
新製品・新技術を生み出す「研究開発職」の平均年収は約520万円です。
企業の発展のためになくてはならない存在ですが、「意外に年収が低い」「きつい」という声も聞かれる職種です。
本記事では、研究開発の平均年収・平均手取り額・推定生涯年収といった収入面の基本情報のほか、実際に働く人の口コミを分析し、ネガティブな噂の真相にもせまります。
さらに、大手企業の研究開発職における平均年収をランキング形式で紹介するほか、年収をアップさせる方法も解説します。
最後までお読みいただけば、研究開発職の年収情報に詳しくなれる上に、同職で収入を上げる方法も分かるでしょう。
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1.研究開発の平均年収
研究開発をしている人の平均年収は約520万円です。
本章では、研究解発職の月収・手取り額・推定生涯年収なども併せて紹介します。
※本章の平均年収は、2021年5月26日時点の「求人ボックス」を参考に作成
※求人情報から計算した数値のため、実際の年収とは異なる可能性があります
研究開発の平均年収は約520万円
研究開発職の平均年収は約520万円です。
それに対して、国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は約436万円。
専門性が高い仕事のため、研究開発職の年収は平均値より高い傾向にあります。
補足:研究開発の平均年収は分野ごとに異なる
ひとくちに研究開発といっても「機械系」「メディカル系」「IT系」など、どの分野の仕事をするかによって平均年収は変わります。
2021年6月22日時点の「転職会議」と2020年12月7日の「doda」によると、分野ごとの研究開発の平均年収は下記のとおりです。
【「転職会議」による研究開発の分野別平均年収】
- 「機械」分野… 535万円
- 「電気・電子」分野… 586万円
- 「半導体」分野…559万円
- 「医薬」分野…566万円
- 「食品・化粧品」分野…421万円
【「doda」による研究開発の分野別平均年収】
- 「メディカル・化学・食品」分野…468万円
- 「IT・通信」分野…544万円
このように、研究開発の平均年収はどの分野の仕事をするかによって差がでます。
※後述「【メーカー別】研究開発の平均年収と社員の口コミ」でも、研究開発職のより詳細な分野別の年収や、有名企業で同職に従事する人の口コミを紹介しています。
研究開発の月収は約43万円
研究開発の平均月収は約43万円です。
【計算式】
年収約520万円÷12ヶ月=約43.3万円
2019年の国税庁「民間給与実態統計調査」によれば日本人の平均月収は約36万円のため、研究開発職はかなり高めといえます。
研究開発の手取りは約35万円
研究開発の平均手取り額は、約35万円です。
月収からは、以下のように税金・保険料などが差し引かれます。
そのため満額が支給されるわけではありません。
【給与から差し引かれる保険料・税金の例】
- 健康保険料:健康保険に加入
- 厚生年金保険:厚生年金に加入
- 介護保険料:介護保険制度の財源として利用(40歳以上64歳以下)
- 雇用保険:雇用保険に加入
- 所得税:所得のある人が納付
- 住民税:都道府県や市区町村に支払う など
一般的に手取りは総支給金額の75~85%になるといわれており、だいたいの手取り額を知りたい場合は額面に0.75~0.85を掛ければ算出できます。
0.75~0.85の中間である0.8で算出した場合、研究開発のおおよその手取り額は下記のとおりです。
【計算式】
年収約520万円×0.8÷12ヶ月=約34.6万円
2020年統計の総務省「家計調査」によると、1世帯当たりの1ヶ月の消費支出平均は233,568円。
それに比べて研究開発の平均手取り額は約35万円もあるため、計算上は10万円以上ゆとりがあります。
過剰な贅沢をしなければ、本業だけで十分生活をしていくことができるでしょう。
研究開発の推定生涯年収は約2億2,880万円
厚生労働省の「令和2年「高年齢者の雇用状況」集計結果」によると、9割以上の企業が65歳まで雇用確保措置を取っています。
新卒の22歳から65歳までの44年間を研究開発の現場で働いたと仮定し、推定生涯年収を計算してみましょう。
【計算式】
年収約520万円×44年=約2億2,880万円
