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「見受けられる」には、 「目に留まる、見てとれる、推測される」という意味があります。
ビジネスシーンでも頻繁に耳にする言葉ですが、受け身の表現ですので間違った使い方をしてしまうと違和感を与えてしまいます。
そこで今回は「見受けられる」の正しい意味、使い方、類語表現、さらに英語表現まで詳しく解説していきます。
1.「見受けられる」の意味と使い方
「見受けられる」の読み方と意味を紹介します。
「見受けられる」は、 「見受ける」に受け身の「られる」がついた形です。
では「見受ける」について、以下で見てみましょう。
「見受けられる」の主語は第三者「見受ける」の主語は自分
「見受けられる」と「見受ける」には、以下の違いがあります。
見受けられる | 見受ける | |
表現 | 受動態 | 能動態 |
主語 | 第三者 | 自分 |
「見受ける」は、自分が主語となって何かを「見る、判断する、推測する」ことを指します。
「見受ける」に「られる」がつくと、第三者が「見る、判断する、推測する」という受け身の表現になります。
「見受けられる」と「見受ける」は、以下の例文のように使います。
<例文>
- うちの部署は、最近遅刻が見受けられる。
- 京都で白塗りの着物を着ている女の人は、舞子さんだと見受ける。
「見受けられる」の敬語表現
「見受けられる」の敬語表現は、以下のようなフレーズを使います。
- 【丁寧語】見受けられます
- 【尊敬語】お見受けされる、お見受けしています
①の丁寧語の場合は、相手の立場に関係なく誰にでも使える表現です。
②の尊敬語は目上の人相手に使う表現です。
「お見受けされる」と「お見受けしています」には以下のような違いがあります。
お見受けされる | お見受けしています | |
主語 | 「相手」が誰かに見られる | 「自分」が相手のことを見る |
「お見受けされる」は受動態なので相手が主語であるのに対し、「お見受けしています」は自分が主語です。
では、それぞれの尊敬表現を使った例文を以下で確認してみましょう。
<例文>
- 今回の災害では、大きな被害が見受けられます。
- 昨晩、教授の姿がお見受けされた。
- お見受けしたところ非常にお忙しそうですが、大丈夫ですか?
3.「見受けられる」の類語表現
「見受けられる」の類語には、以下のようなものがあります。
それぞれの類語表現について、以下で詳しく見てみましょう。
拝察(はいさつ)する
「拝察する」は、 「察する、~に思う」の謙譲表現です。
拝察の意味は以下の通りです。
推察することをへりくだっていう語。「御健勝のことと—いたします」
(引用:weblio辞書)
謙譲語は自分をへりくだらせて相手の立場を上げる表現なので、「拝察する」は目上の人にも失礼なく使うことができます。
フォーマルなシーンでは、「拝察いたします」「拝察申し上げます」のように表現します。
では「拝察する」を用いた例文を、以下で見てみましょう。
<例文>
- 連日のお仕事で、お疲れだと拝察いたします。
- 今回の災害で、ご心労のほど拝察申し上げます。
判断(はんだん)する
「判断する」は、 「物事を見極め、考えを定めること」という意味です。
判断の意味は、以下の通りです。
- 物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。
例文:「適切な—を下す」「なかなか—がつかない」「君の—にまかせる」「状況を—する」 - 吉凶を見分けること。占い。
例文:「姓名—」
(引用:weblio辞書)
「判断する」は、「見受けられる」の「推測する」という意味に近い意味合いです。
しかし「予想している」というニュアンスの強い「見受けられる」に対し、「判断する」は「考えが既に決まっている」ことを指します。
「判断する」は、以下の例文のように使われます。
<例文>
- 今回は雨天のため、イベントは危険と判断されました。
- これは妹の仕業だと判断する。
まとめ
「見受けられる」には、 「目に留まる、見てとれる、推測される」という意味があります。
単に目にするだけではなく、目にした状況から何かを推測するという意味合いで使われることも多い表現です。
ビジネスシーンでは、今回紹介したように「見受けられます」という敬語表現が使えます。
目上の人に対してより丁寧に言いたい時には、「お見受けされる」「お見受けしています」を使うと良いでしょう。