電気工事士資格の取り方!資格の難易度や種類、勉強法なども解説

資格

電気工事士の資格を取得すれば、仕事の範囲が広がります。

資格がなくても働くことはできますが、担当できる仕事の範囲が限られるので、一生の仕事にするなら資格取得をおすすめします。

この記事では、これから電気工事士の資格取得を目指したい人のために資格の種類や難易度、試験の内容などを解説。

後半では勉強法やおすすめの通信講座も紹介します。

最後まで読めば、電気工事士の仕事内容から、なるための方法まで一通りの知識を身につけることができますよ。

1.電気工事士になるには?

こちらでは、電気工事士になるための情報をご紹介します。

解説する項目は以下の通りです。

それでは見ていきましょう。

資格なしでも仕事はできる

電気工事士の資格を持たない人でも、「エアコンの工事」や「照明の交換」などの一部の作業を行う事ができます。

また、企業の応募条件によっては、資格を持たない人を「電気工事士の補助・見習い」として歓迎しているケースもあります。

電気工事士の無資格歓迎求人

(画像引用:DK工事士.com2020年2月時点

しかし、電気工事は危険を伴う作業であるため、法律で決められた範囲以上の仕事を行うには、資格が必要です。

無資格で法律で定められた範囲以上の電気工事を行った場合には、懲役や罰金が科されますので十分な注意が必要です。

電気工事士は無資格でできる仕事もありますが、本格的に働きたいなら、資格を取ることをおすすめします。

  • 資格の種類と難易度

    電気工事士には「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の2つがあります。

    それぞれの資格の違いは、以下の通りです。

    資格の種類 仕事内容
    第一種電気工事士 第二種の業務範囲と、工事やビルでの500キロワット以下の電気工事
    第二種電気工事士 規模の小さな店舗や一般住宅での600ボルト以下の電気工事

    (参照:電気技術者試験センター

    第一種の資格は、第二種の作業可能な範囲を全て網羅しています。

    しかし、第一種の難易度は第二種と比べてはるかに難しいです。

    <試験の難易度>

    • 第一種電気工事士:約45%
    • 第二種電気工事士:約30%

    第一種には、第二種にはない「事業用電気工作物」の内容が含まれいる上、複雑な公式や知識量が追加されます。

    理想の勉強時間は60~100時間と言われており、1日1~2時間勉強した場合には、約1~2ヶ月間かかります。

    受験資格:誰でも受けられる

    電気工事士の試験に、受験資格はありません。

    年齢や経験、性別問わず、どなたでも受験することができます。

    受験者の年代は10代~60代以上と、とても幅広いです。

    中でも、30代の受験者数は最も多く、全体の約3割程度を占めています。

  • 働きながら資格取得を目指す人も多い

    電気工事士の資格は、働きながら取得を目指す人が多いです。

    働いている職場で資格が必要な人や、スキルアップを目指す人、転職を考えて受験をする人など、多くの人が受験しています。

    会社によっては無資格の人に対して、資格取得支援を行っているところもあります。

    働きながら資格取得を目指したい方は、応募する前に確認しておくことをおすすめします。

    2.電気工事士資格の試験内容

    ここでは、電気工事士資格の試験内容について以下の2つに分けて解説します。

  • 第二種電気工事士

    第二種電気試験工事士の試験は、筆記試験と技能試験の2種類に分かれています。

    筆記試験

    筆記試験は下記の7分野から出題されます。

    1. 電気における基礎理論
    2. 配電理論と配線設計
    3. 電気機器や配電器具、電気工事に関する道具
    4. 電気工事における施工法
    5. 一般用電気工作物の検査方法
    6. 配線図
    7. 一般用電気工作物の検査方法に関する安全法

    (参照:電気技術者試験センター|第二種試験概要

    試験時間は2時間(120分)、解答方法はマークシートに記入する択一式です。

    問題の形式は、計算問題、文章問題、イラスト問題、配線図の4つから構成されています。

    技能試験

    技能試験では、以下のいずれかの課題が用意されています。

    1. 電線を接続する
    2. 配線の工事を行う
    3. 電気機器や配線器具の設置する
    4. 電気機器や配線器具、電気工事用の道具を使用する
    5. コード・キャブタイヤケーブルを取り付ける
    6. 設置工事を行う
    7. 電流や電圧、電力、電気抵抗を測定する
    8. 一般用電気工作物を検査する
    9. 一般用電気工作物の故障部分を修理する

    (参照:電気技術者試験センター|第二種試験概要

    技能試験の場合、実際に用いる作業用工具は持参する必要があります。

    技能試験では、方程式や基礎知識の暗記も大切ですが、課題を解決するための応用力が必要です。

    第一種電気工事士

    第一種電気工事士の試験も、筆記試験と技能試験の2種類に分かれています。

    筆記試験

    第一種の試験内容は、第二種よりもボリュームが増えます。

    試験内容には、以下9つのテーマが用意されています。

    1. 電気に関する基礎理論
    2. 電理論と配線設計
    3. 電気応用
    4. 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の道具および受電設備
    5. 電気工事の施工方法
    6. 自家用電気工作物の検査の方法
    7. 配線図
    8. 発電施設・送電施設・変電施設の基礎知識と特性
    9. 一般用電気工作物・自家用電気工作物の安全法