このように研究開発職の推定生涯年収は約2億2,880万円です。
なお独立行政法人労働政策研究・研修機構による「ユースフル労働統計2020 ―労働統計加工指標集―」によると、学歴などによる平均生涯賃金(退職金を含めない)は下記のとおりです。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
中学卒 | 2億円 | 1億5,000万円 |
高校卒 | 2億1,000万円 | 1億5,000万円 |
高専・短大卒 | 2億2,000万円 | 1億8,000万円 |
大学・大学院卒 | 2億7,000万円 | 2億2,000万円 |
(参考:ユースフル労働統計2020 ―労働統計加工指標集―|独立行政法人労働政策研究・研修機構)
相対的に、研究開発職の推定生涯年収は高めといえるでしょう。
※補足※
2020年12月7日時点の「doda」独自の集計によると、研究開発の分野別推定生涯年収は次のとおりでした。
- 「メディカル・化学・食品」分野…2億6,660万円
- 「IT・通信」分野…3億0,175万円
研究開発は職種別年収ランキングで第27位
2020年12月7日時点のdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、全96業種のうち、IT分野の研究開発職の平均年収が27位にランクインしています。(※dodaの独自調査のため、実態とは異なる可能性もあります。)
たしかにIT分野の研究開発の求人を検索すると、かなり高年収の求人も存在します。
このことから業界別に見ても、研究開発(とくにIT系分野)の年収は高い傾向にあると考えられるでしょう。
【年代別】研究開発の平均年収
日本のサラリーマンは年功序列で徐々に賃金が上がっていくイメージですが、研究開発も同様なのでしょうか。
本章では、研究開発職の初任給と年代別の平均年収を見ていきましょう。
※本章の研究開発の年代別平均年収は、2021年6月23日時点の転職会議「年収まとめ」のうち、「研究・開発(医薬)」「研究・開発(機械)」「研究・開発(電気・電子)」「研究・開発(半導体)」「研究開発(食品・化粧品)」の項目を参考に作成。口コミなどの結果のため、実際の年収と異なる可能性もあります
※本章の全体の年代別平均年収はdodaの「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」(2020年12月7日時点)を参考に作成。dodaの独自調査のため、実際の年収と異なる可能性もあります
新卒の初任給はどれくらい?
2021年5月26日時点の「求人ボックス」によると、研究開発職の初任給は約22万円であり、初任給としてはおおむね平均的といえます。
ハローワークに掲載されている求人の初任給と、日本全体の学歴別平均初任給の数値を比べてみましょう。
【ハローワークに掲載されている研究開発職の求人】
(▼クリックして拡大)
研究開発以外の業界もふくめた、全体の学歴別平均初任給は下記のとおりです。
- 修士了…238,900円
- 大学卒…210,200円
- 高専・短大卒…183,900円
- 高校卒…167,400円
実際の求人票と比較しても分かるように、研究開発職の初任給と日本全体の平均初任給の数値にはそれほど差がありません。
20代前半の平均年収は約325~442万円
20代全体の平均年収は約348万円。
入社したばかりの20代前半の若者は、一般的にあまり年収は高くありません。
研究開発の20代前半の平均年収は、約325~442万円です。
平均値と比較すると、やや高い傾向にあります。
20代後半の平均年収は約415~470万円
入社してから数年たっている20代後半のケースを見てみましょう。
研究開発の20代後半の平均年収は約415~470万円です。
先述のとおり、日本の給与所得者全体の平均年収は約436万円といわれているため、研究開発職は20代後半の時点で、すでに平均値以上の年収を得ている人も多いと考えられます。
30代の平均年収は約468~624万円
研究開発の30代の平均年収は約468~624万円です。
それに対して、30代の全体の平均年収は444万円でした。
30代になるとチームリーダーや係長に抜擢され、責任が重くなる人も出てくるため、20代の頃と比較して年収が大きく伸びる傾向にあります。
40代以上の平均年収は約753~856万円
