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「戦々恐々」の正しい使い方をお調べですね?
「戦々恐々」には、 「恐れおびえている」「畏れ慎んでいる(おそれつつしんでいる)」の2つの使い方があります。
「恐れおびえている」と「畏れ慎んでいる」ではニュアンスが異なるため、文脈を意識しなければなりません。
そこで今回は、「戦々恐々」の詳しい意味や使い方を、例文を見ながらわかりやすく解説していきます。
日常的に使用される四字熟語なので、改めてご確認ください。
1.「戦々恐々」の意味
「戦々恐々(せんせんきょうきょう)」は、次のような意味が込められた四字熟語です。
「戦々恐々」の意味は、「戦々恐々」を構成する「戦」から覚えると分かりやすいので、簡単に紹介しましょう。
「戦」という字は、一般的に「戦う(たたかう)」と用いられますが、ここでは「おびえてびくびくする」を表す、「戦く(おののく)」という意味で使用されています。
したがって、「戦」と「恐」で構成されている「戦々恐々」という意味は、 「恐れおびえいてる様子」となるのです。
次からは、より具体的に「戦々恐々」という言葉の成り立ちについてみていきましょう。
2.「戦々恐々」の使い方
「戦々恐々」は名詞のため、語尾に色々なフレーズを付けて使用することが出来ます。
ここからは、例文を見ながら「戦々恐々」の使い方を覚えていきましょう。
~は戦々恐々としている
例文:彼は自身がなく、いつも戦々恐々としている。
最も多く使用されるのが、状況・態度・様子を表現する際に用いられる「戦々恐々としている」です。
この場合は、 主語が「恐れおびえている」「畏れ慎んでいる」様子を意味することが出来ます。
戦々恐々と~する・戦々恐々とした~
- 暗いトンネルの中を、戦々恐々と歩み進めた。
- 戦々恐々とした人々は、前に進めずにいた。
この場合は、「戦々恐々」を修飾語にすることで、あとに続く名詞や動詞に「恐れ戦いている」印象を与えることができます。
後に続く名詞や動詞は、 「戦々恐々」の対象になる具体的な物事、行動を挙げる良いでしょう。
例えば、「戦々恐々とした表情」、「戦々恐々と振り返る」などは、おびえている様子を表現できます。
3.「戦々恐々」の類義語
「戦々恐々」の類義語や対義語は、以下の通りです。
四字熟語の意味を調べる機会は中々ないと思われるので、ぜひこの機会にまとめて覚えおきましょう。
【類義語】「戦々慄々」
「戦々慄々」は「せんせんりつりつ」と読みます。
「戦々慄々」は「戦々恐々」と同じで、「恐れおびえている」様子を意味する四字熟語です。
「戦々慄々」は文字通りですが、「戦慄」という言葉を繰り返し使用することによって、「恐れおびえている」ことを強調した四字熟語になります。
例文:明日リストラされないかと、戦戦慄慄している。
【類義語】「小心翼翼」
「小心翼翼」は「しょうしんよくよく」と読みます。
「小心翼翼」は、「気が小さくてびくびくしている」様子を意味します。
「小心翼々」は「戦々恐々」と異なり、 その人だけが特別に「びくびくしている」ことを強調する際に使用されるので、意識して用いるとよいでしょう。
例文:小心翼翼とした男は、自衛のことしか考えていなかった。
4.「戦々恐々」の対義語
【対義語】「泰然自若」
「泰然自若」は「たいぜんじじゃく」と読みます。
「泰然自若」は、「物事に動じない」、「ゆったりと落ち着いた」様子を意味する四字熟語になります。
「戦々恐々」の対義語で一番に挙がるのが「泰然自若」なので、セットにして覚えておくといいでしょう。
例文:地震で会場がパニックになる中、彼は泰然自若にスピーチを続けた。
【対義語】「大胆不敵」
「大胆不敵」は「だいたんふてき」と読みます。
「大胆不敵」は、「度胸が据わっていて、まったく恐れない」様子を意味する四字熟語になります。
「大胆不敵」と「泰然自若」は、 広義では「戦々恐々」の対義語ですが、「落ち着いている」と「まったく恐れない」では、やや意味合いが異なるので注意してください。
例文:彼の大胆不敵な行動によって、私たちは窮地を脱することが出来た。
まとめ
「戦々恐々」には、「おびえている」と「慎んでいる」の2つの意味があります。
また「戦々恐々」には、「慎んでいる」ことを表現したいのにも関わらず、意図せず「おびえている」ことを伝えてしまう可能性があります。
したがって、 「戦々恐々」を使用する際には、誤解のない文脈を形成することが必要になるでしょう。