ケースワーカーに必要な資格と試験とは?難易度・内容を徹底解説

資格

精神的・肉体的・経済的に問題を抱えた人を支援するケースワーカーは、現代社会においてとても重要な役割を担っています。

「ケースワーカーになりたいけど、どんな資格が必要かわからない」とお悩みではありませんか?

ケースワーカーになるには 「社会福祉主事任用資格」の取得と、「地方公務員試験」の合格が必須です。

本記事では、ケースワーカーになるための方法や役立つ資格について徹底解説します。

試験の要件や難易度を知り、ケースワーカーになるための第一歩を踏み出しましょう。

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1.ケースワーカーになるには

ケースワーカーになるためには、以下が必須です。

  1. 社会福祉主事任用資格を取得する
  2. 地方公務員試験に合格する

片方しか満たしていない状態だと、ケースワーカーになることはできません

社会福祉主事任用資格・地方公務員試験について詳しくチェックしていきましょう。

1‐1.社会福祉主事任用資格を取得する

社会福祉主事任用資格とは、ケースワーカーをはじめ社会福祉に関する相談業務を行うための資格です。

また、社会福祉主事任用資格の「任用資格」は、特定の職業に就くために必要な資格という意味です。

取得方法

社会福祉主事任用資格の取得方法は、以下の通りです。

  1. 大学等において社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業
  2. 厚生労働大臣が指定した指定養成機関・講習会を修了
  3. 社会福祉士・精神保健福祉士等の試験に合格

3つのうちいずれかを満たしていれば、届出をして社会福祉主事任用資格を取得することが可能です。

社会福祉主事任用資格を取得できる通信教育

社会福祉主事任用資格を取得できるおもな通信教育は、以下の通りです。

この他、 社会福祉に関する科目を修了できる短大通信教育でも取得可能です。

また、社会福祉主事任用資格の取得についてさらに詳しくは以下のサイトをご覧ください。

社会福祉主事任用資格の取得方法

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  • 1‐2.地方公務員試験を受ける

    社会福祉主事任用資格は、特定の職業に就くために必要となる「任用資格」であるため、資格を取得するだけでは「ケースワーカー」と名乗ることはできません。

    ケースワーカーになるためには、社会福祉主事任用資格の取得のほか 地方公務員試験に合格する必要があります

    各自治体が行う試験に合格し、社会福祉主事として配属となれば「ケースワーカー」と名乗ることができるのです。

    ケースワーカーになるまでの流れをまとめると、以下のようになります。

    1. 大学・通信教育等で資格取得に必須な科目を修了する
    2. 社会福祉主事任用資格を取得する
    3. 「福祉職」「社会福祉職」の区分で地方公務員試験に合格する
    4. 社会福祉主事として配属されて「ケースワーカー」となる

    「福祉職」「社会福祉職」の区分では、ほかの試験と同じように1次・2次試験が行われます。

    一次試験は6月下旬・2次試験は7月下旬~8月上旬に実施されるので、覚えておきましょう。

    受験資格

    受験資格の例は、以下の通りです。

    年齢要件 30歳
    資格要件 社会福祉主事任用資格

    自治体によって年齢要件や資格要件が異なるため、必ず受験する自治体の資格を確認してください

    東京都などでは「社会福祉士」などの資格が必要となることもあります。

    試験内容

    地方公務員試験の内容の構成例は、以下の通りです。

    1次試験
    • 教養試験40題
    • 専門試験40題
    • 課題式論文など
    2次試験
    • 個別面接
    • 集団面接
    • 集団討論
    • 適性検査
    • 健康診断など

    資格要項と同様に自治体によって内容が異なるため、 受験する自治体の試験案内を要確認です。

    難易度

    地方公務員試験は、年度や自治体によって難易度が異なります。

    また、試験問題の難易度はそれほど高くなくとも、自治体によって 倍率が異なるため難易度を断定するのは難しいでしょう。

    問題集などで過去問をカバーしておくことをおすすめします。

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    ここまで、ケースワーカーになるためのステップについて解説しました。

    社会福祉主事任用資格を取得し、地方公務員試験に合格する流れが基本。

    しかし、事前に以下2つの国家資格を取得していれば届出をするだけで「社会福祉主事任用資格」を取得できます。

    • 社会福祉士
    • 精神保健福祉士

    上記はケースワーカーのキャリアアップとしても、役立つ資格ですよ。

    引き続き、それぞれの資格について詳しくチェックしていきましょう。

    2.取得すると役立つ資格「社会福祉士」

    1つ目の国家資格は「 社会福祉士」です。

    知名度が高いので、資格の名称は聞いたことがあるかもしれませんね。

    どのような資格なのか、詳しく解説していきます。

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  • 2‐1.ソーシャルワーカーになるための資格

    社会福祉士は、ソーシャルワーカーになるための国家資格です。

    ソーシャルワーカーはケースワーカーと同様、 精神的・肉体的・経済的に問題を抱えた人を支援します

    社会福祉士の資格を取得すると、公務員としてだけでなく以下のような場所で活躍できますよ。

    • 老人福祉関係施設
    • 社会福祉事務所
    • 社会福祉協議会
    • 医療施設など

    また、東京都では地方公務員として福祉職に就くために「社会福祉士」の資格が必要です。

    では、ケースワーカーとソーシャルワーカーにはどのような違いがあるのでしょうか?

