最終更新日:2020/12/21
ソニーの平均年収は1,051万円です。
ソニーはゲーム&ネットワークサービス、音楽、半導体、金融などなど、たくさんの事業を手掛けている日本の大手企業です。
自宅や会社にソニー製品があるという方も多いでしょう。
この記事では、そんなソニーの年収について、業績なども含めて解説します。
ソニー独自の評価システムである「ジョブグレード制」や、ボーナス、職種別の年収なども紹介。
ライバル企業との年収比較も紹介します。
ソニーへの就職や転職を考えている方は、企業研究の参考にしてください。
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1.ソニーの平均年収は1,051万円
ソニーの「2018年度の有価証券報告書(P12)」によると、2019年の平均年収は1,051万円(平均年齢42.4歳)です。
ここ数年の年収の推移を表にまとめました。
(参考:ソニー|有価証券報告書)
ソニーは年収も売上も右肩上がりで推移しています。
2017年からは年収が1,000万円を超えています。
「CMOSイメージセンサー(スマホカメラ向け画像処理半導体)」やゲームの売上が好調だったことから、2019年3月期は売上高が8兆6,657億円となり、過去5年間で最高になりました。
それに伴い、年収も上がっています。
ちなみに、従業員数と平均年齢は以下のように推移しています。
2017年から2018年にかけて従業員数が減少しているのは、半導体事業で分社化を行ったからです。
コロナのダメージを受けて下方修正
2019年までは絶好調のソニーでしたが、新型コロナの影響で2021年3月期の決算の数値を下方修正しました。
ソニーは2021年の業績はさらにプラスになると上方修正を出していました。
しかし、2020年3月27日に「2月に出していた上方修正を打ち消すほどのマイナスの影響が出る」と発表しました。
ただし、稼ぎ頭である半導体へのダメージは食い止めたようです。
2020年5月時点では半導体の工場増設などの計画のストップなどはなく、設備増強を進めています。
2.ソニーは成果主義の「ジョブグレード制」を採用
多くの企業が年功序列を採用しているのに対して、ソニーは成果主義を採用しています。
この成果主義のことを、「ソニーではジョブグレード制」と呼んでいます。
ここでは、ジョブグレード制の仕組みと、年齢別の年収について解説します。
個人の役割と実績が評価対象になる「ジョブグレード制」
ソニーは年功序列ではなく、ジョブグレード制という評価システム導入しています。
このシステムでは、年齢は関係なく「個人の役割と実績」が評価の基準になります。
一般社員I(インディビジュアルコントリビューター郡)とM(マネージャー郡)に大別されて、さらに数字で階級が分けられています。
- 一般社員はI1〜I5(大卒社員はI3からスタート)
- I5より上は「I6〜9のスペシャリスト」か「管理職のM6〜M12」のどちらかを自由選択
(ほとんどの社員は管理職のMを選ぶ)
(参考:AERA.dot|大幅降格、給与ダウン…ソニーの「課長」に起こっていること)
数字が同じなら(例えばI6とM6)なら給与は同じです。
IとMを行き来することもできます。
等級と給与はリンクしているので、数字が大きくなるほど年収もアップします。
年齢と等級による年収の目安
ソニーは年功序列ではありませんが、一般社員クラス(I1〜I5)まではほぼ年功制で年収が上がっていきます。
以下は口コミを参考にした、年代と等級別の推測年収です。
年代(等級) | 推測年収 |
20代(I3) | 600万円 |
30代(I4〜5) | 800〜1,000万円 |
40代(I6〜)(M6〜) | 1,100万円〜 |
早い人だと、20代でI5に昇格する人もいるようです。
なお、初任給は大卒で25万円、修士了で28万円となっています。
係長クラス(I5)になると、だいたい年収900〜1,000万円くらいに達します。
その後は管理職(M6〜)か専門職(I6〜)のどちらかを選びますが、数字が同じならIでもMでも給与額は同じです。
I5より上の等級に上がれない場合、そこで年収が頭打ちになってしまうので、年収を増やすには実力で勝負していく必要があります。
【良い点】 2016年度からジョブグレード制が導入され、上級担当者グレードまではほぼ年功制、そこから上はリーダーになれるか、課長になれる人のみ給与アップが期待できる。
周囲より仕事ができる自信のある人にとっては非常にやりがいのある職場と言える。
【気になること・改善したほうがいい点】 リーダーや課長になれない場合、給料は30代半ば(上級担当者グレード)で頭打ちになるため、モチベーションを自分で維持してゆく必要がある。
会社としては新制度導入以降30代までの若年層を増やそうとしているため、40代以降で役職がないと居づらいかもしれない。
(引用:転職会議)
【良い点】 技術職の標準的なイメージだと25歳600, 27-30: 700-800, 30歳 800-900, 35歳 1000, 統括 1100, 担当部長 1250- (ボーナスによって変化)というイメージ。
早いと20代でi5に昇格し、ボーナスが良い年で1000万が狙える。 管理職によって評価の仕方が異なる
【気になること・改善したほうがいい点】 ほとんど降格はなく、職位が上がると資料作りや会議に追われるので研究業務を実質していない1000万プレイヤーが沢山いる。
R&Dはこれまではかなり平均的な評価がつきやすい。 明確な評価基準がないためリーダー職などをやっている人が上がりやすい。
(引用:転職会議)
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会員登録すれば、さらに詳しい口コミをチェックすることができます。(詳しく知りたい方は「転職会議の解説記事」をご覧ください)
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ボーナスは基本給の6.9ヶ月分支給
