。
- いくつになっても、誕生日は嬉しいものだ。
- 念願の娘が誕生した。
生存
「生存」は、「命を継続させること、命がこの世にあること」という意味です。
「せいそん」とも。生きてこの世にいること。生命を存続すること。「—していくための闘い」「—者」
(引用:weblio辞書)
「あの世に魂が渡っている状態」の「鬼籍に入る」に対し、 「この世に魂がある状態」という反対の表現です。
「生存」は、「生存者」「生存確認」「生存する」などのフレーズで用いられ、以下の例文のように使います。
例文
- 今回の飛行機事故での生存者は、0名です。
- 被災地において、生存確認が行われた。
- ライオンは、シマウマなどの他動物を狩って生存している。
まとめ
「鬼籍(きせき)」とは、 「亡くなった人の名前や死亡年月日などを載せる帳面」のことです。
「鬼籍に入る」という表現で、「亡くなる、死ぬ」を間接的に伝えることができます。
人が亡くなった際の言葉選びは非常に大事です。
相手に不快感などを与えないように、場面に合わせた正しい表現を使うように心がけましょう。