
『CAREER PICKS』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし当サイト内のランキングや商品の評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはございません。 また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。
目上の人やお客様など、 社外の人と接していると相手から疑問や要求を聞いたり、受け付けたりする場合があります。
そんな時は「お申し付けください」という言葉をよく使いますが、正しく使えているのか不安に思うこともあるでしょう。
そこで今回は、「お申し付けください」の正しい意味や使い方、例文などをわかりやすく解説します。
ビジネスシーンで正しい日本語を使うためにも、社会人の常識として覚えておきましょう。
1.「お申し付けください」の意味
「お申し付けください」という言葉は、相手方の要求を受け付ける意思を表します。
「お申し付けください」とは、「私に何でも言い付けてください」という意味です。
つまり、命令や指示を受ける意思を表しているため、サービス精神があることをアピールすることができるでしょう。
また、「お申し付けください」は、「言い付ける」の謙譲表現です。
謙譲語にすることで自分の行動をへりくだっていますが、「ください」という相手の行動を促す言葉も含まれます。
言い付けられるのは自分側のため謙譲語となりますが、質問や要求をするのは相手側のため「ください」という尊敬語も混ざっている敬語です。
一般的には謙譲語と尊敬語が混ざることはありませんが、その言葉に「慣用句」のような働きがあれば例外として使用される場合があります。
参考:マイナビニュース
2.「お申し付けください」の例文
ここでは、「お申し付けください」の例文をいくつかご紹介します。
実際に使用する場合には、これらの例文を参考にしてみてください。
例文1.「不明点がございましたら何なりとお申し付けください」
相手方への説明が終わった時に、質問を促すために使用される際の例文です。
「質問はありませんか?」と尋ねると、人によっては質問しづらくなる場合もあります。
しかし、「何なりとお申し付けください」と言えば、質問しやすい雰囲気をつくることができるでしょう。
例文2.「〜についてのご相談は窓口にお申し付けください」
電話での受付の際や、ホームページのQ&Aなどによく使用される例文です。
自分の担当外の質問や問合せが来た場合には、この例文を使って専門の部署に任せましょう。
文頭に「申し訳ございませんが」をつければ、相手に不快な印象を与えることもありません。
ただし、「すみません」は丁寧語のため、お客様や社外の人に使う言葉としては丁寧さに欠けます。
この場合は「申し訳ございませんが」のほうが適切なので注意しましょう。
例文3.「お申し付けくだされば、こちらで対応いたします」
先にこの一言を付け加えることで、相手の要求を聞き出すことができます。
質問よりも、具体的なお願いを聞き出したい場合に使うことが多い例文です。
相手が困っているときに「お申し付けくだされば〜に関してはこちらで対応いたします」と言えば、相手は「自分の悩みを解消してくれる」と感じ、良い印象を与えることができます。
3.「お申し付けください」の使い方の注意点
「お申し付けください」の意味と例文をご紹介しましたが、使い方の注意点があるのでご紹介します。
使い方を間違えると人間関係に支障をきたす場合もあるため、ここでしっかり確認しておきましょう。
「お申し付けください」は身内や社内では使わない
「お申し付けください」という言葉は、お客様などの社外の人に使用する表現です。
身内に使うと堅苦しい表現になるため、相手が距離を感じてしまいます。
同僚や後輩はもちろん、よく顔を合わせる上司にもあまり適した表現とはいえないでしょう。
ただし、社長など立場が離れている重役に対しては使っても問題ありません。
身内に使う場合には、例えば「何かあったら言ってください」や「連絡してください」などの丁寧表現を使うと良いでしょう。
4.「お申し付けください」の類義語
「お申し付けください」の類義語をご紹介します。
同じ意味でもそれぞれに適した表現があるため、場面によって使い分けることが必要です。
これらの表現も覚えておくと、社外での仕事やビジネス文書を書く際に役に立つでしょう。
「仰せ付けください」
「お申しつけください」の類義語に「仰せ付けください」という言葉があります。
これは、「言い付ける」の尊敬表現です。
「お申し付けください」よりもかしこまった言い方ができるため、 より高い地位の方の要求を伺う場合に使用します。
しかし、大げさな表現のため、一般的にはあまり使用されません。
特別な理由がなければ、「お申し付けください」で十分です。
「お声がけください」
「お申し付けください」よりもラフな表現の類語として「お声がけください」という言葉があります。
「何かあったら声をかけてください」という意味なので、厳密には「お申し付けください」とは意味が少し異なります。
「お申し付けください」は「何なりと命令してください」という意味ですが、「お声がけください」は、言葉通りの「声をかけてください」という意味だからです。
まとめ
「お申し付けください」の意味と使い方についてご紹介しました。
今回のポイントは以下の4つです。
- 「お申し付けください」は相手方に質問や要求を聞きたい場合に使用する
- 積極的に悩みを聞いてあげることで、サービス精神が旺盛であることをアピールできる
- 「お申し付けください」は身内には適していない
- 「お声がけください」などの類義語も使い分ける
「お申し付けください」を正しくしようするために、上記のことを覚えておきましょう。