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「秀逸」とは、 「他のものよりぬきんでてすぐれていること。また、そのさま。」を意味する言葉です。
「あなたのアイデアは秀逸ですね」など、誉め言葉として用いられる表現になります。
多様な誉め言葉を覚えることが出来れば、円滑にコミュニケーションを進めることが可能です。
この記事では、「秀逸」の意味や使い方、さらには「秀逸」の類義語・対義語について紹介していきます。
1.「秀逸」の意味と語源
初めに、「秀逸」の意味と語源について解説していきます。
1-1.「秀逸」の意味
「秀逸」とは、 「他のものよりぬきんでてすぐれていること。また、そのさま。」を意味する言葉です。
「秀逸」を構成する「秀」と「逸」には、それぞれ以下の意味があります。
- 「秀」は、「他より抜きん出ている」という意味。
- 「逸」は、「逃げ走る・世間から隠れる」という意味。
「逸」という字は、訓読みで「それる・はやる」と読み、この言葉自体に肯定的な意味合いはありません。
しかし、「秀」という言葉と組み合わせることによって、 「世間から外れるほど秀ででいる」といった意味を持たせることが出来ます。
1-2.「秀逸」の語源
「秀」と「逸」には、それぞれ以下の由来があります。
- 「秀」は、「花が咲いた稲」を表す図。
- 「逸」は、「逃げる兎(うさぎ)」を表す図。
「花が咲いた稲」には、その時が最も優れている状態であることから、「一番優れている」という意味を持つようになりました。
「逃げる兎」には、「枠の外に出るほど、とても速い」という意味合いがあります。
転じて、「秀逸」という言葉の由来は「枠の外に出るほど優れている」という意味で用いられるようになったのです。
2.「秀逸」の使い方と例文
「秀逸」の意味・語源を確認したところで、次に使い方・例文を紹介していきます。
2-1.「秀逸」の使い方
「秀逸」は、「秀逸である」「秀逸な~」といった使い方がされます。
ポイントは、「良い」という言葉を、 「他のものと比較して素晴らしい」という表現をしたいときに使うことです。
また「秀逸」は、主に「創作物」「能力」対象に使う言葉になります。
2-2.「秀逸」の例文
「秀逸」の例文を、以下の3つの表現に分けて紹介します。
それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。
「秀逸な~」
「秀逸な~」の後ろには、「アイディア」「芸術作品」などの言葉と一緒に使用されます。
加えて、「抜きん出ていること」を表現するために、文章を構成する際には「ジャンル・集団」を指定しておくと、より分かりやすい表現になります。
①の例文では、「数ある~中でも」という表現を用いて、「抜きん出ていること」を強調することが出来ます。
<例文>
- 数あるミステリー小説の中でも、ここまで伏線を回収する秀逸な作品はない。
- 秀逸な本のタイトルに惹かれ、時間を忘れて読みふけってしまった。
「秀逸である」「秀逸だ」
「秀逸である」「秀逸だ」などの表現は、文尾で使用することが出来ます。
「秀逸な~」と表現するよりも、「秀逸である」と言い切った方が、 「優れた印象」を文章に与えることが可能です。
例文では、「まさに」「言うまでもなく」という表現を用いて、さらに「秀逸である」ことを強調しています。
<例文>
- 社会問題と政治問題を風刺したあのコメントは、まさに秀逸である。
- ファッションショーに出演する洋服たちは、言うまでもなく秀逸だ。
「秀逸と」
「秀逸と」には、伝聞調で 「優れていること」を伝えることが可能です。
そのため、「秀逸と」の後には、「~され」といった様に「受動的」な言葉と組み合わせて使用することになります。
例文のように、「評価される」「言われる」といった表現を用いて、「一般的に秀逸と認識されていること」を説明することが出来るのです。
<例文>
- 秀逸だと評価された映画は、日に日に来場者数を増やしていった。
- 秀逸であると言われ続けた文学作品には、現代でも通じる価値があるのだろう。
3.「秀逸」の注意点
具体的な使い方・例文を紹介しましたので、ここからは「秀逸」の注意点について紹介してきます。
「秀逸」のよくある間違いは、以下の2つのケースです。
- 人物を対象に取ること。
- 他のジャンルと比較すること。
「秀逸」は、 「作品」「能力」を対象に取る言葉のため、「秀逸な人」という表現は間違いになります。
歌手を例に説明すると、「秀逸」を使う場合は「秀逸な歌声を持つ人」と言い換えることが出来るのです。
また、「秀逸」は他のジャンルと比較して使用することはできません。
