最終更新日:2020/12/25
高年収のイメージがある「CA(キャビンアテンダント)」は、実は年収約550万円前後とそれほど高いわけではありません。
月収にして約45.8万円です。
しかし、世界中を回れる「CA」はいつの時代も人気の職業ですので、その詳細が気になる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、CA(キャビンアテンダント)の給料・年収や企業別年収について解説します。
また、CAになるための方法や業務内容についてもご紹介します。
CAの実情や業務について詳しく知りたい方は、ぜひご覧くださいね。
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1.平均年収は約550万円前後
CA(キャビンアテンダント)の平均年収は約550万円前後です。
この数値は厚生労働省発表の「賃金構造基本統計調査 職種別(1,000人以上規模の企業)」の過去5年間の数値を元に算出しました。
<算出計算式>
「きまって支給する現金給与額(手当込みの月給)」×12+「年間賞与その他特別給与額(ボーナス)」
過去5年間のCAの平均給与の推移は、以下の表の通りです。
賃金構造基本統計調査年度(平成) | 平均給与(男女) |
26年 | 518万円 |
27年 | 512.6万円 |
28年 | 669.9万円 |
29年 | 566.5万円 |
30年 | 637.4万円 |
数値にバラツキが見られるのは、CAの賞与や手当支給額が年度によってかなり差があるためです。
ここからは、CAの平均年収を以下の項目に分けて解説します。
それでは、順にみていきましょう。
平均月収は約45.8万円
「CA」の平均月収は約45.8万円です。
この数値は過去5年間それぞれの平均年収を12ヶ月分で割り、その金額の平均値で算出しています。
ちなみに、「賃金構造基本統計調査 職種別(1,000人以上規模の企業)」では、「賞与や手当を考慮しない給与額」も公表されています。
給与額の平均は、以下の表でご確認ください。
賃金構造基本統計調査年度(平成) | 給与額平均 |
26年 | 35.5万円 |
27年 | 35.8万円 |
28年 | 45.8万円 |
29年 | 41.5万円 |
30年 | 41.4万円 |
平均賞与(ボーナス)は約100.8万円
平成26~30年の5年間の平均賞与(ボーナス)は100.8万円です。
CAの賞与は企業の年間業績によって大きく変動するため、過去5年間の数値にバラツキが見られます。
過去5年間の賞与の推移は、以下の表の通りです。
賃金構造基本統計調査年度(平成) | 平均給与(男女) |
26年 | 92.1万円 |
27年 | 83万円 |
28年 | 120.3万円 |
29年 | 68.5万円 |
30年 | 140.6万円 |
CAの年収額は賞与や手当にかなり左右される
CAの年収額の特徴として、「基本給は低め・賞与や手当は高め」という傾向があります。
CAは「勤務時間中に飛行機に乗っている時間」に対し、「乗務(フライト)手当」などの別途手当支給を受けられます。
簡単に言えば、「地上で勤務した時間が長いときは収入減」「フライト時間が長いときは収入増」です。
また、「パーディアム」と呼ばれる「旅費日当」や、「深夜手当」などの支給もCAの特徴です。
この手当と賞与額によって、CAの年収額は大きく変動します。
【補足】男女別CAの平均年収
CAの男女別の平均年収を以下の表にまとめました。
「賃金構造基本統計調査」を参考にしていますが、平成27年度のデータには数値にバラツキが見られるため、参考値として見てください。
賃金構造基本統計調査年度(平成) | 男性平均年収 (賞与額) |
女性平均年収 (賞与額) |
26年 | 326万円 (10万円) |
518万円 (92.1万円) |
27年 | 542万円 (57.2万円) |
511.8万円 (83.4万円) |
28年 | 382.8万円 (0円) |
678.6万円 (127.8万円) |
29年 | 408.6万円 (5万円) |
566.5万円 (68.5万円) |
30年 | 434.5万円 (7.3万円) |
637.4万円 (140.6万円) |
結果を見ると、やはりまだ女性に比べ、高収入の男性CAは少ないことがわかります。