    (参照:電気技術者試験センター|第一種試験概要

    出題範囲は広いですが、試験内容は傾向が毎年似ているため、試験対策問題を繰り返し解くことで対策が行えます。

    技能試験

    第一種電気工事の技能試験は、以下から出題されます。

    1. 電線を接続する
    2. 配電工事を行う
    3. 電気機器・蓄電池・配線器具を設置する
    4. 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用具の使い方
    5. コードやキャブタイヤケーブルを接続する
    6. 設置工事を行う
    7. 電流・電圧・電力・電気抵抗を測定する
    8. 自家用電気工作物を検査する
    9. 自家用電気工作物の操作や修理を行う

    (参照:電気技術者試験センター|第一種試験概要

    毎年、電気技術者試験センターの公式サイトにて、「配線図」や「施工条件」に関する「技能試験の候補問題」が公表されます。

    試験当日は、事前に公開された問題の中から数問出題されるので、事前に解いておくと点数を稼げるでしょう。

  • 3.電気工事士資格取得のための4つの勉強方法

    こちらでは、電気工事士資格合格に向けた勉強方法を4つ解説します。

    方法1.学校に通う

    電気工事士を育てる高等学校、専門学校、大学などに通えば、資格取得のための勉強をすることができます。

    中でも、経済産業省が指定する「電気工事士養成施設」では、無試験で「第二種電気工事士資格」が取得できます。

    学費の目安は、大学や短期大学で約40万円~180万円前後、専門学校の場合は約90万円~150万円が平均的です。

    学校に通学する学び方は、高校卒業後に電気工事士への進路を決める人や、休職期間中に集中して資格勉強をしたい人におすすめです。

    方法2.職業訓練校に通う

    職業訓練校とは、求職中の人たちが仕事を早く見つけられるような訓練を提供している機関です。

    職業訓練校は、経済産業省指定の教育機関のため、卒業と共に無試験で「第二種電気工事士」の資格を取得することができます。

    また、職業訓練校は求職者(働く意欲のある方)であれば、誰でも通学可能な公的制度として認められています。

    ハローワーク指定の免除対象となれば、無料もしくは受給しながら訓練が受けられます。

    職業訓練校への申し込みは、各地域のハローワークの窓口にて可能です。

    詳しくは「厚生労働省ハロートレーニング」をご覧ください

    方法3.独学する

    結論から言うと、独学は分からない問題を自分で解決しなければいけないので、初心者には効率の悪い学習法です。

    独学する場合には、市販の教材の中から自分に合ったレベルのものを選択しましょう。

    また、なるべく学費を抑えたいなら、通信講座や職業訓練校の利用をおすすめします。

    次に、独学におすすめのテキスト2冊をご紹介します。

    ①ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2020年版)

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    イラストが多く含まれているので、難しい説明を分かりやすく解説しているテキストが欲しいという方におすすめです。

