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「しっぽり」という言葉には、「細やか」「静か」「濡れる」といったような意味があります。
つまり、しっぽり飲むとは「静かに落ち着いて飲む」と言い換えることができるんです。
本記事では、そんな「しっぽり」の詳しい意味や使い方を、例文を参考にしながらわかりやすく解説していきます。
複数の意味を持つ言葉なので、間違えて使って恥を書くことがないように、ぜひチェックしておいてください。
1.「しっぽり」の持つ3つの意味とは?
一番よく使われるのは、「落ち着いて静かなさま」
「しっぽり」については、「しっぽり飲む」などの使い方をするケースが多いため、一つの意味しかないと思っている人も多いでしょう。
しかし、実際には3つの意味があるのでご紹介します。
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ぬれて十分に湿りけを含むさま。「春雨に—(と)ぬれる」
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男女の情愛のこまやかなさま。「—(と)語りあかす」
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落ち着いて静かなさま。しみじみ。「ひと精出してあとでの煙草。—と先づやりませうぞや」〈浄・盛衰記〉
(引用:weblio辞書)
このように、異なる3つの意味があります。
また、「しっぽり」という言葉がよく使われるシーンについては、下記の通りです。
▼「しっぽり」を使うシーン
- 恋人同士でデートをしている時
- 1人でプライベートな時間を過ごす時
- 雨が降っている時
恋人と熱く語る時の表現から、雨に濡れている時の表現まで、様々な使い方ができる言葉です。
正しく使うことができれば表現の幅が広がりますので、おぼえておくといいですね。
2.「しっぽり」を使った例文とそれぞれの意味
ご説明したように、「しっぽり」には複数の意味があります。
したがって、「しっぽり」という言葉を単体で見ても、その意味を判断することはできません。
「しっぽり」を含む前後の文脈、あるいは文章全体を見ることで、どのような意味なのか判断する必要があります。
そこで、「しっぽり」を含む3つの例文をご紹介するとともに、その意味を解説していきます。
例文1. 男女2人で朝までしっぽり語り明かす
この場合、「 男女2人で情愛こまやかに語り明かす」というような意味になります。
したがって、親密な男女間において使われる一文と言えるでしょう。
基本的に、恋愛関係にある男女においては、恋愛表現的な意味で「しっぽり」という言葉が使われるケースが多いですね。
また、以下の例文における「しっぽり」についても、例文1の「しっぽり」と同じような意味になります。
- 男女2人でしっぽりデートする
- 男女2人でしっぽり落ち合う
例文2. 1人でしっぽり飲む
この場合、「 1人で静かに落ち着いて飲む」というような意味になります。
例文1のような意味にならない理由については、「しっぽり」の前の文脈からも明らかです。
例文1では、「カップルで」という言葉が入っています。恋愛感情を抱く者同士なので、「しっぽり」の意味は「男女が情愛こまやかに~」となります。
それに対し、例文2の場合は「1人で~」となっています。
したがって、恋愛表現的な意味は基本的に含まれません。
「しっぽり」の意味にはあと2つありますが、例文2においては「雨」や「濡れる」などの言葉が入っていないため、必然的に「落ち着いて静かに~」という意味が適用されます。
また、以下の例文における「しっぽり」についても、例文2の「しっぽり」と同じような意味です。
- 1人でしっぽり映画を見る
- 1人でしっぽり食事をする
- 1人でしっぽり涼む
例文3. 草木が雨にしっぽり濡れている
この場合、「 雨によって草木が十分に濡れていて、湿り気を含んでいる」というような意味になります。
この例文については、「雨」「濡れて」などの言葉が入っています。
したがって、「しっぽり」の意味については必然的に「濡れて十分に湿り気を含むさま」が適用されます。
また、以下の例文における「しっぽり」についても、例文3の「しっぽり」と同じような意味で使います。
- 服が雨でしっぽりと濡れる
- 雨で芝生がしっぽり濡れている
- 雨で髪の毛がしっぽり濡れる
3.「しっぽり」の類語表現を3つご紹介
「しっぽり」という言葉については情緒的な表現であり、とてもロマンがあります。
しかし、今の若い世代の間では、それほど頻繁に使われる言葉ではありません。
というのも、「しっぽり」に似た言葉がいくつかあるため、必ずしも「しっぽり」を使って話しかけたり文章を書いたりする必要がありません。
そこで、「しっぽり」の類語表現を3つご紹介します。
①ほそぼそ
「ほそぼそ」という言葉は、「男女が情愛こまやかに過ごすさま」という意味に近い部分があります。
- 非常に細いさま。また、細く弱々しいさま。「—とした声」
- かろうじて続いているさま。また、やっとのことで維持するさま。「—と山道が続く」「年金で—と生活する」
(引用:weblio辞書)
具体的な例文をご用意しましたので、ご覧ください。
- 男女2人でほそぼそ飲む
- 男女2人でほそぼそ語る
②ゆっくり
「ゆっくり」という言葉については、「しっぽり」における 「落ち着いて静かなさま」という意味に近い部分があります。
- 動作が遅いさま。「—(と)腰を上げる」「—(と)話す」
- 時間的にゆとりがあるさま。「今から行けば電車に—間に合う」「一度—お話ししたい」
- 気持ちにゆとりのあるさま。「風呂に入って—する」
(引用:weblio辞書)
具体的な例文をご用意しましたので、ご覧ください。
- 1人でゆっくりとお酒を飲む
- 1人でゆっくりと温泉につかる
- 1人でゆっくりと映画を見る
③しっとり
「しっとり」という言葉については、「しっぽり」における 「濡れて十分に湿り気を含むさま」に近い部分があります。
- 軽く湿りけが行き渡っているさま。「—(と)ぬれた若草」
- 静かに落ち着いて、好ましい趣のあるさま。「—(と)した感じの女性」
(引用:weblio辞書)
具体的な例文をご用意しましたので、ご覧ください。
- 雨にしっとり濡れる
- 髪がしっとり濡れる
また、「しっとりとしたパン」などの表現もありますが、これも「パンがうるおいを持っている」という意味になりますので、「しっぽり」を連想させますよね。
まとめ
今回は、「しっぽり」という言葉の意味について具体的にご説明しました。
古い言葉だという認識を持つ人もいますが、一般的な会話において「しっぽり」という言葉を聞くシーンは多々あります。
また、一文の中に「しっぽり」という言葉を入れるだけで、 とても情緒的な表現に見えるようになります。
そのため、今でもこの言葉を好んで使っている人は多いですね。
類語として「しっとり」「ゆっくり」「ほそぼそ」などがあるものの、「しっぽり」という言葉ならではの魅力があります。
これを機に積極的に使ってみてはいかがですか?