    ケースワーカーとソーシャルワーカーの違い

    もともとソーシャルワーカーは、 社会福祉事業に関わる専門職を指す言葉として使われていました。

    社会福祉事業に携わる人全体を指すのでケースワーカーも、ソーシャルワーカーに含まれるという考え方ですね。

    しかし、近年では以下のようにケースワーカーとソーシャルワーカーを区別することが多いです。

    ケースワーカー 福祉事務所で勤務し、相談や支援をする人
    ソーシャルワーカー 社会福祉士の資格を持ち、相談や支援をする人

    どちらも福祉に関する職業であることに変わりないですが、「近年は資格の有無で呼び方が変わる」と認識しておくと良いでしょう。

    引き続き、社会福祉士の試験概要について解説します。

    2‐2.試験の概要

    社会福祉士国家試験は、毎年2月上旬に全国24の試験地で実施されています。

    試験地一覧
    北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県

    年に1回しかないので、しっかりと事前準備することが大切です。

    また、受付は前年の10月上旬ごろ締め切りとなります。

    受験資格

    社会福祉士国家試験のおもな受験資格は、以下の通りです。

    1. 福祉系4年制大学で指定科目を修めて卒業した者
    2. 福祉系2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した者など

    4年制大学を卒業するのがもっともスタンダートな進路ですが、 社会人が取得する場合は養成施設を修了後、実務を経て受験資格を取得するケースが多いです。

    養成施設には通信や夜間もあるため、働きながら学ぶことも可能ですよ。

    養成施設について詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

    [社会福祉士国家試験]受験資格:短期養成施設・一般養成施設

    試験科目

    社会福祉士国家試験の試験科目は、以下の通りです。

    • 人体の構造と機能及び疾病
    • 心理学理論と心理的支援
    • 社会理論と社会システム
    • 現代社会と福祉
    • 地域福祉の理論と方法
    • 福祉行財政と福祉計画
    • 社会保障
    • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    • 低所得者に対する支援と生活保護制度
    • 保健医療サービス
    • 権利擁護と成年後見制度
    • 社会調査の基礎
    • 相談援助の基盤と専門職
    • 相談援助の理論と方法
    • 福祉サービスの組織と経営
    • 高齢者に対する支援と介護保険制度
    • 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
    • 就労支援サービス、更生保護制度

    試験科目は全18科目となっています。

    福祉関係はもちろんのこと、医学や法についても学ぶ必要があります

    受験手数料

    社会福祉士国家試験の受験手数料は、以下の通りです。

    社会福祉士のみ受験 15,440円
    社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験 28,140円
    社会福祉士の共通科目免除により受験 13,020円

    次の章で紹介する 精神保健福祉士と同時に受験することも可能です。

    また、精神保健福祉士の登録を行っている方は、両者の共通科目が免除されるため受験手数料も下がります。

    引き続き、試験の難易度についてチェックしていきましょう。

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  • 2‐3.試験の難易度

    社会福祉士国家試験の 合格率は30%前後です。

    あまり高い合格率ではありませんね。

    同じく国家資格である介護福祉の合格率は60~70%。

    社会福祉士は介護福祉士よりも出題範囲が広いため、合格率も低下していると考えられます。

    より多くの学習時間が必要となるため、難易度は「高い」と判断できるでしょう。

    3.取得すると役立つ資格「精神保健福祉士」

    精神保健福祉士」は社会福祉士と同様に国家資格の一つです。

    社会福祉士と比較すると、知名度は低めです。

    どのような資格なのか、詳しくチェックしていきましょう。

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  • 3‐1.精神科ソーシャルワーカーになるための資格

    精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカーになるための国家資格です。

    社会福祉士とは異なり、 おもに精神的に問題を抱えた人を支援します

    精神保健福祉士の資格を取得すると、以下のような場所で活躍できますよ。

    • 精神科などの医療施設
    • 障害福祉サービス事業
    • 保健所
    • 児童保護施設など

    社会福祉士と同様、行政機関をはじめ幅広い場所で活躍できる資格です。

    引き続き、精神保健福祉士の試験概要について解説します。

    3‐2.試験の概要

    精神保健福祉士国家試験は、毎年2月上旬に全国7の試験地で実施されています。

    社会福祉士国家試験よりも試験地が少ないので、注意してください。

    試験地一覧
    北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・福岡県

    社会福祉士国家試験と同様、年に1回しかないので事前準備が重要です。

    受付締め切りについても、社会福祉士国家試験と同様に前年の10月上旬ごろとなります。

    受験資格

    精神保健福祉士国家試験のおもな受験資格は、以下の通りです。

    1. 福祉系4年制大学で指定科目を修めて卒業した者
    2. 福祉系2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した者など