    また、専門知識がない方や初心者の方でも、読みやすくて理解しやすい本となっています。

    携帯用の「重要ポイント丸暗記ノート」も付属しているので、外出先でも効率よく勉強ができます。

    ②DVDで一発合格! 第二種電気工事士 筆記&技能テキスト

    筆記試験と技能試験の両方ついて知識を深めたい人は、「DVDで一発合格! 第二種電気工事士 筆記&技能テキスト」をおすすめします。

    重要なポイントを効率よく学べる内容となっているので、短時間で合格を狙うことができます。

    方法4.通信講座を利用する

    電気工事士の資格は、通信講座で勉強することができます。

    通信講座では、試験対策のコースや短期集中コースなどの独自のカリキュラムが用意されているので、自分に合った学習法の選択が可能です。

    また、仕事をしている人や近所に試験に特化した学校が無い場合でも、通信講座なら場所を選ばずに学習できます。

    専門家による添削指導も受けられるため、効率良く学びたい人や一発合格を目指したい人におすすめです。

    次に、電気工事士資格を目指せるおすすめの通信講座をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

    4.電気工事士資格を目指せる通信講座3選

    ここでは、電気工事士資格を目指せる「おすすめの通信講座3選」をご紹介します。

    上記は全て、第二種、第一種の受講コースが受けられる通信講座です。

    一発合格を目指したい人は「たのまな(ヒューマンアカデミー)」

    一発合格を目指したい人は、受験対策のカリキュラムが充実している「たのまな」がおすすめです。

    3ヶ月間に及ぶ筆記試験対策コースと、1ヶ月間の短期技能試験対策コースがあり、最短で試験の合格を目指せるカリキュラムとなっています。

    技能試験の対策では、DVDを用いて実際の実技の動きを学習します。

    実践的で分かりやすい指導が受けられるため、一発合格を目指す人に向いている通信講座です。

    講座の種類 第二種 第一種
    受講料(税込) 29,700円 31,900円
    標準学習期間 4~8ヶ月 4~8ヶ月
     

    効率を重視したい人は「ユーキャン」

    効率を重視した試験勉強を行いたい人は、「ユーキャン」を利用しましょう。

    ユーキャンのテキストは、過去に出題された問題を基に作成されているので、重要なポイントを押さえて勉強することができます。

    また、豊富なイラストを用いて分かりやすく解説されているため、初めて試験を受ける方や初心者の方にもおすすめです。

    専門性を高めたい人は「翔泳社アカデミー」

    (引用:翔泳社アカデミー

    専門性を高めたい人は、プロの指導が受けられる「翔泳社アカデミー」がおすすめです。

    翔泳社アカデミーは、電気工学分野に特化した通信講座として人気があります。

    試験対策向けの短期特別講座や、初心者向けの長期講座まで複数のプランがあるため、自分に合ったコースの選択が可能です。

    実技試験対策では、独自の教科書やDVDを用い、作業を正確に分かりやすく解説しています。

    講座の種類 第二種 第一種
    受講料(税込) 55,000円~ 80,000円
    受講料(技能のみ)(税込) 36,000円~ 42,000円
    標準学習期間 3ヶ月 4ヶ月
     

    5.電気工事に関連する資格

    こちらでは、電気工事に関連する資格を4つ解説します。

    ①電気主任技術者

    電気主任技術者は、「電気の配線」や「受電設備」などを行う監督責任者です。

    資格の種類は、第一種から第三種までの3つあり、資格によって扱える業務内容が変わります。

    扱える業務 第三種 第二種 第一種
    事業用電気工作物の業務すべて    
    17万ボルト未満の電圧の工事  
    5万ボルト未満の電圧の工事
    (発電所の場合、5千キロワット未満まで可能)

    試験の難易度は、第一種・二種・三種とも10%を下回る、非常に難しい試験です。

    電気主任技術者の平均年収は、400万円~600万円前後です。

    高年収を狙うためには、数年間の実務経験を積み、部長や課長などの役職に就くことが必要です。

    ②電気通信主任技術者

    電気通信主任技術者とは、電気通信ネットワーク関する工事の監督責任者です。

    電気通信主任技術者試験は、日本データ通信協会による「電気通信国家試験センター」が行う国家試験です。

    資格の種類は2つに分かれています。

    資格の種類 業務内容
    伝送交換主任技術者 電気通信事業に関する伝送交換設備の工事や運用
    線路主任技術者 電気通信事業部に関する線路設備の工事や運用

    合格率は、30%前後の難易度の高い試験です。

    資格を取得できれば、ソフトバンクなどの大手通信メーカーへの就職も夢ではありません。

    平均年収は500万円~600万円と、高めの年収です。

    ③電気工事施工管理技士

    電気工事施工管理技士」は電気工事の専門家として、施工計画の制作や工事の品質管理などの役割を担います。

    資格の種類は、1級と2級の2つです。

    資格の種類 仕事内容
    1級電気工事施工管理技士 特定建設業の営業所ごとに配属される専任技術者、管理技術者、主任技術者としての役割
    2級電気工事施工管理技士 一般建設業の選任技術者や現場に配属される主任技術者としての役割

    「電気工事施工管理技士」は、電気工事の現場を担う「電気工事士」とは異なり、現場管理・監督を行う際に必要な資格です。

    合格率は、1級2級の間に大きな差は見られず、どちらも約50%~60%の間で推移しています。

    平均年収は500万円~700万円前後で、電気工事士よりも高い傾向があります。

    ④その他の資格

    以下は、電気工事士に関連するその他の資格です。

    小売電気アドバイザーは、消費者に対して電力の知識を活かしてサービスを行う仕事です。

    エネルギー管理士は、エネルギーに特化した基礎知識を用いて、取り扱い方法、維持、管理などを行います。

    太陽光電アドバイザーの仕事内容には、太陽光発電システムの専門家として、消費者の相談などを受けることが含まれています。

    まとめ

    無資格でも電気工事士の仕事はできますが、業務内容は有資格者の補助など、かなり絞られます。

    そのため、本格的に電気工事士として仕事をしたいなら、資格を取得しておいた方がいいでしょう。

    • 第一種電気工事士と第二種電気工事士の2種類がある
    • 試験の難易度は30~45%と高め
    • 受験資格は必要ない
    • 効率よく学びたい人は、通信講座や職業訓練、学校で学ぶ勉強法がおすすめ

    電気工事士は、専門性のある資格であるため、需要の多い仕事です。

    ぜひ自分に合った資格の習得方法を選択し、合格を目指してくださいね。

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