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「一期一会(いちごいちえ)」は「一生に一度の機会。生涯に一度限りであること」という意味です。
出会いを大切にすることのたとえとして使います。
初めての人との出会いでよく使いますが、同じ人でもその時の出会いは1度きりなので、すべての出会いにおいてその時しかない出会いを大事にするというのが正しい意味です。
サービス業では座右の銘として使うことも多いです。
この記事では「一期一会」の使い方や類語、英語表現などを例文を用いてわかりやすく解説しています
1.「一期一会」の意味
意味は「一生に一度だけの機会」
一期一会
読み方:いちごいちえ
意味:
一期一会とは、一生に一度の出会いであり、二度とないという意味である。
「一期」とは「一生」を表し、「一会」とは「一度の出会い」という意味を持つ。
(引用:weblio辞書)
「一期」は「一生」のこと、「一会」は「一度の機会・出会い」のことを言います。
一期一会の例文
- 一期一会の出会いを大切にして生きています。
- 一期一会だと思うので、いまこの瞬間を大事にします。
- 人との出会いも大切ですが、絵画とも一期一会だと思っています。
よくある間違い
生涯において1度きりの出会いという意味ですが、 初めての人だけに使う言葉ではありません。
「その時の出会いは生涯において1回しかないこと」という意味で使います。
簡単に言うと、身近な人でも「毎回の出会いを大事にしましょう」という意味でも使うことができます。
由来は千利休の言葉
「一期一会」の由来は「千利休(せんのりきゅう)」の言葉です。
千利休は戦国時代から安土桃山時代にかけて茶の世界で活躍した人物です。
ただし、千利休は自分で文章としては残していません。
千利休の弟子である「山上宗二(やまのえそうじ)」が記した著書「山上宗二記」に、師匠である千利休の言葉として残しました。
一期一会の語は茶道に由来し、茶会は一生に一度のものと心得て誠意を尽くし臨むべきであるという考えからきている。千利休の弟子が「山上宗二記」という文献に著した言葉が語源である。
(引用:weblio辞書)
簡単にまとめると、「茶会で出会う方々は常に一度きりだと思い、丁寧に茶を出してもてなす」という意味です。
この言葉から「一期一会」は生まれました。
2.「一期一会」の使い方と例文
一生に一度だけと重んじるときに使う
「一期一会」は一生に一度だけだと重んじる大切な事柄に使います。
もう二度と会うことができないかもしれない、だからこそ今の出会いを大切にしようというときに「一期一会」を使うと良いでしょう。
また、座右の銘として「一期一会」を使う企業もあります。
お客様とのご縁は一度きりしかないかもしれないので、精一杯のサービスを提供しよう、という姿勢が表れています。
例文
- 一期一会なのだからどんな縁も大切にしましょう。
- ふと旅先での一期一会を思い出します。
- 当社の座右の銘は一期一会なので、誠意ある接客を心がけてください。
3.「一期一会」の注意点
「一期一会の出会い」は二重表現
一生で一度の出会いという意味を強調するために、「一期一会の出会い」という表現をする場合がありますが、これは二重表現です。
「一期一会」に「一生に一度の出会い」という意味が含まれるからです。
特別な出会いだと強調したくても、そのまま「一期一会」と使って問題ありません。
4.「一期一会」の類語や言い換え表現
「一期一会」の類語や言い換え表現は以下の通りです。
- 一世一代(いっせいちだい)
- 千載一遇(せんざいいちぐう)
- 袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
類語1.「一世一代(いっせいちだい)」
一世一代
読み方:いっせいちだい
意味:
- 一生に一度だけであること。特に、一生に一度の晴れがましいこと。
例文:「—の大仕事」 - 役者などが、引退などの前に一生の仕納めとして演じる晴れの舞台。舞台納め。
例文:「—の熱演」
(引用:weblio辞書)
「一世一代」は読み方を間違えやすいので気をつけましょう。
「いっせいいちだい」ではなく、正しくは「いっせいちだい」です。
一生に一度しかないほどの大きな晴れ舞台というニュアンスがあります。
例文
- 財産がなくなった彼は一世一代の賭けに出ました。
- 一世一代の大仕事を終えて一安心しているところです。
類語2.「千載一遇(せんざいいちぐう)」
「千載一遇」には「大きなチャンス」という意味があります。
千載の「載」は「年」と同じ意味で、一遇の「遇」は「思いがけず出会う(引用:weblio辞書)」という意味があります。
それが「千年に1回の思いがけないこと」という意味になりました。
「出会い」というよりは「機会」のニュアンスのほうが強い言葉です。
例文
- 千載一遇のチャンスを絶対に掴んでやろうと思います。
- 千載一遇の好機を掴むためにしっかり戦略を練りましょう。
類語3.「袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」
袖振り合うも多生の縁
読み方:そでふりあうもたしょうのえん
意味:
道で人と袖を触れあうようなちょっとしたことでも、前世からの因縁によるものだ。
袖すり合うも多生の縁。→多生の縁
(引用:weblio辞書)
「多生」は仏語で、「何度も生まれ変わること」を意味します。
「他生の縁」と書く場合もありますが、「多少の縁」と書くのは誤りなので注意しましょう。
例文
- 振り合うも多生の縁と言いますので、これからよろしくお願いします。
- 偶然お話することになりましたが、振り合うも多生の縁と言いますから、仲良くしてください。
まとめ
「一期一会」は「一生に一度の機会、生涯に一度限りであること」という意味があります。
「一期一会の出会い」という言い方は二重表現なので間違いなので注意しましょう。
座右の銘でも使われる有名な四字熟語なので、正しく意味を理解して使いこなせるようにしてください。