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「畏怖」は「いふ」と読み、「おそれ、かしこまること」を意味する言葉です。
「畏怖の念を抱く」のように使用されますが、目上の方やフォーマルな場面で使用することが多い言葉です。
そこで今回は、「畏怖」の意味・読み方を説明し、「畏怖の念」の使い方・類語・英語も解説していきます。
1.「畏怖」の意味
意味|おそれ、かしこまること
畏怖
読み:いふ
意味:おそれ、かしこまること
「畏怖」は 「おそれ、かしこまること」という意味があり、人だけでなく自然現象も対象にとる言葉です。
自分ではどうにもならない現象・存在に触れた時に使用されるため、「恐怖心と慎み」が合わさった心情を表現します。
語源|「畏」は敬意を含む
「畏」と「怖」には、それぞれ以下の由来があります。
- 「畏」は、「怖れ慎む」の意。
- 「怖」は、「危険を感じて不安になる」の意。
「畏」は「超越的なものに対する慎み」を表す言葉であり、「敬意」を含みます、
一方で、「怖(おそれる)」「恐(おそれる)」は不安・危険を表わす言葉であり、日常的に使用できる言葉です。
そのため、一般的な物事を対象にとる「恐怖」と異なり、「畏怖」は「恐怖心と慎み」から敬意を表現できます。
2.「畏怖」の使い方と例文
「畏怖」はフォーマルな言葉なので、決まった使い方をすることが多いです。
敬意を含む表現ですので、相手に不信感を持たれないためにも、例文を通して使い方をしっかりマスターしましょう。
「畏怖」の使い方を、以下の3つに分けて説明していきます。
それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。
畏怖する
「畏怖」は、後ろに動詞形を続けて「畏怖する」と表現することができます。
ただし、「畏怖」は「恐怖心・慎み」の意味合いを含む言葉なので、一般的な「~する」といった表現はあまり使用しません。
例文
- あなたも神仏の偉大さを知れば、畏怖することになるだろう。
- 突如訪れた大地震に、人々はみな畏怖した。
- 大きなミスを犯して上司から叱咤され畏怖した。
畏怖の念を抱く
「畏怖」は、自分の心情を誇張する表現として「畏怖の念を抱く」と使用されます。
「念」は「心情・感情」を言い換えた仏教用語であり、「畏怖」とよく一緒に使用される表現です。
例文
- あまりにも重厚なオーケストラに、畏怖の念を抱いた。
- 美術には全く興味がなかったが、畏怖の念を抱くほど感動した。
- 目の前で人が倒れた時にさっと動いて助けた人に畏怖の念を抱いた。
畏怖感
「畏怖」は「畏怖感」と表記され、心情・感情を表現する際に使用されます。
ただし、「~感」という表現は日常的な言葉なので、「畏怖」に対してはあまり使用されません。
例文
- 神社の鳥居をくぐると、いつも畏怖感を抱く。
- 目の前で神秘的な出来事が起こり、畏怖感を覚えた。
- 不思議な夢を見て、起きてからも畏怖感が抜けない。
3.「畏怖嫌厭」の四文字熟語の意味
意味|おそれいやがること
畏怖嫌厭
読み方:いふけんえん
意味:おそれいやがること
「畏怖嫌厭」は、おそれいやがることを意味する四字熟語です。
「畏怖嫌厭する」「畏怖嫌厭の情を覚える、起こさせる」といった形で、パワハラなどを受けた際に使うことができます。
「畏怖」は敬意を表す言葉ですが、「嫌厭(けんえん)」は明らかに否定的な言葉であり、逆の言葉だと思いますよね。
そのため、「畏怖」と「嫌厭」の違いから、言葉の意味を確認しておきましょう。
- 「畏怖」は、「おそれ、かしこまること」の意。
- 「嫌厭」は、「きらい、いやがること」の意。
例文
- 上司からのパワハラを受けて畏怖嫌厭の情を覚えた。
- お客からのクレームを受けて畏怖嫌厭しながら対応した。
4.「畏怖」の類語と例文