しかし、この数値は、男性CAの正社員や勤続年数が女性と比べまだまだ少ないことが原因と考えられます。
今後は男性のCAも経験や勤続年数を重ねるにつれ、年収額も増えていくのではないでしょうか。
昔に比べ基本給が低い
CA(キャビンアテンダント)の基本給は、昔に比べて低くなっているのが現状です。
平成30年度の「決まって支給する現金給与額(手当込みの月給)」は約41.4万円です。
対して平成19年は約48万円、平成20年は約46万円と、最新年の額とは5~7万円の差がついています。
しかし、平成26年度の約35.5万円よりは回復しているため、今後の賃金は上昇していく可能性があります。
2.CA(キャビンアテンダント)の企業別平均年収
「CA(キャビンアテンダント)」として働く場合の、主な航空会社別の平均年収を調査しました。
今回調査した企業は以下の4社です。
参考としたのは、各社の「有価証券報告書」や口コミサイトです。
以下で詳細を解説していきます。
① JAL(日本航空株式会社)の平均年収は約552万円
「JAL(日本航空株式会社)」の「平成29年度有価証券報告書」によれば、「JAL」の「CA」の平均年収は552.5万円です。
「地上社員」の590.5万円や「運航乗組員」の2,105.1万円と比べると低い金額を示していました。
② ANA(全日本空輸株式会社)の平均年収は450万円前後
ANA(全日本空輸株式会社)の「CA」平均年収は、口コミサイトでの平均値で算出した結果、約450万円前後という結果になりました。
「平成24年度有価証券報告書」での「客室乗務員の平均年収」も449.5万円と記載されているため、現在もこの数値に近いと思われます。
20代
客室乗務職
月収は基本給とフライト手当で決まる為、月によってばらつきがあります。有給などを使用せず沢山フライトをした月には、それなりの手当が頂けるので満足しています。(中略)フライトの手当以外にも、宿泊や深夜勤務をしたら頂ける手当もあります。賞与は年に2度あり、業績によっては7月に一時金を頂ける場合もあり、大変満足しております。
ANAホールディングスの子会社の平均給与まとめ
「ANAホールディングス」に所属している、以下4つの航空会社の平均年収額をまとめました。
- 「株式会社エアージャパン」
⇒400万円前後 - 「ANAウイングス株式会社」
⇒400万円前後 - 「バニラ・エア株式会社」
⇒300万円前後 - 「Peach Aviation株式会社」
⇒260万円前後
「ANA」の子会社では、CAを「時給制の契約社員」として雇う会社も多いです。
そのため、ANA(全日本空輸株式会社)と比べると平均年収額は低い傾向が見られます。
③ エミレーツ航空の平均年収は450万円前後
「エミレーツ航空」の「CA」の平均年収は450万円です。
給与に関する大きな特徴としては、「税金が引かれずそのまま手取りとして受け取れる」ことが挙げられます。
これは「エミレーツ航空」の本拠地である「アラブ首長国連邦」の給与には、所得税などがかからないためです。
ただし、2018年より「アラブ首長国連邦」でも消費税が導入され始めたため、今後所得税がかかる可能性があります。
④ シンガポール航空の平均給与は500~600万円
「シンガポール航空」の平均給与は500~600万円です。
給与の内訳は「乗務(フライト)手当」が大きな値を占め、フライトの回数が増えるほど収入が増えていきます。
ただし、評価制度は「成果主義」というより「年功序列」が重視されているようです。
基本は「シンガポールドル」で給与が支給されます。
3.CA(キャビンアテンダント)になるには
「CA(キャビンアテンダント)」になるためには、以下3つの条件をあらかじめ確認しておきましょう。
以下でご説明していきます。
新卒は学歴や英語力が必要
「CA」になるために特別な資格は必要ありませんが、学歴や英語力が求められる場合があります。
新卒での採用は「大卒」「大学院卒」「専門学校卒」「短大卒」の学歴が必要となるため注意してください。
また、「ANA」では「TOEIC550点以上」や「英検2級以上」などの条件が設けられているため、英語力も身につける必要があります。
新卒でCAを目指す方は、「学歴」や「英語力」に気をつけましょう。
視力制限はある(メガネは禁止)