例えば、「彼の才能は、文学より美術の方が秀逸である。」といった表現は間違いになります。
「秀逸」を使う場合は、「彼の美術作品は、他の美術作品より秀逸である」というように、同じジャンルの中で比較する必要があるのです。
4.「秀逸」の類義語と対義語
「秀逸」の使い方を紹介しましたので、次からは類義語と対義語を紹介していきます。
4-1.「秀逸」の類義語
「秀逸」の類義語は、主に以下の3つです。
それぞれの類義語について、例文と一緒に意味を紹介していきます。
「傑出(けっしゅつ)」の意味
「傑出(けっしゅつ)」には、 「他から飛びぬけて優れていること」という意味があります。
「傑出」の由来は、「傑」の似たような形をしている言葉である「磔(はりつけ)」にあり、そこから「はりつけられて高い様子」から「優れている」という意味をもちました。
<例文>
- 彼は、同年代の美術界において、最も傑出した絵画を描いたことで知られている。
「抜群(ばつぐん)」の意味
「抜群(ばつぐん)」には、 「多くの物の中でずば抜けて優れていること」という意味があります。
「秀逸」との比較を言うと、「抜群」は口語的に使われる表現ですので、日常的なコミュニケーションでは「抜群」を使うといいでしょう。
<例文>
- 早めにテスト勉強を始めたので、他の生徒よりも抜群の成績を残すことが出来た。
「非凡(ひぼん)」の意味
「非凡(ひぼん)」には、 「一般の人よりずっと優れている」という意味があります。
「秀逸」の使い方では、主に「創作物」を対象とした使い方多いですが、「非凡」では「非凡の才能」のように、「能力」を対象に使われるケースが多いです。
<例文>
- 彼は若いころから非凡な才能を持っており、今では世界の第一線で活躍している。
4-2.「秀逸」の対義語
「秀逸」の対義語には、主に以下の3つです。
それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を紹介していきます。
「劣等(れっとう)」の意味
「劣等(れっとう)」には、 「普通よりずっと劣った程度・等級であること」という意味があります。
最も頻出する表現として「劣等感を抱える・抱く」という表現がありますが、「秀逸な作品」に対する感情表現としても使えるので、セットで覚えておくと良いでしょう。
<例文>
同期の秀逸な作品を見て、作家を目指す者として劣等感を抱えてしまった。
「劣悪(れつあく)」の意味
「劣悪(れつあく)」には、 「性質・状態などがひどく劣っていて悪いこと」という意味があります。
「劣」と「悪」は、どちらも否定的な言葉を持つ繰り返し表現になるので、「劣等」よりも「強く劣っている様子」を印象づけることが出来るのです。
<例文>
劣悪な労働環境で働き続けたため、通院が必要だと医者に宣告された。
「平凡(へいぼん)」の意味
「平凡(へいぼん)」には、 「これといった優れた特色もなく、ごく当たり前なこと」という意味があります。
「劣等」「劣悪」と異なり、「平凡」には否定的な意味合いがありませんが、「秀逸」「非凡」との対比表現の中で、「普通であることを強調」することが出来る言葉です。
<例文>
彼は、国語では傑出した才能の持ち主だが、数学では平凡な成績だった。
5.「秀逸」の英語表現
最後に、「秀逸」の英語表現を紹介していきます。
「秀逸」の英単語は、以下の2つがあります。
それぞれについて、例文と合わせて詳しく解説していきます。
5-1.「excellent」
「excellent」は、 直訳で「素晴らしい」という意味があります。
例文では、語尾に「as excellent」という表現を用いて、前の文章全体に「秀逸として」という意味合いを与えることが出来ます。
<例文>
That novel was selected as excellent.
(あの小説は、秀逸として選に入った。)
5-2.「superb」
「superb」は、 直訳で「見事である」という意味があります。
「superb」と「excellent」は、基本的に同じ意味として使われますが、「superb」の方が非日常的な使い方なので、より「秀逸」であることを表現できます。
<例文>
The function are not so great, but the design is superb.
(機能は良くないが、デザインは秀逸です。)
まとめ
「秀逸」とは、 「他のものよりぬきんでてすぐれていること。また、そのさま。」を意味する言葉です。
「秀逸」の注意点は、 「人物」には使えないところです。
「作品」や「能力」を対象に使用して、褒め言葉としてうまく使っていきましょう。