採用情報によると、ボーナスは契約内容により、最大年2回(6月・12月)支給されます。
また、2019年のニュースでは、ソニーは「基本給の6.9カ月分をボーナスとして支給する」と労働組合に回答したようです。
係長未満クラス(I5未満)のボーナスは249万900円と、過去最大の金額です。
【良い点】 近年の業績を反映してボーナスが非常にたかい。
冬のボーナスは基本給の2倍で固定だが、夏のボーナスは5倍くらいにはでる。
【気になること・改善したほうがいい点】 ボーナスは、業績によるので、低いと夏冬のボーナス合わせて基本給の4倍に満たないときもある。
基本給に関しては、明らかに個人の能力を反映していないないで、基本年功序列だった。
近年、それを変えようとはしているが、大企業なので動きが遅い。
(引用:転職会議)
3.ソニーの職種別年収
口コミサイト「転職会議」に登録している人の回答をもとに、職種別の平均年収をまとめました。
(引用:転職会議)
(※回答者のみの平均年収なので、実際の年収とは異なります)
ソニーの技術系職種の中で最も年収が高いのは「電気・電子関連」のエンジニアです。
次いでソニーの稼ぎ頭である「半導体関連」のエンジニアの年収が高くなっています。
4.ソニーのライバル企業の年収
ソニーと同じ分野の事業を行っている、ライバル企業との年収と売上高を比較しました。
(※サムスン電子の年収は2015年当時の口コミを参考にしているため、実際の年収とは異なります)
(▼クリックすると拡大します)
(▼企業名をクリックすると年収記事に飛びます)
社名 | 売上高 | ライバル事業 |
サムスン電子 | 21兆2,000億円 |
メモリー半導体、白物・生活家電
|
ソニー | 8兆6,657億円 |
半導体、白物・生活家電、ゲーム(ハード・ソフト)
|
東芝 | 3兆6,935億円 | メモリー半導体 |
任天堂 | 1兆2,006億円 |
ゲーム(ハード・ソフト)
|
日立製作所 | 9兆4,806億円 | 白物・生活家電 |
三菱電機 | 4兆5,199億円 | 白物・生活家電 |
パナソニック | 8兆00,27億円 | 白物・生活家電 |
シャープ | 2兆4,001億円 | 白物・生活家電 |
(参考:サムスン電子以外は2018〜2019年有価証券報告書)
(参考:Redord China、gooニュース)
年収を比較すると、日本企業で1,000万円を超えているのはソニーだけです。
2015年当時の口コミ情報のため、サムスン電子の年収額は正確ではありませんが、ソニーよりも年収が高い可能性が大きいです。
ライバル事業が多い「サムスン電子」は、売上高も断トツで、ソニーの約2.5倍も稼いでいます。
ソニーの稼ぎ頭である半導体分野では2019年3月期には、サムスン電子に以下のように差がつけられています。
部門売上高 | 部門利益 | |
サムスン電子 | 7兆7,661億円 | 4兆0,116億円 |
ソニー | 7,706億円 | 1,438億円 |
実際、サムスン電子をライバル企業と考えているソニー社員は多いようです。
同じく半導体をライバル事業として持つ「東芝」は巨額赤字により、メモリ部門を分社化し、2020年6月現在はキオクシア(旧:東芝メモリ)が担当しています。
キオクシアはNAND型フラッシュメモリ(スマホなどの端末の記憶媒体などに使われている)で世界2位で、2019年3月期の売上高は1兆2,639億円(利益1,163億円)で、こちらもソニーを追い上げています。
その他、「日立製作所」は年収はソニーよりも低いですが、売上高は約1兆円高いです。
5.ソニーに転職するなら「doda」の利用がおすすめ!
転職を希望する際には業界の知識や仕事内容を具体的に知る必要があります。
「そんなこと言っても、情報を集める時間がない…」
そんなときは、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
(引用:ソニー)
転職エージェントを利用すれば、求人の紹介や面接対策、条件交渉の代行など、幅広いサービスを受けることができます。
ソニーの転職には「doda」をおすすめします。
「doda」では、企業の「平均年収」や「社員のリアルな口コミ」も掲載しているので、ぜひ参考してくださいね。
(参考:企業情報・会社概要検索|doda)
自分の現状を客観的に確認した上で、今より年収の高い求人を探し、ぜひ理想の転職先を見つけてください。
2020年12月18日時点で、ソニー関連の求人を814件掲載しているので、掲載が終了する前に登録しておきましょう。
(参考:ソニーの転職・求人検索結果|doda)
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まとめ
ソニーの平均年収は1,051万円です。
- 売上高、年収とも右肩上がり
- 新型コロナの影響を受けて、2021年の業績予測を下方修正
- 年功序列ではなく成果主義の「ジョブグレード制」を採用
- 等級ごとの推測年収:20代(I3)600万円、30代(I4〜I5)800〜1,000万円、40代〜(I6〜またはM6〜)1,100万円〜
- ボーナスは基本給の6.9ヶ月分支給、約250万円
- 職種別で年収が高いのは「電気・電子関連のエンジニア」「半導体エンジニア」
- 日本のライバル企業の中で年収が1,000万円を超えているのはソニーだけ
ソニーは成果主義の「ジョブグレード制」を採用しているため、20代でも等級が上がれば高年収を狙うことが可能です。
多角的に事業を行っているので、1つの事業でダメージを受けても一気に潰れてしまわないという強みもあります。
もっとソニーの転職情報を知りたい方は「ソニーへの転職は難しい!それでも転職を成功させるための全転職情報」で事業内容などを詳しく解説しているのでご覧ください。
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