最後に「ベテラン」と呼ばれる40代以上の年齢層の平均年収を見てみましょう。
この年齢層になると「課長」や「部長」など高い役職についている人も多いため、全体的に平均年収は高めです。
実際に全体の40代の平均年収は510万円、50代以上の全体の平均年収は613万円とかなり高水準です。
それに対して、40代以上の研究開発の平均年収は約753~856万円であり、全体の平均年収と比較して200万円以上も高い数値でした。
男性の比率が高いためライフイベントの影響が少ない
研究開発の年代別年収が高い値で推移する理由は「専門性が高いこと」「男性が多いこと」が挙げられます。
2020年12月7日時点のdoda「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、業務上、深い専門知識が必要となる職種が上位となっています。
例を挙げると「戦略/経営コンサルタント」や「会計専門職/会計士」などです。
また、女性は「結婚」「出産」といったライフイベントにより、特に30代から40代にかけて退職をしたり、時短勤務やパートに切り替えることで年収が下がるケースが多いです。
「東洋経済」によると、研究開発職は男女比が20:1とも言われているため、女性のライフイベントによる年収値への影響が、他の職種より少ないといえるでしょう。
上記の理由により、研究開発の年代別年収値が高い値で推移していると考えられます。
【男女別】研究開発の平均年収
先述のとおり研究開発は男性が多い職種です。
しかし少ない割合ながら女性も活躍しており、他の職種より高い年収を得ている傾向にあります。
本章では、研究開発職の男女別の平均年収を具体的に紹介します。
※本章は、2020年12月7日時点のdodaによる「技術系(IT/通信)」と「技術系(メディカル/化学/食品)」の平均年収を参考に作成
男性の平均年収は約530万円前後
研究開発の男性の平均年収は約530万円前後です。
「令和元年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本人男性全体の平均年収は540万円のため、研究開発をしている男性の年収はおおむね平均的といえるでしょう。
女性の平均年収は約422万円前後
「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人女性全体の平均年収は296万円。
それに対して、研究開発の女性の平均年収は約422万円なので、平均値より100万円以上高いです。
このような結果が出ている理由は、「化粧品メーカー」などが、研究開発職も含めて女性を積極的に採用しているからだと推測されます。
「マイナビエージェント」の調査では、男性33%、女性67%です。
さらにこういった企業は「さまざまな年代の女性が活躍できる環境づくり」や「高待遇での採用」などを行い、希少な女性の研究開発者が長く働ける工夫をしていると考えられるでしょう。
【さまざまな年代の女性が活躍していると謳う化粧品メーカーの求人例】
(▼クリックして拡大)
(引用:doda|2021年6月25日時点)
【年収部分の抜粋】
(▼クリックして拡大)
(引用:doda|2021年6月25日時点)
このような女性を積極的に採用している企業と、その現場で仕事にはげむ女性たちが、研究開発の平均値を押し上げていると考えられます。
【雇用形態別】研究開発の平均給与
研究開発には派遣社員やパート・アルバイトの求人もありますが、正社員と比べてどのくらいの年収差があるのでしょうか。
本章では、時給制で働く研究開発職の収入について見ていきましょう。
※本章は2021年5月26日時点の「求人ボックス」を参考に作成
※求人情報から計算した数値のため、実際の年収とは異なる可能性があります
派遣社員の平均時給は約1,500円
雇用形態が派遣社員である研究開発職の平均時給は約1,500円。
年収を算出すると、おおむね約317万円です。
【派遣で1日8時間・毎月22日間勤務したと仮定した研究開発職の年収】
時給1,500円×8時間労働×22日×12か月=3,168,000円(約317万円)
なお、全体の派遣労働者の平均時給は下記のとおりです。
- 派遣労働者の平均賃金(8時間換算)…15,234円
- そのため15,234円÷8時間=1904.25円
