最終更新日:2020/06/02
「お世話になりました」は人から何かしてもらったことに対する感謝の気持ちを表す言葉です。
日常会話からビジネスシーンまでで様々な場面で使える便利な言葉ですよね。
とはいえ、いざ使おうとすると「目上の人に失礼ではないかな….」「贈り物も送るべきなのかな….」など不安に思うこともでてくるかと思います。
そこで今回は、 「お世話になりました」正しい使い方や、使う際の注意点、さらには合わせて贈り物を渡すときのポイントを解説していきます。
使う場面が多い言葉ですので、ぜひ完璧な使い方をマスターしてくださいね。
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1.「お世話になりました」の意味
意味|面倒を見てもらったこと
お世話になりました
読み:せわ
意味:面倒を見ていただきました
「お世話」には面倒を見ること、中に入って取り持つこと、手数がかかって面倒なことなどの意味があります。
「お世話になりました」はこれらの 世話をしてくれた相手に対しての感謝を表現する言葉です。
「お世話になりました」は目上の人に使える言葉
「お世話になりました」は丁寧な表現なので、 目上の人や上司などが面倒を見てくれたときなどに使えます。
上司の異動の挨拶などで使う場合は、話の最後に「今後のご活躍をお祈り申し上げます。」といった一言を付け加えると、より丁寧な印象を与えることができますよ。
2.「お世話になりました」の正しい使い方【例文】
「お世話になりました」は過去形ですから、一区切りとして 既に世話をしてもらったことに対する感謝の気持ちを表すときに使います。
ここでは、メールや手紙で伝える場合と、口頭で伝える場合に分けて、「お世話になりました」の使い方を解説していきます。
お礼の気持ちをメールや手紙で伝える場合
比較的多く使われるのが、勤めていた職場の部署が移動になったときや、退職したりする場合です。
<例文>
- この度辞令により△△部へ異動することになりました。⇒○○部では大変お世話になりました。
- この度一身上の都合により退職することにいたしました。⇒在職中はお世話になりまして、ありがとうございます。
お礼の気持ちを口頭で伝える場合
口頭でいう場合も手紙やメールで使う場合とそれほど違いはありません。
以前の職場の人と久しぶりに会ったときや、年末の挨拶などでお世話になった人に使います。
<例文>
- その節は大変お世話になりました。
- 今年一年本当にお世話になりました。
次では「お世話になりました」類語と使い分けを解説していきます。
3.「お世話になりました」の類語用例と使い分け
「お世話になりました」は以下のように 表現を変えて使われることもあります。
どれも、一度は聞いたことがある表現だと思います。
しかし、正しい使い分けができていない人も多いので、一度確認しておくとよいでしょう。
それぞれの意味と使い方を説明いたします。
3-1.「お世話になります」
これからお世話になるであろう 人や事に対して未来形の表現になります。
<例文>
- お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
- メールでのやりとりする場合の文頭に「お世話になります」と入れます。
3-2.「お世話になっております」
相手との関係が確立されて、 現在お世話になっている状態に対しての感謝をするときには「お世話になっております」を使います。
<例文>
- いつもお世話になりっております。
- メールでのやりとりする場合の文頭に「お世話になっております」
3-3.「お世話様です」
「お世話になります」「お世話になっております」と同じく これからお世話になる場合と、既にお世話になっている場合両方の意味が含まれます。
多少くだけた言い方なので、手紙やメールよりも口頭で使われます。
<例文>
- お世話様です。今日もよろしくお願いいたします。
- お世話様です。いろいろ教えていただいて助かりました。
4.ここだけは注意!「お世話になりました」の失礼な使い方
「お世話になりました」は便利で使いやすい言葉ですが、以下の点に注意して使う必要があります。
初対面では使わない
「お世話になりました」「お世話になります」「お世話になっております」どれも 初対面の人や、初めてメールを送る場合には使いません。
初対面の人とはまだ関係性が確立されていないので、お世話になるかどうか明確でないからです。
ですからもし使う場合には、お世話になるであろうことを想定して、以下のような表現をします。
<例文>
これからお世話になることと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
「お世話様です」は目上の人には失礼になる
目上の人に対して使う場合は、失礼になってしまいます。
「お世話様です」は日常会話で使うくだけた表現になります。
「お世話様です」の代わりに「お世話様でございます」もしくは「お世話になっております」を使います。
「お世話になります」と混同しないようにする
- 「お世話になりました」はお世話いただいた過去
- 「お世話になります」はお世話になるであろう未来
- 「お世話になっております」現在お世話になっている
それぞれ微妙に使われるケースが違いますので、 時系列を考えながら混同しないように使ってください。
5.「お世話になりました」以外の挨拶
「お世話になりました」の他にも、ビジネスの取引先や顧客に対して使われる挨拶がありますのでご紹介します。
「ご愛顧頂きありがとうございます」
ビジネスで顧客や取引先に対して 「お世話になりました」よりも多少かしこまった言い方になります。
常連客や、より関係性の深い取引相手に対しての感謝の言葉です。
「お引き立て頂きありがとうございました」
「お世話になりました」よりも強調された言い方で、 格別に世話をしてもらった場合に使います。
常連客や、より関係性の深い取引相手に対しての感謝の言葉ですが、「ご愛顧」と同様に使えます。
6.挨拶と合わせて贈り物を送る時のポイント
「お世話になりました」と相手に伝えるときに、贈り物を渡すこともあるかと思います。
ここでは、 相手に喜ばれる贈り物を渡すためのポイントを紹介します。
ちょっとしたポイントを知っておくだけで、印象も大きく変わりますので、ぜひ参考にしてください。
メッセージ付きのお菓子・クッキーを送る
贈り物でお菓子を送ることを考えている人は、メッセージ入りのお菓子を送ってみることをおすすめします。
ちょっとした一手間と、心遣いを感じられて、相手も喜んでくれるはずです。
Amazonや楽天市場に、メッセージを付けられギフトが用意されているので、活用してみてください。
ちなみに以下のような種類のお菓子が売られていますよ。
- 洋菓子
- 和菓子
- クッキー
- お煎餅
- ティーバッグ
- コーヒー
一つ一つに、「お世話になりました」ロゴが入っています。
「シール」を添える
自分で買った商品に貼るための「お世話になりました」のシールがあります。
材質もメッセージもいろいろで、これらのシールは上記通販以外でも以下の店舗で取り扱っています。
- ロフト
- 東急ハンズ
- 100円ショップ
「シール」は、Amazonや楽天でも売られているので、贈り物と合わせて購入も検討してみてください。
最後に「お世話になりました」英語表現を解説いたします。
7.「お世話になりました」英語の表現
「お世話になりました」は日本語的な表現なので、直訳できる英語の言葉はありません。
あくまでも、 ~してもらったことに対してありがとうの感謝を表現する言い方として、状況により違うフレーズを選んで使います。
- Thank you very much for your help. → 大変お世話になりました。
- Thank you for everything. → いろいろお世話になりました。
- Thank you for your support. → お力添えありがとう。
- Thank you for your kindness. → 親切にしてくれてありがとう。
- Thank you for taking care of me. → お世話してくださってありがとう。
まとめ
ご紹介いたしましたように「お世話になりました」は、ちょっとした感謝の気持ちを表すのに、とても便利で使い易い言葉です。
「お世話になりました」ギフトも貰った方が、やさしい気持ちになると人気ですよ。
人間関係をより円滑にするためにも「お世話になりました」上手に使っていきましょう。