「畏怖」を代表する敬意を表わす言葉は、覚えておかないと相手に失礼を与えてしまう可能性があります。
敬意を表す際にも、文脈に合った言葉使いが重要なので、「畏怖」の類語も確認しましょう。
「畏怖」の類語は、以下の通りです。
それぞれ類語について、例文を紹介してきます。
類語1.畏敬(いけい)
畏敬
読み:いけい
意味:崇高なもの、偉大な人を怖れ敬う思い
「畏敬」は「崇高なもの、偉大な人を怖れ敬う思い」を意味し、「畏敬の念」と使用することができます。
「畏怖」と同じ意味合いを持ちますが、「畏敬」の方が一般的に使用される機会が多いです。
例文
重厚な音を奏でるクラシックに対し、畏敬の念を覚えた。
類語2.尊敬
尊敬
読み:そんけい
意味:相手の人格や業績を認め、敬うこと。
「尊敬」は「相手の人格や業績を認め、敬うこと」を意味し、「尊敬する」「尊敬の念を抱く」などと使用されます。
「畏怖」と異なり、相手に対する「怖れ」はないので、日常的に使用される言葉です。
例文
多忙な日々を送っているのに、板な顔ひとつしない彼には、尊敬の念を抱く。
5.「畏怖」の対義語と例文
「畏怖」が敬意を含む言葉ですので、 対義語は失礼を表わす言葉です。
相手に失礼を与えないためにも、「畏怖」の対義語からしっかりマナーを学びましょう。
「畏怖」の対義語は、以下の2つです。
それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。
対義語1.軽侮(けいぶ)
軽侮
読み:けいぶ
意味:自分より相手が劣っているとして、見下すこと
「軽侮」は「自分より相手が劣っているとして、見下すこと」を意味し、「軽侮する」「軽侮の目」などと使用されます。
また、「実際には劣っていないにも関わらず、見下している」という意味合いがあるので、否定的な言葉です。
<例文>
彼は、私が一浪していることを知り、軽侮の目をよこした。
対義語2.軽蔑(けいべつ)
軽蔑
読み:げいべつ
意味:劣ったものとみなして、馬鹿にすること
「軽蔑」は「劣ったものとみなして、馬鹿にすること」を意味し、「軽蔑する」「軽蔑の目」などと使用されます。
「蔑」は、「蔑む(さげすむ)」「蔑ろ(ないがしろ)」などと読むことできる否定的な言葉です。
例文
結婚してすぐに浮気をするなんて、軽蔑するよ。
6.「畏怖」の英語表現と例文
「畏怖」は、神様を含む宗教的な物事を対象に取ることができる言葉です。
マナー違反で大事にならないためにも、しっかり「畏怖」の英語表現を覚えておきましょう。
「畏怖」の英語は、以下の2つです。
それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。
よく使用されるのは「awe」
「awe」は「畏怖・畏敬」を意味し、形容詞系で使用する際は「awesome」と表記される英語です。
また、「be awed by~」と表記することで「~に畏怖の念を覚える」と表現できます。
例文
I was awed by Nature of threat.
(自然の脅威に畏怖の念を覚えた。)
「fear」も使用することができる
「fear」は「恐怖」を意味し、一般的に使用される英語表現です。
「畏怖」を表現する場合は、「超越したもに対する畏怖・畏敬」を意味する「fear of God」を使用して下さい。
例文
I had a fear of God toward Mystery of the organism.
(生命の神秘に対して、畏怖の念を覚えた。)
まとめ
「畏怖」は「いふ」と読み、「おそれ、かしこまること」を意味する言葉です。
「怖がる」だけでなく、「敬意をもって慎む」という意味合いがあるので注意してください。
物事・人物に対して使用できますが、堅苦しい表現ですので、文脈を意識して使用しましょう。
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