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「然り」とは、 「そのとおりである」「そうである」「さりげない」という意味の言葉です。
今回は、そんな「然り」の詳しい意味や使い方、さらには類語表現まで解説していきます。
1分ほどで完璧に理解できる内容ですので、ぜひチェックしておいてください。
１．「然り」の意味
「然り」は「しかり」、もしくは「さり」と読みます。
意味は、 「そのとおりである」「そうである」「さりげない」などです。
相手の話に同意する場面で使われることが多いですね。
ただし、使われると言っても、日常会話では使うことはなかなかありません。
「然りは」古い言葉なので、日常で使うには堅苦しく、主に小説や漫画などで使われるのが一般的なんです。
「然り」の由来
「然り」は、奈良時代の和歌集である「万葉集」に出てくる、古くから存在する日本語です。
「然り」は、 「しか（然）＋あり（有り）」という2つの言葉が合わさってできています。
「然」は既に存在する物事で、それが「有る」ということです。
つまり既に存在する物事があるので、「そのとおり」「そうである」となります。
２．「然り」の使用例
次に、「然り」の 使用例を紹介します。
上記の通り、口語で使用すると違和感を持たれるかもしれませんが、会話で使うのが間違っているわけではありません。
ここからは、「然り」の使い方を3つのパターンに分けて解説していくので、例文を見ながら意味を確認していきましょう。
では、順番に見ていきましょう。
質問への返答で使うパターン
「然り」は質問への返答として使用するケースがもっとも多いです。
具体的には、以下のように使用します。
A：「塩を入れてから10分煮込むのですか？」
B：「然り」
小説や漫画で、クセのある登場人物が使うことが多いですね。
参考までに覚えておくと良いでしょう。
「同様」の意味で使うパターン
「然り」は「同様」の意味で使用することも可能です。
具体的には以下のようになります。
「最近お腹に肉が付いてきた。顎もまた 然り。」
この例文では太ってお腹に肉が付いてきたが、同様に顎にも肉が付いてきたということを表しています。
また、 同じように「逆も同じだ」という意味で「逆もまた然り」という使い方もできます。
「そのように」の意味で使うパターン
次に、「そのように」という意味の用法を紹介します。
具体的な使い方は以下のようになります。
A：「バイパス経由で行きますか？」
B：「然り」
応答の使用法と同じですが、「はい」または「そのとおり」といった意味もあります。
普段の会話で使うことは少ないかもしれませんが、小説やマンガでは使われることが多いです。
「さりげない」の意味で使うパターン
「然り」は「さりげない」の意味もあり、「然りげない」という形で使用します。
具体的には以下のようになります。
進路に悩む彼女に、然り気ないアドバイスをしてあげた。
３．「然り」の類語
次に「然り」の 類語を紹介します。
口語でも書き言葉でも普通に使用する用語ばかりなので、むしろこれを「然り」に置き換えれば文章が成立する、といった解釈で読んでいってください。
次に、「然り」の類義語を紹介します。
では、詳しく見ていきましょう。
類語１. その通り
「その通り」は普通に使う用語なので今さら例文は不要かもしれませんが、以下のように使用します。
A：「ファミチキが売っているのはファミマですか？」
Ｂ：「その通り」（然り）
類語２. いかにも
「いかにも」の使い方は以下のようになります。
A：「あなたがこの店のNo.1ですか？」
B：「いかにも」（然り）
このように、相手の行ったことが正解だというニュアンスで使用します。
感覚的には、絶対的な様子、自信満々な様子が現れます。
類語３. 確かに
「確かに」はどちらかというと口語で使用することが多いかと思います。
具体的な使用例は以下です。
A：「マグロって中トロくらいが一番脂身ちょうど良くない？」
B：「確かに」（然り）
相手の発言に対して同意する意味合いになります。
4．「然り」の英語表現
「然り」の英語表現は、以下の通りです。
- 「yes」
- 「yeah」
- 「affirmative」
- 「true of」
- 「true for」
どの言葉も「同じ」といったニュアンスを持つ言葉です。
ここでは「true of」を例にとって、例文を一つ紹介します。
We eat chichen at christmas as is true of cake.
私たちはクリスマスにチキンを食べる。ケーキもまた然り。
まとめ
「然り」は、 「そのとおりである」「そうである」「さりげない」などの意味を持つ言葉です。
口語ではなかなか使用しませんが、小説や漫画、映画などで使われることが多いので、覚えておいてください。。
日常で使いたい場合は、本記事で紹介した「そのとおり」「たしかに」といった言葉を使用するのがいいでしょう。
