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ビジネスシーンで会食したり、贈答品を送ったりする場合によく使う「お召し上がりください」という言葉の使い方をご紹介します。
「召し上がる」は、「食べる」の尊敬語です。
食べるの尊敬語は他にもあるので、この記事で確認してみてください。
今回は、 「お召し上がりください」の正しい意味や使い方をわかりやすくご紹介します。
間違った使い方で恥をかかないためにも、しっかりチェックしておきましょう。
1. 「お召し上がりください」の意味
敬語に対して意識の高いビジネスマンは「お召し上がりください」という言い回しに疑問を抱いているかもしれません。
敬語表現としてよく使われていますが、 文法的に誤りがあるという意見もあります。
まずは「お召し上がりください」という表現の意味を知り、正しい表現であるかどうかを考えていきましょう。
「召し上がる」は「食べる」の尊敬語
「召し上がる」という言葉は、「食べる」という動詞の尊敬語です。
「召す」と「上がる」のふたつの動詞によって成り立っている言葉なので、敬語として使っても失礼になることはありません。
また、「食べる」の尊敬語は、他にもあります。
- 「~れる・られる」……食べられる
- 「お~になる」……お食べになる
(参考:マイナビニュース)
上記の2つの表現は「食べる」という行為に限定された言葉ですが、「召し上がる」は「飲む」の尊敬語でもあります。
2. 「お召し上がりください」は間違った敬語?
「召し上がる」という表現は正しい敬語ですが、「お召し上がりください」は間違った敬語だと言われています。
丁寧な印象を受ける表現なのに、なぜ「お召し上がりください」は間違っているのでしょうか?
その理由と、正しい敬語表現について見ていきましょう。
「お召し上がりください」は二重敬語
「お召し上がりください」は二重敬語のため、厳密には誤った表現です。
「お召し上がりください」は、「お~ください」という敬語表現と、「召し上がる」という敬語表現の2つが使用されているため、二重敬語だと言われています。
ただし、「お召し上がりください」は頻繁に使われる敬語であり、一般的な表現として使われています。
そのため、敬語に厳しい年配の人には使わない、絶対に失礼があってはいけない取引先の人には使わないなど、相手によって使い分けると良いでしょう。
「お召し上がりください」を正しい表現に直すと?
「 お召し上がりください」を正しい表現に直すと、「召し上がってください」「召し上がりください」になります。
お召し上がりくださいは二重敬語のため、尊敬の意を表す接頭語の「お」を省くことで正しい文法に直すことができます。
また、文法の正しさという観点では、「お食べください」と表現することも可能です。
ただし、「お食べください」という表現は普段聞きなれないため、上司や取引先の責任者などの目上の人には使わないほうが無難です。
日頃から接する機会の多い人へのメールや文書の場合には「お召し上がりください」でもあまり違和感はありません。
正式な文書の場合には、正しい敬語を使いましょう。
3. シチュエーション別!「お召し上がりください」の例文
間違った敬語として解釈される「お召し上がりください」という表現ですが、日常生活で広く活用されているため、 シチュエーションを選びながら活用するという選択がベストです。
親しくしている上司との会話や、過去にお世話になった恩師への手紙など、シチュエーションに合わせて使い分けましょう。
会食などの場で目上の人に伝える場合
会食などの場で、尊敬の気持ちを込めた正しい言い回しの例文は以下の通りです。
- どうぞお召し上がりください。
- ご自由にお召し上がりください。
- ぜひ召し上がってください。
- みなさんでお食べください。
二重表現にあたる「お召し上がりください」という表現ですが、頻繁に顔を合わせている上司や取引先の責任者であれば、会食などの場で使用しても問題はないでしょう。
しかし、 日頃からあまり顔を合わせない目上の人の場合には、「召し上がってください」という正しい表現を用いたほうが無難です。
手紙とともに食べ物を贈る場合
過去にお世話になった目上の人に、尊敬の気持ちを込めた手紙を送る場合もあるでしょう。
その際の正しい言い回しは、以下の例文の通りです。
- 日頃のお礼の品でございます。よろしければ召し上がってください。
- 生物ですので、お早めに召し上がってください。
- つまらない物ですが、よろしければご家族で召し上がってください。
手紙に感謝の気持ちを込める場合には、正しい敬語を重視しましょう。
丁寧な印象を与える「お」を使用できない分、「よろしければ」「お早めに」「ご家族で」などの助詞を入れることで柔らかいニュアンスになります。
4. 「お召し上がりください」の言い換え表現・類語
「お召し上がりください」が正しい敬語表現でないのであれば、他の言い方も知っておくと良いでしょう。
ここでは「お召し上がりください」の類語表現をご紹介します。
お食べになってください
お召し上がりくださいの言い換え表現は、「お食べになってください」です。
「食べる」という動詞の尊敬語なら、「お~になる」という表現が正解です。
また、そこまでかしこまった場でないのなら、「ぜひ食べてみてください」という丁寧語にし、フランクな表現にする方法もあります。
相手との関係性やTPOに合わせて、どの敬語表現を使うか判断してみましょう。
ご賞味ください
「ご賞味ください」も、お召し上がりくださいの言い換え表現として用いやすい言い回しです。
特に「賞味する」という言葉には、「食べる」だけでなく「飲む」という意味も含まれています。
そのため、試食会や試飲会、贈答品など、品や場所を選ばずに使えるので便利です。
まとめ
日常生活でよく耳にする「お召し上がりください」という表現ですが、誤った敬語表現であることがわかりました。
二重敬語として指摘される可能性があることを踏まえ、シチュエーションに合わせたいくつかの言い回しを準備しておくことがおすすめです。
ただし、相手との関係性やTPOに合わせて、どのような表現を使うべきか判断してみましょう。