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前向きな気持ちを表す「向上心」という言葉は、ビジネスシーンで使うことが多いでしょう。
とくに、就職活動における履歴書や面接の自己PRで「私の長所は向上心が高いことです」とアピールする人も多いはずです。
よく使う言葉ではあるものの、正しい意味や使い方を知らないと逆効果になってしまう場合も。
そこで今回は、向上心の意味や使い方、類語や言い換え表現をご紹介します。
自己PRで使える例文もたっぷりとご紹介しているので、ぜひ就職活動に役立ててください。
1.「向上心」の意味とは
「向上心」とは、「 より優れた状態を目指そうとする心」という意味です。
「自分で目標を設定し、その目標を達成するために努力を行うこと」を表し、前向きな気持ちを表現したいときに用いられます。
「向上心」は前向きな気持ちを表す表現であり、履歴書や自己PRでは「長所」を伝える時に使われることが多いです。
2.「向上心」の使い方と例文
面接や履歴書で自己PRをする時に、 「向上心」があることを長所として伝えたいと考える人は多いでしょう。
しかし、いくら前向きな気持ちを伝えたくても、使い方によっては逆効果になったり、うまく伝わらない場合があります。
向上心をきちんと伝えるためにも、正しい使い方を知っておきましょう。
「向上心」の使い方
「向上心」は、 「満足できない現状に立ち向かって超えていこう」とする前向きな気持ちや精神状態を表します。
ビジネスシーンでは、上司が部下を評価する時に使われることも多い言葉です。
また、就職活動の履歴書や面接の時は、自分自身の長所を表す表現として使われます。
例文:「新人の彼は勉強熱心で向上心が高いやつだ。」
自己PRでの「向上心」の例文
自己PRで「向上心」があることを伝える場合は、 「自分の長所は向上心が高いことです」という表現だけでは不十分だと考えましょう。
「向上心」は目に見えるものではないため計測が難しく、「向上心」という言葉だけでは評価しにくいというのが面接官の本音だからです。
「向上心」という言葉をそのまま使うのではなく、他の言葉に言い換えることで相手に響く言葉になります。
- 例文①「何事にも積極的に取り組み、前に進むための努力を惜しみません。」
- 例文②「常に改善を意識しながら取り組んでいます。」
- 例文③「妥協は一切せず、全力で取り組みます。」
使い方によってはマイナスイメージを与える
企業の採用担当者は、向上心のある人材を採用したいと思っているのは確かです。
そのため向上心をアピールする人は多いですが、使い方によってはマイナスイメージを与えてしまうので注意しましょう。
たとえば、向上心を全面的にアピールする人は「我が強い」と思われる可能性があり、採用担当者からは「協調性のない扱いにくい人材」とみなされる恐れがあります。
また、向上心を持ってスキルアップすることをアピールしすぎると、スキルアップして転職することを視野に入れていると思われる可能性があります。
入社したら他の社員と歩幅を合わせていくことも大事なので、向上心をアピールしすぎないように注意しましょう。
3.「向上心」を自己PRで使う際のポイント
「向上心」は、面接などの自己PRで頻繁に使われる言葉です。
そのため、「向上心が高いです!」とストレートに言うだけでは、採用担当者から「またか…」と思われてしまいます。
しかし、多くの会社で「向上心がある人材」を求めているのは事実なので、 自己PRで向上心をアピールすることは非常に大切です。
では、向上心という言葉を使わずに、相手企業に対して「自分は誰よりも向上心がある」と伝えるにはどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、自己PRの際に意識したい2つのポイントについて詳しく解説していきます。
ポイント1.具体的なエピソードで言い換える
向上心をアピールするなら、 具体的なエピソードに言い換えて伝えることが大切です。
具体的なエピソードは入社後の理想ではなく、過去の実体験について話すほうが説得力が増します。
過去に自分が「向上心」を持って努力した経験やエピソードを伝えれば、面接官の印象に残りやすいでしょう。
例文:
私の長所は継続力があることです。この強みを発揮したのは、資格試験の時です。資格試験の3級には一回で合格しましたが、上を目指そうと思い2級を受けることにしました。
2級の合格率は30%と難易度が高く、1回目は不合格でしたが諦めずに挑戦し、4回目でやっと合格を手にすることができました。目標に向かって諦めずに勉強を続けた結果、合格という目標を達成することができました。この強みを活かして貴社の利益向上に貢献し、目標達成できるよう努力してまいります。
ポイント2.応募先に合わせて「向上心」を言い換える
就職活動の履歴書や面接では、ただ自分の長所を伝えてアピールすれば良いわけではありません。