派遣社員全体の平均時給は約1,904円であるため、派遣の研究開発職の平均時給はやや低めといえます。
アルバイトの平均時給は約1,000円
パート・アルバイトの研究開発職の平均時給は約1,000円であり、年収を算出すると、おおむね約211万円です。
【パート・アルバイトで1日8時間・毎月22日間勤務したと仮定した研究開発職の年収】
時給1,000円×8時間労働×22日×12か月=2,112,000円(約211万円)
なお2021年5月時点の「マイナビ」の調査によると、同時点の全国の平均時給は1,102円。
そのため、パート・アルバイト勤務の場合も、派遣研究職の収入は平均より低めといえるでしょう。
【メーカー別】研究開発の平均年収と社員の口コミ
ひとくちに研究開発職といっても、従事する分野や企業により平均年収は差が出るもの。
本章では、よく聞かれる有名メーカーにスポットを当て、そのメーカーが所属する分野の平均年収を紹介します。
さらに、従事する研究開発者のリアルな口コミも紹介し、「研究職はきつい」という噂の真相も考察します。
研究開発(IT・通信)の平均年収は約542万円
2021年6月25日時点の「doda職種図鑑」によると、ネットワーク・デジタルツールなどで研究開発にたずさわる人の平均年収は約542万円です。
2021年3月からは、超高速通信の「5G」の商用が開始され、それにあわせたスマホやタブレット類の製造のために、多くの開発職の人々が活躍しています。
そんなIT・通信分野に力を入れている有名メーカーのひとつは「NEC(日本電気)」です。
最近も、株式会社NTTドコモと、RANのインテリジェント化(=スマート化)を実現するRICを共同で開発するなど、ネットワークの更なる高度化のため邁進しています。
日本電気で研究開発をしている人の口コミを見ると、業務量が多いため毎日残業があるようです。
【日本電気で研究開発をしている人の口コミ例】
研究開発(機械・電気・電子)の平均年収は約512万円
2021年6月25日時点のマイナビエージェントによる「平均年収ランキング」によると、機械や電気・電子などの研究開発にたずさわる人の平均年収は約512万円。
理学部や工学部など、理系の学部を卒業した人たちが多く活躍する傾向にあります。
そんな機械・電気関係で有名なメーカーといえば「Sony」が挙げられます。
1950年に日本初のテープレコーダーを販売し、最近はCMOSイメージセンサーで世界シェア50%を誇る世界トップクラスの日本企業です。(参考:25年に世界シェア60%へ、ソニーがCMOSセンサーで新「勝利の方程式」|日経クロステック)
口コミによると、コロナショック以降、Sonyではリモートワークが推奨されており、極たまにしか出社しない社員もいるようです。
【Sonyで研究開発をしている人の口コミ例】
20代後半
ソニーグループ株式会社
(前略)コロナ禍以降リモートワークが全社的に推奨されており、仕事内容にもよるが数ヶ月に1度しか出社していない社員もいる。有給休暇は、1週間連続の取得や、急な都合による当日休、半日休の取得など、ある程度柔軟に取得することができる。(後略)
研究開発(医薬・医療・バイオ)の平均年収は約478万円
2021年6月25日時点のマイナビエージェントによる「平均年収ランキング」によると、医療やバイオ関係で研究開発にたずさわる人の平均年収は約478万円です。
医療・バイオ業界では、猛威を奮う新型のウイルスや細菌などから人々の暮らしを守るため、新薬の開発が必要不可欠。
そのため製薬会社や医療メーカーで、多くの研究開発者が安全かつ効果的な医薬品開発にいそしんでいます。
医療・バイオ分野で有名な企業の一つが、医薬品・製造企業の本社が集まることで有名な大阪・道修町に本社を置く小林製薬。
医薬品のほか衛生・雑貨関係の商品も多く、有名な例を挙げれば、CMでもおなじみの「熱さまシート」「消臭元」など。
同社で研究開発をしている人の口コミによると、部署によっては遅い時間の帰宅になりますが、「早期退社デー」の水曜日は、逆に仕事が残っていても早く帰らなければならないようです。
【小林製薬で研究開発をしている人の口コミ例】
20代後半
小林製薬株式会社
(前略)水曜日は早期退社デーで、仕事が残ってても19時までには帰らされます。
【気になること・改善したほうがいい点】
フレックス制はなく、朝は8:30からと早く、夜は残業が多い部署ではなかなか遅い時間の帰宅になるためプライベートには時間を割き辛いです。
