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「結構です」という言葉は、日常的に良く使われています。
1つは「肯定する場合」、もう1つは「否定する場合」の意思表示をするときに使います。
しかし、目上の人に使うと上から目線だと受け取られる可能性があるため、使い方には注意しましょう。
この記事では、「結構です」の意味や類語、正しい使い方について詳しく解説します。
目上の人に使わない方がいい理由についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.「結構です」の意味とは?
まずは、「結構です」の意味から見ていきましょう。
「結構」という言葉は「名詞」や「動詞」、「形容動詞」「副詞」などの活用によってさまざまな意味があります。
それぞれどのような意味なのかご紹介します。
「結構」を名詞・動詞として使う場合の意味
「結構」を形容動詞として使う場合の意味
「結構」という言葉は、形容動詞として使われることが多いのではないでしょうか。
結構
読み:けっこう
【形容動詞】
すぐれていて欠点がないさま
それでよいさま。満足なさま
それ以上必要としないさま
気だてがよいさま
完全ではないが、それなりに十分であるさま
(引用:weblio辞書)
「それでよいさま。満足なさま」「それ以上必要としないさま」という意味で、「結構です」という言葉を使うケースが多いでしょう。
「結構」を副詞として使う場合の意味
2.「結構です」の肯定的な意味・否定的な意味
「結構です」という言葉は、肯定的な意味で使われるケースと、否定的な意味で使われるケースがあります。
それぞれの意味の違いを見ていきましょう。
「結構です」を肯定的に使う場合の意味
「結構です」という言葉を肯定的な意味で使う場合には、「それでよいさま。満足なさま」という意味が当てはまります。
肯定的な意味で使う場合の例文を以下にご紹介します。
【肯定的な意味の例文】
- 「コーヒーでよろしいですか?」(質問)
- 「コーヒーで結構です」
例えば、「コーヒーでよろしいですか?」という問いに対して、「コーヒーで結構です」と返事をした場合は、「 コーヒーで良いです」という意味になります。
つまり、「それでよいさま、満足であるさま」という意味を表している言い回しです。
「結構です」を否定的に使う場合の意味
「結構です」という言葉を否定的な意味で使う場合には、「それ以上必要としないさま」という意味が当てはまります。
否定的な意味で使う場合の例文を以下にご紹介します。
【否定的な意味の例文】
- 「コーヒーのおかわりはいかがですか?」(質問)
- 「いいえ、結構です」
「コーヒーのおかわりはいかがですか?」という問いに対して、「いいえ、結構です」と答えれば、「 コーヒーはもう必要ない」という意味になります。
つまり、「それ以上必要としないさま」という意味を表している言い回しです。
3.「結構です」は目上の人には失礼?
「結構です」という言葉には、何らかの判断を下す意味が込められています。
そのため、目上の人に使うと失礼になる場合があるので注意しましょう。
上司や取引先など、自分より立場が上の人に使うのは避けたほうが無難です。
否定的な意味で「結構です」を使う場合には、失礼になることは少ないですが、肯定的な意味で使う場合にはおすすめできません。
肯定的な意味で「結構です」と同じ内容を伝える場合には、以下の言い方を使うのがおすすめです。
- 問題ございません
- 差し支えありません
- お気遣いなく
- 十分です
- ご遠慮申し上げます
「結構です」を目上の人に使う際には、上記の言葉に言い換えましょう。
4.「結構です」の類語
「結構です」は肯定と否定の両方を意味を持つ言葉のため、自分の意思がはっきりと伝わりにくい場合があります。
そのため、 意思表示を明確にしたい場合には「結構です」を使わず、類語を使いましょう。
肯定的な意味の類語
肯定的な意味の「結構です」の類語は、以下の通りです。
- 構いません
- 大丈夫です
- 差し支えございません
- 問題ありません
「構いません」「大丈夫です」が一般的な言い換え表現といえるでしょう。
さらにかしこまった言い方をする場合には、より丁寧な表現である「差し支えございません」を使うのがおすすめです。
これらの類語を使うことによって、相手に「それで大丈夫です」という意思を明確に伝えることができます。
【例文】
- 「部長の○○は会議で押しておりまして、もう少々お時間がかかると思うのですが」
⇒「構いません」 - 「少々立て込んでおりまして、期限に間に合うか分からないのですが……」
⇒「大丈夫です」 - 「○○の件はこのまま進めさせてもらっても宜しいでしょうか」
⇒「差し支えございません」
否定的な意味の類語
否定的な意味の「結構です」の類語は、以下の通りです。
- ご遠慮申し上げます
- もう十分です
- お気持ちだけいただきます
何かを依頼された時にやんわりとお断りする場合や、もう必要ないことを相手に伝えたい場合には、上記の類語をつかいましょう。
「結構です」という言葉を使うと冷たい印象を与えてしまったり、キツイ印象があったりするため、なるべく類語を使うことをおすすめします。
【例文】
- 「申し訳ありませんが遠慮しておきます」
- 「もう1杯いかがですか?」
⇒「もう十分です」 - 「私共からささやかなお礼を差し上げたいのですが」
⇒「お気持ちだけいただきます」
まとめ
「結構です」という言葉には、 「それで良い」という肯定的な意味と、「必要ない」という否定的な意味の両方があります。
そのため、肯定的な意味なのか否定的な意味なのか、相手に意思が伝わりにくいことがあります。
誤解を招かないためにも、別の言葉に言い換えたほうが良いでしょう。
また、目上の人に使うと失礼になる場合があるので、「結構です」という言葉はなるべく類語を使って表現することをおすすめします。