    基本的には、社会福祉士国家試験と変わりませんね。

    大学等で指定科目を修めていない社会人の場合、 養成施設を修了し受験資格を得るケースが多いです。

    通信でも学習できるので、働きながら資格取得を目指すこともできますよ。

    養成施設について詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

    [精神保健福祉士国家試験]受験資格:短期養成施設・一般養成施設

    試験科目

    精神保健福祉士国家試験の試験科目は、以下の通りです。

    • 精神疾患とその治療
    • 精神保健の課題と支援
    • 精神保健福祉相談援助の基盤
    • 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
    • 精神保健福祉に関する制度とサービス
    • 精神障害者の生活支援システム
    • 人体の構造と機能及び疾病
    • 心理学理論と心理的支援
    • 社会理論と社会システム
    • 現代社会と福祉
    • 地域福祉の理論と方法
    • 福祉行財政と福祉計画
    • 社会保障
    • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    • 低所得者に対する支援と生活保護制度
    • 保健医療サービス
    • 権利擁護と成年後見制度

    試験科目は全16科目となっています。

    社会福祉士国家試験と比較して、精神関係の科目が多いことが特徴です。

    受験手数料

    精神保健福祉士国家試験の受験手数料は、以下の通りです。

    精神保健福祉士のみ受験 17,610円
    精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験 28,140円
    精神保健福祉士の共通科目免除により受験 14,080円

    社会福祉士の登録を行っている方は、 両者の共通科目が免除されるため受験手数料も下がります。

    引き続き、試験の難易度についてチェックしていきましょう。

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  • 3‐3.試験の難易度

    精神保健福祉士国家試験の 合格率は60%前後です。

    社会福祉士国家試験と比較すると、合格率は高めですね。

    精神に関わる出題が多く、社会福祉士国家試験と比較すると出題範囲が狭いため、合格率も上がっていると考えられます。

    超難関というわけではないので「社会福祉士の資格を取得する前に、まずは精神保健福祉の資格にチャレンジする」こともひとつの手段です。

    また、社会福祉士・精神保健福祉士の資格取得に関して詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

    社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士国家試験:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

    4.資格取得のためのおすすめ通信講座3選

    仕事や、家事・育児をしながら資格を取得するのに欠かせないのが通信講座です。

    ここでは、 キャリアピックスおすすめの通信講座を3つご紹介します

    それぞれの通信講座の特徴を、順にご紹介します。

    ①財務・法律系の国家試験に強い「クレアール」

    資格難易度 クレアール
     
    クレアール」は、1998年設立の資格教育機関です。
     
    公認会計士、税理士、司法書士といった財務・法律系に特に力を入れています。
     
    「クレアール」は、Webに特化した通信学習の専門スクールのため、忙しい方でも時間を効率的に使うことができます。
     
    また、独自の学習法である「非常識合格法」は、勉強時間を圧倒的に減らせるという点で注目されています。
     
    合格に必要な学習範囲だけを徹底的に習得することで、勉強時間は圧倒的に減らすことが可能になるのです。
     

    ②事務系・美容や健康など女性向け資格なら「たのまな(ヒューマンアカデミー)」

    資格難易度 たのまな 資格難易度 たのまな

    たのまな」は、ヒューマンアカデミーが運営する通信講座です。

    『たのしい未来へ導く、学びサポーター』 というコンセプトから、「たのまな」という名前が付けられています。

    事務系はもちろん、女性ならではの美容系やフード系の講座も充実しています。

    「たのまな」の講座は、基本的にテキストとDVDが中心です。

    ただし、学習教材や学習方法は講座によって異なるため、まずは希望の講座ホームページを確認しましょう。

    また、同じ資格取得を目指す者同士のコミュニティがあったり、最寄の校舎でサポートを受けることの出来るコースがあるのも嬉しいポイントです。

    質問無制限、受講延長制度などのサポートも利用者からの評価が高い通信講座です。

    ③教員など公務員資格に強い「東京アカデミー」

    資格難易度 東京アカデミー 資格難易度 東京アカデミー

    東京アカデミー」は、全国に75拠点あり、25万人以上が受講している通学・通信講座最大手です。

    「東京アカデミー」では、公務員をはじめ、教員や看護師の採用・資格試験対策の講座を中心に行っています。

    DVDやWEB講義中心の通信講座が多い中、「生」講義にこだわっていることが大きな特徴のひとつです。

    大手ならではのノウハウと、資格に応じた対策と指導ができることが「東京アカデミー」の強味と言えるでしょう。

    まとめ

    ケースワーカーになるためには「社会福祉主事任用資格」を取得し「地方公務員試験」を受けることが一般的です。

    また、キャリアアップとして「社会福祉士」「精神保健福祉士」の資格取得を目指すこともおすすめです

    幅広く活躍できる上、社会に貢献できる資格なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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