また、管理職は土日も仕事をされている方が多いです。
研究開発(化学・食品)の平均年収は約456万円
2021年6月25日時点の「doda職種図鑑」によると、原材料や素材を研究・開発している人の平均年収は約456万円。
原料や素材はまさに「産業の基盤」であるため、研究できる幅は広いです。
化学関係で多くの研究・開発要員を募っている会社の一つが、総合電機メーカー大手3社の一つである「パナソニック」。
電気機器の開発や販売を主軸としていますが、他にも様々な製品やサービスを展開している大企業です。
化学分野においては、「封止材」などの後工程用半導体デバイス材料で、世界トップシェアを目指しています。(参考:パナソニック、半導体材料を拡充、デバイス・基板の一貫ソリューション提供も|化学工業日報)
同社の口コミを見てみると、開発にたずさわる人は、就業部署によって仕事の忙しさの差が大きいと感じているようです。
【パナソニックで製品開発をしている人の口コミ例】
50代男性
パナソニック株式会社
(前略)ある意味、上司からの指示はあるが自分で考えて自分で進めることができる。またコミュニケーションとして飲み会も比較的よく活発に行っている部署が多そうである。
(中略)間接部門と現場の仕事の忙しさの差が大きく、ある意味同じ給与でも働き具合に大きな差があるように思われる。
研究職がきついという噂の真相は?
この章では複数の有名メーカーの口コミを見てきましたが、中でも目立ったのが「残業が多い」という意見。
そのため、忙しい部署に配属されたり、帰宅が遅い職場の場合、研究開発の仕事が「きつい」と感じる人がいるのは事実のようです。
高年収であっても、多忙のあまり体調を崩してしまったら元も子もありません。
意識的に休憩を挟んだり、ストレス発散をしたりすることが大切ですが、心身ともに限界を感じる場合は転職も検討するのも良いでしょう。
おすすめの転職エージェントは後述の「研究開発に転職するなら『doda』を利用しよう」をご覧ください。
もっと研究開発職の口コミを見たいという方は「転職会議」に登録してみてください。 会員登録すれば、さらに詳しい口コミをチェックすることができます。
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2.研究開発で年収をアップさせる方法
研究開発の仕事をしている人の中には、年収アップを目標としている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本章では、研究開発の仕事をしている人がさらに年収を上げる方法を紹介します。
転職に有利な資格を取得する
研究開発の人が転職で年収を上げたい場合は、まず転職に有利な資格を取得することをおすすめします。
研究職についていた人が、自分の専門性を生かした職を新たに見つけることは困難です。
そのため、新しい分野に飛び込むほうが、次の働き口を見つけられる可能性が高まります。
理系の就職におすすめの資格の例は下記のとおりです。
試験名・資格名 | 詳細 |
---|---|
情報処理安全確保支援士試験 |
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ITパスポート |
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建築CAD検定試験 |
|
そのほか、理系・文系関係なく一生役立つ資格としては「介護福祉士」や「登録販売者」などが挙げられます。
就職に役立つ資格をより多く、詳しく知りたい方は、下記関連記事をご覧ください。
論文読解のための英語力を身につける
研究・開発をするためには新しい知識の吸収がかかせません。
そのためには、論文をスピーディーに、かつ大量に読んで常に最新の知識を吸収する必要があります。
そして国外の論文をスムーズに読むためには、高い英語力が必要不可欠でしょう。
なお、学術論文にはTOEICに出てこない専門用語も多いため、日ごろから英語の論文を意識的に読み、知識とともに英語力を鍛えておくと効果的です。
こうして英語力と論文から得た知識が仕事の成果につながり、結果的に給料アップとなる可能性があります。
プレゼンテーション能力を高める
素晴らしい発見をしたとしても、周囲に正しく伝わらなければ仕事の評価にはつながりません。