面接官に「一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような伝え方が重要です。
「向上心がある」ことを伝えたいなら、応募先に合わせて 「向上心」を言い換えることがポイントです。
応募先の企業が求めている人材や職種に合わせて、アピール方法を変えてみてください。
例文:(営業職の場合)
学生時代からインターンに積極的に参加し、企業の方々とのやりとりを通して、目上の方への対応やマナーを学びました。その経験から、コミュニケーション能力には自信があります。
コミュニケーション能力を活かすため、人と関わる営業職に就きたいと思い志望しました。教えてもらうだけでなく、能動的に動く姿勢を大切にして、貴社の利益向上に貢献できるよう努力いたします。
4.「向上心」の類語・同義語と例文
「向上心」を表す類語や言い換え表現には、以下のようなものがあります。
似たような意味を持つ言葉ですが、 「向上心」とはニュアンスが異なる部分もあるため、使い分けを理解しておきましょう。
①野心(やしん)・野望(やぼう)
「野心(やしん)」とは、ひそかに抱く大きな望みのことです(参考:weblio辞書)。
「大きな飛躍を望んで、新しいことに大胆に取り組もうとする気持ち」を表します。
「大きな夢や目標」を持つことを表した言葉ですが、「身分不相応のよくない望み」というニュアンスも込められていることが特徴です。
野心に似た言葉の「野望」は上記の意味が強く、身の程を知らない大それた野心という意味です。
例文:
「彼は小さい頃から「メジャーリーグで優勝する」という野心を持っていた。」
「世界制覇の野望を抱く彼の目は、ギラギラしていた。」
②抱負(ほうふ)
「抱負(ほうふ)」とは、 「心の中に抱いている決意や志望」のことです(参考:weblio辞書)。
「抱負」に似た言葉として「目標」がありますが、目標とは目印やゴールのことを表すため、意味が異なります。
- 「抱負」
⇒目標までのプロセスを表す - 「目標」
⇒目印やゴール地点を表す
例文:「入社後の抱負について、面接で語った。」
③大志(たいし)
「大志(たいし)」は、 「大きなこころざし。将来に対する遠大な希望」という意味です(参考:weblio辞書)。
有名な言葉である「少年よ大志を抱け」とは、「志が大きければ大きいほど、達成される業績も大きい」という意味です(参考:コトバンク)。
若者は、大きな志を成し遂げるだけの力と情熱に恵まれているため、若者は雄大な志を持つべきだ、という意味が込められています。
例文:「少年よ大志を抱けという言葉の通り、目標があれば頑張ることができる。」
④「チャレンジ精神」
「チャレンジ精神」とは、 「何事にも積極的に取り組んでいこう、挑戦して行こう、という心持ちや態度のこと」です(参考:weblio辞書)。
「向上心」と同様に心持ちや精神状態を表す言葉であり、「向上心」を具体的にした言い換え表現です。
例文:「持ち前のチャレンジ精神で、何事にも意欲を持って取り組みます。」
5.「向上心」の言い換え表現
「向上心」と似たような意味を伝える際に、どのような表現に言い換えれば良いのでしょうか。
ここでは、向上心の言い換え表現を3つご紹介します。
上を目指す姿勢
向上心の言い換え表現として「上を目指す姿勢」が挙げられます。
「上」とは、自分よりも能力が高い人や位置を表しているため、「高い目標に向けて努力する姿勢」を相手に伝えることができる表現です。
ただし、漠然と上を目指すのではなく、具体的な目標を設定し、その目標を達成するために努力することが大切です。
「上」に行かないと見えない景色があるので、上を目指すことは仕事面でも人生面でも有益といえるでしょう。
ハングリー精神
向上心とは「挑戦し続ける心」のことなので、「ハングリー精神」という言葉に言い換えることができます。
ハングリー精神は「向上心」と似た言葉ですが、向上心よりも強い意味が込められているニュアンスがあります。
向上心よりも、さらに貪欲に目標に食らいついていく印象を受けるため、より強いアピールをしたい時に使うと良いでしょう。
自己開発意欲
向上心とは「現状に満足せずに努力する」という意味が込められているため、「自己開発意欲」と言い換えることもできます。
自己開発とは、自分の能力を活かして充実した生活を送るための方法の1つです。
つねに自己開発を意識すれば、自分の強みや才能を伸ばしたり、キャリアアップを実現したりできるでしょう。
まとめ
「向上心」とは、 「より優れた状態を目指そうとする心」の状態を意味します。
自らが行動して改善や不満のある現状を変えることへの強い欲求を表す言葉です。
「自分の内面から自発的に湧き出る気持ち」であり、他人から強制されたから仕方なく取り組むという気持ちではありません。
「向上心が高い」ことを自己PRで伝えるときは、「現状に満足せず、常に前進する努力を惜まない」などのように言い換えて表現することで、より具体的に伝えることができるでしょう。