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「ハレーション」は、 元々カメラの専門用語であり、「強い光線が当たる部分が白くぼやける現象」を意味します。
「写真を台無しにしてしまう」というニュアンスから転じて、ビジネス用語としては「悪影響を与えること」という意味で使われる言葉です。
本記事では、「ハレーション」の意味と使い方をはじめ、他の業界での使われ方を詳しくご説明します。
「ハレーション」という言葉への理解が深まり、自信を持って使えるようになりますよ。
1.「ハレーション」の意味
カメラ用語で「強い光線が当たる部分が白くぼやけること」
ハレーション
英語:halation
意味:
もともと写真用語で、逆光になった太陽光などの強烈な光がレンズに入射することにより、光源中心に明るい(白んだ)ボヤけが生じる現象のことである。
ちなみに、レンズやカメラの内部で光が反射するこよによって画面全体が白む現象をフレア(レンズフレア)という。
(引用:weblio辞書)
「ハレーション」には、「強い光線が当たる部分が白くぼやけること」という意味があります。
「ハレーション」は、英語の「halation」が元となったカタカナ語です。
「ハレーション」は、本来はカメラ業界で使われる専門用語です。
厳密に言うと、強い光が写真フィルムの感光層を通過し、その下のベースに当たり反射して再び周囲の感光剤に作用する現象を指します。
そのため、フィルムを使わないスマートフォンやデジタルカメラでの撮影では「ハレーション」が起こることはありません。
例文
- フィルムを現像すると、写真の広範囲にハレーションが起きているのが分かった。
- ハレーション対策でレンズにカバーを付けたり、手で直射日光が当たるのを防ぐ。
- 写真に偶然入り込んだハレーションが、思いがけず良い効果になった。
また、「ハレーション」は、デジタルカメラでも起こる以下のような類似現象と混同されることがあります。
どちらも、「ハレーション」同様に、強い光で画面が影響されて起こる現象です。
- フレア…強い光がレンズの中に入射し、カメラ内部で反射して画面が白くぼやけること。
- ゴースト…強い光がレンズの中に入射し、カメラ内部で反射して光の玉が写り込んでしまうこと。
ビジネス用語としての「ハレーション」の意味
ハレーション
意味:
ビジネス用語における「ハレーション」とは、言動などが周囲に強い悪影響を及ぼすといった意味で用いられる表現。特に「ハレーションを起こす」という言い回しで用いられることが多い。
(引用:weblio辞書)
ビジネス用語としての「ハレーション」の意味も、「強烈な要因が混ざり込んでしまい全体像にケチがついてしまう」(引用:weblio辞書)というニュアンスを含みます。
その点では、カメラ用語のハレーションと相通ずるものがあります。
2.「ハレーション」の様々な使い方・例文
「ハレーション」は本来、カメラ用語ですが「強い光が周囲に影響を与える」という意味から派生して、様々な業界でも使われています。
それでは、順に詳しくご説明します。
【ビジネス用語】「周囲へ悪影響を与えること」を表す
ビジネスにおける「ハレーション」は、「周囲へ悪影響を与えること」を表しています。
「強い光の影響で写真を台無しにしてしまう」というカメラ用語としてのニュアンスから、ビジネス用語でも悪い意味で使われます。
ビジネス用語としての「ハレーション」は、日本独自の使い方なので、そのまま英語に置き換えて使うことはできません。
例文
- 大臣の失言によるハレーションで、政策に対しても批判が相次いでいる。
- 信頼の厚いリーダーが引退したハレーションで、本年は退職者が増加した。
【デザイン用語】「隣り合う色が違和感を起こすこと」を表す
「ハレーション」はデザイン業界でも使われる用語です。
デザイン用語での「ハレーション」は、「隣り合う色の作用で見た目の違和感を起こすこと」を指しています。
例えば視力検査で、隣接した鮮やかな赤と緑のパネルを同時に見せられることがあります。
この時に、違和感を感じ目がチカチカした経験を持つ方は多いのではないでしょうか。
このように色の組み合わせで視覚に不快感を与えてしまうことを、デザイン用語では「ハレーション」と呼びます。
長く注視は出来なくとも、目を引いて注目されやすいことから、街頭ポスターなどでは効果的に使われることもあります。
例文
人気アーティストが手がけたこの広告は、ハレーションが効果的に使われている。
【アート用語】眩しい光を表現するときに使う
「ハレーション」が入った写真からは、眩しさや、輝き、暑さ、などを感じることが出来ます。
「ハレーション」は、アートの世界において作品に登場する人物の神々しさや、眩しさを伝える表現として使われることが多いです。
例文
眩しい彼女の微笑みは、ハレーションとなって周囲を明るく和ませる。
【医療用語】CTやMRIでの「金属の反射」を意味する
「ハレーション」は、エックス線を用いたCTや、磁石と電磁波を用いたMRIによる医療検査でも起きる現象です。
体内のボルト、虫歯に被せてある金属やインプラントなどが装置に映ると「ハレーション」が起き、正しい撮影が行えません。
検査装置で体内を撮影する際、金属が磁波などに反射して放射状の光が映像に現れてしまうのです。
これが、医療用語で「ハレーション」と呼ばれる現象です。
例文
MRIのハレーションを防ぐため、患者には検査前にアクセサリーなどの金属類を外すよう伝えた。
3.「ハレーション」の類語・言い換え表現
「ハレーション」には以下のような類語が挙げられます。
それでは、順にご説明します。
類語1.光暈(こううん)
「光暈」は「光の周辺で、反射や屈折を受けて起きる淡い光のかさ」を意味します。
「ハレーション」により、強い光がぼんやり白く写り、その周りに光の輪ができている現象です。
「光暈」は、写真だけではなく、太陽に雲や霧がかかった状態で現れる光の輪も指しています。
例文
彼女の顔には光暈が掛かってしまい、表情がよく見えない。
類語2.光滲(こうしん)
「光滲」は、「強い光が当たり、画像の周囲が黒くなり不鮮明になること」を意味します。
「ハレーション」と同様、「光滲」は強い光が乱反射を起こしフィルムに影響する現象です。
「ハレーション」と異なるのは、「光滲」では光が白く映り込まず、フィルムの感光膜中で画像が黒くなる現象を表すことです。
例文
撮影時に、光滲が起きないよう光を調節する必要がある。
類語3.悪影響
「悪影響」は「悪く低質な物事の力や作用が、他のものに及ぶこと」を意味します。
ビジネス用語における「ハレーション」と言い換えができる言葉です。
例文
よく遅刻する社員がいると、周りも気が緩み悪影響が起きやすい。
まとめ
「ハレーション」は、カメラ用語で「強い光がレンズに入射して画像の一部が白くぼやけて写る現象」を指します。
「写真を台無しにしてしまう」というニュアンスを持つことから、ビジネス用語では「悪影響」を意味する言葉として使われます。
その一方で「ハレーション」は、アートや音楽の世界では「キラキラした眩しい輝き」を表現するために使われることも少なくありません。
様々な状況で使われる「ハレーション」の意味を理解し、ビジネスシーンでもぜひ活用してくださいね。