周囲に自分の研究・開発を評価してもらうために、プレゼン力をつけることが大切です。
プレゼン力を上げるための方法は下記のとおりです。
- 聞き手への気配りを忘れない
- 資料作成のときも話をするときも「構成」を意識する
- 上司など、上手な人の真似をしてみる
また、下記のような書籍を読むのも効果的でしょう。
給与条件の良い企業に転職する
「英語力を上げたりプレゼン力をあげたりしても、今の会社では給料が上がる見込みはない」という方もいらっしゃるでしょう。
さらに激務でワークライフバランスが崩れている場合、現職のままではなかなかモチベーションも上がらないですよね。
その場合は、思い切って転職をするのも一つの手です。
しかし先述のとおり研究職はつぶしがきかないため、一人で転職活動をすると意外に難航しがち。
転職活動をスムーズに行なうためには、プロである転職エージェントの力を借りると良いでしょう。
転職エージェントに登録すると自分の希望に沿った求人を紹介してくれるほか、プロの視点で自分の強みを分析してもらえます。
そのため「前職は研究だったけど、次の仕事で何を選んだら良いかわからない」という場合も、あなたにぴったりな仕事を探してもらうことが可能です。
さらに面接対策や履歴書の添削まで行ってくれるのでとても心強いです。
「収入アップのために転職をしたいけど、どう行動したら良いかわからない」という場合は、一人で悩まずにまずプロである転職エージェントに相談をしてみてはいかがでしょうか。
3.研究開発に転職するなら『doda』を利用しよう
転職エージェントはたくさん種類があるため、どのサイトに登録すべきか迷いますよね。
迷う場合は、豊富な求人数を誇る「doda」がおすすめです。
本章では、「doda」を利用するメリットや「自分の推定年収を測定する」機能について紹介します。
転職で年収アップを目指すなら!『doda』のご紹介
(引用:doda)
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(参考:doda)
約20の質問に答えていくだけで、「◯◯万円」という形で自分が本来貰うべき年収を打ち出してくれるので、試してみると面白いはずです。
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転職エージェント「doda」とは
「doda」は、人材業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
自分1人で求人を探したり、必要あればアドバイザーにサポートしてもらい、書類作成や求人探しを手伝ってもらうことも可能です。
(引用:doda)
なお、キャリアアドバイザーの相談は一切お金がかかりません。
対面・電話のどちらでも気軽に相談できますし、今の仕事に少しでも不安を感じているならば、今後のキャリアを真剣に考えるきっかけになるはずです。
転職活動を考えている人はもちろん、まだ転職に現実味がない人も、ぜひdodaを活用してみてください。
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まとめ
研究開発の収入面の特徴は下記のとおりです。
- 平均年収は約520万円
- 平均月収は約43万円
- 平均手取り額は約35万円
- 推定生涯年収は約2億2,000万円
- 初任給は約22万円ほどであり、おおむね平均的
- 男性の平均年収は約530万円前後
- 女性の平均年収は約422万円前後
収入を上げるためには下記の方法が有効です。
- 転職に有利な資格を取得する
- 論文読解のための英語力を身につける
- プレゼンテーション能力を高める
- 条件の良い会社に転職をする
研究開発をしていた人が転職活動をする場合、プロである転職エージェントの力を借りると心強いでしょう。
この記事が、研究開発職の実態や収入情報に興味がある人の参考になれば幸いです。
40代前半
日本電気株式会社
(前略)特に技術部門のワークライフバランスはよくない。定時では完了しない仕事量のため、基本毎日残業しなければならず、さらに突発的な休日出勤もある。効率的に業務を進めれば進めるほど、仕事が増えるため、管理時間の上限に達するまで仕事は終わらない。管理部門は定時帰りの人が多いため、ワークライフバランスを求める人は管理部門を目指すとよい。