「CA」になるためには、「矯正視力1.0以上」など、ある程度の視力が必要です。
実は、多くの航空会社で「フライト中のメガネ着用」は禁じられています。
これは悪天候や緊急時の対応時に、メガネによって怪我をさせたり、紛失によって指示が送れなくなったりなどのトラブルを防ぐためです。
国内では「コンタクトレンズ着用後の視力が1.0以上」であれば問題ありませんが、普段から視力低下には気をつけておきましょう。
国内便で身長制限はない(外資系は求められる可能性がある)
「CAは160cm以上の身長が必要だ!」という話も広まっていますが、 「JAL」や「ANA」などの募集要項では身長制限は設けられていません。
ただし、身長が低すぎると採用に影響する可能性はあります。
CAは棚の上の荷物の収納や取り出しをしなくてはならないため、最低限の身長がなければ業務に支障をきたすことになるのです。
また、外資系の航空会社では150cm以上などの制限があるケースも存在します。
CAへの転職は可能
「CA」は既卒枠や第二新卒枠での募集も行われているため、「CA」への転職は可能です。
「JAL」や「ANA」では、既卒採用の募集を随時行っています。
また、外資系の航空会社は学歴不問の場所も多いです。
ただし、正社員ではなく契約社員契約も多いため、募集要項は一度確認するようにしましょう。
また、新卒の場合と同じく、「TOEIC600点以上」程度の英語力を身に付けておくべきです。
時給制の契約社員は削減していく方向へ
かつて「CA」は人件費削減の観点より「契約社員」からのスタートでしたが、2019年現在は新卒での募集が増えてきました。
2013年からは「ANA」が、2015年からは「JAL」がそれぞれ契約社員制度を廃止し、CAを正社員として採用しています。
今後も、各グループの子会社が同じ流れになっていくと予想されます。
4.CA(キャビンアテンダント)の業務内容
華やかなブランドイメージで人気の「CA(キャビンアテンダント)」ですが、実際は多くの業務や目に見えない負担がかかる大変な仕事です。
以下より、CAの業務内容や実際の評判について解説します。
それでは、順に確認していきましょう。
業務内容について
「CA(キャビンアテンダント)」の業務は、その名の通り「航空機内の乗客に対する接客サービス」が中心です。
航空機内でのドリンクや食事のサービスや、飛行ルートの説明などのガイド的な役割の他にも、以下のような業務を行います。
【CAの主な業務】
- 機内の清掃状況や機内の保安点検
- フライト前の事前打ち合わせ
- パイロット(機長・副機長)との打ち合わせ
- 緊急時の対応
CAの仕事がきついと言われる理由
「CAは業務がきつい」と言われる理由として、主に以下の要因が挙げられます。
【CAの仕事がきつい理由】
- シフト勤務(早朝・夜勤勤務)による時間差で体調面が管理しづらい
- 業務内容の割に給与が安い
- わがままな乗客に対しストレスが溜まる
- フライト中のクルーの人間関係
- 業務の性質上、家に帰れないことが多い
夜勤などの時差出勤による体力消耗や、プライベートの時間の確保が難しいなどの声が多いようです。
CAの口コミや評判
5.CAに転職するなら『doda』を利用しよう
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(引用:職務経歴書テンプレート|doda)
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まとめ
「CA(キャビンアテンダント)」の平均年収は約550万円です。
年収は企業の業績や「乗務(フライト)手当」などの基本給以外で左右されるため、その時の状況によって大きく変動します。
一見華やかな仕事に見えますが、不規則な勤務の中での体調管理が必要であったりと、決して簡単に勤まる仕事ではありません。
本気で「CA」を目指したい方は、一度各航空会社の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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(前略)客室乗務員という仕事は月給の他に乗務手当や夜勤手当が支給されるので、一般企業よりも多くもらっていたと思います。(後略)