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「真摯(しんし)」とは「真面目でひたむきな様」という意味です。
謝罪会見などで「真摯に受け止める」という表現を耳にしたことがある人も多いでしょう。
真摯は「真摯な対応」「真摯な姿勢」「真摯に受け止める」と用います。
この記事では、「真摯」の正しい意味と使い方について解説します。
1.「真摯」の意味
まじめで熱心という意味
真摯
読み:しんし
- 真面目でひたむきな様
- 真面目で熱心なこと
真摯の「摯」は「真面目」という意味です。
「本当」という意味の「真」と合うことで「本当に真面目である様」を表します。
「真摯」は日常会話やメールではなく、主にビジネスシーンやかしこまった場で使用される言葉です。
使い方は、「真摯に○○(動詞)」「真摯な○○(名詞)」のように使用します。
2.「真摯」の使い方と例文
「真摯」の使い方と例文を見ていきましょう。
ビジネスシーンでよく使用する言葉は次の3つです。
真摯に受け止める
「真摯に受け止める」は「真面目に受け止める、重く受け止める」という意味です。
例:今回のミスを真摯に受け止め、再発防止に努めます
この例文は「今回のミスを重く受け止め、再発防止に力を尽くす」という意味です。
「真摯に受け止める」という表現は、主に 「指摘されたこと」「改善すべきこと」「至らなかったこと」に対して用います。
真摯な姿勢
「真摯な姿勢」は「真面目な姿勢、ひたむきな姿勢」という意味です。
例:面接官は、応募者の真摯な姿勢を気に入った
この例文は「面接官は、応募者の真面目でひたむきな姿勢を気に入った」という意味です。
「真摯な姿勢」の「姿勢」は、 まじめでひたむきな態度やその心意気を意味します。
真摯な対応
「真摯な対応」は「真面目な対応、誠意がある対応」という意味です。
例:お客様のクレームには真摯に対応してください
この例文は「お客様のクレームには誠意ある対応をしてください」という意味です。
「真摯な対応」と「真摯な姿勢」は同じように見えますが、「真摯な対応」は「 相手の出方に対して真摯に対応する」という意味を表します。
そのため「状況に応じて、相手の出方に対して」取り組む場合は「真摯な対応」を使用しましょう。
【使い分け】誠実との違い
「真摯」と「誠実」の違いは、対象が人か物事かという点です。
「誠実」は「真面目で真心があること」という意味を表します。
基本的に「自分や他人の人柄や性質」など「人」に対して使用する言葉です。
その点「真摯」は「ある出来事に対する対応や態度」など「物事」に対して使用します。
例文を見てみましょう。
例1:彼は誠実な人間だ→「彼は真摯な人間だ」とは言わない
例2:今回の不手際を真摯に受け止める→「今回の不手際を誠実に受け止める」とは言わない
「ある物事に対する態度や対応を真面目に取り組む」場合は「真摯」を使用しましょう。
3.「真摯」の類語
「真摯」の類語は次の2つです。
真面目
真面目は「本気であること、嘘や冗談ではないこと」という意味です。
例:何事も真摯な姿勢で取り組む
⇔何事も真面目に取り組む
この例文は「何事もひたむきな姿勢で取り組む」という意味を表します。
「真面目」は誠実と同様に、「真面目な人・真面目な性格」など「人」に対しても使用できる言葉です。
また「真摯」よりも柔らかい表現になります。
日常会話で使用する場合は「真摯」ではなく「真面目」を使うといいでしょう。
実直
実直は「誠実で正直なこと・律儀」という意味です。
例:彼はいつも実直に取り組んでいるので、上司からの信頼も厚い
⇔彼はいつも真摯な姿勢で取り組んでいるので、上司からの信頼も厚い
この例文は「彼はいつも真面目に取り組んでいるから、上司からの信頼も厚い」という意味です。
「実直」は「誰かに見られていようが、見られていまいが変わらず真面目」という意味を持っています。
「実直に○○(動詞)」にすることで物事に対しても使用できますが、基本的に その人の人柄を表す時に用いる言葉です。
「真面目な人、律儀な人」のように人柄を表す場合は「実直」を使用しましょう。
4.「真摯」の対義語
「真摯」の対義語は次の2つです。
不真面目
不真面目は 「真面目さが欠ける様」という意味です。
例:彼は真摯な対応に欠ける
⇔彼の対応は不真面目だ
この例文は「彼の対応には真面目さが欠けている」という意味です。
軽薄
軽薄は 「態度や行動に慎重さがなく軽々しい様」という意味を表します。
例:そんな真摯のかけらもない言葉では、誰も納得しないだろう
⇔そんな軽薄な言葉では、誰も納得しないだろう
この例文は「そんな不真面目で薄っぺらい言葉では、誰も納得しない」という意味です。
「不真面目」よりも言葉や態度が軽々しい時、薄っぺらい時に使用します。
5.「真摯」の英語表現
英語表現は「sincerity(誠意・真摯)」
例文を見てみましょう。
例:I accept with sincerity the opinion of customer’s.(お客様の意見を真摯に受け止める)
「accept~with sincerity」は「真摯に受け止める」という意味です。
「with sincerity」は「真摯な態度で」という意味を表します。
ビジネスメールやフォーマルな場面でも使える言葉なのでぜひ覚えておきましょう。
まとめ
「真摯」は 「真面目でひたむきな様」という意味です。
「真摯な対応」「真摯に受け止める」など、ある物事に対する行動で用います。
日常会話では使いませんが、かしこまった場やビジネスシーンなどでよく使われる言葉です。
この機会にぜひ習得してくださいね。